【あべの・天王寺】牛肉のカツレツ・厳選5店

出典:kurodaさん

【あべの・天王寺】牛肉のカツレツ・厳選5店

 牛肉文化圏である関西では、「とんかつ」も一般的に食べられるようにはなったが、やはり牛肉のカツが一段上位の洋食です。あべの・天王寺周辺で、美味しい牛肉のカツレツのお店をご紹介します。

更新日:2025/02/27 (2019/01/18作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる633の口コミを参考にまとめました。

関西人に好まれる「ビフカツ」

 カツレツは明治時代に日本に伝来したフランス料理のコートレットを原型とし、もともと仔牛肉を目の細かいパン粉をつけて少量の油で揚げ焼きする料理でした。しかしこれが日本で普及しだすと、天ぷらのように多量の油でディープフライにする調理法に変化。
 さらに、東京圏において豚が安価で入手しやすいことと、豚肉文化圏である関東人の好みに合った事から、素材が仔牛肉から豚肉へと変化しだします。これが「とんかつ」へと発展しました。
 しかし、牛肉文化圏である関西では、「とんかつ」も一般的に食べられるようにはなったが、やはり「ビフカツ」など牛肉のカツが一段上位の洋食です。他方、牛肉を串に刺した串かつは、庶民の味として今や大阪名物のひとつとなっています。
 いっぽう、全国的にはマイナーな料理となっていた牛肉のカツレツであったが、「牛かつ」がブームとなり、急速に認知度が上昇してきています。「厚切り」「レア」「和風」のスタイルであり、こちらは「ビフカツ」とは似て非なる料理となっています。

ニコ フラワーガーデン

ニコ フラワーガーデン

 あべのキューズタウンの一角、「ViaあべのWalk」1階にあるお花屋さんに併設されたカフェです。
 店内はカウンター席とテーブル席、合わせて30席足らず。お花屋さんらしく可愛らしいインテリアで、雰囲気は抜群です。

お花屋さん併設のカフェでもビフカツ

ニコ フラワーガーデン

 ビフカツランチ(880円)はコンソメスープつき。+100円で飲み物も付けることができます。ビフカツのお皿にはサラダとカニクリームコロッケも並んでいます。

ニコ フラワーガーデン

 肉は意外に分厚く、適度な歯ごたえとを持ち、サクサクの衣との対比がいいですね。掛かっているデミグラスソースは重厚な仕上がりでカツレツとの相性がいい。辛子を混ぜ合わせるとまた違った爽やかな味わいになります。
 カニクリームコロッケもぼってりと重く、トマトソースも良好。思った以上に食べ応えもあり、お腹も膨らみます。

ニコ フラワーガーデン

 コーヒーはメイソンジャー風の容器に入ってやってきました。すっきりした苦みがあって美味しい。量がたっぷりなのがいいですね。

牛カツ専門店 京都勝牛 あべの新宿ごちそうビル

牛カツ京都勝牛 あべの新宿ごちそうビル店

 あべのハルカスのウイング館に隣接して建つ飲食専門の商業ビル「新宿ごちそうビル」の1階にある牛カツのお店です。
 大きなガラス窓に面した店内は明るくクリアー。中央に大きなU字型のカウンター席と、その奥が厨房という配置で、席数は20席足らずです。

ビーフカツとは似て非なる牛カツ

牛カツ京都勝牛 あべの新宿ごちそうビル店

「特選牛ロースカツ膳ランチセット」(1,382円)は、メインのお皿に長細い形の牛カツに大量のキャベツと小鉢の豚角煮、山葵が添えられ、お浸し、大盛りの麦飯と赤だし、そしてソース類のお皿が並んでいます。

牛カツ京都勝牛 あべの新宿ごちそうビル店

牛カツは脂身の少ない肉質で、衣はきめ細かいタイプ。断面はきれいなローズピンクに仕上がっていて、サクッ・ジュワッの口当たりが楽しめます。軽めの衣が牛肉の旨みをギュッと包み込んでいるんでしょう。

牛カツ京都勝牛 あべの新宿ごちそうビル店

 ソース、山椒塩、だし醤油が用意されています。ソースは軽めのウスターで酸味がある。山椒塩は山椒がマイルドです。
 全国的にブームとなった「牛かつ」は、「厚切り」「レア」「和風」のスタイルで、「ビフカツ」とは似て非なる料理です。

グリルキャピタル東洋亭 あべのハルカス店

グリルキャピタル東洋亭 あべのハルカス店

 「あべのハルカス」の12階~14階を占めるレストラン街のうち、13階の東側にある老舗洋食店の支店です。
 店内は50席を超す程度の、百貨店のレストランとしては標準的な広さ。隣の席との間に小さい仕切りや、足元に荷物かごに覆いがあったりと、心憎い気遣いがあるのがいいですね。

京都発祥の老舗洋食店の「カツレツ」

グリルキャピタル東洋亭 あべのハルカス店

 サラダ、パンorライス、コーヒーor紅茶orハーブティの付いた「フィレビーフのカツレツ」のAセット(1,990円)では、最初に東洋亭名物のトマトサラダが出されます。湯むきした真っ赤なトマトを丸ごとドテッと据えている。
 ナイフで二つに割ると、中まで真っ赤ででね。味は実に甘くてフルーティー。サラダというよりオードブル感覚です。

グリルキャピタル東洋亭 あべのハルカス店

 「フィレビーフのカツレツ」は、ナイフを入れると柔らかな手ごたえ。口に運ぶとソフトなお肉とサクサクの衣との対比が実に見事。
 付け合わせはインゲンやジャガイモ。小ぶりなジャガイモはキタアカリのようです。

グリルキャピタル東洋亭 あべのハルカス店

 中のお肉はピンク色。絶妙の火入れ具合です。掛かっているデミグラスソースは軽い仕上がりでカツレツとの相性がいいですね。辛子を付けるとまた違った爽やかな味わいになります。

南自由軒

南自由軒

 地下鉄御堂筋線、堺筋線・動物園前駅の2号出入口から地上に出て南方向。飛田本通商店街(動物園前一番街商店街)にある洋食店です。
 店内はカウンター席とテーブル席からなる全17席です。

大阪の最深部にある「ビーフカツ」

南自由軒

 ビーフカツセット(1,400円)はサーロインのビーフカツが100gでライス・サラダ付きです。ビーフカツは小ぶりなサイズが2枚。
 サラダはシャキシャキしていていい感じ。驚くことに、ミニトマトは丁寧に湯むきされていました。実に細やかな仕事をされています。

南自由軒

 ビーフカツはさすがのサーロイン。肉質は柔らかく肉汁が溢れてそうなぐらいで、赤身肉の味わいを堪能できます。
 デミグラスソースは淡い褐色で野菜の甘みを感じさせる軽い風合い。このソースこそお店の「のれん」。年季を経ただけ風味やコクが増してるようにも思えます。

美よし乃

美よし乃

 JR大和路線・東部市場前駅から北に1kmほど、いまざとライナー・田島五丁目BSから東に少し入ったところにある食堂です。
 店内は2人掛け、4人掛けのテーブルが並ぶ30席ほど。昭和から時代が止まったままの佇まいで、今にも岡八郎や花紀京が扉をガラッと開けて入ってきそうな雰囲気です…

辛子がいい仕事をしているビーフカツ

美よし乃

 「ビーフカツ定食」(1,250円)は、トレイの上にビーフカツのお皿と、ご飯、おこうこ、お味噌汁が並びます。
 ビーフカツには濃褐色のデミグラスソースが掛かり、辛子が添えられています。さらにキャベツ、レタスの生野菜とマカロニサラダが盛られています。

美よし乃

 ビーフカツひと切れを口に運ぶとジュワッと旨味が広がります。肉質は柔らかく、濃厚な肉の旨みが楽しめます。
 カツはやや粗めのパン粉の衣に包まれ、肉の旨味を閉じ込めています。そしてソースを吸って徐々にしなっとしています。ソースは業務用のようだが、辛子と混ぜ合わせると旨みが深まります。

※本記事は、2025/02/27に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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