KLで出逢ったミシュランプレート獲得の魅力的な江戸前鮨 : 鮨おり

利用時情報
　日時: 土曜、18時頃 (現地時間)
　予約: あり (25日前、TableCheck)
　待ち: なし
　人数: 1人
　座席: カウンター
　頻度: 初回
　滞在: 2時間
　支払: クレジットカード

食メニュー
◎おまかせ 琥珀: RM780.00 (外税)
　◎生牡蠣
　☆鮍
　◎鰤、鯵の磯部巻き
　☆鰹
　☆鮟肝奈良漬け、鮟肝ピオーネ最中
　☆帆立の磯部焼き
　☆茶碗蒸し
　☆中トロ
　☆縞鯵
　◎牡丹海老
　・〆鯖
　○大トロ炙り
　◎べったら漬け
　◎蒸し鮑
　○お椀
　☆ハイコレステロール丼
　◎干瓢
　☆マスクメロン、ピオーネ、シャインマスカット

飲メニュー
◎作 穂乃智 純米酒 (180ml): RM103.00 (外税)
◎醸し人九平次 Le K rendez-vous (180ml): RM118.00 (外税)
☆南部美人 純米大吟醸 (180ml): RM115.00 (外税)

経費、値引、その他
・Service Charge (10%): RM111.60
・Service Tax (6%): RM66.96
・Rounding: RM-0.01

グッドポイント
・基本を守りつつ独創性もある美味しいお摘み
・2種類のシャリを駆使した握り

バッドポイント
・もうちょっと握りがあるといいかな

その他、注意事項
・ミシュランガイドクアラルンプール・ペナン ミシュランプレート: 2023、2024

所感
マレーシア・KL編その④です。

鮨好きとしてはやっぱり確認したいマレーシアの鮨レベル。
グーグルやインスタで検索するとすぐに出てくるのが『鮨おり』さん。
それもそのはず、ミシュランKL版でミシュランプレートを獲得されている鮨店2つの内の1店です。

フライトチケットやホテルと一緒にマレーシア行きを決めた25日前にTableCheckから予約。
コースはおまかせ(RM512.00)とおまかせ 琥珀(RM780.00)の2種類。
今回はおまかせ 琥珀をお願いしました。

当日ブキッ・ビンタンにあるお店に向かいます。
マップではウェスティンホテルの隣のビルのよう。
ですが、そのビルに案内がなくかなりわかりにくい。
不安になりながらビルの警備員に確認すると快く教えてくれました。

予約時間より少し早めに着いたので、
入口前のベンチに座っていると、
店員さんが暖簾を掛けはじめたので
予約名を告げ、お店の中に入ります。

中に入ると待合室に通されます。
そちらでお茶を1杯。

そして暫くすると席に案内。
8席のカウンターに案内されます。
この日は私も含め7人のお客さん。
現地人男女2人組が2組と現地駐在の日本人男女(夫婦じゃなさそう。仕事関係かな)と私です。
カウンターの他、個室もあるよう。
BGMは和。
スタッフはフロア、厨房共に3人程。
親方と女将さんは日本人です。
とてもダンディでイケボな親方♪

お酒は作 穂乃智 純米酒から。
1合でRM103.00(3,000円)。
まぁ、海外の日本酒はこんな値付けかな～
作と言えば三重。でも三重には而今もいるしね。
甘味先行で辛味と共にキレていきます。

ガリは初めからセットされます。
盛り付けが独特。
ザクザクした食感で甘味と酸味が程よいです。

コース一品目は仙鳳趾の生牡蠣。
上には柚子のジュレにいくら。
生牡蠣は瑞々しく、磯の香りが素敵。
柚子ジュレもさっぱり美味しいです。

次は長崎の鮍。そえられるのは肝ソース。
甘い肝ソースとたっぷりつけて、
口の中に入れるとムチムチパラダイス。

そして目の前で早くも巻物開始。
でもシャリは投入されません。
鯵の磯部巻きと鰤です。
鰤はねっとりうまい。
磯部巻きの中には大葉、胡麻、ガリ、カイワレ。
ぷりぷりの鯵との相性いいですね。

静岡の鰹にはたっぷりの茗荷とカイワレを添えて。
しかしもう戻り鰹の季節ですか。
とろっとろに脂がのってます。

次のお酒は醸し人九平次 Le K rendez-vous。
海外でも精力的に活動されている萬乗醸造。
こうやってKLでもランデブーが飲めるのはありがたいですね。
旨味と酸味がしっかりしてます。

前日あるマイレビさんの日本の鮨屋のレビューを見てたら
お摘みに鮟肝とピオーネを合わせたやつが出てて、
面白い組み合わせだったので、めっちゃ食べてみたいとコメントしたら、
まさかのこちらは鮟肝ピオーネ最中。
しかも日本から特注しているという最中が、
これまで私が経験した最中の中で一番パリパリでとても美味しい。
ペースト状の鮟肝は当然の如く余市。
ピオーネとの相性も抜群。
さらに隣には余市の鮟肝奈良漬け。
これは酒呑みにはヤバすぎるコンボ。

次は北海道の帆立の磯部焼き。
間にはたっぷりの鰹節とカイワレにマスタード。
パリパリの海苔の先には肉厚の帆立。
鰹節の香りとマスタードの酸味も良く合います。

茶碗蒸しは上にイクラが乗っかります。
でも秀逸なのはシンプルな本体部分。
出汁感が十分に感じられ丁寧な茶碗蒸し。
少し残る里芋の食感も素敵。
これを食べさせられると他店の派手な茶碗蒸しの工夫がただの小細工に見える。

ここで指拭きが用意され握りへ移行。
シャリは米酢ベースの白シャリと
赤酢ベースの赤シャリの2種類が用意され紅白米合戦。
海外で2種類準備されるのはかなり珍しいのではないでしょうか。

1貫目は中トロからスタートです。
ねっとりしつつも爽やかさも感じる食べやすい中トロ。
赤シャリは少し小振りで味が濃く、握りは少し柔らかめ。
かなり好み。

続いて大好きな縞鯵。
上には柚子胡椒。
ぶりぶりの食感で白シャリとの相性も◎
かなり好み。

次のお酒は南部美人 純米大吟醸。
SAKETIME岩手2位です。
(1位はもちろんAKABUです)
アマウマサンでキレがよく、
好みど真ん中のお酒。

北海道の牡丹海老は海胆と海老の卵がのり、花穂紫蘇が振られた
いかにも海外ウケしそうなビジュアル。
海老がねっとりアマアマでとても美味しいです。
個人的に海胆は分けて単独で出してほしかったかな～

次は〆鯖。
こちらはちょっと臭みがあります。。
日本人でも気になるレベルだったので
現地のお客さんがどう思ったかは気になる。

そして大トロ炙り。
炙りはガスバーナーで。
綺麗な蛇腹だったので、そのまま食べたかったのが本音です。
でもそのままだときついのかな。。

べったら漬けは柚子皮が添えられ、
ジャキジャキと食感も良く甘くて美味しい。

蒸し鮑には定番の肝ソースとシャリ玉が添えられます。
佐賀産とのこと。
しっかりした食感でソースも臭みなく美味しいです。

お椀は赤出汁で濃い。

そしてラスボス登場。
ハイコレステロール丼です。
白海老、イクラ、ネギトロ、海胆の豪華コラボ。
これ嫌いな人いる?!
こちらは先程の牡丹海老とは異なり
絶妙なバランス。

最後は干瓢。
山葵と胡麻が良い感じ。

お口直しはマスクメロン、ピオーネ、シャインマスカットの間違いないフルーツ3種盛り。
どれも甘くて美味しい。

RM1,294.55(41,692円、換算レート: 32.2058)也よ～。
クレジットカードでお支払い。

ご馳走様でした。
コース始めから縞鯵あたりまでは
もう感動の連続でしたね。
その後の握りが個人的にもう一つだったのと、
握りの数自体ももうちょっと欲しかったのがマイナスポイントですが、
日本のお店と比較しても上位レベルのお味でした。
茶碗蒸しや鮟肝最中はほんとに最上位クラスで
こちらならではのお味。

さて、締めに行きますか。。