京都の抹茶&絶品和生菓子が味わえる甘味処14選

出典:辣油は飲み物さん

京都の抹茶&絶品和生菓子が味わえる甘味処14選

京都観光といえば和菓子!ここでは、京都の老舗和菓子屋さんやお茶屋さん等が営むオススメ甘味処を紹介します。旅先からのお持ち帰りや日持ちを気にせずに、最高のお抹茶とともに味わっちゃいましょう!! 京都でしか味わえない、作り立ての生菓子も必見です!

更新日:2020/05/25 (2020/01/08作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる10652の口コミを参考にまとめました。

老舗の和菓子屋さん・お茶屋さんが営む絶品甘味処

 京都に来たらぜひ味わいたいのが、最高の職人さんが手掛ける和菓子。とはいえ上生菓子となると、日持ちが短かったり、持ち歩きに細心の注意が必要だったりで、お土産に買って帰るのが難しい場面が少なくないと思います。それに、お店で食べていこうにも上生菓子とお抹茶を食べられる喫茶を探すのって意外と難しいんですよね。
 そこで今回は、老舗の和菓子屋さんが営む甘味処を中心に、お抹茶と一緒に上生菓子を食べられるお店をセレクトしました。さらには、老舗旅館や料亭・お茶屋さん直営のカフェや、作り立ての生菓子にこだわった話題のお店もご紹介いたします。

虎屋菓寮 京都一条店

虎屋菓寮 京都一条店

 いわずと知れた名店「とらや」さんの本店にある茶寮です。本店の職人さんが手掛ける季節限定の上生菓子はもちろん、海外の日本庭園ランキングにも紹介された日本庭園を眺めながらの喫茶は格別です。
 また、本店の御用場が併設されていることもあって、ここでしか味わえない季節限定の生菓子がるのも魅力です。
 

 赤坂店、御殿場のとらや工房も手掛けた内藤廣氏の設計による店内は、内庭に設けられた日本庭園と一体感のある開放的な空間です。
 中でも、日本庭園を直接眺めるテラス席は別格ですので、ぜひ一度座ってみられることをおすすめします。

虎屋菓寮 京都一条店

庭園を眺めるオープンテラスでいただく「とらや」さんのかき氷は、一条店ならではの贅沢。

京都一条店限定の夏メニュー、寒天仕立水羊羹。吉野葛を贅沢に使った、本店の職人さん手作りの逸品です。絹のような舌触りと上品な甘さが堪りません。夏の京都でしか食べられない上生菓子の一つですね。

同じく一条店限定の青大豆の豆乳羹。長岡京の豆腐屋「にがりや」から仕入れた国産青大豆の豊かな香りと、優しい甘さ、とろけるような触感すべてが至上です。

茶寮 宝泉

茶寮 宝泉

あずきの名店「宝泉」さんが営む茶寮です。
わらび粉100%のとろりとしたわらびもちと、波照間産の黒蜜が絶品です。

毎年ご主人みずから丹波の産地に赴いて仕入れる最高級の丹波大納言、黒豆を使った和菓子はこのお店の看板商品です。

日本家屋を改装した茶寮は、洛中に点在する貴人の邸宅にような上品な雰囲気。

茶寮 宝泉 - 内観

日本庭園を眺める茶席は、どの席からも眺めを妨げられることのないよう気配りが徹底してます。

最高級の丹亜栗を、注文を受けてから絞り上げる「栗きんとん」は秋の名物。頬張れば栗の豊かな風味が口いっぱいに広がりつつも、口の中で繊細にほどけていきます。丹波に縁の深い宝泉堂さんだからこその逸品です。

中村軒

 明治16年、初代が桂離宮の南側はじめた饅頭屋さんから連綿と続く老舗。近隣農家に軽食として重宝された名物の「麦代餅」に象徴されるように、地域に密着した饅頭屋(茶屋)としてのスタイルを創業から守り続けており、かき氷をはじめとした茶店限定メニューでも大人気です。

御菓子司 中村軒 - 座敷

昔ながらの町家づくりの茶店は、奥の座敷が総畳になっていているので、脚を伸ばしてゆったり&ほっこりと落ち着くことができます。田舎のおばあちゃん家に帰った時のようなくつろいだ雰囲気ですね。

御菓子司 中村軒

季節のフルーツを使った蜜を贅沢にかけたかき氷は、茶店の看板メニューの一つ。すだちやマンゴー。いちごなど、季節によってさまざまな味わいが楽しめます。

御菓子司 中村軒 - ぜんざい(830円税込)のアップ☆

昔ながらのおくどさん(竈)で毎日炊き上げる餡は、中村軒さんの代名詞とも言うべきもの。
お汁粉をはじめとした茶店メニューにも存分に発揮されています。

御菓子司 中村軒 - 水鏡の水羊羹

中村軒さん自慢の餡を使ったの水羊羹は、店頭に並ばない茶店限定メニュー。
夏にしか食べることのできない、和菓子好き必見の水羊羹です。

ゼンカフェ

ゼンカフェ

祇園の名店「鍵善良房」さんが営むカフェ。
本店の茶寮ではなく、花見小路側の路地裏にある隠れ家的なお店で、こちらでしか召し上がれないくずもちは、本店の葛切りとはまた違った滑らかさが絶品です。

ゼンカフェ

一文字屋和輔

一和 一文字屋 和輔

今宮神社さんの参道にある、東山魁夷の絵画にも描かれた創業1000年という歴史あるお餅屋さんです。京都で一番古い茶店でもあります。
 白みそで甘みをつけた古式ゆかしい風味と、炭火であぶった香ばしいお餅の相性は抜群です。
 竹串も神事で使われる斎竹(いみだけ)であり、あぶり餅そのものが悪厄除け祈願になっているという、今宮神社のやすらい祭りと深いゆかりのある門前菓子です。

一和 一文字屋 和輔 - 今宮神社・鳥居前

今宮神社の「あぶり餅」は、寛永十五年(1638年)に編まれた「毛吹草」という俳書にも、下賀茂神社の「御手洗団子」、北野円満宮の「茶屋ノ粟餅」と並んで門前菓子の名物として挙げられています。

一和 一文字屋 和輔 - 店頭の炭火

表に張り出した焼き台からは、いつも香ばしい香りが漂っています。
 香ばしさの秘密は、火で炙る前に餅にきな粉をまぶす工夫にあるとのこと。お店の皆さんが一生懸命焼き台の横でまぶしてらっしゃいますね。

一和 一文字屋 和輔 - 外観

 歴史を感じる門構えは、長野県にある県立信濃美術館所蔵の東山魁夷の画にも描かれています。
 対面にある「かざりや」さんも創業400年を誇る老舗であり、両店が向い合せに立ち並ぶ参を歩いていると、まるで日本画の登場人物になったような気分に浸ることができます。

大極殿本舗 六角店

看板メニューの琥珀流しは、「食べる宝石」と称されるほど美しく、繊細な食感の寒天ゼリーです
。季節ごとに変わる蜜も見逃せません。

加茂みたらし茶屋

みたらし団子発祥の地、下賀茂神社の近くにある甘味処。一つ一つに丁寧に焼き目をつけた香ばしいお団子と、たっぷりとかけた醤油ベースの黒蜜の調和がたまりません。
 
  

加茂みたらし茶屋 - 御手洗川

みたらし団子の由来は「御手洗団子」。下賀茂神社の境内、糺の森に井上の社という小宮があって、そこの御手洗井にわく水の泡が一つ・二つと連なってのぼる様にちなんでいるとされています。
 また、五個の連なりは五体を表し(先の団子が頭、下4つが四肢となります)、毎年夏に行われる御手洗祭では御神饌として供えられます。

店内でゆったりと召し上がることもできますが、やはりお団子は外のお茶席で食べるのが格別ですね。

粟餅所・澤屋

粟餅所・澤屋 - 今日のいただきもの

北野天満宮の目の前にある、創業330年以上のお餅屋さん。
 湯気の立つほどつきたての粟餅は、一切の作り置きをせず注文を受けてからこしらえます。
 一皿に、優しい甘さのこし餡でくるんだものと、見た目以上にたっぷりなきな粉をまぶしたものの2種が載ります。粟の鄙びた風味と舌触りに、さっぱりとした餡と香ばしいきな粉が口の中でとろけていきます。

江戸時代の「毛吹草」(1638年)に「山城名物北野粟餅」として今宮神社の「あぶり餅」、下賀茂神社の「御手洗団子」と並んで記された歴史ある門前菓子です。
 参拝客の軽食も兼ねている門前菓子は、満足できる量と、作り立ての味わいが命。そのこだわりは創業から300年以上経った今でも息づいています。
 

 入口付近からは作業台も見え、活気ある雰囲気が伝わってきます。かつては雑穀だった粟ですが、手に入りづらい現在となってもご主人は上質な粟にこだわって仕入れられているそうです。

丸久小山園 西洞院店

丸久小山園 西洞院店

ここからは、和菓子屋さん以外が営む絶品の甘味処の紹介です。こちらは、元禄時代から続く老舗お茶屋さんの甘味処です。店頭ではなかなか手が出ない高級なお抹茶を頂けるのが嬉しいですね。

丸久小山園 西洞院店

丸久小山園 西洞院店

遊形 サロン・ド・テ

こちらはなんと、超有名な老舗旅館「俵屋旅館」さんがプロデュースされているカフェ。目玉は何といっても宿泊者しか食べられなかったウェルカムスイーツのわらび餅。
 俵屋の御当主、佐藤年氏のこだわりが詰まった店内も素敵ですので、ひと時の間、俵屋さんのおもてを満喫することができます。

遊形 サロン・ド・テ - 店内

一乗寺中谷

一乗寺中谷

「でっち羊かん」で有名な一乗寺にある和菓子屋さん。和菓子職人であるご店主さんと、パティシエである女将さんが営むお店で、和洋の枠組みに囚われない素敵なメニューが魅力です。
特に、豆乳と柳桜園さんのお茶を使った「絹ごし緑茶てぃらみす」は看板メニューの一つです。

日本家屋を改装した趣のある店内で、抹茶とともに和菓子やスイーツを味わえます。

一乗寺中谷 - ☆ゆったりお茶タイム(*^_^*)☆

無碍山房 サロン・ド・ムゲ

 老舗料亭である「菊乃井」さんがプロデュースするカフェ。もちろんお抹茶やくずもちなどの和スイーツも美味しいですが、あえてお勧めしたいのが、本店のデザートにも供されるタルトタタン。リンゴの層一枚一枚が感じられる絶品です。
 ガラス張りの店内からは日本庭園が眺められ、桜の季節は特に絶景ですよ。

無碍山房 サロン・ド・ムゲ - タルトタタンとアイスコーヒー

料亭「菊乃井」のデザートとして供されるタルトタタン。

カフェ・ドン バイ スフェラ

カフェ・ドン バイ スフェラ - 四季折々の和菓子を作り続ける京都の名店「嘯月」の上生菓子。(*お菓子の種類は季節ごとに異なります。)

こちらのカフェは和菓子屋さんが営まれているわけではありませんが、なんと「嘯月」さんの上生菓子が頂けてしまうんです!
「嘯月」さんの和菓子といえば、京都のお茶会御用達で完全予約注文とあって観光客としては手が出しにくい憧れの品です。
その上、お抹茶はこれまた名高い「柳桜園」さんですから、和菓子好きとして一度は脚を運びたいお店ですね。

カフェ・ドン バイ スフェラ

茶菓円山

こちらは新進気鋭のお店ですが、作り立ての生菓子に非常にこだわったお店です。円山公園にほど近い料亭のような店内で、丹波栗など季節の素材にこだわった生菓子は絶品です。

茶菓円山

※本記事は、2020/05/25に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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