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吉本ばなな好き&ローマ市内屈指の魚介料理の店
あれこんなお洒落系の店だった記憶はないな・・・改装したのかな
天井が高いです エントランスのイメージとは違って奥に広い典型的なローマのリストランテですね
テーブル席の雰囲気にはうっすらと記憶が・・・寛げる雰囲気になってますね
吉本ばななのキッチンの冒頭がメニューに載ってます!最高!嬉しい!「私が世界で一番好きな場所は台所だと思う・・・」っていう書き出しで、自分もキッチンが好きなことを初めて自覚しました
ポンツァ島の海の幸です 日本でいうと3点盛りみたいな感じでしょうか(笑)
スペシャリテの赤海老のカルパッチョ これは日本では食べられない美味しいエビの一皿でした
シェフ特製の「サシミ」 正確に言うとサシミをイメージした一皿ですが和食をリスペクトしてくれているのだと思います
ウニのスパゲッティ 日本のウニより味も色も濃いです これもポンツァ島だとか
アフリカチヌのソテー シンプルなソテーですがトマトジュレのソースがゆっくり混ざってきて大変美味しい一皿になりました
なんと自家製スフォリアテッラを出してくれました。ナポリ以外でも作っているんですね
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hongo555
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| 店名 |
Il San Lorenzo
|
|---|---|
| ジャンル | イタリアン |
|
予約・ お問い合わせ |
(+39) 066865097 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
イタリアVia dei Chiavari 4/5, Roma |
| 交通手段 |
テルミニ駅から30系統、40系統、70系統、190F系統などargentina下車 徒歩5分くらい |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
¥20,000~¥29,999 ¥10,000~¥14,999 |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master) |
| 席数 |
60席 |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間 |
| ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
|---|---|
| 料理 | 魚料理にこだわる |
| 利用シーン |
|
|---|---|
| お子様連れ |
子供可 |
| ドレスコード | ないけどドレスアップしたほうが良い |
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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ローマの食事は基本的に美味しいです。
何を食べても大抵ハズレはありませんが(チェーン店とか呼び込みだらけの観光客向けリストランテとかファストフードは知りませんけど)、やはり大都会なので、きっちり美味しいものを食べようと思うとそれなりのコストがかかります。
それでも肉料理は内臓系の安いオステリアでも高級系のリストランテでも店舗の数が圧倒的なので、どこで食べても美味しいし値段も知れているというか、CPの良い店が多いです。
普通にフラッと入った店でこりゃ美味しいという肉料理に出会うこともよくあります。
俄かに信じられないのは、多少変化&進化していても調理法は基本的に100年以上前から変わらないなんていうお皿が多いですから驚きです。
ローマっ子は分子料理なんて好きじゃないだろうし(笑)。
でも魚介はねぇ・・・
フィウミチーノ空港の近くに素晴らしいリストランテがありますが、ローマ市内となるとお店が限られ、しかも結構お高めのところが多いです。
魚介を得意にしているお店自体が少ないので、需要と供給のバランスが良くないのか、どこも強気の料金設定ですね(笑)。
以前お気に入りだった店は閉店したり、シェフが変わったりして、なかなかここはというお店に辿りつきません。
で、いっその事、偶にはドレスアップして高級店にでも行ってみるかと伺ったのが、こちらのリストランテです。
イタリアに来始めた頃はインターネットなんてありませんでしたし(何せ25年前)、「地球の歩き方」に載っている店を熟読してコペルトがあるのか、チップはどれくらい置いたらいいのか、ドレスコードはあるのか、注文していないものが置かれたらどうするんだろうか、会計で誤魔化されないようにレシートチェックしないと!(25年前の本にはイタリアは釣り銭誤魔化すのは当たり前、食べてないものでも平気で伝票に書いて請求してくるとやたらと書いてありました 笑)と兎に角決戦に赴く闘士の気概を持って&膨大な脳内シミュレートを重ねてお店に向かっていましたが、徐々にお店の雰囲気とか客層とか服装などにも慣れ、高級店と言われるようなところでも案外カジュアルな服装で出入りする地元の人を見るにつけ、生来の物怖じしない性格も手伝ってどこにでも平気で行くようになりました。
伝票をチェックするのは習慣化しましたし(読めないことも多いのですがそんな時はなんて書いてあるの?って聞けばOKです)、やっぱり習うより慣れろですね。
今は年齢も年齢ですから、カジュアルでありながらどこにでも入れるようにポケットチーフかスカーフを用意しておいて、適宜お店の雰囲気に合わせて使ったり使わなかったりしています(大抵使いませんけど)。
お店は人を見るといいますが、それは当たり前のことで、お店側も服装や持ち物で客を値踏みするくらいしか方法がありませんもんね。
でもカジュアルでもシンパーティコな物腰と笑顔と、下手でもイタリア語で話しかける勇気さえあれば、気持ちの良いサービスを受けられるのがローマのお店の良いところです。
イタリアに限らず海外では男性は靴と腕時計を、女性はカバンを見られるとよく言われますね。
都市伝説のような気もするのですが、ホテルのレセプションのオジサマとか仲良くなったリストランテのカメリエーレとかに聞くと、何となくは見て印象形成に活用しているようですから強ち間違いでもないのかもしれません。
それに、ちょっと服装や小物に気を遣って食事に出向くと気分も上がりますし、対応も間違いなく良くなりますから悪い気はしませんよ。
因みに、日本で割烹や寿司屋、天麩羅屋などカウンターで食事を楽しむところは、佳店ほど腕時計は嫌われます(性別問わず)。
理由は言わずもがなですが、カウンターに傷が付くからです。
ハレの日なのか何なのか、やたらとデカい腕時計を身につけている若造やおっさんを見るにつけ、TPOは食事のマナーの一部だと感じます。
まあそんなことはさて置き、このリストランテに来るのは10年振りくらいですので記憶もほとんどなく、飛び切り美味しいランチの後に電話して席が取れたので、特に先入観もなく向かいました。単純に忘れてるだけですけど(笑)。
昔のビデオ(まだminiDVでした)や写真には何か残っているのでしょうが、記憶が・・・
ということで食事です。
まずはカモッシのフランチャコルタ・リゼルバで喉を潤し、メニューを眺めると・・・
何と、吉本ばななのデビュー作にして大傑作「キッチン」の冒頭がメニューに載っています!
「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。
どこのでも、どんなのでもそれが台所であれば食事を作る場所であれば私はつらくない。」
ちょっとイタリア語が直訳風(写真参照)なのはご愛嬌としても、ニュアンスが伝わってくる言葉の数々です。
ばななファンはイタリアにも多いと聞いていますが(翻訳がたくさん出ています)、なんだ、いい店じゃん(笑)。
anche io !! sto bene !!
と盛り上がること暫し、オルディーネしないとね(笑)。
早速antipastoから。
ローマでもどこでも高級店(および良い店だと主張したい店)ほど盛り付けに拘る傾向が強くなりますが、こちらのリストランテもかなり凝っています。
ローマの南、ナポリの西に浮かぶポンツァ島周辺では美味しい魚介類が採れるらしく(日本でいうと豊後水道的な感じかな)エビやマグロ、スズキなどを品良く盛り付けたお皿が出てきました。
青い皿は海をイメージしているそうです。あ、はいはい(笑)。
カルパッチョで出すんですから鮮度は良いのだろうなと口に運ぶと、美味しかったので安心しました。合格!
高級店で恐る恐る食べるなんて(違う意味で)楽しくないですよね。
続いてこちらのリストランテのスペシャリテ、赤海老のカルパッチョが出てきました。
最初のお皿が美味しかったので一皿目より期待しましたが、その期待を大きく上回る美味しさでした。
まず見た目が素晴らしい。
赤海老が綺麗に叩かれて、オリーブオイルがたっぷりとかけられていますが、エビの赤とオリーブオイルのグリーンが鮮やかで食欲をそそります。
口に含むとエビの甘さ、オリーブオイルの爽やかな苦味と甘みがいっぺんに広がって大変上品な美味しさです。
日本のエビよりも甘みが強いですし、味の骨格がしっかりしていますね。
勧められていただいたロゼワイン(何だか忘れた)にも良く合って一気に気分が上がりました。
さすが高級店、店に入る前の印象がガラリと変わります。もちろん良いほうにです。
質の良いエビが手に入るということは、良い仕入れルートを持っているということです(当たり前だ)。
カメリエーレにとても美味しいと伝えてプリミ用にメニューをお願いしたところ、もう一皿シェフが出すから待っててとのこと。
出てきたのは「サシミ」だそうです(笑)。
電話した時に日本人だと伝えたので、シェフが張り切って用意したのだとか。かわいいなぁ。
もちろん刺身とは違いますが、醤油代わりにボッタルガをオリーブオイルで炊いたソースがかかっていて、魚介を生食するという日本の文化にリスペクトしてくれている気持ちが伝わってきて大変嬉しかったです。
さてようやくプリミです。
antipastoでいただいたウニがとても美味しかったので、迷わずSpaghetti ai ricci di mareをお願いしました。
エビと同様に味が濃くてはっきり主張するスパゲッティでした。
ウニの色も日本ではまず見ないこげ茶色で、甘みも強く、殻ごと付いているウニをスプーンで掬っていただくと日本のウニとはまるで違う味がすることに新鮮な喜びを感じました。
でもウニはウニです。ちゃんとウニの味です。
育つ海が違うとこれだけ違うんだという、良い体験をしました。
カリアリのウニは日本のウニにイメージが近かったので、いろいろあるんですね。
セコンドはアフリカチヌのソテーをお願いしました。
今日は型の大きいチヌが揚がったとのことで、見せてもらったら確かに型も良く、目も綺麗でしたからこれも期待できます。
火入れは大変上手でした。ふっくらと香ばしく焼けていて、鱗もパリッと美味しくいただけました。
基本は塩味でしたが、敷いてあるトマトのジュレソースが付け添えのホウレンソウと良く合っていて、チヌのあっさりした身に絡めていただくとまた格別でした。
美味しい魚介を堪能してすっかり満足しました。
なんだ、ローマ市内でも美味しい魚介食べられるじゃん(笑)。
カフェとグラッパをいただいて約3時間の食事が終了しました。
小さいスフォリアテッラのデザートプレートはサービスでいただきました。
ご馳走様でした!!