【大阪・住吉】阪堺電車で行く住吉大社近くの名店

出典:kurodaさん

【大阪・住吉】阪堺電車で行く住吉大社近くの名店

関西屈指の古社、住吉大社近くの名店をピックアップしました。「ちん電」と呼ばれて地元民の日常の足として親しまれている阪堺電車に乗って、のんびりゆったり大阪情緒を味わってみませんか?

更新日:2023/05/15 (2018/10/02作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる1699の口コミを参考にまとめました。

「ちん電」で住吉詣で

 「すみよっさん」として関西で親しまれている住吉大社は、全国に2300社以上ある住吉社の総本社として、約1,800年の歴史を有する由緒ある神社です。
 摂津国一の宮として、また、海上安全にご利益があるとされたことから、古くから信仰を集めてきました。初詣には毎年約200万人もの方が参拝するとともに、多くの有名人や芸能人が結婚式を挙げたことでも知られる神社です。
 住吉大社を参拝するのに非常に便利なのが阪堺電車です。あべのハルカスの足元から15分ほどで住吉大社の鳥居の目の前に送り届けてくれます。
 そして参拝の後にはお楽しみ、住吉大社の周辺で様々な美食が味わえます。のんびりゆったり、大阪f情緒に触れてみてはいかがですか?

いづもや

いづもや

 阪堺電車・住吉電停の直近、南海本線・住吉公園駅からも近いですね。住吉大社のはす向かいにある鰻の老舗です。
 店内は戦後の昭和から時間が止まったような佇まいで、4席のカウンター席と、4卓のテーブルがある全20席。ご家族で営業されている様子です。

地焼きの力強さを感じさせる「まむし」

いづもや

 「鰻まむし」(1,500円)は、胡瓜の浅漬けとともに出されます。蓋を開けると、芳しい香りとともに艶やかな照りを帯びた鰻がす姿を現しました。ご飯はタレを混ぜ込んでいて一面茶色です。
 炭火でしっかり焼きが入った鰻は、自身の脂で燻されて実に香ばしく、さりとて堅くならずにふっくら。地焼きの力強さを感じる仕上がりです。
 タレは色こそ濃厚だが味は淡泊。じっくり焼かれた鰻の皮目のスモーキーな香味とほのかな苦みが、上質な脂の甘みとタレの熟成感とが交錯してなんとも言えない旨みとなります。

いづもや

 ご飯だけ食べてもしっかり旨みが移っていて、実に食べごたえがあります。
 きも吸い(200円)はえのき茸と三つ葉、そして肝が3個も入っています。出汁の旨みと肝の滋味が合わさって、こちらも上々。今どきこの値段。かなり得した気持ちになります。

やろく レストラン本店

やろく レストラン本店

 阪堺電車・住吉電停から南海電車の高架のほうに歩いてすぐのところ。住吉大社近くの細い路地の中にある昭和10年創業の老舗洋食店です。
 老舗ではあるがお店は建て替えられていて真新しい。店内も明るくクリーンな雰囲気だがレトロ感も漂います。手前にはカウンター席とテーブル席、奥にもパーティー使用もできそうなテーブル席があって全40席です。

上質な雰囲気の中でいただく名物・玉子コロッケ

やろく レストラン本店

 「やろく定食」(1,242円)は、玉子コロッケとフライ、サラダ、ライス、お味噌汁の付いた定食で、この玉子フライが、創業当時から変わらない味を守るこのお店の名物です。
 白い平皿に玉子コロッケと、小さいミンチカツ、ポテトサラダと生野菜がこんもり盛られています。テニスボールぐらいの大きさの玉子コロッケに圧倒されます。

やろく レストラン本店

 玉子コロッケはぷっくり膨らんでおり、さっくり箸が入ります。中身はクリーミーで滑らかなベシャメルソースが主体ではあるが、刻まれたゆで卵の風味も強く感じます。コロッケには大ぶりな海老が仕込まれていて、その風味と食感もまた楽しい。それにしてもかなりのボリウム感!
 ミンチカツは小ぶりだが肉の旨みが実に深い。また、たっぷりのデミグラスソースがかなり濃厚で香ばしい。老若男女だれでも受け入れられそうなランチです。また、スマートで丁寧なサービスもいいですね。さすが老舗です。

仏蘭西料理店 掌

仏蘭西料理店 掌

 阪堺電車の我孫子道駅と安立町駅のちょうど中間ぐらい、住吉大社から紀州街道を南にずっと下がったところ。安立商店街のアーケードの北端辺りにある四軒長屋をリノベーションしたフレンチのお店です。
 引き戸を開けるとすぐにカウンターと厨房。奥にテーブルが一組ほどの、合わせて十数席程の狭さながら、一部2階を抜いて吹き抜けを作るなど、解放感のある和モダンな雰囲気がいい感じです。

町屋でいただくカジュアルフレンチ

仏蘭西料理店 掌

 料理はすべてア・ラ・カルト。その日の仕入れによって内容が変わります。
 5種類小皿料理の盛り合わせ(1,500円)は、和食器の大皿に、鯛とじゃがいもとアンチョビの重ね焼き、アジのタルタル仕立て、茶美豚のリエット、牛肉生ハムと焼きナス、野菜の甘酢グレッグの5種が並んでいて、お箸でいただきます。全体に軽めの仕上がりになっていて、ワインとの相性もいいですね。

仏蘭西料理店 掌

 メゴチのロースト(1,300円)です。関西では「ガッチョ」と言ったほうが通りのいいお魚。淡白な身をここまで香ばしくローストすると、ガッチョとは思えない深みのある味わいです。こういったお魚はお箸のほうが食べやすいですね。
 コース料理ではなく何人かで取り分けるのにちょうどいいフランス料理は、ワインだけでなく、むしろ焼酎にもよく合いそうです。ひと品ひと品、丁寧に拵えているスタイルには共感します。

爽月

爽月

 阪堺線・東粉浜電停から西方向、南海本線・粉浜駅からも近いですね。粉浜商店街駅前通りにある人気のうどん店です。
 店内はテーブル席が16席と壁に面したカウンター席が6席ほどの20席余り。その奥が厨房になっています。

気さくな雰囲気ながら味は本物

爽月

 「ちく天きつね」(780円)は、特徴的なやや深めの器に澄んだお出汁が満たされ、その中に艶やかな饂飩が横たわっています。
 その上には立派なちく天とハーフサイズのきつね揚げが乗り、葱が散らされています。
 お出汁を啜ると節系の風味が立つ、深みあるまったりとした美味しいお出汁です。ベースとなる真昆布の出汁がいい仕事をしています。

爽月

 饂飩はやや細めですこし捻じれた風合い。コシは弱いがツルツルしこしこした大阪らしい饂飩です。やさしい口当たりは上質のお出汁とのマッチングが最良です。
 ちく天は表面がサクサクで竹輪はモチモチ。出汁に浸かった衣が徐々に解れていく形而変化も楽しいですね。きつね揚げは甘さ控えめでジューシーです。

Genji[源氏]

Genji[源氏]

 住吉大社から電車通りを北方向にずっと進んだところ、阪堺電車・塚西電停の目の前にある、洋食を主体にしつつも和食や中華の要素を取り入れ、 メディアにも度々登場している有名店です。
 店内はテーブル席、大テーブル席、カウンター席、個室からなる全60席とのことで、カウンターからは調理の様子がが見えるオープンキッチンになっています。スタッフはざっと20人足らずという大所帯で、それぞれ忙しく動き回っています。

評判の源氏弁当は壮観

 ランチメニューは弁当とコースからなっています。スペシャル弁当(5,000円税別)は14品の料理に、佐賀牛網焼きとアイスクリーム、食後にコーヒーか紅茶が付いています。

Genji[源氏]

 ランチメニューは弁当とコースからなっています。スペシャル弁当(5,000円税別)は14品の料理に、佐賀牛網焼きとアイスクリーム、食後にコーヒーか紅茶が付いています。
 正方形のトレイの上に器がびっしり並び、そこに色とりどり14品のお料理が盛り付けられている…これは壮観です。
 内容はエビのグラタン、豆腐ハンバーグ、海老フライ、白身魚のグリル、生ハムとピクルスといった洋のものから、白エビと南京、大根などの炊合わせ、赤こんにゃくと厚揚げの煮物、ウニととんぶりのすり流しなどの和のもの、そして中華のエビチリもある。
 さらに蕎麦をペペロンチーノ風にしてからすみを和えた和とも洋ともつかない折衷のものまで様々です。どれも量は少しづつだがバラエティー豊かで心躍ります。

Genji[源氏]

 佐賀牛網焼きは後ほど運ばれてきました。
 お肉はおろしポン酢かお塩でいただくようになっていて、こんがり焼いたガーリックも添えられています。肉質は実に柔らかくジューシー、網焼きならではの香ばしさがあっていいですね。

Genji[源氏]

 お造りはマグロやカンパチ、タコなどとともに、イカは糸造りにして胡麻で和えてあったり、サバは酢締めにしたり、サワラは炙ってあったりと、細かく手を尽くしているところがすごいですね。
 冷たいお料理は冷たく、温かいものはちゃんと温かいのがいいですね。

レストラン コボ

レストラン コボ

 阪堺電車・我孫子道駅から西へ進み、安立商店街のアーケードの南端から北に少し進んだところにある、商家をリノベしたと思われるイタリアンのお店です。
 引き戸を開けて中に入ると、元は土間だったところに2卓のテーブル席、右側の元は座敷だったところに3卓のテーブル席、さらに奥あるカウンター席などからによる全21席です。

商家をリノベーションしたイタリアン

レストラン コボ

 この日のパスタは鰆と万願寺です。パスタは細めのスパゲティーで、鰆の身はたっぷり。ふんわりと万願寺の風味が広がります。程よく乳化されてるのもいいですね。

レストラン コボ

 ペスカトーレリゾットは、トマト風味のリゾットの上に、アサリ、ムール貝、そしてグリルされた海老が乗せられています。海の旨味が凝縮されています。

レストラン コボ

 窯焼きのマルゲリータ・スペシャルは、トマトの赤と水牛モッツァレラの白、そしてバジルの緑…見事にイタリア国旗が形成されています。
 口に運ぶとたっぷりのトマトソースの酸味と縁の焦げた部分のほろ苦さと香ばしさが交錯して実に深い味わい。ピザ生地はソースのところはしっとり、周囲はカリカリ。スモーキーな風味が好ましいですね。

※本記事は、2023/05/15に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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