【大阪・ミナミ】日式中華の名店【日本化】
大阪・ミナミ周辺で、日本独自で進化した中華料理のお店をピックアップしました。本場、中国には無い日本の味、今や大阪名物のひとつともいえるローカライズされた中華料理を味わってみませんか?
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このまとめ記事は食べログレビュアーによる5498件の口コミを参考にまとめました。
目次
世界三大料理のひとつ、中華料理は近世以降、移民として世界中に散らばった華僑たちにより、移民先の国に中華料理を持ち込んだため。日本をはじめ世界各国の食文化に影響をもたらし、日本を含め世界的に広く普及し、また現地化も進んでいます。
この中には、持ち込んだ国の料理と融合したり、中国大陸に存在しない食材を利用したり、現地人の料理人が考案したりした、中国本土にも見られない進化を遂げた「中華風」とも言うべき中華料理が生み出されました。
大阪・ミナミ周辺で、日本独自で進化した中華料理や、中華風アジア料理のお店をピックアップしました。今や大阪名物のひとつとなった中華料理を味わってみませんか?

出典: kurodaさん
各線・難波駅からすぐ近く。有名なグリコの看板の真下から戎橋筋商店街に入ってすぐにある、いまや大阪名物のひとつとなった「551の豚まん」の本店です。
店内はテーブル席、ボックス席の並ぶ、ざっと見て50席ぐらいの収容だが、さらに上の階もあって全部で120席とのこと。さほど中国風にするわけではない抑制的な装飾のインテリアです。
「極上海鮮焼きそば」(小籠包とのセットで1,950円)は、中華そばをお鍋でカリカリになるまで焼いた上から、具材のあんを掛けるタイプ。中華の王道です。
具材の海鮮はエビ、イカ、ホタテ。ここまでは通常の海鮮焼きそばと同様ながら、極上はさらにアワビやフカヒレが入っています。しかもイカやホタテはかなりの大ぶりで、イカには細かく包丁が入っています。
野菜は白菜や椎茸など。適度な火入れでシャキシャキとした食感が絶妙。麺もパリパリとした焼き具合で、最初がカリカリで、餡を吸って次第にしんなりしてくる。餡の味付けと相俟って極上の出来栄えです。
551蓬莱といえば豚まんは外せない。豚まんは天辺がとんがっていてその周囲にヒダになっている特徴的な形状です。かぶりついてみると、皮はやや甘めで、多少時間が経過していてもフカフカな状態は保たれています。
餡は皮に比してやや少ない目。玉ねぎの甘味と豚の旨みが凝縮しているようで美味しい。中国料理を源流としつつも、豚まんは今や大阪名物です。



1613人
19255人
06-6641-0551
出典: kurodaさん
南海・難波駅から南東方向、なんばCITYの西側にある中華料理店です。創業は昭和8年のかなりの老舗で、小さい店舗ながら、しゅうまいの名店として有名店です。
店内は1階が厨房とテーブル席少々、メインの食堂は2階になっています。
名物のしゅうまい(310円)は、豚挽肉、玉ねぎ、海老などを、通常のシュウマイの皮ではなく薄焼き玉子でふんわり包んでいるもの。これは戦後、小麦粉が手に入らず、薄焼き卵を代用したのが始まりとのこと。
メリケン粉が容易に手に入る現在でもその製法が受け継がれています。口に運ぶと、実に軽い口当たりで、しかもジューシー。いくつでも食べられそうな逸品です。
春巻(870円)も薄焼き玉子の 皮で、パリッとした食感はありません。海老のほかに、キャベツ、にんじん、たけのこ、きくらげ等々…ぎっしりと詰まっていて、素材の風味を活かした軽めの味付けです。
食通で有名な作家、池波正太郎に《荒けずりなようでいてデリケートな味。家庭の惣菜のように見えて専門家のみにゆるされた品格が到底、まねのできるものではないことを感じさせる》と論評させている、名品の味を保っています。



2184人
91886人
06-6641-8381
出典: kurodaさん
地下鉄・心斎橋駅の5号出入り口を出て、心斎橋筋を交差してそのまままっすぐ東に少し進んだところにある中国料理の大箱店です。
ランチや夜の一般営業は1階のレストランで、2階以上が宴会場や結婚式場、個室になっているようす。この1階レストランフロアーだけでも100席以上はありそうで、全館合わせての最大収容人数がなんと1,400人!
「ヘルシーセット」(1,000円税別)は、トレイの上にメインの2品とワンタンスープ、ご飯、搾菜、杏仁豆腐、オレンジが並んでいます。
ワンタンスープは薄味のスープの中に肉のたっぷり詰まったワンタンが浮かんでいます。滋味深い味わいです。これだけで結構お腹いっぱいになるが、まだ杏仁豆腐とオレンジもある。そしてさらにセルフサービスのコーヒーも。
メイン料理のひとつ、「豆腐と野菜の炒め煮」はエビ、豚肉、竹の子、木耳、ブロッコリーなど実に多品目。豆腐は揚げてあって、味も食感もいいですね。見た目に反して軽い味付けなのが嬉しい。
「レタスの肉味噌和え」は冷たい生野菜の上に温かい細切り肉が和えられています。枸杞の実と香菜が散らされているが、香菜が苦手な方にはちょっと辛いかも。生野菜のシャキシャキした食感と深い旨みのあるお肉との調和がいいですね。
薄味だし、多品目だし、枸杞の実や豆腐といったヘルシー素材が使われていて、この値段は破格。実に満足感の得られるランチです。



409人
15873人
050-5589-7868
出典: kurodaさん
近鉄線、および地下鉄堺筋線、千日前線・日本橋駅から堺筋を北に進んで、道頓堀川を渡ってすぐのところにある四川料理のお店です。
カウンター席とテーブル席からなる全20席の小じんまりしたお店ながら、ここは陳健民の弟子で大阪の四川料理のカリスマ、尹東福さんのお店です。
「麻辣豆腐」は四川山椒を効かせたタイプ。唐辛子の辛さと山椒の痺れる辛さが高位にマッチングしている。一口食べたら、頭から湯気が出てきました。ご飯が添えられているのも嬉しいですね。
担担麺を日本人好みの汁そば風にアレンジしたのも陳健民。ここでも日本でローカライズされた担担麺の正統を引き継いでいます。



265人
24749人
06-6212-6363
出典: kurodaさん
南海、近鉄、阪神、市営地下鉄の各「なんば」駅の近く、新歌舞伎座があった場所の裏手辺りにある中華料理店です。
店内はテーブル席と対面型のカウンター席の並ぶ40席足らず。この中央軒は大阪に開店して半世紀。長崎のローカルフードである「ちゃんぽん」や「皿うどん」など、長崎中華を関西に広めたお店として知られています。
季節限定の「春ちゃんぽん」(1,010円)は、デフォルトのちゃんぽんとは器も変えているようで、黒い器にクリーム色のスープ、通常の具材に加えて春牛蒡と菜花が加えられています。天に載る玉子が誇らしげですね。
白濁した鶏ガラがメインのスープはトロッとしていて口の周りにコラーゲンが纏わりつくかのような感覚。玉子を潰すとさらにトロトロ感を増していきます。濃厚なベースのスープに魚介の風味が加わって旨みを加速させているのが見事です。
麺はちゃんぽんにしてはかなり細めで柔らかい。ふにゃっとした食感がやや貧相な感じ。ちゃんぽんなら太麺をワシワシといきたいところです。関西で当初はあの太麺が受け入れられなかったのかもしれません。
長崎の中華料理は福建料理がベースとのこと。中国から日本に渡ってきた料理人が、中国人留学生に食べさせたのが「長崎ちゃんぽん」の始まりだそうです。



161人
3814人
06-6631-5515
出典: kurodaさん
地下鉄・長堀橋駅からすぐ近く、長堀通の直下にある地下街「クリスタ長堀」にある中華料理店です。
店内は壁に面したカウンター席とテーブル席からなる全44席。地下街にあるお店だからか、中華料理店らしからぬモダンなインテリアです。
この日の「日替わりランチ」(850円)は中華丼と揚げ餃子のセット。レギュラーサイズの中華丼に揚げ餃子とサラダが盛られたお皿、玉子スープという構成です。
揚げ餃子は揚げたて熱々。この手の料理って揚げ置きにしている例が多数なのだが、ここは熱々で出してくれます。本格中華の矜持かもしれません。
白飯の上に八宝菜など中華風の旨煮をぶっかけた中華丼は、本場の中国には無い日本生まれの日式中華の代表格。
丼の具材は豚肉、イカ、白菜、葱、人参といった一般的な具材に加え、アサリが入っています。餡は片栗粉の利いたぼってりしたテクスチャーです。
味のベースはオイスターソースかな?濃厚な色合いではあるが意外にあっさりとした味付けで、素材の旨みもあって美味しくいただけます。



189人
1771人
050-5593-3533
出典: kurodaさん
大阪メトロ御堂筋線、長堀鶴見緑地線・心斎橋駅から直結。心斎橋PARCOのB2Fのフードコート「心斎橋ネオン商店街」にある大衆中華のお店です。
昭和の大衆中華をイメージしたような店内は、壁やドアで仕切られていないオープンな雰囲気で、カウンター席とテーブル席からなる全30席ほど。場末感が漂う、とても最新の商業施設にあるとは思えない雰囲気です。
「元祖ふわっとろ天津飯」(850円)は、器の中にはふわとろのアタマが乗り、周囲にたっぷりの餡が満たされています。
関西なので餡は茶褐色。あっさりとしたチューニングで上品な仕上りです。珍しいことに餡には玉子が溶かれています。
玉子は看板通りふわふわの仕上りで、刻み葱と筍の千切りがたっぷり混ぜ込まれていて食感に特徴を与えています。蟹の姿は見えないが、ほんのり風味が感じられます。
まろやかな餡を纏ったご飯を風味のよいい玉子とともに口に運べば、なんだか幸せな気持ちになる…やっぱり天津飯は旨いなぁ…これは天津飯を知らない中国人にぜひとも教えてあげたい!



225人
6345人
050-5589-6175
出典: kurodaさん
南海・難波駅、近鉄および阪神・大阪難波駅、大阪メトロ・難波駅のすぐ近く。千日前通りの一筋南、ビックカメラの裏手にある中華料理店です。
関西や首都圏で支店を展開するとともに、数多くの暖簾分け店を輩出している「珉珉」は、昭和28年にこの千日前にたった13坪のお店を出したのがその嚆矢。なのでこのお店は「本店」を名乗っています。
ここの餃子(390円)はやや小ぶり、7個が1人前です。薄目の皮で包みは中央部を合わせて両側から寄せてくるタイプ。底面はしっかりと焼かれているが、上面はしっとりしています。
餡はねっとりと練られて白菜の甘みがありますね。ニンニクは控えめであっさりいただけます。カウンター上にはあらかじめ配合された餃子のタレがあり、お酢が強めなのが好ましい。
本場・中国の餃子を、焼くことによって日本の風土になじませたのがこの「珉珉」だとか。ここは日本の餃子の発祥のお店と言えます。
この餃子こそ日本の餃子のスタンダード。衒いのない安心の味わいです。



452人
7809人
050-5595-0825
※本記事は、2024/03/18に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。