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惜しい、非常に惜しい・・・。
ランチのメニュー
ランチのメニュー その1
ランチのメニュー その2
アミューズ
パン
サーモンのアボガド巻き
栗のポタージュ
アマダイのポワレ
ワゴン デセール
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やまゆき
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やまゆきさんの他のお店の口コミ
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| 店名 |
Robuchon au Dome
|
|---|---|
| ジャンル | フレンチ |
|
予約・ お問い合わせ |
(+853) 88037878 |
| 予約可否 |
予約可 |
| 住所 |
マカオ43F, Grand Lisboa Macau, Avenida De Lisboa, Macau |
| 交通手段 |
フェリーピア、マカオ国際空港から無料シャトルバスあり。 |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算(口コミ集計) |
¥30,000~¥39,999
※訪問時点の為替レート換算での金額になります。 利用金額分布を見る |
| 支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX) |
| サービス料・ チャージ |
10%サービス料 |
| 席数 |
75席 |
|---|---|
| 個室 |
有 (6人可、8人可) |
| 貸切 |
不可 |
| 禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
| 駐車場 |
有 |
| 空間・設備 | オシャレな空間、席が広い、ライブ・生演奏あり |
| ドリンク | ワインあり、カクテルあり |
|---|---|
| 料理 | ベジタリアンメニューあり |
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 景色がきれい、夜景が見える、海が見える、ホテルのレストラン |
| サービス | ドリンク持込可、複数言語メニューあり(英語) |
| ホームページ |
https://www.joel-robuchon.com/en/restaurants-macao-robuchonaudome.php |
| 備考 |
住所店名の漢字表記は |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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趣味を通じて知り合った友人に会いに香港に行く用ができたので、最終日にマカオへ立ち寄る事にした。お店のHPから予約を入れ、翌日には確認のメールが届きカード番号をFAXで知らせて予約完了。自然と三ツ星レストランへの期待が膨らむ。
当日は、九龍のフェリーターミナルから高速艇で約1時間ほどでマカオに到着。マカオのフェリーターミナルからレストランがある「グランド リスボア ホテル」の送迎バスでホテルに向かう。ホテルを遠くから見ると、あれあれあれ・・・どこかで見た建物・・・。思い出した。毎週土曜日午後5時から放送されている「タイムボカン24」のズッコケ3悪人トリオが勤めるヒストリーパラダイス社の本社ビルじゃないか!きっとアニメの制作者がこのホテルの建物をモチーフしたのであろうと心の中で笑っていた。
ホテルには少し早く着いたのでホテル内にあるカジノを見学して時間を潰し、時間になったのでいざロブションへ。ホテル39Fにレストランのレセプションがあり、私の前にはすでに二組の先客が開店時間を待っていた。受付けを済ませレストランのある43Fへ上がる専用のエレベーターに乗る。因みに洗面所は42Fにあり、このエレベーターに乗らないと行けないようだ。43Fに着きテーブルに案内された。窓側のテーブルで眼下にはマカオのシンボルである聖ポール天主堂跡が見下ろせた。世界遺産でもある聖ポール天主堂跡を見下ろしてのランチ、ロンドンでライトアップされたタワーブリッジを見下ろしながらディナーを楽しんだように贅沢な時間を過ごせるかと思うととても楽しくなる。
しばらくしてメートルの方が来られた。どうやらネパールの方で丁寧な英語を話し笑顔を絶やさない話し方にとても好感が持てた。最初に食前酒は如何でしょうかと勧められたのだが、今夜東京行きの便に乗るのでアルコールは遠慮したいと返答したらノンアルコールのリストを見せてくれてオレンジジュースをオーダー。ジュースを飲んでいると、ランチのメニューを手渡された。ランチは、
1 アミューズ、前菜、メイン・・・688HKD(約10000円)
2 アミューズ、前菜、スープ、メイン・・・788HKD (約11400円)
3 アミューズ、前菜、スープ、メイン2皿・・・888HKD(約12800円)
が用意され、全てのコースにワゴンデセール、食後の飲み物、プティフールが着き、また選んだ料理によっては90HKD程の追加料金がかかるものもある。メートルのお勧めを聞いて788HKDのコースで、前菜にアボガドを巻いたサーモン キャビア乗せ わさびのクリームソース添え(+90HKD)、スープに栗のポタージュ オニオンのクリームとカブの添え物、メインにアマダイのポワレ、ホタテ、季節の温野菜、エビのソースとスパイスのフレーバー添えをオーダー。アミューズの前にワゴンに乗せた2つのバターの塊が運ばれ、無塩バターとノーマルのバターのどちらになさいますかと聞かれお好みの方を目の前で切り分けてくれる。バターに引き続きいろいろな種類がいっぱい載ったワゴンが登場。あれも食べたい、これも良いなと考えていたのだが、結局はノーマルのパンだけを選択。お腹に余裕ができたら他のパンも食べてみようと思った。(メインを食べ終わった時はすでに満腹状態で断念。年をとったなと思わされた)こういうサービスは他のレストランでは見たことがなく、特に女性ならばかなり楽しめる。またBGMでは、ピアノの生演奏が始まっていた。
アミューズ・・・コーンポタージュ 牛のジュレとマシュマロ入り
メートルの説明だと具を混ぜてお楽しみくださいとの事だが、まずはポタージュだけを試してみる。コーンの味がしっかりしていてこれだけでも十分楽しめる。二口三口楽しんだ後に具を混ぜて試している。”美味しい!”・・・素直にそう思った。あっという間に食べ終えお皿に残ったスープもパンで拭って食べた。以前、あるフランス人シェフにフランスでは一般的にコーンは家畜のエサというイメージが強いので、フランス料理では食材として使われないと聞いたことがあったが、どうしてどうしてとてこれも美味しいアミューズになっている。これなら量を増やしてコースのスープとして供されても十分役割を果たせると思えるほどだった。
前菜・・・アボガドを巻いたサーモン キャビア乗せ わさびのクリームソース添え
お皿を見た瞬間、あれこれだけ?というのが第一印象だった。しかし、わさびのクリームソースを付けて食べると食べ慣れた味だけど、次元が違う美味しさが口いっぱいに広がる。と同時にキャビアも良いアクセントになっている。サーモンの刺し身を食べている感覚なのだがアボガドが美味しさを深め、さらにわさびのクリームソースが何とも言えない良さを醸し出している。一口食べた後、パンを食べるとこれまたとても美味しい。最後に残ったソースもパンで拭って食べてしまった。日本ではパンにわさびを付けて食べる感覚なのかもしれないが、ここでは全然違和感がなかった。最近、魚とご飯という組み合わせに飽きていたのでパンに合う魚料理を欲していたのだがまさにドンピシャ!このお皿は自分にとっては大当たり!これももっと食べたいと思った。メートルの方にこれは和のテイストをフレンチ風にアレンジしていますねと言ったところ、にっこりして頷いていた。
前菜を食べ終えた後に、このレストランの料理長のJuien Tongourianさんの登場。「コンニチワ!」と笑顔いっぱいで現れた。思わず右手の親指を立てて「C'est bon!」と笑顔で返していた。アミューズと前菜は、本当に美味しくて大変満足が行くものだった。さすが名だたるRobuchon。パリや東京のRobuchonにも是非足を運んでみたいものだと考えた。そして、次のスープもメインも大いに期待できると感じていた。しかし、この高揚感はここまでであった。この高揚感はここまでが絶頂で、あとは坂を下るジェットコースターのように萎んでいくとは夢にも思わなかった。
スープ・・・栗のポタージュ オニオンのクリームとカブの添え物
これを供された時は、見た目が面白いと思った。四角い黒い皿には2枚の赤い紅葉が描かれスープ皿の横には小さなイガに包まれた栗が添えられていた。メートルの説明では、その栗は飾りで食べれませんとの事。これだけでも十分日本の秋を意識していると思えた。さて、肝心のスープだがスープに栗の身とカブを含むととても美味しい。次にメートルの説明通りによくかき混ぜて口に含んでみた。「・・・・・」・・・何、これ?さっきまで口に広がっていた栗の味がなりをひそめ、スパイスの辛味が強烈に広がて来た。と、同時に今までの高揚感が萎んでいくのが良くわかった。何やら辛い四川料理のスープを飲んでいるみたいでこれがフレンチ?と思わせるのには十分だった。これならアミューズのスープの方が良かったなと思った。せっかく日本の秋を彷彿させるような盛り付けなのに残念さだけが残っていた。
高揚感が萎み、まあこういう事もあるだろうと外の景色を眺めながら水を飲んで舌を洗い気を取り直そうとした。
メイン・・・アマダイのポワレ、ホタテ、季節の温野菜、エビのソースとスパイスのフレーバー添え
先ずは、ソースをかける前を見せて頂いた。フレンチではかなり珍しくアマダイは、鱗を付けたまま焼く若狭焼きのように仕上がっている。ここでは和の技法が使われているようで期待が膨らんできた。そして、メートルがソースを注ぐ。と同時に、アマダイの皿のふちに付いている黄色いスパイスのフレーバーもお好みに応じてお混ぜ下さいとの事。最初はアマダイとホタテをソースを付けずに食べてみる。今まで食べてきたアマダイ同様の美味しい味がしてカリカリになった鱗がパリパリして良い風味になっている。またホタテも噛めばホタテのジューシーな味がしてこれも美味しいのだが、せっかくのアマダイの味を弱めてしまっている。またエビのソースと聞いていたのでソース アメリケーヌかと思いきやどうやらそうではなく、一口含んでみるとピリっとしたスパイス味がせっかくのアマダイやホタテ、さらにはソースのエビの味を押しのけ強烈に自己主張を始めた。スパイスの辛さを押さえようと別皿に盛られたジャガイモのピューレを口に含んでも治まらない。また付け合わせの温野菜を食べても野菜の味がしない。スパイスの辛味を我慢して結局完食したが、今まで色々なフレンチの料理を食べてきたのだが、これほど舌にスパイスの辛味が残っているのは初めての経験であった。またアマダイをメインにした料理を食べたつもりが、アマダイの味はどこにも残っていない。これがモダンフレンチなのだろうか?これならばソースで素材を食べさせるクラシックや素材の味そのものを生かすヌーベルキュイジーヌの方が断然好みに合う。このメインに限って言えばフレンチというよりもスパイスの味が前面に出ているどこかのエスニック料理に思えた。
ワゴンデセール
スパイスの辛味で舌が痺れていた上にお腹がだいぶいっぱいになってきた。メインのお皿が下げられた後にメートルが、色々なデセールが載ったワゴンを運んできた。説明によるとワゴン以外にも各種アイスクリームも用意しているとの事。またお好きなものをお好きなだけどうぞと言われ、とにかく甘いものが食べたかったのでガトーショコラ、ショコラタルト、フルーツポンチのパイナップル数切れ、そしてバニラアイスをお願いした。ガトーショコラもショコラタルトもとても美味しく、バニラアイスもとても上品な味に仕上がってとても満足できるものだった。
また私と同じ時間に入った隣のテーブルのお客の一人が誕生日のようで、そのお客がデセールを食べ始める頃に合わせて「Happy Birthday to you」のピアノの生演奏が始まっていた。
〆の紅茶を飲んで少しメートルと話しをする。メインがあまりにもスパイシー過ぎてフレンチでこれだけスパイスの味が前面に出てくるなんて珍しいですねと話したところ、特に大陸から来た観光客には受けが良く、客によってはメインとは別の器に盛られたスパイスのフレーバーを全部入れたり、さらにスパイスのフレーバーを追加する客もいるとの事。個人的には、フレンチレストランなのだから、味もフレンチの味を前面に出して欲しかった。栗のポタージュもメインのアマダイも食べ終えた後に結局何を食べたのだろうと思い、また舌にはスパイスの味だけが残っていたというかつてない経験にこれがフレンチなのかと思えた。自分の知る範囲では日本でもフランスでもこういうフレンチを見たことも聞いたことがなく、ミシュランは何を評価しているのだろうかと思えた。戦国時代や安土桃山時代の日本との南蛮貿易でここマカオがポルトガル商人たちの拠点であったことを知っている程の博学と思えるメートルによる心地良く好感が持てる接客、アミューズ、前菜は非の打ちどころがなくさすがRobuchonと納得していたのだが、かつて経験のした事のないスープとメインの味覚への疑問のギャップによってこのレストランをどう評価すべきかを悩んでしまった。
結論から言うと、フレンチを食べに行くという方にはお勧めはしないが、エンターテイメントを楽しむ感覚で行けばそれなりに楽しめるのではないだろうか?接客がとても上手なメートルがいてアミューズと前菜の完成度が非常に高いと思えたので、残念で非常に惜しいと思えた。
蛇 足・・・香港や香港空港からの高速艇ではマカオのフェリーターミナルに着くので香港からこのレストランのある「グランド リスボア ホテル」行きの無料送迎用のマイクロバスがあり利用すれば非常に便利なのだが、普通のスーツケースでも持ち込もうとすると乗車を拒否されてタクシーで行ってくれと言われますのでご注意を。同様にホテルからマカオのフェリーターミナルに行く無料送迎バスでもスーツケースの持ち込みは断られます。