【大阪】洋食懐石と洋食弁当【西洋料理】

出典:kurodaさん

【大阪】洋食懐石と洋食弁当【西洋料理】

日本で独自の進化を遂げ、百花繚乱の様相を呈している「洋食」。そのサービスについても日本の様式を踏襲しています。懐石スタイルや弁当で提供するなど、大阪市内の日本化した西洋料理を集めてみました。日本独自のスタイルでの食事を楽しんでみませんか。

更新日:2023/07/16 (2021/02/01作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる2450の口コミを参考にまとめました。

日本化した西洋料理

 西洋料理が発祥ではあるものの、日本で独自に発展した洋食は、とんかつ、カレーライス、コロッケ、カキフライ、エビフライ文明開化の明治以降、欧米から学んだ西洋料理は、「洋食」の名のもとにわが国で独自の進化を遂げ、百花繚乱の様相を呈しています。
 西洋料理が発祥ではあるものの、日本で独自に発展した洋食は、とんかつ、カレーライス、コロッケ、カキフライ、エビフライ、オムライスなど、西洋には存在しない料理を生み出したため、これはもう日本料理のひとつとして昇華しています。
 またそのサービスについても懐石スタイルや弁当で提供するなど、日本の様式を踏襲していることも多々あります。
 大阪市内で、これら日本化した西洋料理を集めてみました。日本独自のスタイルでの食事を楽しんでみませんか。

れすとらん 源ちゃん

れすとらん 源ちゃん

 地下鉄堺筋線、長堀鶴見緑地線・長堀橋駅からすぐ近く、長堀橋交差点から北に2ブロック目の南西角。ビルの1階にある洋食レストランです。
 店内は案内された4席だけのカウンター席と、テーブル席、半個室からなる全40席。ダークな色調のインテリアで、高級洋食店らしい落ち着きが感じられます。

老舗の名を受け継ぐお店で洋風懐石@長堀橋

れすとらん 源ちゃん

 「源ちゃんのミニ懐石洋食“膳”」(3,200円税別)は、トレイの上に4種のプレートが田の字に並び、ご飯とお漬物が添えられます。
 内容は冷製小皿4品(プッタネスカ・エスカベッシュ・コールドチキン・生ハム)、海老とブロッコリーのグラタン、ぷりっぷりのエビフライ、特製牛肉のタレ焼き、デミタススープ…何から手をつけようかと迷い箸になってしまいます。
 中でも特に印象的なのはグラタンとエビフライです。グラタンはトロっとしたクリーミーな仕上がりで、エビの身がたっぷり入っており、エビの風味とチーズのコクが合わさって上質の味わいです。

れすとらん 源ちゃん

 エビフライは細かい衣を纏っていて、衣のサクッとした軽い歯ざわりと、エビのプリッとした食感の相性が抜群。タルタルソースの上品な味わいがそれらを引き立てます。
 最後はデザートのコーヒーで〆ます。シフォンケーキはふんわり軽くフルーツとの相性も良好。クリームブリュレは濃厚です。コーヒーはとろみを感じる意外な美味しさです。
 どれも量は少しづつだがバラエティー豊かで心躍ります。

グリル南風

グリル南風

 地下鉄・なんば駅から北西方向。御堂筋のひと筋西側の道で道頓堀川を渡ってすぐのところにある洋食店です。
 お店は1階と2階からなり、1階は厨房とカウンター席が10席ほど、2階にもテーブル席があるようだが未確認です。

ボリウム満点・家庭風の洋食ランチ

グリル南風

 「上ランチ」(1,200円)は、お盆の上に料理が3皿、福神漬け、ご飯がびっしり並んでいます。大きい方のお皿にはヒレカツ、エビフライ、ハムサラダが立体的に盛られています。
 小鉢に入っているのは牛肉の味噌野菜炒めで、これは濃い目の味付けです。洋食というよりは家庭料理風な感じで、ご飯が進む一品です。

グリル南風

 海老は有頭。頭には味噌がいっぱい詰まっているし、身もプリプリ。カラッと揚がっているので、尻尾や足まで美味しく食べれます。
 ヒレカツは2切れ。ソースはデミグラスです。ハムサラダのハムはかなり厚くカットされています。

はり重 道頓堀本店

はり重 道頓堀本店

 各線・難波駅からすぐのところ。道頓堀の松竹座の隣で、道頓堀と御堂筋が交差する角っこという、まさに大阪でいちばん説明しやすい場所にある老舗です。
 大きな3階建てのこの建物は、1階は精肉店、2階・3階は全200席ほどの高級すき焼きのお座敷となっています。小さいながらも大阪のランドマークのひとつです。

上質なお肉の幕の内弁当

はり重 道頓堀本店

 「洋風弁当」(2,000円税別)は、蓋を取ると中には四つに区切られ、手前右にご飯、その奥がフライもので、キス、貝柱、サーモンソテー、ミンチカツが盛り合わされています。
 その左が2種の肉巻きで、アスパラの肉巻きと、インゲンのベーコン巻きとなっています。このベーコンがスモーキーで旨い。

はり重 道頓堀本店

 左側手前がステーキです。お箸で食べやすいよう5切れほどにカットされているが、さすが「はり重」脂の甘みが堪らん柔らかいお肉です。ご飯との相性も抜群です。
 この内容で2,000円というのは決して高くない…むしろ破格だと思います。隣の松竹座での観劇のお供によく利用されているこのお弁当、大阪の老舗の矜恃を感じさせますね。

大悟

大悟

 近鉄・大阪上本町駅から歩いて3分ほど、大阪メトロ・谷町九丁目駅からも近いですね。上本町6丁目の交差点から千日前通のひとつ北側の通りを西方向に少し進んだところにある洋食店です。
 店内は厨房に面したカウンター席と、5卓ほどのテーブル席からなる全30席足らず。席と席の間隔が広く、ゆったりとしています。

味もボリウムも満足の洋食弁当

大悟

 洋食弁当B(1,570円)は、仕切のある長円形の大きな弁ハンバーグ、エビフライ、ハム、ポテトサラダ、生野菜、ご飯、福神漬が盛り合わされています。よく見るとハンバーグの下にケチャップを纏ったスパゲティが敷かれています。
 ハンバーグには深い色のデミグラスソースが掛っています。ハンバーグにお箸を入れると手応えの無さにいささい驚く。口に運ぶとふんわり解れる柔らかさです。ミンチは粗挽きで玉ねぎも形を残しており食感もいいですね。

大悟

 エビフライも衣はサクサク、身はプリプリに揚げ上がっています。やや細かい目のパン粉の衣になっています。酸味が控えめで卵の風味を活かしている自家製タルタルソースが秀逸。エビフライや生野菜との相性も抜群です。

Genji[源氏]

Genji[源氏]

 住吉大社から電車通りを北方向にずっと進んだところ、阪堺電車・塚西電停の目の前にある、洋食を主体にしつつも和食や中華の要素を取り入れ、 メディアにも度々登場している有名店です。
 店内はテーブル席、大テーブル席、カウンター席、個室からなる全60席とのことで、カウンターからは調理の様子がが見えるオープンキッチンになっています。スタッフはざっと20人足らずという大所帯で、それぞれ忙しく動き回っています。

評判の源氏弁当は壮観

Genji[源氏]

 スペシャル弁当(5,000円税別)は14品の料理に、佐賀牛網焼きとアイスクリーム、食後にコーヒーか紅茶が付いています。
 正方形のトレイの上に器がびっしり並び、そこに色とりどり14品のお料理が盛り付けられている…これは壮観です。
 内容はエビのグラタン、豆腐ハンバーグ、海老フライ、白身魚のグリル、生ハムとピクルスといった洋のものから、白エビと南京、大根などの炊合わせ、赤こんにゃくと厚揚げの煮物、ウニととんぶりのすり流しなどの和のもの、そして中華のエビチリもある。
 さらに蕎麦をペペロンチーノ風にしてからすみを和えた和とも洋ともつかない折衷のものまで様々です。

Genji[源氏]

 お造りはマグロやカンパチ、タコなどとともに、イカは糸造りにして胡麻で和えてあったり、サバは酢締めにしたり、サワラは炙ってあったりと、細かく手を尽くしているところがすごいですね。

Genji[源氏]

 佐賀牛網焼きはおろしポン酢かお塩でいただくようになっていて、こんがり焼いたガーリックも添えられています。肉質は実に柔らかくジューシー、網焼きならではの香ばしさがあっていいですね。

御堂筋 ロッヂ

御堂筋 ロッヂ

 地下鉄御堂筋線、長堀鶴見緑地線・心斎橋駅の3番出入口からすぐ、新橋交差点より北西側の御堂筋沿いの大阪豊田ビル・地下にある洋食店です。
 店内は木を基調とする山小屋風のたたずまいの60席。華美過ぎず落ち着いていて、ゆっくりとくつろげそうな雰囲気です。

「洋食弁当」は大人様ランチ

御堂筋 ロッヂ

 平日限定15食の「洋食弁当」(1,600円)は、トレイの奥に木箱に入った三種の小皿料理が並び、手前にご飯と梅干、お味噌汁が並びます。
 フライもののお皿には生野菜、ポテトサラダとともに有頭のエビフライとクリームコロッケが盛られ、たっぷりのタルタルソースとレモンが添えられています。エビはやや小ぶりだが有頭なので味噌の旨みが楽しめます。

御堂筋 ロッヂ

 ミンチカツは、煮込んだ野菜でラタトゥイユ風にしたトマトソースに浸かっていて、クリームと刻みパセリが掛けられています。
 ローストビーフはお造りのようなあしらいが添えられ、醤油でいただくなど、和風の趣です。器がひょうたん形なのも和風ですね。これはご飯に合いますね。

※本記事は、2023/07/16に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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