京都のレトロ喫茶 有名店編

京都のレトロ喫茶 有名店編

京都の喫茶店は正に百花繚乱。数でこそ、大阪も神戸も多いですが 京都の喫茶店の質の高さ、 歴史の深さには目を見張ります。まずは全国区レベルの知名度がある 有名店からご紹介していきます。

更新日:2020/05/21 (2020/05/18作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる8419の口コミを参考にまとめました。

歴史に裏打ちされる上質さ

喫茶文化そのものが他県に引けを取らない 歴史があります。

イノダコーヒ 本店

イノダコーヒ 本店 - 暖簾

やはりここでしょう。イノダコーヒー
本店。

ずいぶん長い間行っていない・・。
火事の前からだから、もう10年以上に
なる。
そのとき買ったコロンビアのエメラルドの
缶は、今も後生大事に使っている。
その缶に他メーカーの豆を移すたびに、
イノダを思い出す。
つい最近アラビアの真珠をプレゼントしたのだが、私は飲んでいない(笑)
人が増えたので避けていた気持ちも
ある・・・でも、やはり行ってみよう。

前置きが長くなりました。
連休でも夕方だからか待ちは3組。禁煙席は空いておらず、すぐ座れる喫煙席へ。
このテラスの見える席のほうがいい。
前は初夏でテラスでアイスコーヒーを
飲んだっけ・・。
ホールのような広い店内。円形テーブルに
一人で座り、ゆったりする。
アラビアの真珠とフルーツサンドを
オーダー。
ほどなく運ばれてきた、ミルク・
砂糖入りのコーヒーをひとくち飲む。
酸味がある・・いや、ふたくちめからは
苦い。添えてある角砂糖も入れた。
フルーツサンドは思ったよりボリュームが
あり、彩りは素朴。
生のバナナ・りんご・キウイと缶詰の
黄桃・みかん・パインが
細かく刻んで生クリィムと和えてある。
甘味はあまり無い。
正直、具がチープなので、私は子供のころに食べたフルーツサンデーのような
懐かしい味を思い出した。

歴史のある店ゆえに、このような懐古調な
メニュウを味わえるのだと楽しく思う。

イノダコーヒ 本店

イノダコーヒ 本店 - アラビアの真珠500円とフルーツサンド650円

イノダコーヒ 本店 - テラスが見える

イノダコーヒ 本店 - トイレまでのエントランス

イノダコーヒ 三条支店

イノダコーヒ 三条支店 - 円形カウンター

イノダコーヒは1940年創業の
老舗コーヒー店。京都にはこのような、
コーヒー豆も扱う喫茶店が多くありますが、中でもイノダコーヒが他店と、
一線を画するような気がするのも
本店の歴史あるホールの様な格式を、
私が感じるからなのかも知れません。

さて、その本店の近くには三条支店が
あります。本店の町家風の重厚な店構えと
異なり白いタイルとガラス張りの
モダンな雰囲気の外観です。
先日の新聞で、高倉健がイノダコーヒ
三条支店 の円形カウンターを
気に入り通っていた
と云う記事を読んで、私も利用したいと
思いました。

店内に入ると手前はテーブル席、
奥のフロアに大型の円形カウンターが
その全てのスペースを占めて
存在しています。庭に近い方の席に
座りました。

目の前のスタッフからメニューを
受け取り、ケーキセットをオーダー
しました、980円。
ケーキはアップルクーヘン、ドリンクは
コロンビアのエメラルドを選択。

ケーキは別フロアから運ばれますが、
コーヒーを造るのは全てカウンター内で
行うようです。
ハンドドリップ(ペーパー)で
コロンビアのエメラルド、
アップルクーヘンがサーブされました。

砂糖・ミルク入りのコロンビアの
エメラルドを飲んでみると、
酸味と渋みがあるがすっきりめ。
アップルクーヘンはラム酒の効いた
りんごが入り、カスタードクリームの
甘さ控えめながら
まったりとしたコクのあるお味。

円形カウンターに座るお客は、年配の人が
中心ですが後から顔見知りらしい
お若い人の姿も。
この落ち着く空間が、スターが自分の
時間が持てたのも分かる思いがします。

イノダコーヒ 三条支店 - ケーキセット

イノダコーヒ 三条支店

イノダコーヒ 三条支店

イノダコーヒ 三条支店

ソワレ

喫茶 ソワレ - ブルー

都心の街角に異彩を放つ、昭和ロマンな
ソワレ(夜会)という名の建物。
扉をあけて中に入ると、凝った
ロマンチックさを感じる装飾品に
囲まれる。

夜会のためかのようなブルーの照明、
東郷青児の妖艶な絵画・・・。
東郷青児はお店のイメージにしている
ようで、画付きタンブラー等も販売
されている。

名物のようなゼリーポンチはソーダ水に
入っていて爽やかなお味。
そのカラフルさを眺めながら、幻想的な
ノスタルジィに浸ることができる。

喫茶 ソワレ - 扉字は漢字

喫茶 ソワレ - ロマンチックさも感じます

喫茶 ソワレ - すばらしいモチーフです

フランソア喫茶室

フランソア喫茶室 - 洒落てます

白い壁面にステンドグラスの窓が
趣ある洋館。
扉を開けると、広々した空間に
高い天井。
とりどりの絵画。統一された家具。
静かに流れる音楽。

歴史を感じながらも、重厚とは少し違う
洒落た豪華さ。

さらに奥まったところにある禁煙席に
すわる。薄暗い照明だが、かえって
落ち着く。
コーヒーにはホイップクリィム。
すっきりした味わい。
目の前の中庭に光が差し込む。
制服姿の人から給仕を受け、
洋館に流れる時間に身を委ねる。

フランソア喫茶室

フランソア喫茶室 - 中庭があります

フランソア喫茶室 - ウィンナコーヒー

フランソア喫茶室

フランソア喫茶室 - ステンドグラス

築地

築地

老舗がたちならぶこの路地界隈でも
まるでヨーロッパの隠れ家のような
異彩を放つ建物。
ドアを開けると、さらにはね扉があり
その先は異空間。

これでもかというくらいの重厚な
調度品。
一回ではすべて見切れないほど。
音楽喫茶だったのかと思うような
音量のクラシック。
踏むたびに音がひびくような階段を
使って二階へあがる。
飲んだウインナコーヒーはクリィムの
甘い香り。
赤いべロアのチェアーに座り、
異国にいるような錯覚に陥る。

築地 - 2階です

築地 - ウィンナコーヒー

築地

築地 - ヨーロッパのようです

六曜社 珈琲店

六曜社珈琲店 - 名物ドーナツとコーヒー

三条の河原町通りにあります。
清水焼や木目を使った落ち着いた
外観です。
あまりお客がいなかったためか
一人ですが、奥の革張りの
コーナーソファに案内されました。
ソファはすべて革張りです。壁は木目、
暗めの照明でなんとも落ち着けます。

ブレンドコーヒーと名物のドーナツを
オーダーしました。このドーナツが
お目当てなのです(笑)
運ばれてきたコーヒーはたっぷりの
量があり、苦味・酸味共に
はっきりしています。
ドーナツは手作りでやや固めですが、
甘過ぎない素朴な味で大きめです。
前は100円でしたが120円に
値上がりしていました。
まあ、それでもコーヒー480円と共に
600円ですから手軽だと思います。

駅近く便利でありながら、
外の喧噪を忘れる空間で
手頃で甘いドーナツでホッとできます。

六曜社珈琲店 - 木目の壁と革張りソファ

六曜社珈琲店 - コーナーソファ

六曜社珈琲店 - 落ち着いた照明

六曜社珈琲店

六曜社 地下店

六曜社 地下店  - 階段をおります

以前行った六曜社の地下が気になった
ので行ってみました。
左隣に清水焼で出来たという、
趣あるタイルがはってある階段があり、
それを降りていきます。
少しどきどきする。

ずらりとお酒のボトルが並んだ
カウンターは12人くらい座れます。
奥にはソファー席もありますが、
人の行き来も身をよじるくらい
狭いです。
しかし多くの人が訪れ熱気はムンムン。
BGMはジャズ?
どこか外国の雑多なバーのような
雰囲気。

ハウスブレンドをオーダーしました。
思ったより苦味が無くややマイルド。
1階とはブレンドでも味が違います。
カウンターにいるマスターがドリップで
コーヒーを淹れているのです。
その手さばきをゆっくり眺めながら、
コーヒーを味わいます。
もちろん名物ドーナツも
お供にありますよ。

六曜社 地下店

六曜社 地下店  - ハウスブレンド

六曜社 地下店  - カウンターにはボトルがずらり

六曜社 地下店  - ソファ席もあります

六曜社 地下店

スマート珈琲店

スマート珈琲店 - レトロだけどモダン

寺町商店街にある、二階建のレトロな
喫茶店。
一階は喫茶で、ランチをいただきに
二階へ。
一階よりややカジュアルな感じですが、
高い天井やムードある照明、
濃い木目の内装で落ち着けます。
ランチはメインを、クリームコロッケ 、
エビフライ 、ハンバーグ 、
ポークソテー 、チキンカツ などの
9種類の中から2つ選びます。
パンかライス付きで1050円。
食後のコーヒーは300円です。

ハンバーグとクリームコロッケを
選びました。
ハンバーグのソースはデミグラス、
昔風の味を期待しましたが普通。
クリームコロッケはとてもおいしい。
やや甘口です。
しかしボリュームは物足りないかも。
コーヒーはかなり濃い。京都に多い
苦味の勝つはっきりした味です。

店内は雨の日だったからか混雑もなく、
お客も高い年齢層で静か。
食後のコーヒーまでゆっくり
楽しむことができます。

スマート珈琲店 - テーブルクロスも掛けてます

スマート珈琲店 - ハンバーグとクリィムコロッケ

スマート珈琲店 - コーヒーカップにはトレードマーク

スマート珈琲店 - 2階へ上がります

スマート珈琲店

※本記事は、2020/05/21に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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