大阪駅前第１～第４ビルのレトロ喫茶　ぜんぶ

まずは第１ビルの地下１階から～
私は最初にマヅラの店内に入ったときに、
小学生のときに行った大阪万博の
パビリオンのようなスペーシーさを
思い出しました。
このように豪華で勢いのあるインテリアは
１９７０年のこの店ができた同年に
開催された大阪万博のような、
未来あるイメージの願いが
マヅラにも込められているのかも
知れません。

先に書いたマヅラの姉妹店ですが、
こちらKing of Kingsはがらりとナイト色が濃い。外観の中がうかがい知れない
びっしりとした色タイルのモザイク壁面は
内側から見ると、一転とても美しい。
店内は広々としたラウンジ風で
喫茶もできますが、こちらはお酒を楽しむ
ナイトクラブなのでしょう。
ムーディな雰囲気の中、お酒や料理を
楽しみピアノの演奏に耳をかたむける・・
長く昔から、大人の社交場としてのナイトシーンを彩ってきたのだと思います。

ローザ～昔よくあったドーム型の
ショーケースが目を引きます。
中には美味しそうなものが
入っています。
ガラス張りの店内にも、
オレンジのドーム型の照明が。
看板もモダンでレトロポップな
雰囲気です。
中に入ると木の椅子なのがちょっと
ちぐはぐかな。これもモダンポップに
して欲しかった（笑）

地下2階にあります。
木馬～なんだかファンシーな店名です。
わりと大バコの方です。
コーヒーが本格的そうで多くの種類の
豆があります。オーダーがきてから
豆を挽いてサイフォンで淹れている
ようです。
飲んだストロングコーヒーは
香ばしさや酸味・苦味のバランスも良く、
かなり美味しいです。
いちばん低価格でこの味でしたら、
もっと上はさぞ美味しいのでは・・
と期待できます。

ここから第２ビルに入ります。
まずは地下１階のお店から～
ルビアン～外観は間口が広くて
入りにくさも無く、
理想的なレトロ喫茶店という感じです。
看板のフォントもお洒落さが漂い素敵。
ホットコーヒーには置いてある
好きなザラメの砂糖を入れて飲みます。
カレーが名物のようです。

ラ・ネージュ～ここはコーナーになって
いて外にある外灯がトレードマーク。
（伝票にも絵で記されていたほどですが、
当の外灯は撮影が下手過ぎて写って
いません）
外張りのガラスがとても暗く感じますが、
中に入るとあんがいシックで
普通のおしゃれさです。
ケーキやサンドイッチのセットメニューが
お得です。

ホットマン～扉が開けっ放しで、
スティーブマックインのポスターを
貼っています。
この表の雰囲気などで、すでにここは
ハードなものを感じます。
しかし入ってみると、予想通り
男性オーナーだったんですが
若い人でした。
店内は狭いですが入り口の広いテーブル
を、丁寧に勧めてもらいました。
お客はおっちゃんオンリーですが、
女性誌のCLASSYがあったのが意外で
読んでいたら案外ゆっくりできました。

ここから第２ビルの
地下２階のお店になります～
ティファニー～あの有名店と同じ
名前です。いいんでしょうか？
そんなことは気にしない駅ビルです。
外から見ると駅ビルにしては（失礼！）
きれいな感じです。新しいんでしょうか？
入ってみますと全席ソファーで色味を
押さえたすっきりした雰囲気。
水割りなんかが似合うパブのようです。
実際アルコールもあるみたいです。
レトロといえどもモダンな感じを求める方におすすめです。

イフ～看板にサイフォン式を謳って
います。暗い外観で中が分かり難い。
しかし表にあった本日のサービスコーヒー
ガテマラ３００円に惹かれて入店
しました。
中も暗くて、カウンターとテーブル席
１５席ほど。マスターは若いかた
（３０代？）です。
運ばれたグァテマラ は良い香り。
ひとくち飲む～酸味も苦味もあり
美味しい！
３００円で期待していませんでしたが、
今まで飲んだ駅ビルでは上位間違い
ありません。
（２０１６年の情報で３０円値上げ）

京～漢字店名です。ここはダークな
木や煉瓦を使った昔風仕様の外観です。
いつも満員の印象がありましたが
中に入ってみますと狭いけれども
席数は多めです。籐の椅子やテーブルに
生花が飾ってあり、居心地はいいです。
アイスコーヒーは、当時３５０円で
安いんですが味はまあまあでした。

ジャマイカ～入り口は狭いのですが
中はあんがい広くて、マホガニーや
ゴブラン織りのチェアが女性向のような
インテリア。
実際女性客のほうが多くて、みなさん
ケーキやカレーを食べています。
メニューはどれも相当リーズナブル。
ジュースはどれでも４００円なので
ミックスにしました。
給仕のかたもご年配（失礼）と見受け
られる女性。なにかほのぼのした動き。
ミックスジュースは大きめグラスに
たっぷりあり、黄桃つぶにバナナと
ミルクでま～ったり、今までで一番
昔ぽくて美味しいです。
ここはほんとに時間が止まっている
ようで本格レトロを感じ、
入ってよかったと思いました。

レッドリバー～外観は喫茶店のようですが広々してそう。表にメニューが出ていて
ウインナコーヒー２８０円に惹かれて
入りました。
後付けぽいカウンターがありセルフ方式で、若いスタッフが応対します。
分煙になっています。
内装はレトロ喫茶店の面影。
アイスウインナコーヒーは
細長いグラスにホイップクリームが
たっぷり乗っています。
コーヒーは今風な苦味のあるお味。
オムライスが名物のようで
フードメニューが豊富です。
セルフでリーズナブルにレトロな雰囲気も
楽しめます。

あすか～この店もコーナーにあるので
広いです。アールの付いた窓や
謎のロ●ックスマークの昔ながらの
内装です。
メニューを見せてもらいましたが、
ピラフやサンドイッチなど
喫茶店らしいフードも豊富です。
お客はビジネスマンが多いですが、
女性客もいます。
最初空いていましたが、次々人が訪れる
人気店のようです

ここから第３ビルに入ります。
まずは地下１階のお店から～
（※これはリニューアル前のレビュー
です）
非酔～洒落た店名です。看板や覗き見る
内装に渋すぎる魅力を感じながらも
入るのを少しためらっていました。
しかしながら、この年季の入った
バーのような雰囲気がたまりません。
飲んだマンダリンは苦味が低いのに
深くコクがあり酸味・香りが高く
めちゃ美味しいです。
マダムが仰るには４０年の歴史があり、
コーヒー一筋だというお話です。
このバーのような雰囲気に間違う人も
いるから「非酔」・・お酒は置いてないと
いうことなのでしょうか。

こちらは第３ビルの
地下２階のお店になります～
私はレトロなマッチラベルを収集していて
持っていないマッチはネットで眺めて
楽しんでいますが
スパニョラの名が付くマッチをネットで
見付け（１９５５年頃のもの）
住所は梅田OS劇場東側とあったのですが
当時を知る どら猫三昧さまから、
第３ビルに移転したのだと教えていただき
ました。
お勧めのウインナコーヒーは生クリィムがカップからあふれそうでした。
店が新しくなっても
この美味しいコーヒーが
歴史を受け継いでいるのだと思います。

ここから第４ビルに入ります。
まずは地下１階のお店から～
珈琲の辞書～なにか自信ありげな
店名です。
こだわりの頑固オーナーが出て
来そう・・・
そんなことはなく、やさしい感じの
男女のスタッフとサイフォンで
コーヒーを淹れる方がいます。
お店は初代を改装したので
第二章のようです。
新しくきれいですが
焙煎の機械がインテリアにあるのが
こだわりでしょうか。
いろんな豆のコーヒーをオーダーできる
ようです。さすが辞書です。
飲んだブレンドは、やや渋みはあるが
香りは充分あり飲みがいのあるような
お味。
駅ビルでも女性や若いお客さんが多くて
ショーケースにあるたくさんの種類の
ケーキがお目当てかな？

こちらは第４ビルの
地下２階のお店になります～
愛～第４ビルにあるためか、
レトロ喫茶店でもまだ新らしめな
感じです。
入ってみると明るい雰囲気。だが、
しかし木彫りの１ｍはある虎がいます。
その向こうには、またも虎のレリーフの
テーブルが。同じ作家の作品かも
知れませんね。
アイスコーヒーは４００円でしたが
メニューにはホットケーキセット
５５０円とあり、断然お得です。
お腹にゆとりが無いのが無念です。
BGMは８０年代中心の歌謡曲です。
私的にはもう少し古いのを聞きたい。
でも若い人には懐かしいと思います。