【日本全国】自家製ペストのジェノベーゼ

【日本全国】自家製ペストのジェノベーゼ

※店舗数が限界を超えたため、【日本全国】と【東京都内】に分けました。 ジェノベーゼのソースの事をイタリアでは『ペスト』と言います。自家製「バジリコのペスト」にこだわっている、都内を除いた【日本全国】の美味しいお店をご紹介いたします。

更新日:2025/12/14 (2019/12/10作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる1915の口コミを参考にまとめました。

日本国内でも、モルタイオ調理の『ペスト』は数店舗のみ

◆ペスト(伊:Pesto)とは調味料の一種で、バジリコ、松の実、ニンニク、チーズ、オリーブオイルなどをすり潰して作られます。イタリア・リグーリア州の州都、ジェノバが発祥と言われています。
ペースト(英:Paste、練ったもの)とよく混同されますが、本来は別物です。印象の面で、わざとそう呼ぶ人もいると思われます。

◆イタリアでは「ペストのパスタ」または「ペスト」と言いますが、日本では何故か「ジェノベーゼ」と呼ばれています。これは黒死病の「ペスト」と同表記で印象が悪いので、誰かが始めた言い換えが、広まってしまったからと思われます。
ちなみに、もともとイタリアでは「ジェノベーゼ」というパスタが存在します(玉ねぎや肉を煮込んだ茶色いパスタです)。日本ではそれを「ナポリ風ジェノベーゼ」などという言い方をする場合があったりして、おかしなことになっています。

◆伝統的にペストは「モルタイオ」という乳鉢によってすり潰して作られます。その多くは大理石製ですが、オリーブの木材や陶器製の物などもあります。モルタイオ調理でのペスト作りはあまりにも手間がかかるため、現在では現地イタリアでさえミキサー等を使用することが多くなっています。
日本ではわずか数店舗のみが、モルタイオ調理でのジェノベーゼを出しています。モルタイオ調理とミキサー調理では、鼻を抜けるバジリコの風味が段違いだと私は考えますので、これから増えてきたら嬉しいですね(ちなみにスペイン料理のガスパチョにも、ミキサーを使ったら邪道なのかどうか、といった議論があるようです)。

◆食材の分量、入れる順序、すり潰しかた等によっても味に変化があらわれると言います。ジェノバペスト世界選手権大会の公式サイトでも、次のようにうたわれています。「ジェノバでは、誰もが自分独自のレシピでペストを作ります。同じペストは存在しません」と。

↓巨大な大理石モルタイオで、まさに「すり潰して」います。この白化はチーズだけではなく、空気も入れてなめらかにした為でしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=8OegUyfyWe4
↓こちらは三軒茶屋時代のペペロッソの映像。小さなモルタイオで、叩き潰すようにペストを作っています。
https://www.youtube.com/watch?v=zYvqOS1qeus
↓木製ペステッロ(乳棒)をスナップを利かせて、擂るのと叩くの中間のような作り方。
https://www.youtube.com/watch?v=q9AByU4eQ4U

◆D.O.P.(伊: Denominazione di Origine Protetta、イタリアの原産地名称保護制度)という法律に従った、ジェノバ近辺の厳選された原材料を使用したものだけが、「ペスト・ジェノベーゼ」を名乗ることができます。それ以外の物は実は、ジェノバ風ペスト(伊:Pesto alla genovese)となります。

◆本場ジェノバでは、トロフィエまたはトレネッテというパスタに和えて出されることが多いです。伝統的な具はジャガイモ、インゲンなど。イタリアで本格的な修行をしたシェフは、このようなペストパスタを出しますね。
一方、日本では様々なアレンジがされる事も多く、具もブロッコリー、アボカド、海老、ベーコンなど多種多様。アサリを使ったアレンジが多いのですが、これはボンゴレ・ヴェルデ(緑)の美味しさではないでしょうか。

◆ペストは既製品も多く出ていますが、やはりお店で作ったものが香り、味ともに一番!
以上、自家製にこだわったペストを出している、日本全国の美味しいお店を紹介したいと思います。

バール・バッフォーネ

●まずは写真の下の、「出典:ペスト・ジェノベーゼ星人さん」をクリックしてご覧ください~。

●「日本一のジェノベーゼ」の名前は伊達ではありませんでした。

季節の旬彩イタリアン ナビガンテ

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●横浜中華街そばのイタリアン。

●「本場仕込みジェノベーゼ」という、ジェノヴァで習ったというこの一皿は、本当に美味しかったです。

●中華に飽きたらコチラにどうぞ!?

ラ ランテルナ ディ ジェノバ

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●オーナーシェフは、ジェノバ出身の女性・シルビアさん。

●数限りなくジェノベーゼを食べてきましたが、本当に美味しかった。

●美味しいだけじゃない、女性らしく色取り鮮やかに盛り付けられた料理も必見。

アンティコ ジェノベーゼ

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●かつてリグーリアの地にあった「アンティコ ジェノベーゼ」。こちらはその暖簾分けとなります。

●本場仕込みのジェノベーゼを是非♪

リストランテ クラシコ

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●安曇野穂高にある、深い森の中の、雰囲気のある一軒家イタリアンです。

●本場リグーリア州のホテル厨房で習ったというジェノベーゼ。具はジャガイモにインゲン、使用するパスタはトレネッテで、正に伝統的です。

●構成する食材のバランスが素晴らしく、これぞ「ペストの美味しさ!」という一皿を堪能できます。

●もうリグーリアに行く必要は無いかもしれません!?

リストランテ オッツィオ 横浜ベイコート倶楽部(カハラホテル)店

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●カハラは元々ハワイのリゾートホテルです。だからでしょうか、店内のシートは貝殻を模したソファとなっています。

●手打ちトロフィエ、モルタイオ調理のペスト、具はインゲンにジャガイモとかなり本格的。

●トロフィエとペストは別皿で提供されるのですが、香りが飛ばないように配慮したからでしょうか? またはオリーブオイルを少な目に仕立てるところから出発したためだからでしょうか?

レオーネ・マルチアーノ

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●経営母体は、横浜でのレストランやウェディング事業を行っている企業、アルテリーベです。創業二代目が「夢だったイタリアン事業を」という事で作られたのがこちらのお店です。豪華な内装が目を引き、そつのないサービスが受けられます。

●ジェノベーゼはミキサー調理ですが、食材バランスの良いPestoがとても美味しいです。

●「ストロッツァプレティ」というショートパスタに和えるのが定番のようですが「コルツェッティ」という円形の手打ちパスタでも出されるようです。

イタリア郷土料理 エヴィーバ!

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●シェフのイタリア郷土料理への愛が溢れるお店です。

●手打ちのパスタのレパートリーは数十種類で、これからも増える模様。

●ジェノベーゼはイタリア産の栗を練り込んだピカッジェで出される時がありますが、トロフィエでも提供されます(具がジャガイモとインゲンで本格的!)。

ベジモア ガーデン

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●山梨県小淵沢にある、山の中の自然に囲まれたカフェです。

●野菜や果物、甲州地どりなど、食材の多くが隣接した農園で収穫されています。「産直」ならぬ「産横」ですね~♪

●もちろんバジリコも自家栽培。その新鮮な風味と香りが楽しめるジェノベーゼです。

タンジョウ ファーム キッチン

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●千葉市花見川区の農園カフェ。採れたての新鮮野菜が非常に美味。

●このお店では【一年に一日】しかジェノベーゼを出しません。しかもバジリコが最旬となる七月にです。この事から私は勝手に『七夕・ジェノベーゼ』と名付けました♪

●イタリアンのお店ではありませんが、緑に囲まれた空間で美味しいものを食べる。こんな贅沢、そんなに無い。

La Bonta

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●千葉県船橋駅にある、人気の本格イタリアン。近辺の美味しい物が好きな方でいつもいっぱい。落ち着いた店内はデート使いにも向いています。

●「できるかぎり手作りで」との方針らしく、このお店のペストはなんとモルタイオ調理です!

●ディナーには手打ちパスタを用意していて、こちらも絶品。

ヴェッキオ コンヴェンティーノ

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●立地はあまりよくないのですが、そのぶん食材に力を入れている様です。

●ペストはさまざまな食材を合わせてすり潰すのですが、その配合バランスが絶妙で、食材の質も良いと思われます。

●非モルタイオ調理のジェノベーゼの中では、最高峰なのではないでしょうか? 一口食べてその美味しさに、ガツンとやられました。

ピッコラトラットリア アニュ

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●北習志野という都心からやや外れた場所ながら、モルタイオ調理での《本格ジェノベーゼ》を出します。

●店舗内外には草木が多く飾られ、とても落ち着く、しっとり小さないいお店です。

サーレペペ

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●下総中山駅というマイナーな場所ながら、イタリア人シェフの作るジェノベーゼは本格的。

●前菜盛合せが鮮烈な味付けでおススメです。

テラコッタ

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●ジェノベーゼの美味しさに、再度目覚めさせてくれたお店。

●有名店にも引けを取らない美味しさで、素晴らしいバジルの香り。

●デザートにも力を入れていて、かなり美味しいです。

トラットリア ラ・ボラッチャ

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●ペストは店内での手作り。注文が入ってからフードプロセッサーで調理するという、とても新鮮なペストです。

●特筆すべきはそのペストの量の多さ。いろいろジェノベーゼは食べ歩いてきましたが、過去最大量でありました(余ったのをパンにつけて食べたのですが→最高)。

●その他のパスタも現地そのままで、非常に美味。

アクイラ・ウォランス

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●ペストにはチャービルというセリ科のハーブも入っており、色がきれいな翡翠色です。

●具は珍しくベーコンのみ。バターも使っています。アレンジが成功している好例ですね。

●「お客さんに心地よくなってもらおう」という気持ちの感じられるお店でした。

※本記事は、2025/12/14に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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