マレーシアの旅2019⑦セイボリーはおかわり自由！高クオリティなアフタヌーンティー : The Drawing Room

昨年同様、2019年のお正月もマレーシアへ。
今回もKL（クアラルンプール）を中心に
定番グルメやお洒落カフェなど、知らなかった魅力的なお店に沢山出会えました。

マレーシアで外せないグルメが、高レベル＆高コスパのアフタヌーンティー。
KL市内だけでも、これまでお邪魔したのは

■優雅な雰囲気なのにコスパ抜群
ザ・リッツ・カールトン「ロビーラウンジ」RM80.00/人（約2千円）

■数ヶ月毎にテーマと内容がガラリと変化
マンダリンオリエンタル「Lounge on the Park」RM140.00＋紅茶RM25.00/2人（約2千円/人）

■PAVILION内にあるので予約なしでお気軽
シンガポールの高級ティーブランド「TWG」 RM123.2/2人（約1,500円/人）

また、少し足をのばした旅先では

■ペナン島の由緒ある白亜のホテル
イースタン＆オリエンタルホテル「THE1885」RM72.00/人（1,800円）

■避暑地で人気のキャメロンハイランド
キャメロンハイランズリゾート「JIM THOMPSON TEA ROOM」RM100.00/2人（1,250円/人）

など、1人2千円前後（日本の約半額！）で
憧れのアフタヌーンティーを楽しめます。

そんなお手頃なアフタヌーンティーですが
今回お邪魔したのは高級ホテル、セントレジス・クアラルンプールさん。
アフタヌーンティーは、1セットRM130.00。

マンダリンオリエンタルさんのように、1セットをシェア出来ない上、
別途サービス料6％や駐車場代も必要。
2人でRM287.00（約3,800円/人）と日本並。
高級ですが、ずっと憧れていたホテルだったので今回初めて挑戦してみました。

当日の午前中に電話で予約をして
ホテル1階の会場「The Drawring Room」へ。

2階まで吹き抜けの、開放感ある空間。
中央には、高さ3mもあるというドーンと巨大な馬のブロンズがお出迎え。
淡いトーンでまとめたシックなインテリア。
空間としては狭く隣との席は近いですが、ガラス張りで自然光が入るので明るく
モダン×オリエンタルな洗練された雰囲気。

予約していた時間にお邪魔すると、スムーズに席へ案内されました。
まずときめくのがテーブルセッティング。
パステルカラーを組み合わせた、カップ＆ソーサーやプレート、シュガーポットは
ゴールドの差し色が優雅なアクセント。

最初に、ドリンクから選びます。

◇CLASSIC AFTERNOON TEA　RM130.00/人（3,445円）別途、サービス料6％
（2018年12月RM1＝26.5円で計算）
・カナッペ5種（おかわりOK）
・スイーツ5種
・スコーン2個
・紅茶6種から1種、又はコーヒー

■ドリンク
・紅茶（TWG）6種から1種、ポットで提供
（Grand Wedding、Sencha、English Breakfast、Jasmin Queen、Napolean、Silver moon）
・コーヒー：カップで2杯分のみ

煎茶（Sencha）や、ストロベリーフレーバーの緑茶など珍しいラインナップ。
紅茶のリストを参考に選んだのは
*English Breakfast
定番だけど、安定の香り良さと飲みやすさ。

*Napolean
バニラやスパイスを組み合わせた紅茶。
香りは強すぎないですが、ほんのり残るスパイスの風味がエキゾチック。

サーブされるポットも、それぞれ色の違うパステルカラーで可愛い！
スタッフさんがたまにカップに注いでくれ
おかわりも（茶葉が抜かれた状態で）抽出された紅茶のみがポットで提供されます。

TWGさんと同じく、一定の濃さで楽しめ
時間が経っても茶葉が出過ぎて苦くならない、嬉しいサービスですね。

さて、こちらの特徴がセイボリ―。
（甘くない食事系のサンドなど）
通常は3段スタンドの最下段に、サンドイッチやキッシュ、ミニバーガーなどが
組み込まれているのが一般的ですが

こちらではフィンガーサイズのカナッペが
シルバーのトレーで運ばれてきて、何度でもおかわり出来てしまうのです！
さすが、強気なお値段なだけありますね～

■フィンガーカナッペ（おかわりOK）
15～20分毎に、スタッフさんがトレーを持って各テーブルに来てくれます。
まずは、5種類全部盛り付けてもらいました。
イクラ風のトッピングから時計回りに

*クラブ＆スプラウト
イクラのように見えるトッピングは、小ぶりのフレンチキャビア？（鱒の卵）
しっとりした旨味の蟹のほぐし身には
玉ねぎやセロリなど、シャキシャキと風味良い香味野菜が混ぜ込まれています。
スプラウトはもちろんディルも好相性。

*スモークサーモン
スモーキーな風味と、絶妙の塩気がたまらないスモークサーモン。
中には、まろやかなクリームチーズが。
トッピングのキャビアの塩気やソースが重なると、なんともリッチなお味。

*スパイシーチキン
アジアンチックな風味のソースで和えたチキンは、意外にしっかりピリ辛。
1回目はリッツのようなクラッカー、
2回目は香ばしい小ぶりのミニタルトで提供され、サイズも食感も違う雰囲気に。

*エッグ
真っ黒な生地と白い生地、2色の薄いパンを層状に重ねたミルフィーユ型サンド。
挟まれているのは、上品な卵のペースト。
2回目は、ほんのりカレー風味のチキンペーストだったり内容も少し変えているようです。

*クリームチーズ
スイーツのようなビジュアルですが
味はきっちりセイボリーで、塩気の効いたまろやかなクリームチーズがベース。
ナッツやベリーのトッピングに加
透明なゼリー状の物は、甘酸っぱいソースがプチッと弾け程よいアクセントに。

基本的に5種類のお料理を、土台部分のパンやクラッカー、タルトを変えることで
バリエーションを付けている感じ。
蟹やサーモン、フレンチキャビアなど使われている素材は他に比べて
ラグジュアリーホテルらしく豪華。
でも味的には5種類だけなので、2～3回もお代わりすれば十分かな？

セイボリーのカナッペから5分ほどして
美しい3段プレートが到着、こちらも色の違うプレートを重ねていて華やか～♪
このテーブルセット、本当に可愛すぎる！

1段目と2段目はスイーツで、全5種類。
3段目はスコーンで、「温かいので先に食べて」とスタッフさんに勧められます。

■スコーン（プレーンとレーズン）
やや小ぶりですが、素晴らしい焼き色。
早速いただくと・・これ、美味しい！

しっとり＆ホロホロと理想的な食感に
バターの甘くふくよかな香り、粉の豊かな風味がじんわり広がります。
味わいも風味もなんてリッチなスコーン！
温かいので、サクッとした表面も絶妙。

添えられているのは、きめ細かくこっくり濃密なクロテッドクリームと
苺を凝縮したようなコンフィチュール。
苺の風味も甘味もシャープで、風味良いスコーンに負けない存在感。

これまで食べたスコーンの中でも1、2を争うクオリティの高さ。
サイズも程よく、温かい内に夢中でペロリ。
あぁ、今思い出しても食べたくなります。

最後は、1段目と2段目のスイーツ。

■1段目
*ブルーベリーカスタード
グラスに入った、ヴェリーヌ風のデザート。
繊細なチョコの飾りの下は生クリーム。
メイン部分は、まったりコク深いカスタードとブルーベリーの果肉入りソース。

*チョコとナッツのタルト
香ばしいチョコ風味のミニタルト。
表面には濃密でまろやかなチョコクリーム。
タルトの中には、ピーカンナッツやくるみがぎっしり詰まっています。
サイズは小さいけど重厚な食べ応え。

*苺のケーキ
ふんわりギモーヴのような苺ムース。
色と同じくけっこう派手な甘さで、土台部分は薄めのクッキー生地。

■2段目
*ラズベリータルト
サクッと香ばしく焼き上げたタルト生地から、トロッと流れ出すのは
とろけるようなラズベリークリーム。
トップにはチョコの器、中には甘酸っぱいラズベリー風味のゼリー入り。
味も構成も凝っていて、一番好みでした。

*ピーナッツパフ
ふわっと軽いブッセ風の生地で
まったり濃厚なバニラ？クリー厶をサンド。
ピーナッツバターの塩気やコクは控えめで、全体的にライトな仕上がり。

スイーツは5種類とも洗練された甘さ。
クド過ぎたり重くないので食べ疲れせず、日本人の口にも良く合います。

セイボリーもスイーツも、スコーンでさえも全体的に上品なサイズなので
1人1セットでも食べ切れるボリューム。
（そもそも、セットはシェア不可ですが）

以上、2名でRM275.60（1人RM130.00×2名、サービス料6％加算）
さらに、別途駐車場代もかかります。
（2時間RM16.00→サービスでRM10.00に）

日本円で1人約3,800円と高級なだけあって
スコーンの飛び抜けた美味しさが印象的。
セイボリーカナッペやスイーツも、味もビジュアルも上品で凝っていてハイレベル。
何よりパステルカラーのセットには、食べる前からときめきます。

ただ、コスパと美味しさのバランスでは
ザ・リッツ・カールトンさん（RM80.00で、温かいセイボリーが秀逸）や
PAVILIONにあるTWGさん（2名でRM123.20、
スコーンはないけど紅茶の種類が圧倒的、セイボリ―・スイーツ共に凝った美味しさ）に
軍配が上がると、個人的に思います。

コスパ度外視で美味しい物だけ食べたい！1度しか機会がない！という場合は
こちらのアフタヌーンティーがお勧め。
確実に外さず、美味しい時間が過ごせます。

個人的には1度体験すれば満足ですが、
憧れていた空間でのアフタヌーンティーを、心ゆくまで満喫できました。

ごちそうさまでした！