[vicino CASTRONI]Cola di Rienzoで見つけたclassico romano : Ristorante alla Rampa dei Gracchi

今日は朝から世界最小の国家（約44万平方m）ヴァチカン市国にいます。
東京ドームの建築面積が約4.6万平方ｍですから、10個分あるかどうかが国全体の面積かぁ。
正確にいうと東京ドーム9.4108個分です（換算サイトあるんだねｗ）。
ご存知の通り国全体が世界遺産で、サン・ピエトロ広場にサン・ピエトロ大聖堂、バチカン美術館が有名です。

ヴァチカン美術館にも久しぶりに行きたいと思っていたんですが、思い立って検索したところ、年末はチケットが連日完売でお手上げです。
なので、取り敢えず並べば入場できるサン・ピエトロ広場とサン・ピエトロ大聖堂ｗ朝から昼過ぎまで堪能して来ました。
これだけのスケールの聖堂は、世界広しと雖もここだけですからね。

で、ヴァチカンを出て馴染みのCola di Rienzo通りを双子教会方面に向かいます。
この界隈はローマの地元の人たちが昔から住み続けている地域で、個人店が数多く軒を連ねる一大ショッピング・エリアでもあります。
またあっちに行きこっちに行きしてワイフがちょこまかと買物するものですから、どんどん荷物が増えていくｗ

途中にはCastroniというローマでも有名なalimentari：食料品店があって、ここのスタンドの珈琲がまた本当にバカみたいに旨いのでそれを楽しみに寄ったり、ちょっとお高いオリーブオイルやドライトマトを買ったり、Mercato Trionfaleでアパートで朝食べる生パスタを買ったりして、かなり楽しく過ごせるエリアです。
普段着のローマを楽しめる街っていう感じｗ

で、市場の近くには大抵美味いものを食わせる店があるはずなので、2人で鼻を利かせて辺りを探します。
こう云う時は路地や裏通りに入るに限るんですけど、探しているうちに雰囲気のある店に出会しました。
中からカルチョーフィを茹でる良い香りがします。
店内を覗くとカメリエーレが見当たらなかったので、クオーコに声を掛けたら、ウチは休憩ないから空いてるところに座って待っててと。
Nessuna pausa, siediti e aspetta, per favore.
了解しました。

では入ろうかと思ったところにカメリエーレが慌てて出て来て、お待たせしましたどうぞと我々を案内してくれました。
きちんと制服を着ていて、クラッシコな感じがする素敵な店ですね。
テーブルも調度品も照明もとても雰囲気があって、30年前に初めて来た時のローマを思い出しました。

テーブルに着いて、メニューを拝見します。
メニューも定番ばかりずらっと並んでいますが、談笑している先客のテーブルを見る限り、ポーションもそこそこあって美味しそうですね。
これは早速ワインをお願いしないとｗ

ワインはフラスカーティでスタート。
Principe Pallaviciniというカンティーナでマルヴァジアとトレッビアーノのブランドらしい。
果実味が豊かで甘味がはっきりしていますが、ミネラル感もあって余韻は短いのが良いですね。
柑橘系の香りも爽やかで、最初に水代わりにｗ飲むにはちょうど良いかも。

アンティパストは店名が冠されたRampaにしました。
要は盛り合わせなんですけど、こちらの要望も聞いてくれるそうなのでサルシッチャとサルーミ、生ハムなどアフェッタート中心でお願いしました。
affettato：元はスライスという意味ですが、ハムやコッパなどの薄切り盛り合わせですね。

で、これが大正解ｗ
あらこんなに美味いアフェッタートなかなかいただけないと思います。
生ハムはしっとりと丸みのある塩気だし、コッパはジューシーで味わい深いし、サルーミはぺぺが効いていて刺激的な旨味が楽しめます。
かなり質の高い肉類を仕入れられるリストランテのようですね素晴らしい。

もちろんプンタレッレもいただいて（あら写真撮るの忘れた）、野菜が足りないと嘆くワイフにはサラダを与えて落ち着かせましたｗ
アッチューゲはそこそこの上品な味わいのプンタレッレでしたが、店で下拵えしているようでプンタレッレの鮮度が他の店とは全然違いました。
これは驚きのクオリティです。

イタリアの野菜は日本のものよりも味が濃いので、そのぶん鮮度云々な感じは希薄なんですけど、こちらの野菜は瑞々しくてパリパリで大変美味しかった。
日本の野菜より断然美味しいです。

ではプリミ行ってみましょう。
ワイフは珍しくフェトゥチーネのボロネーゼにしたので、では私がカルボナーラをいただいちゃいましょう。
こちらのカルボナーラはリガトーニやパッケリではなくて、正統派の？スパゲッティだそうです。

で、プリミはまずポーションに驚きましたｗ
何にも言ってないのにabbondante：大盛仕様です。
この大皿にドーンと300g以上は軽くありそうですからとても嬉しい。
ワイフは溜息ついていますけどｗ
まあ自動的に私のお腹に収まることになるので、それも嬉しい誤算です。

カルボナーラはまさしく昔ながらの超濃厚な出来上がりで、たっぷりのグアンチャーレはペコリーノ・ロマーノとパルミジャーノのソースに絡むだけでなく、カリカリに揚げられてトッピングにも乗っています。
カルボナーラ：炭焼職人の語源ともなった黒胡椒も満遍なく掛かっていて、骨太な味わいです。
すげー濃いなｗ口の中の水分を全部持っていかれるような感覚でしたが、味はパスタの絶妙な茹で加減も合わせて素晴らしく好みなので、がっつりいただきました。

ワイフのボロネーゼはカルボナーラに比べたら軽いですけど、ボロネーゼソースはたっぷり重いｗ
でもアマトリチャーナのようなチーズの絡みがなくてスイスイいただけました。
これも美味しいねぇ。
できればカルボナーラの味変に食べたい感じだったけどｗ

ということで、パスタを1人で500g以上は食べたと思うので、メインは断念してエスプレッソをいただいてフィニートです。
最近なかなかメインに行かない（行けない）のは年齢の影響もあるんでしょうか・・・まあパスタをこれだけ食べているんですから影響なしと思いたいですｗ

それにしても大変良いリストランテでした。
是非機会を改めてメインまでフルコースを堪能したい店です。
しっかりブックマークして、また来ます。

ご馳走様でした！！！