【マイベストレストラン2020】美食の街・祖師ヶ谷大蔵(とその周辺)

【マイベストレストラン2020】美食の街・祖師ヶ谷大蔵(とその周辺)

コロナ禍における外食はどうあるべきか、自分の中で考えてみての結論が「地元の馴染みのお店に足繁く通う」ということです。幸いながら地元の馴染みのお店はとっても美味しいお店が多いのです。ということで、美食の街・祖師ヶ谷大蔵(とその周辺)の美味しいお店を紹介させていただきます。

記事作成日:2021/01/17

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる2306の口コミを参考にまとめました。

やはり外食は地元のお店に通うのが楽しい。

これまでは、いろんな地域のいろんなお店を訪問して、そんな中から自分の好きなお店を探していこう、と思っていました。ですが、コロナ禍においてはなかなかそうもいかず、地元のお店の中から好きなお店を、テイクアウトも含め訪問することが中心になりました。いざそうなってみると、地元のお店はとっても美味しいお店が多く、わざわざ他の地域を訪問する必要もないことに気付きました。回数を重ねて継続して訪問すると、お店のスタッフの方々もわたくしのことを覚えてくださいますので、お店の方々との会話を含め、より一層食事の時間を楽しめるようにもなってきています。

祖師ヶ谷大蔵という街、商店街の規模は大きくはありますが、大きな特徴があるわけではありません。しかし、近隣に住んでおられる(あるいは働いておられる)方々の食に関する関心に合わせてなのか、良質なお店がとても多いように感じています。そして客層もいい感じに落ち着いていて、雰囲気含めとても居心地良く過ごすこともできます。お店同士が切磋琢磨しているようにも感じられ、美食の街、と言ってもいいかと思います。

今回挙げさせていただくのはほんの数軒ですが、2020年の外食のほとんどはこれらのお店でした。人類がコロナを克服して自由にあちこち行けるようになってもこれらのお店に通い続けていれば自分にとって十分満足だろうな、と思うようになってきました。お店側としても継続して訪問する客がありがたいのではないか、と勝手に思い込んでいますが、そういった、お店と客がより近い関係となる、というのがこれからの外食のあり方の一つではないだろうか、なんてことを思ったりする今日このごろです。

ラトリエ ドゥ プレジール

ラトリエ ドゥ プレジール

これまでレビューを書いたことはありませんが、300回以上訪問している大好きなお店です。パン、という食べ物を芸術品に匹敵するようなクオリティで提供してくださる、本当に偉大なお店です。まずは見た目に魅了され、小麦粉の魅力をダイレクトに伝える香りに食欲をそそられ、いざいただいてみると食感も味も天に昇るような幸せな美味しさ、本当に素晴らしいです。

パンのカテゴリーでは点数も全国トップレベルに高いため、連日行列なのは仕方がないかもしれません。特に緊急事態宣言下においては1時間以上並ぶこともしばしばでしたが、その苦労をしてまでも並ぶ価値のある美味しさです。

2020年は40回以上訪問しました。

フィオッキ

フィオッキ

イタリア料理の名店という名声がかねてから轟いています。2020年には20周年を迎えましたが、いつまでも挑戦を続けるその姿勢にもますます通いたいと思わされます。

イタリアのヴァルド派の伝統料理をコースで提供し、仔羊の藁包みローストがスペシャリテ、と紹介されることが多いようです。足繁く通ってみると、日本の良質な食材を繊細な調理と味付けで提供してくださることが特徴であると感じられます。その繊細さかつ複雑さは、他では味わえないほどの個性的かつ絶対的な美味しさです。

スタッフのみなさんがとてもいい雰囲気のチームになっていることも継続して通いたくなる要因の一つです。姉妹店の「ズッペリア・オステリア・ピティリアーノ」としばしばスタッフが入れ替わったりもしますが、美味しさが決してブレることがないのが素晴らしいです。

2020年はテイクアウト含め約20回訪問しました。

欣喜

欣喜 - コース内容は毎月変わります

これぞ日本の中華料理、と言える素晴らしい料理を提供してくださる名店と言っていいのではないでしょうか。

中華料理、というと、町中華のメニューだったり高級食材だったりがイメージされるのが一般的かと思います。こちらの料理長はそれらいずれもとっても美味しく提供してくださる手腕を持ちながらも、普段の料理は中華料理の手法を通じて日本の食材を活かす、というものです。これがあるようであまりないのではないかと思います。しかし、これがこれからの中華料理の一つのあり方のような気もしますし、いわゆる中華料理よりもすっといただけるのが嬉しいことです。

炒め、蒸し等様々な中華料理の技法はとにかく素晴らしく、そしてその結果として味付けも食感も素晴らしく、幸せを感じさせてくれるのです。

わたくしはいつもワインをおまかせでいただいていまして、中華料理というのはワインがよく合うものだなあ、といったことも感じています。

2020年はテイクアウト含め約10回訪問しました。

春風駘蕩

春風駘蕩

麹町からの移転ということを知っていまして、冴えないおっさんであるわたくしなんかが都心からやってきたお店に訪問していいものかと思っておりましたが、いざ訪問してみるととても落ち着ける雰囲気でして、ほっとしたいときに訪問したくなる素敵なお店です。

「飲み疲れない、食べ疲れないほっとする味わい」をお店のキャッチフレーズ?として挙げていまして、いざいただいてみると確かにそのとおり、こってりしているような見た目の料理であってもいただいてみるとあら不思議、素直にすっと身体の中に溶け込んでいく、そんな美味しさなのです。日本のワインの魅力を知ることができるものこのお店ならではです。

今はワインショップとしての顔も持ち合わせており、その特徴的な品揃えはワイン好きの間で話題になりつつあるようです。(ちなみに、祖師ヶ谷大蔵では数少ないソムリエがおられます。)

2020年は約10回訪問しました。

てら屋

てら屋

食べログでのカテゴリーは「居酒屋」になっています。確かに居酒屋然とした店構えと店内ですし、居酒屋らしいメニューもあります。しかしイタリアンの巨匠が営むだけあって、その料理は絶品です。

特に素晴らしいのが炭火焼きの料理です。その食感、香りはいただいてみると圧倒的でして、どういう魔法を使ったらこんな美味しさになるのだろう、といつも思わされます。

お酒も酒好きが好むツボを抑えているようなラインナップ、大人が好む居酒屋として、この街に根付いていくのではないでしょうか。

2020年は約10回訪問しました。

ズッペリア オステリア ピティリアーノ

ズッペリア オステリア ピティリアーノ

上で挙げた「フィオッキ」の姉妹店で、カジュアルラインとの位置付けとされているようです。その料理は見た目上はまったく異なるものであるのではありますが、美味しさは遜色ありません。「フィオッキ」の料理が繊細とすれば、こちらの料理は豪快、と言えるかもしれません。

「フィオッキ」はおまかせコース料理ですが、こちらはアラカルトが基本です。店名が表すようにズッパ(スープ)が売りのようなのですが、わたくしがより魅力を感じるのは炭火焼きや煮込み料理です。いい食材を丁寧に仕上げてくださり、「好きなものを好きなだけ食べてるぞ!」って気分の時には本当に幸せな気分になれます。

2020年は約10回訪問しました。

BISTROT L'adret

ビストロラドレ

祖師ヶ谷大蔵ではなく、隣の千歳船橋が最寄り駅のお店です。「ビストロ」と堂々と名乗ることができる正統派のフランス料理をカジュアルに提供してくださる素敵なお店です。

いくつも魅力はありますが、ソースの美味しさというのは卓越していると言っていいのではないでしょうか。こってりとしていながらもあっさりといただくことができ、もちろんバターをベースにしながらもバラエティに富んだ味のバリエーションが具材を引き立ててくれます。ほのぼのとした雰囲気含め、通えば通うほどその魅力にはまり、楽しむことができると思います。そうだからか、お客さんはほぼ常連さんのようです。

2020年は約10回訪問しました。

ビートイート

祖師ヶ谷大蔵ではなく2つ隣の喜多見駅が最寄り駅です。カレー百名店に選ばれており、その味のバランスは他の追随を許さないほどと感じています。カレーとして美味しいと言うよりも、何しろ料理として美味しいのです。具材の活かし方も上手ですし、スパイス使いもあくまで具材を引き立てており、ほっとする味わいです。カレー(やビリヤニ)は主にお昼に提供されています。

そしてもう一つの顔が主に夜に提供されるジビエ料理です。今や予約困難とも言ってもいいほどの人気でして、その理由は店主自らも猟に出かけて仕留める良質な肉と、その美味しさを知り尽くした調理と言えるのではないでしょうか。ジビエというのは癖があるのではないか、という先入観を持ってしまいがちではありますが、こちらでいただくジビエ料理は、透明感や滋味深さ、といったことを感じさせてくれます。都内でこんなに美味しいジビエ料理をいただけるのはありがたいことです。

2020年は、テイクアウト含め約30回訪問しました。

※本記事は、2021/01/17に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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