やはり其れなりに充実している : RAKUZEN 163 Retail Park

今もLOCKDOWN中のマレーシアで、歩いて利用出来る日本飯屋の弁当では、やはり此処が一番充実している感じである。
既に、日本に戻り自宅隔離中。最早、仕事で将来に出張があるか否かも怪しいが、一度、離れれば特段未練も無く、無論、日本で生活をする方が何に付け便利で気も楽である。こうして向こうで利用した店の最後の幾つかをとっとと整理して、何かで利用するかも知れない現地居住の日本人或いは旅行で訪れた日本人の参考にでもなることがあれば（まあ、今の状態では無かろうが）良いと思う次第。

二度の利用を一度に纏めた。一つはうな重定食。もう一つは鯖塩焼き定食である。弁当の鰻というのは持ち運んで家に帰る迄に冷めて、果たしてどうなのかという疑問があったし、1,500円程度するので弁当としては格段に高い方だが、まあ、久し振りだということで食べたが、割合いにいけた。身が細くぺっしゃんこでなく、この値段なので鰻其の物の分量としては、然程、多くないのだが、身自体はまずまずであった。タレがもう少し多いと、尚の殊、良いと思う。山椒の粉が無いのはマイナス。

鯖の塩焼きは頼む際に、照り焼きか塩焼きのいずれかを問われた。高血圧で降圧剤を飲んでいるので、前者の方が良いのかなとも思ったが、抑々、LOCKDOWNでまるで歩けず、運動もしていないのだからそうであり、日本で其れなりに動けると相応の改善もあるだろう、なので、ここは塩焼きでも良かろうとの判断でそうした。
写真を見て判る様に、身も厚い。ご飯には乗っていたごま塩を少々掛けて食べた。引越しの前に冷蔵庫なりの食料を出来るだけ捨てずに綺麗にしたいとの思いから。これも、なかなか美味かった。

今、日本に帰国し関空前のホテルで隔離中である。明日、10回目のPCR検査をクリアすれば、自宅に移動し更に1週間の隔離。それを終えれば自由の身である。3月下旬から4月下旬に一時帰国した際の管理に比べれば、毎日、MySOSで其の日の体調の報告や。AIからの電話で顔と背景を映し報告をするなどかなり厳格な管理だが、こうも日本でも罹患者が増えているのだから当然のことだろう。だが、マレーシアからの帰国者は今日の帰国者から、ホテルでは1週間ではなく、3日の隔離で済むと聞いた。
マレーシアの罹患者も今日更に最悪を更新して、21,688人なのに何故か？
恐らく、異国でワクチン接種が打てない人間の一時帰国での接種が始まったので、そうした人間の隔離場所が不足しているからだろうが、何だかチグハグな感じは否めない。日本の場合、憲法上の基本的人権がどうだとかで、強制執行力をもつACTIONを取れないから、色々、失敗の繰り返しになるのだろうが、半径10km以上の移動に警察署の許可証が無い限り動けない体制を敷いているマレーシアでさえ、増える一方であることからすると、職場や工場で人が集まる限り、その途中の移動も含めれば、減少にはそうそう向かわないだろう。

このREVIEWは、長らくLOCKDOWNで飲食店が持ち帰り以外はクローズしているその前のもの。
この飲食店はマレーシアに幾つも店舗があるので、マレーシアに住む日本人なら幾度と利用しているし、凡そ知っているだろう認知度の高い店。
料理の数も多いし、他の日本飯のそれより幾分高価であるが、内容もそれに準じて豪華という赴きである。

珍しく、後にも先にもこの一度だけだが「海老天重」を求めた。天丼は関西ではそう馴染みの料理ではない。東京のものという印象が強く、あの黒いツユに塗された丼からはみ出る様な数種のタネが入ったそれは、空腹の時に食べると、如何にも食ったという感じがして、偶にだが喜んで食べていた。かき揚げ天丼の方が専ら好きだが・・・

海老は養殖物に決まっているが、大振りのそれが５尾も入っている。卵と一緒に綴じてあり、少し甘い感じである。ご飯量もいっぱいで、勿論、全部食べたが、もう少しあの江戸風の甘辛い感じが有る方が良いかも知れぬ。ただ、そうすると今度は卵との相性がどうなるかという疑問が残るが・・・・
1,000円もしない。日本でならば先ず無理だろう。まあ、楽しめた。しかし、思い返すにCOVID-19の際の飲食はひもじいということはなかったが、侘しいものだった。それからも、暫時、解放される訳だ。

この土曜日にはマレーシアを後にする。特段、感傷的な何かは無いが、バングラデシュ時代のロンドン五輪、大昔の北京五輪の際は香港。4年に一度のそれだから偶々そうなのだということだが、何か節目に五輪がある様な気もする。
香港時代はSARS、バングラデシュは日本人複数の死者があったテロ、マレーシアではCOVID-19。色々、禍々しいことに遭遇している。
地元開催だから、当然に、開催国の利はあるにせよ、日本のアスリートの活躍や目覚ましく、やはり嬉しい。
その後の、SNS等での選手への誹謗中傷があると見るが、そんなものは気にしなくとも良い。
中島みゆきは天才だと確信しているが、彼女の古い歌のファイトに「ファイト！闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう」とある。その通りであり、何もしない輩が好き勝手言って今は批評家だらけである。勝者も敗者も、そんな戯言は一顧だにする必要が無い。人は人、自分は自分である。

さて、この店は、マレーシアに、相当沢山の店舗を有しているが、この家の近くの店をREVIEWするのを忘れていた。
未だ、店内で飲食が出来た時の頃のものだが、和牛定食を食べた。和牛の定義をマレーシアでどう定めるかは知らない。でも、ガーリックライス含め、1,000円少しでそれなりに硬いゴムの様な肉でなく、きちんとタレを浸み込ませて食べた其れは、とても、まともなものだった。今、想起するだに、それはまともだった。タレのコクもある。
後、数日でマレーシアともサヨナラである。この店の、料理も凡そ数か月もすれば、もう、忘却の彼方であろうが、それはそれ。