渋い・個性的　レトロ喫茶　ミナミ編

南堀江にある道頓堀川を海に見立てて、
その川沿いの建物を船とする
センスオブワンダー～珈琲艇キャビン。
操舵するのはポパイ。
まるで乗船できるかのような入口から、
地下に降りていきます。

ポパイのイラストから、カジュアルなのかと思いきや店内に入ると、
眩いシャンデリアや紅いベロアのチェア、
カウンターの設えまで
さながら豪華客船のよう。
丸い窓も乗船気分を彷彿させます。

ママさんが持っていらしたメニューを
見て、ブレンドコーヒーをオーダー
しました、３５０円。
運ばれましたコーヒーカップにもポパイ。
飲んでみます～
苦みも酸味も充分ある濃厚さで、私が昔に
飲んだコーヒーに一番近いレトロなお味。

ママさんにお店の歴史を伺うと、
４７年になるそうです。その時代より
多くの乗船客を楽しませてきた
ことでしょう。

波波ガラスの扉に金文字で、
珈琲スモール。瀬戸物タイルに
赤白テントの外観が、なんともレトロ。
中に入ると、小さいテーブルが３つ
しかない、名の通り本当に小さい店内。
事前に電話をした私を覚えていらした、
ママさんが迎えて下さいました。

メニューが見当たらなかったので、
Hotコーヒーをオーダーしました、
３００円。
カウンター内のマスターが
淹れてくださいます。
昔のフランス逆輸入のカップで
供されました。飲んでみると、
苦みの抑えたすっきりとしたお味。

ママさんにお話しをうかがいました。
ママさんは京都のかたで、
叔母様は六曜社勤務。六曜社は元は、
地下の店だけだったそうで
のちに、ご常連の階段の上り下りの
負担を考えて、１階の店舗も開店したのだ
そうです。
そして大阪にいらして、堺筋にこのお店を
創業し５３年になるそうです。

趣きあるお店とお話し、いつまでも続いて
ほしいと思います。

この店も日本橋にあります。
外観は昔の和風タイル張りなんですが
中に入るとびっくりの２階建て吹き抜けにシャンデリア。
洋風なのか和風なのか分からない
豪華さです。

もちろん２階から見下ろす席に
着きました。
ホットカフェオーレをオーダー
しました、３５０円。
しっかり牛乳があたためられていて
火傷しそうなくらい。
カフェオーレというよりミルクコーヒーと
いう感じです。

メニューはどれも手頃でカレーなど
軽食も充実しています。
私の他には若いお客がゲーム話に
興じていました。
日本橋の若者もカレーを大いに
需要しているのでしょうか。

なんばウォークの日本橋駅近くにあり、
その超レトロな外観が前から
気になっていましたが
今日は表にも明記してある、
あつぎりトースト５０円を求めて
入店してみます。

店内は細長い造りで席数も少なく、
２人掛けの相席になりました。
メニューを見るとコーヒなどは
だいたい３００円なので、
アイスカフェオレにしました。
それとあつぎりトースト５０円。

まずアイスカフェオレが来たので
飲んでみます～苦味が高くミルクに
負けてない、コールコーヒーみたいな味。
続いてあつぎりトーストです。
耳が切ってあり濃い焦げ目、
頬張るとたっぷりなマーガリンの塩味。
アピール通り厚みはありますが、
空気感が高いのでぺロッといけます。

お客さんはひっきりなしです。
長居はせずサッと食べる所なのでしょう。

堺筋本町近くにある、以前から
気になっていたお店に行ってみます。
ファイブペニー 。怪し・・いや、
可愛いおばさんの看板、
赤い扉、アメリカンポップ風な
飾りがされた個性的な外観です。

店内に入ると、もっとびっくり！
壁一面に映画のパンフレットやチラシが
隙間も無くぎっしり貼られてあり、
その数に圧倒されます。かなり昔からの
洋画が中心のようです。

見とれながらも席に着き、メニューを
見て、ハーフ＆ハーフメニューの
☆よくばり（カレー・クリームチュー）をオーダーしました、８００円。
大きなお皿にカレーとクリームシチューの
合いがけ、
ミニサラダと福神漬けが乗っています。
「クリームシチューから食べると
味負けしないです」との言葉に従い
クリームシチューを口に運ぶ～甘口ながらもコクがあり、家庭的で懐かしい
ハウ●クリームシチューみたいなお味。
鶏肉とミックスベジタブルの具材。
続いてカレー～こちらも甘い、
トマトのような酸味のある味わい、
辛さは弱いが深みはある。

入店時に撮影許可を得たので、
男性スタッフが「良い写真は
撮れましたか？」と聞かれてきて
「すごいコレクションですね」と尋ねると、ママさんが学生時代から
収集されたとのこと。
ママさんの年齢は教えていただけません
でしたが、これだけのものを集めるのに
いったいどれくらいの年月が
かかったのでしょうか・・？
唯一無二とも云える空間でカレーを
味わう、貴重な喫茶店だと思いました。

こちらも以前から行きたいと思っていた
お店です。玉造にあります。
２階建ての大型建物、アイアン装飾に
飾られた半円形の窓に入口、
ブルーのタイルにテント。
ここはすでに外観から、
ただならぬ個性を感じます。

ガラスドアを開けて入店します。
店内にはお城をイメージしたような、
ブルーのパーティション。
太い柱や天井のモチーフも重厚です。
正にブルーシャトゥ。

メニューを見て、アメリカンセットを
アイスレモンティでオーダーしました、
８００円。
先にアイスレモンティが運ばれ、
続いてアメリカンセットのプレートが
きました。
ホットドッグで太目のウィンナーと、
ベーコンも入ったカレー味キャベツが
挟まれています。
ぷりっとしたウィンナーが食べごたえが
あり、カレー味もぴりりとアクセント、
サラダ付きです。

女性スタッフにお話しをうかがいました。
この方は先代オーナーのお孫さんで、
こちらのお店シャトゥは
５０年以上も前から
音楽を楽しめる大型喫茶店として、
この玉造に創業されたそうです。
今食べたホットドッグも、当時からあり
子供客に人気だったとか。

現在もその姿を変えず、このように
代々受け継がれる歴史を感じました。