葛西の麺類１５０選　①（専門店系ラーメン）～葛西・麺類探訪～

葛西で一番有名なラーメン屋、ちばき屋さんの「支那そば・醤油」。
とっても優しいスープの醤油ラーメンですので、年輩の方にも人気。
写真は、「支那そば・醤油」に煮卵をトッピングしたもの。

麺は縮れ麺ですが、スープによく合います。それと、このスープによく合うのがカイワレ。私は、ちばき屋のラーメンには、このカイワレが最も重要な役割を担っていると思っています。

非常に食べやすいラーメンで万人向けですね。

葛西で、メニューも質も一番安定しているラーメン店は麵屋きらさん。葛西の優等生的なラーメン屋です。

当店のしょうゆラーメンは２種類。
１つは、太麺 × Wスープの「漆」。
もう１つは、細麺 × 魚介スープの「汐」。

写真は「漆」。この「漆」のスープは、鶏ガラ・ゲンコツ・香味野菜で炊き込んだ「動物系スープ」と、「魚介スープ」の２種類のスープがブレンドされている。そこに、黒胡椒、ニンニクでパンチをきかせる、そんなお味のスープ。

麺は太麺ですが、確か、西山製麺。

力強く、かつ端麗な、まとまったラーメン作品です。

葛西で煮干しと言えば、とりあえず大勝軒の煮干しラーメン。
写真は「大勝軒ラーメン（にぼし）」。

トッピングが海苔、チャーシュー、ねぎだけなのでビジュアル的には少し寂しいかな。
スープはガツンという感じではないですが、それなりに美味な煮干しスープです。チャーシューは分厚くトロみがありおいしいです。

たかし屋さんの「煮干しラーメン」。葛西のラーメン屋さんでメニューに「煮干しラーメン」があるのはこの店だけだと思います。

具は、たっぷりのメンマ、たっぷりのネギ、トロみのあるチャーシュー、そして海苔が１枚。オーソドックスな組み合わせ。

スープはしっかり煮干しです。煮干しラーメン専門店のようなガツンとした感じではないですが、これくらい煮干しが出ていれば合格でしょう。

麺は「かため」でオーダーするとビシッとしておいしいです。

北葛西の喜多方ラーメンのお店、磯崎さんで提供される一杯。

こちらのお店では醤油とみその2種類があり、
それぞれ、鶏油か背脂がチョイスでき、玉ねぎ入りもあります。あとは、各種、トッピング。

写真は、醤油を背脂で、味玉をトッピングしましたもの。

ぶわっと背脂が広がっていますが、スープをすすると、あっさり、すっきり、淡麗。背脂がのっかっていても、とてもスッキリです。不思議なくらい、全くしつこくない。

麺は中太、ちぢれ。麺自体もおいしい。一言でいうととても食べやすいラーメン。
朝から営業していますが、朝ラーでも全く違和感のないラーメンです。

島忠ホームズ葛西店にあるラーメン店、幸楽苑さんの「尾道ラーメン」。

尾道ラーメンと言えば、まずは背脂。
なのですが、私が頂いたラーメンにはほんの少ししか乗って降りませんでした。これはラーメンを作るバイトさんのさじ加減によるものでしょう。

醤油スープの濃さは、昔、尾道で食べたラーメンと同じく濃いめでした。これは雰囲気が出ていた。あと、スープがアツアツだったのが印象的。

総じて、尾道ラーメンの雰囲気は出てますねと言ったところ。

葛西駅前のラーメン店、ひろやさんのラーメン。ひろやさんのラーメンは、味噌、醤油、塩というラインナップですが、ひろやと言えばやっぱり「味噌」です。
濃いめのお味がググっときます。なので、呑んだ後の〆の一杯としてばっちり。
油そばも人気のある店です。

味噌ラーメンは、たまに味のバラツキを感じることもありますが、葛西ではここの味噌が一番おいしいと感じます。

宝来軒さんの味噌バターラーメン。
宝来軒さんと言えば、長崎ちゃんぽんと皿うどんの人気店ですが、実は、ラーメンもおいしいです。中でも、この味噌バターラーメンは絶品。

スープはバランスのとれたいいお味。甘すぎず、辛すぎず、マイルドで、でもしっかり味噌の味がしています。

お野菜もいっぱい。もやし、ニラ、ねぎ、人参。これが味噌と合う。
そして、その上にバター。レンゲの中でスープに溶かしていただいてみると、絶妙ハーモニー。麺は極細麺。麺とよく絡みます。

これはおいしい味噌ラーメン。オススメできますね。

２０１７年にオープンした西葛西駅前のラーメン店、若さんの塩ラーメンです。

メニューを見ると、醤油ベースと塩ベースの２種類のラーメンの展開となっていますが、写真の塩ラーメンはプレーンな塩ラーメンです。

どんぶり一杯にネギが広がり、真ん中に縁がピンク色のシャーシュー。ビジュアル的にもなかなか。

塩味のスープをすすると・・・悪くない。バランス的に悪くない一杯です。

西葛西駅のらーめん朝日堂さんの塩ラーメン。多メニューな店ですが、近年、「無化調」ラーメンをイチオシとしております。

写真は、「サービス無化調塩ラーメン 」。
スープをすすると、「なるほど」という感じのすっきりした味わい。これは確かに体によさそうだ。鶏塩です。

麺はこのスープにぴったりの極細麺。
これもうまい。
ネギが結構盛られてましたが、もちろん、ネギもよく合う。

なかなかいい無化調ラーメン、これはこれで「あり」な一杯です。

２０１４年に行徳からやってきた葫さんのラーメン。この店のラインナップも、しょうゆ、塩、味噌と３種類のラーメンがあります。でも、やっぱり、葫さんと言えば、「塩」だと思います。

スープは根野菜などの野菜の旨みがたっぷり感じられる、いわゆるベジポタ。なので、塩ラーメンというよりは、ベジポタと言った方が適切でしょう。

このベジポタスープのお味はめっちゃくちゃ優しい。呑んだ次の日なんかは最適な食べ物です。

写真は「塩」の全部のせ。いろいろ乗っていますが、そのうちチャーシューはかなりいい感じ。あと、卓上のニンニクをすりつぶし、お味をチューニングするのもよろしいでしょう（ニンニク臭には要注意ですが・・・）

２０１８年１２月現在、葛西で鶏白湯ラーメンを食べられるラーメン屋はありません。ただ、いくつかの焼鳥店で〆の一品として提供されております。

写真は、やきとり家すみれさんの鶏白湯ラーメン。スープは超濃厚、クリーミー。時間が経つと膜を張ります。大山鶏の鶏ガラを８時間煮込んだとのこと。

上にのっかる具は、鶏チャーシュー、のり、水菜というシンプルな構成。水菜がのっかっているのがうれしい。鶏白湯は、野菜がとてもマッチします。この水菜でもなかなかいいです。

当店は、土日は昼間も営業しており、葛西で昼間に鶏白湯を食べられるのはこの店だけとなります。

環七沿いにある葛西のラーメン店老舗、角久さんのラーメンです。スープはとんこつ醤油。葛西でとんこつ醤油ならこの店で決まりです。スープの加減が絶妙。
なお、家系ラーメンではなく、あくまでも"江戸川"ラーメンです。

店のキャパは大きいのですが、ラーメンはとんこつ醤油のラーメン１本での営業。餃子もやってません。

ちなみに写真のラーメンは、トッピングをつけまくって総額1,700円となったもの。食べ応えが凄かったです。

葛西駅前にある味噌ラーメン専門店、みそ膳さんの「豚骨味噌」。

みそ膳さんには、色んな味噌を使った味噌ラーメンを出していますが、このラーメンは「特製とんこつスープに麦みそをブレンド」したもの。

お味はあっさり味で、非常に無難。確かにとんこつテイストも感じます。
ただ、チャーシューはイマイチですね。いかのも出来合いチャーシュー。

お店は、駅前という利便性を考えると、ついつい〆に使いたくなる店です。

西葛西駅近くのラーメン店、ヨシベーさんの一杯。
こちらのお店では、豚骨ベースでしょうゆ、塩、味噌を提供しています。写真はそのうちの「塩」。

ラーメンのスープをすすると、なるほど、豚骨と塩で出来るスープというものはこういう味なんでしょうねという感じ。あっさりしていて、パンチがある。

麺も、なかなかいいですよ。細麺と太麺がありますが、低加水の太麺はなかなかいい感じ。

全体的にまとまっているラーメンです。

葛西駅前の「家系ラーメン」を看板に掲げるだるま家２さんの豚骨塩ラーメン。

写真は、麺かため、白髪ネギ追加オーダーしたもので、別皿の白髪ネギをぶっかけたものです。
スープは塩なので、非常に「あっさり」。
でも、とんこつで、「しっかり」。
この組み合わせ、なかなかいいスープだと思います。

それにしても、別皿でなみなみ盛られた白髪ネギにはびっくり。これが豚骨塩ともよく合い、非常に食べ応えがあります。
麺は太麺で、これをかためでいただくのもグッド。非常にわしわしした食感。

家系の看板を掲げる店ですが、たべやすさが特徴のお店に思えます。

葛西の家系ラーメンと言えば、巓さんのラーメンで決まりです。ちゃんとした正統派の家系で、六角家系のお店のようです。麺もちゃんとした家系のお店でしか卸さない酒井製麺の麺です。

スープは全然しつこくありません。上品なスープで、「こってり」という言葉は似合いません。麺との相性もよく、完成度の高い一杯であると言えると思います。

＜残念ながら２０１９年４月に閉店しました＞

西葛西駅前にある博多豚骨のラーメン店、祥竜さんのラーメン。写真は「とんこつラーメン」に、ねぎ、からし高菜（別皿）をトッピングしたもの。

スープは、豚臭さのないおいしい無難なスープです。非常に食べやすい。

きくらげ、ねぎ、からし高菜、紅生姜がこのスープにとっても合います。麺が無くても、これらのトッピングアイテムとスープだけで十分いただけます。「スープお好み焼き」のような感じがいいです。

西葛西のだるまのめの豚骨ラーメン。
上の祥竜さんが閉店となったので、葛西で博多豚骨を食べられるのはこの店くらいになりました。

超無難でクリーミーなスープで、ストレート細麺をかためで頂くとおいしい。
胡麻をすって掛けると更においしい。

そして、紅生姜、高菜と一緒に食べるともっとおいしい。

味玉はゆで玉ではなくちゃんと味玉です。

宝来軒さんのチャーシューメン。
宝来軒さんと言えば、長崎ちゃんぽんと皿うどんの人気店ですが、チャーシューがおいしい店。

ラーメン自体ははとんこつラーメン。
そこに、ねぎ、紅生姜、そしてチャーシューが４枚乗っかているというシンプルな一杯。

で、このチャーシューがおいしい。
昔ながらのチャーシューって感じですが、ホロホロして柔らかいんのがいい。量も十分。満足できる一杯です。

葛西のラーメン店のなかでも最古の部類に入る店、ラーメンの王様さんのチャーシューメン。

この店は醤油のスープが真骨頂、本当においしい。化調系のかおりはしません。鶏ガラ、野菜、いろんなものが入ってますね。唯一無二のブレンドに思えます。

チャーシューは昔からあるパサっとしたラーメン用のチャーシュー。これが5枚も入ってきて食べ応え十分！　

全体的に安心できるラーメン。このスープの味は守り続けて欲しいですね。

西葛西５丁目のラーメン店」、えいちつーさんの一杯。

ここはオススメです。写真はたまたまネギラーメンですが、ネギラーメンがオススメなのではなく、おいしいスープ、おいしい麺が頂けるこの店のすべてのラーメンがオススメです。

基本的にこのまとめではチェーン店を取り扱わないことにしたのですが、当店は北松戸に本店があり、都内に数店店舗があるので一応チェーン店。そのうち、葛西店は「食堂」というネーミングで、「日本一ご飯が進むラーメン」をウリに営業されてます。

写真は「肉玉ラーメン」。いわゆる徳島ラーメンの「肉そば」と言えると思いますが、オイリーであるが故、本当にご飯によく合います。ご飯は本当にマストです。で、実は麺もおいしい。加水の麺が非常にいいです。
ここでの食事は、お店が言う通り、見事な炭水化物の共演となりますよ。

＜残念ながら２０１８年秋に閉店しました＞

葛西には二郎はありません。でも、「絆」っていう中華料理店にインスパイアがあります。誰が名付けたか、通称、「チャイ二郎」。
このチャイ二郎、これが結構、イケる！！

ワシワシした麺、コクのある脂っこいスープ、マシマシに出来る野菜（ほとんどもやし）、厚切りの豚チャーシュー、全ておいしい。で、安い。豚2枚の場合は650円。

野菜、からめ、アブラを増量し、ニンニクなんかを入れまくると、えらいことになってしまいますが、やっぱり、たまには食べたくなります。

葛西橋通りと環七が交差する交差点近くにある中華料理店、黒田萬元堂さんのラーメン。「１３品目塩野菜そば」という名の野菜ラーメンです。

１３品目と書いてますが、実は２０種類以上の野菜は入ってます。トマト、人参、アスパラ、菜の花、枝豆、きくらげ、さつまいも、れんこん、ねぎ、キャベツ・・・などなど。
こんなラーメン、見たことありません。食べ応えもあるし、体にもよさそう。

ただ、塩ラーメンとしての実力はイマイチかな。スープに厚みを感じません。これは、野菜を食べるためのラーメンと捉えるべきですね。

こちらも黒田萬元堂さんの野菜系ラーメン。塩セロリ―麺です。

これは、おいしい。

細麺を選択する方がいいです。かための細麺とが透き通った塩スープとの相性が抜群。
その塩スープは、セロリの味と香りととのハーモニーがとても素晴らしい。途中からレモンを搾り、三重奏の味変で楽しむのもよい。

胸肉かな？鶏肉との相性もよく、全てがさっぱり味。

黒田萬元堂を代表する一杯、こちらはオススメ。

全国に約２０店舗、都内に３店舗ほどあるチェーン店、ちりめん亭さんの生姜ラーメン。

鶏塩がベースになっていると思いますが、スープはしっかり生姜の風味が漂います。
寒いときにこのスープはぴったりで、非常に温まる感があります。

具の鶏チャーシューもさっぱりしていておいしい。
チェーン店のお味ですが、さっぱりとやさしいお味です。

卍力さんの一杯。
インド料理店が多いことで有名な葛西・西葛西ですが、ラーメンの分野でもスパイシーな店があります。その１つが、この卍力。今、葛西・西葛西で一番の人気店と言っても過言ありません。

写真のラーメンは、スパイス・パクチー・ラー麺。スープのスパイスづかいは見事なものです。インドも感じます。この味は他にないでしょう。

西葛西はスパイスの街になりましたね。

都内に数店舗、海外にも展開される豚骨一燈さんの一杯。写真は「半熟味玉カレーラーメン」。

スープをすすってみると、なるほどというお味。カレー味なのですが、ベースは確かにラーメンスープ。カレーもラーメンスープも主張しすぎずうまく調和し、何の違和感もありません。

麺は小麦感がしっかりの太麺。これが、カレーラーメンにもしっかりフィットしています。この素朴な食感・お味の麺は、カレースープという濃い味のスープとのコントラストがとてもよい。

なるほどの一杯です。

西遊記さんで提供される具なし麺です。光麺というラーメンです。

光麺は、具が無いので、麺やスープが光り輝いて見えるっていうことで「光麺」と呼ぶはずです。ただ、この店の光麺は、実際は、そんなには光輝いた一杯ではないですね。

麺はモチモチでおいしいです。一方、スープは厚みが感じられません。

他のお料理と一緒に頂く、ご飯代わりのようなラーメンです。