【あべの・天王寺】魚介の出汁が香るラーメン

出典:kurodaさん

【あべの・天王寺】魚介の出汁が香るラーメン

ラーメンスープのベースとして魚介を使用したラーメンは、その独特の風味が特徴で、多くの支持を集めるラーメンの一分野です。あべの・天王寺周辺で、上質な魚介系のラーメンを食べさせてくれるお店をピックアップしました。独特の風味を持つラーメンを味わってみませんか。

更新日:2022/11/07 (2020/04/27作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる2543の口コミを参考にまとめました。

その姿はさまざま

 中国料理を源流として、日本で独自に発展したラーメン。そのラーメンも各地域・各店舗によってさまざまな姿を見せています。
 ラーメンスープのベースとして魚介を使用したラーメンは、その独特の風味が特徴で、多くの支持を集めるラーメンの一分野です。
 魚介だからといって決してあっさりしているものだけではなく、お店によっては実に濃厚な風味が特徴的なものもあります。
 あべの・天王寺周辺で、上質な魚介形系ラーメンを食べさせてくれるお店をピックアップしました。日本独自で進化した魚介系のラーメンを味わってみませんか。

阿倍野庵

阿倍野庵

 近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅の東コンコース改札内にある駅そば・うどんのお店です。
 店内は立ち食いカウンターのみで、最大30人ぐらいの収容できるスペースはあるが、現在はカウンター上にスクリーンが設置され、多くても20人ぐらいに制限されています。

あごだしの風味が際立つ「あごだしラーメン」

阿倍野庵

 「あごだしラーメン」(500円)は、逆さ富士型の器に褐色のスープが満たされ、薄目のバラ叉焼と大量のシナチク、そして刻み葱が散らされています。
 スープを啜ると、いきなりあごだしの風味が口の中に広がるとともに深い旨みが現れてきます。

阿倍野庵

 麺は少し縮れた中太麺で加水率がやや高め。しこしこした食感がありスープとの絡みも良好ながら、湯切りが足りないのか、ややねばついた感があります。
 具材の叉焼はかなり薄いが、とろんとろんの風合いでつるんといただけます。シナチクは大量に投入されていて、シコシコとした食感が楽しめます。

らーめんセンター トミオ

らーめんセンター トミオ

 JR大阪環状線・寺田町駅の北口を出て、目の前の国道25号線を右手(東南方向)に100mほど進んだところにある、2020年1月18日にオープンしたばかりのお店です。
 店内は厨房を囲うようにL字型のカウンターがある全13席。エントランス横の券売機で食券を購入する方式で、若手の男性スタッフ2名で運営されています。

煮干しととんこつがシナジーを生み出しているラーメン

らーめんセンター トミオ

 「薬味らーめん」(850円)は、逆さ富士型の器に褐色のスープが満たされ、レア気味のチャーシューと海苔、繊維状になったシナチク、ナルトとともに、粗微塵の玉ねぎが散らされています。この玉ねぎが薬味なんでしょう。
 スープを啜るといきなり煮干しの風味が口の中に広がるとともに深い旨みが現れてきます。スープ上面に広がる油分が熱々です。

らーめんセンター トミオ

 麺は平打ちの中太で、少し縮れています。しこしこした食感があり、スープとの絡みも良好。熱々のスープにはこのぐらい歯応えがある麺が適しています。
 具材の叉焼は赤みを帯びたレアな風合い。珍しい繊維状のシナチクは柔らかくていいですね。薬味たる玉ねぎはシャキシャキと歯ごたえもよく、この特徴的なスープの風味に抜群に合っています。

らーめん 極 本店

らーめん 極 本店

 各線天王寺駅から国道25号線を西へ7分ほど歩いたところにあるラーメン店です。オープンは2003年というから、この地ではやや古株になりつつあるお店です。
 店内は両側に壁に面したカウンター席9席のみで、その奥が厨房。かなり暗めの照明となっています。

名物「チャーライ」と合わせるのも吉

らーめん 極 本店

 「鯛塩」(各750円)はシルバーの器に入っています。ネギ、シナチク、鶏肉、そして梅干しが載せられ、ラーメンとは思えぬアジアの屋台風なヴィジュアル。魚系の匂いが立ち上ってきます。
 スープはやはり魚の風味がかなり強め。それだけだといささか魚臭さがあるのだが、梅干しを潰してさっとひと混ぜすると、臭みが一気に消え、旨みが浮かび上がってきます。

らーめん 極 本店

 麺は素麺とかカッペリーニのような、ラーメンらしからぬ極めて細い麺で、ややボソボソした食感です。あっさりしたスープには合うと思うが、にゅう麺を食べてるような錯覚に陥ります。
 具材は鶏もも肉とシナチク、ネギと件の梅干しです。カウンターに置いてある高菜と紅ショウガを足したら風味が変化して食べ飽きないですね。

ラーメン・まぜそば SiO Style

ラーメン・まぜそば SiO Style

 各線・天王寺駅、および近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅のすぐ近く。あべのQsモール北側一角を占めるViaあべのWalkの地下1階にある、ラーメン店です。
 お店はエントランス横に券売機がある食券制。店内は厨房をL字型に囲う10席ほどのカウンターと数卓のテーブル席からなる20数席です。

アサリの風味が堪りません

ラーメン・まぜそば SiO Style

 「特製あさりSIOラーメン」(1,000円)は、白濁のスープの上にバラ焼豚2枚にレア焼豚2枚、味玉、カイワレに粗みじん切りのアーリーレッドが散らされています。
 スープを啜ると、いきなりアサリの風味がストレートに襲ってきて、徐々に貝と鶏の旨みが広がってきます。塩分は控えめでまったりとしたチューニングになっています。

ラーメン・まぜそば SiO Style

 麺は博多ラーメンのような細麺で、低加水の歯切れのいいタイプ。スープとの絡みも良好です。
 トッピングの叉焼は豚バラとレア叉焼の2種。豚バラは肉厚で噛むとほろっと崩れる柔らかさ。一方のレア叉焼は真空調理らしく生ハムのようなむっちりとした歯ごたえです。玉ねぎが風味と食感に変化を与えてくれます。

麺屋 和人 天王寺北口本店

麺屋 和人 天王寺北口本店

 JR・天王寺駅の北口を出て、阪和線の線路沿いの路地を東方向に少し歩いたところにあるラーメン店です。
 明るくクリーンな店内はカウンター席のみの12席。箸とレンゲは各席の前の引き出しに入っていて、開けてみると、きれいにお箸やれんげが並んでいます。箸先の部分がギザギザになっていて、これは麺が摘みやすそう。

一杯のラーメンにストーリー性を感じる

麺屋 和人 天王寺北口本店

 和人ラーメン(800円)は、油分がキラキラと輝く透明感ある清湯スープに、ネギ、煮玉子、メンマ、海苔、鶏叉焼が並んでいます。まずこの美しい見た目に心奪われます。
 スープはあっさりとした風合いながら鶏と魚介の旨味が凝縮されたような味わい。癒し系のスープです。ベースとなるのは片口鰯の煮干、さんま節、昆布というまさしく魚介系。煌めく油と相まって深い旨味を感じます。

麺屋 和人 天王寺北口本店

 麺はやや太目のストレート麺。シコシコとしたしっかりした歯ごたえがあり、小麦の風味が漂います。もちろん自家製麺です。
 具の叉焼は豚ではなく鶏。しかも甘辛い醤油タレとさっぱりとした柑橘系の2種類の味付けとなっています。醤油タレは深みのある醤油の香ばしさがあり、柑橘系は酸味のあるさわやかな風味。これらがスープの中で交わりあって、食べ進めていくうちに混然とした複雑な味わいになる。これは実に旨い。

※本記事は、2022/11/07に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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