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Via Veneto から脇道に入った階段の上にあります。
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oggeti209
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| 店名 |
La Scala(ラ・スカーラ)
|
|---|---|
| ジャンル | イタリアン |
|
予約・ お問い合わせ |
(+39) 064819264 |
| 予約可否 | |
| 住所 |
イタリアVia di Sant'Isidoro 5 (Via Veneto) Roma |
| 営業時間 | |
| 予算(口コミ集計) |
|
| 利用シーン |
家族・子供と | デート | 一人で入りやすい | 知人・友人と こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ホームページ | |
| 初投稿者 |
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ボルゲーゼ美術館を出てプラプラとベネト通りを歩いていたら見つけました。
店先の設えに誘われるまま入店すると細長いアプローチの奥に広いテーブル席があります。
この日の昼食は、気楽にピッツァでも食べようと考えていたので、妻と二人で基本のマルゲリータを頼んで赤のグラスワインで喉を潤しました。ピッツァはドウが丁度良く焼かれ、焦げすぎでもなく焼き足らないわけもありません。先に出てきたアンティパストミストは、其々の食材が無難な仕上がりで美味しくいただきました。
ドルチェは入り口に作りたてのサンプルが10種ぐらい用意されていて、妻はそれを見に行ってから注文し、私はリストレットだけを頼みました。写真は、カフェのコンフィの掛かったパンナコッタとリストレットです。
サービスも落着いていてゆっくり寛いでしまいましたが、急きたてられることも無く、ローマの時間がゆっくりと流れていました。
さて、お目当ての彫刻を作ったジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini)は、17世紀バロック時代に活躍したイタリア人です。ナポリ生まれですが、枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼの保護の下、ローマにたくさんの作品を残しました。
私はボルゲーゼ公園の大きな園内を散歩して、ローマっ子の憩いの様子を眺めるのが好きです。
この公園のハイライトが、ボルゲーゼ美術館(Museo e Galleria Borghese)です。
特にベルニーニの「アポロとダフネ」はギリシャ神話を題材にした悲恋のクライマックスを大理石の彫刻に表した人類の宝物のひとつです。
戯れからエロス(キューピッド)の怒りをかってしまったアポロは、キューピッドから“恋に陥る金の矢”を射られ、彼が恋するダフネは“恋を拒む鉛の矢”を射られてしまいました。
二本の矢が、彼らの胸にささった瞬間から、アポロはダフネを恋し、ダフネはアポロを拒否し続けることになります。
アポロはダフネを追いかけ、ダフネはどこまでも逃げ、とうとう、ダフネは父親の川の神のところへ駆け込み、
「お父様、助けてください。私の姿を変えてください。」と懇願すると、ダフネはつま先から月桂樹の木に変身していきました。
アポロが追いついた時、ダフネは最後の心臓の鼓動を鳴らせていたのですが、その瞬間を捉え、
ベルニーニは彫刻にしました。アポロは、ダフネへの愛の証としてダフネが変身した月桂樹の葉で冠を作り、
生涯それを頭にかぶっていたというギリシャ神話です。
この彫刻と共に有名な「プロセルピナの略奪」は、大理石とは思えない柔らかく艶やかな表現が為されています。
冥界の王プルートが一目惚れした女神の娘プロセルピナを力づくで連れ去ろうとするギリシャ神話の一場面を描いたものですが、プルートの指がプロセルピナの柔らかな肢体に深く食い込んでいる表現は、大理石であることを忘れさせ本物の肉体が掴まれていると錯覚します。
ぜひ、ローマへ行ったら時間を作ってボルゲーゼ美術館を訪れてください。
注意しなければならないこと
インターネットやホテルコンシェルジェ経由で事前予約を入れても指定時刻の30分前までに地階のチケット窓口で登録を済ませなければ入ることができないシステムになっていることです。多くの観光客が、係員に怖い顔で入館を拒絶され、憮然として去っていくのを見ました。ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)のダ・ビンチが描いた「最後の晩餐」のシステムと同じです。 (1980年頃まではプラッと訪れて観ることができたのに)