Pesce d' Aprile (英 April Fool 、エイプリル・フール) : Guido Gobino Torino

少し前の話題で申し訳ございません。Vol.1

イタリアでは、日本の「エイプリル・フール (英 April Fool )、四月バカ」を「Pesce d' Aprile 、四月の魚」といいます。

どうしてこれが行事として定着したについては、https://cupola-e-nuvola.com/blog/pesce-daprile を開いていただければよろしいのですが、中世キリスト教によって「〜〜してはいけない」と縛られ続けた後に「見たい、知りたい、分かりたい」と自然科学に対する探究心がルネサンスを生んだことで分かるように極端な束縛は、人間性を阻害し、創造力が失われます。機知に富んだ会話でストレスを和らげることのできる世の中であって欲しいです。

1993年、NHKが「不滅のミュージック・シーン」という四夜連続放スペシャル番組で、ビートルズ、エルヴィス・プレスリー、ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズを放映し、私はこれをVTR に録画して喰い入るように見ました。ゲストは 1966年のビートルズ来日時にカメラマンとして彼らに密着した浅井 慎平、番組進行役として元チューリップの財津和夫、岡部まりが出演していました。

　財津「あの時代にどうしてビートルズが生まれたのでしょうか？」

　浅井「何でもあり だったのです。学校ではあ〜しちゃいけない。こ〜しちゃだめ と規則ばかり教えますが、
　　　　あっ、こんなこともしていいんだぁ。というのがビートルズだったんです。」

インターネット社会の現在、フェイクニュース、ポピュリズム、プロパガンダで人心を操作する時代になりましたが、"嘘" や "不正" でなく、ポール・マッカートニーが、「僕たちは愛と平和を歌ってきた。決して 壊せ！ とか やっつけろ！ という言葉を使ったことがない」と、言っているように誰もが優しい気持ちを持って欲しいです。

写真は、トリノのGuido Gobinoで買った "Pesce d' Aprile 、四月の魚" のチョコレートです。
何度か食べて味は分かっているホワイトチョコレートに彩色されたものですから壊すのが勿体なくて未だ、私の部屋に飾ったままです。


.

（3回目のコメント）2016MAY.

今回、時間があったので店の奥にあるカフェでホットチョコレート（CIOCCOLATA CALDA）とリストレット(Ristretto)を飲みました。

私が頼んだのは、CIOCCOLATA CALDA GIANDUJA (5EUR) です。
溶かしたチョコレートにジャンドゥーヤ（ノッチョーラの粉）が入ったかなり濃厚な飲み物です。トロッとして、もの凄く熱くて火傷しそうになりました。

「パパ、だから言ったでしょ。熱いって！」と娘に笑われてしまいました。

厚い壁に設えた縦長の窓から外が見えます。
太陽の位置によって厚い壁に影が差し、部屋の中の陰影が時間の経過に連れて変化します。”うつろい” を大切にするのは日本人だけではありません。


＊＊＊

（2回目のコメント）2016MAR.

昨日、同じ街に住む息子がドイツ〜イタリア出張から戻ってきて、美味しいお土産をたくさん持ってきました。

パスクワ (La Pasqua、Easter、復活祭)は、磔刑で亡くなったキリストが三日後に復活したことを祝うカトリックの最も大切なお祭りです。春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝われるため、年によって日付が変わる移動祝日であり、今年は3月月27日です。日本では馴染みがありませんが、この時期にヨーロッパへ行くとコロンバ・パスクァーレ（復活祭のハト）というハトをかたどった菓子パンや見た目には動かない卵から新しい生命が生まれ出ることから死と復活を象徴しているとされる卵(イースターエッグ)の飾りが街中に溢れています。

写真は、トリノのGuido Gobinoで買った卵型のチョコレートです。
ひとつ40cmはあろうかと思われる大きなものは、トリノ在住の娘が買い置きしていました。箱に入った小さいチョコレートといつものGiandujottoは息子が買ってくれました。瓶詰めのGiandujaは、ノッチョーラ（ヘーゼルナッツ）がたっぷり入ったチョコレートクリームです。ビスケットやパンにたっぷり塗って頬張るとイタリアの香りが広がり幸せな気分になります。

ヨーロッパの夏時間は、イースターの午前1時から始まり、日本との時差は1時間短くなって7時間遅れです。
飛行機に乗り遅れないように注意が必要です。


＊＊＊

（写真を追加しました）

さらにジャンドゥーヤやトゥリフの詰め合わせの写真を追加しました。

＊＊＊

（1回目のコメント）

今回もお土産用のチョコレートをトリノ本店で買いました。
空のトローリーに入るだけ詰め込むつもりで入店しました。

ご贔屓と思われる妙齢のご婦人が、ちょうど会計を終え、店員と挨拶をしているところでしたので私たちの順番は直ぐに回ってきました。「奥のカフェを見せていただいて良いでしょうか？」とお願いして今回初めて見てきました。客は一人もいませんでしたが、友人の話によるとチョコレートカフェが凄く美味しいとのことです。

1枚目の写真は、私の大好きなノッチョーラ入りホワイトチョコレートの大きな板チョコです。（2kg)
この本店には、一枚が10kgぐらいありそうな板チョコも置いてあり、ブロックに欠いてもらい、ラッピングして買っていく人もいます。私もいつの日かやってみます。

帰国時、トリノ空港のチェックインフロアにGuido Gobino Torinoの出店がありました。私はそこでエスプレッソを飲みましたが、トローリーに未だ空きがあることを思い出しジャンドゥーヤやトゥリフの大きな詰め合わせを一箱買いました。美味しいお土産はいくつあっても直ぐに無くなってしまいます。

＊＊＊

チョコレートの味は、国ごとに明確な違いがあります。

ベルギー　⇒　フィリング（詰め物）入りトゥリフやチョコバーが多く非常に滑らかな舌触り　◎
イタリア　⇒　柔らかく甘味がありへーゼルナッツを練りこんだGiandujottoが美味しい　◎
フランス　⇒　ダークチョコレートが主体で先進的な味と外観　◎
ドイツ　　⇒　甘味が抑えられたカッチリした味、マジパン入りが多い　○
スイス　　⇒　ドイツのチョコレートに似ているが面白味の無い真面目な味　○
日本　　　⇒　工夫はしているが平均的であり特徴の無い味、如何にも日本的　△

・・・・・・・・以下論外 （お土産で貰ったもの）・・・・・・・・・

韓国　　　⇒　キムチ入りチョコレートがあり驚愕の味　×
シンガポール　⇒　暑い国故ハードタイプが多いが味も香りも薄い　×　
アメリカ　⇒　ただ甘いだけでカロリー重視　×

上から好きな順に並べてみましたが、上位三つは甲乙付け難しと言うところです。

ブリュッセルのグランプラスに面したチョコレート屋の中では、ノイハウス（neuhaus）が好きです。
フランスでは、リシャール（RICHART）、ラ・メゾン・デュ・ショコラ（La Maison du Chocolat）が美味しいです。
イタリアのチョコレートはペルージャ産が有名ですが、シチリアModica産のDonna Elviaは中世からの製法で作られた原始的な味がします。そしてここGuido Gobinoです。イタリア人の知り合いに「たくさんのチョコレートがありますが、どこが一番お奨めですか？」と聞くと皆「Guido Gobinoが一番だよ。」と答えます。今ではトリノ空港でも買うことができますが、やはり本店へ行って店にしか置いていない大判のチョコレートや量り売りのものを買うのが楽しいです。数種類のナッツやドライフルーツの入ったホワイトチョコレートも絶品です。

Piazza San Calroには有名なStrattaが店を構えていますが、この広場の裏手にあるのがGuido Gobinoです。