【大阪・近鉄沿線】回転寿司の5態

出典:kurodaさん

【大阪・近鉄沿線】回転寿司の5態

「寿司」「鮨」「鮓」。使う漢字は違えども、千年以上の歴史を持つ言わずと知れた日本の代表的な料理です。大阪の近鉄沿線で、リーズナブルな値段でいただける回転ずしのお店を集めてみました。気軽に美味しいお寿司を味わってみませんか。

更新日:2022/10/14 (2021/11/04作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる492の口コミを参考にまとめました。

リーズナブルにお寿司を味わう

 「寿司」「鮨」「鮓」。使う漢字は違えども、千年以上の歴史を持つ言わずと知れた日本の代表的な料理です。日本生まれながら今や全世界に普及、各国・地域の気候風土に合わせた創作寿司が生み出されています。
 現在、最もポピュラーな寿司である握り寿司が一気に広まったのは大正時代。関東大震災で東京の寿司職人が全国に散らばったからだと言われています。当時は屋台でも売られる庶民の食べ物だったが、戦後の高度経済成長期になると、衛生上の理由から既に屋台店は廃止され、次第に寿司は高級料理となりました。
 しかしそこに革命を起こしたのが1958年(昭和33年)、ビール工場で次から次へとビールを封入するオートメーション機械から寿司を機械で客席に配膳することから着想を得て、大阪・布施に回転寿司店「廻る元禄ずし」が開店。これにより高級だった「寿司」が手軽な大衆食となってファミリー層に普及。今や日本だけでなく海外にも存在する回転寿司の始まりなのです。

元禄寿司 本店

元禄寿司 本店

 近鉄奈良線、大阪線・布施駅の南側、一条通りにある回転寿司のお店です。
 エントランスから中に入ると意外に狭く、やや古びた感じ。廻るレーンに面した40席ほどのカウンター席があるだけで、大手のお店のようなテーブル席はありません。

回転寿司の聖地訪問

元禄寿司 本店

 しかしここはただの回転寿司店ではない。吹田のアサヒビールの工場で次から次へとビールを封入するオートメーション機械を見た創業者が、寿司を機械で客席に配膳することを発想。
 昭和33年、この地で最初の「回転寿司」を開業させました。これが高級の代名詞であった「寿司」を 手軽な大衆食にし、今や日本だけでなく海外にも存在する回転寿司の始まりなのです。

元禄寿司 本店

 お寿司はどれでも一皿125円(税別)で、高級素材の場合は同じ値段で1貫になります。お寿司は、どれでも一皿125円(税別)で、高級素材の場合は同じ値段で1貫になります。
 大手のような最新式のタッチパネルがある訳ではないので、流れていないものは職人さんかホールスタッフに注文、気さくに要望に応じてくれるようです。

元禄寿司 本店

 いただいたのは焼き鯖、うなぎ、ハマチ、タコ、海老アボカド、そして「特選一貫」の出し巻き玉子です。回転寿司の発祥店に敬意を表して、すべてレーンから取りました。
 大阪のお寿司では鰻のにぎりは外せない。鰻の持つ深い旨みと香ばしさはシャリと好相性を示します。

元禄寿司 本店

 大手と違って機械ではなく、職人さんが握っているのでやや不均一ながら、それも味といえば味。ネタが大きくシャリが小さめなのがいいですね。
 やはり他の大手とはひと味違う高品質のお寿司だけに人気が高いですね。特にこの本店はいつも混雑するようです。オフピークを狙っての来店がお薦めです。

うをさ

うをさ

 JR大阪環状線、近鉄線、および地下鉄千日前線・鶴橋駅のすぐ近く。大阪環状線の中央出口を出て斜め左前方の、プラットホーム直下辺りにある寿司店です。
 エントランスから中に入ると、左側に寿司職人の立つカウンター席、右側が大テーブル席とその奥に普通のテーブル席が並びます。2階にも席があるようで、全部で100席超の意外な大箱。

うをさ

 他人うどん定食(750円)は、トレイの上に通常サイズの他人うどんと、お寿司のお皿が並んでいます。溶き卵で上面を覆われたうどんは、昆布の利いた大阪らしいお出汁の中に丸い断面の饂飩が沈み、牛肉とネギが仕込まれています。

うをさ

 寿司はにぎりが3貫(玉子・イカ・サーモン)に長めにカットされたかっぱ巻きが2切れです。サーモンは肉厚だが、イカは見事なほど薄切り。

 この「うをさ」は昭和26年からこの地で営業しているベテラン店で、駅前の超わかりやすい立地によりよく知られたお店であるが、このお店を有名にしたのは「たぶん日本一短い廻る寿司」ということからでしょう。
 カウンターに設えてあるのが例の全長5メートル、日本一短いという回転レーンです。職人さんが握ったお寿司を回転レーンに置いているが、カウンター越しに手渡ししたほうが手っ取り早いと思います…

回転寿司がんこ あべのハルカス店

回転寿司がんこ あべのハルカス店

 近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅に直結しているあべのハルカス近鉄本店の地下2階、食品売り場の一角に、軽食堂が並ぶ「あべの市場食堂」にある、関西ではおなじみの「がんこ」が運営するの回転ずし店です。
 店内の大多数はカウンター席だが、少しだけテーブル席もあって、全部で43席とのこと。

ランチ時には寿司桶の定食も

回転寿司がんこ あべのハルカス店

 カウンターには2段式のレーンが流れています。
 この時は比較的空いてていたのでレーンにはあまり現物が流されず、ネタ札ばかりが流れていました。

回転寿司がんこ あべのハルカス店

 タイの炙りです。おろし醤油が乗っています。旨味の強いタイは少し火を入れたほうが旨味が増すことを実感しました。

回転寿司がんこ あべのハルカス店

 目の前の職人さんに直接「うなきゅう」を注文。しばらくして、炉端焼き店によくある大きなしゃもじで差し出されました。
 注文が通ってから巻いた「うなきゅう」は、海苔の香りが際立ちます。パリッとした海苔と、ほんのり甘い鰻、そしてきゅうりの爽やかさと食感が合わさって実に旨い。

回転寿司がんこ あべのハルカス店

 流れているお寿司をピックアップするのもいいが、ランチ時には寿司桶で提供されるお得な寿司定食(950円)があります。
 桶には、玉子、海老、マグロ、サーモン、イカ、カンパチ、鰻などの握りと、鉄火巻きが盛りあわされています。
 シャリはふんわりして少し温かい。やや甘めの関西風の味付けは、大阪のお寿司屋さんの矜持でしょう。このシャリは、回転で流れてるお寿司では味わえないでしょう。寿司桶の特権です。

大起水産回転寿司 あべのキューズモール店

大起水産回転寿司 あべのキューズモール店

 近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅の西隣、あべのキューズモール・4階レストラン街にある寿司店です。
 店内は結構広く、ざっと100席ぐらいはあるかな?カウンターとボックス席からなる回転寿司といてはオーソドックスな造りです。
 大起水産は堺市が出自で、関西各地に回転寿司店を展開されています。

大起水産回転寿司 あべのキューズモール店

 ここのお寿司は値段によって皿の柄が変わるシステムで、100円、150円、200円、250円、350円、500円(すべて税別)と細かく分類されています。中でも、比較的高価なお皿を流すようになっていて、他店との違いを出しているようです。

大起水産回転寿司 あべのキューズモール店

 入手したのは活け〆のハマチ、タコ、タイ、スズキ。回転寿司にしては魚の鮮度もシャリの仕上がりも良好。安い皿は安いなりのクオリティながら、さすが、鮮魚を取り扱う企業だけあってネタの質はいいですね。

大起水産回転寿司 あべのキューズモール店

 マグロを食べたい気分だったので、回ってくる100円のマグロの赤身や、びんちょうマグロ、ミナミマグロなど数種類を食べ比べてみる。
 その中で、注文して作ってもらった本マグロの赤身(350円)が本当に旨い。やはり本マグロは違うな。

大起水産回転寿司 あべのキューズモール店

 また、注文して握ってもらったお皿のシャリは、ほんのり温かく、舌の上での解れ具合もいい感じ。これは面倒でもいろいろ注文すべきですね。

スシロー 天王寺店

スシロー 天王寺店

 近鉄・大阪阿部野橋駅に隣接、各線・天王寺駅の南側。近鉄系のシティホテル「都シティ 大阪天王寺(旧天王寺都ホテル)」の2階にある、業界最王手の回転寿司店です。
 店内は全部で184席とのこと。席に着くと目の前にタブレットが設置されていて、注文はこのタブレットで。注文すると専用レーンを使ってダイレクトに席まで届くようです。

都市型店舗の自動化システムに目を見張る

スシロー 天王寺店

 注文したのは「まぐろ」「はまち」(各120円)、「たこ」「ほたて貝柱」「サーモン3貫盛り」「うなきゅう巻」(各170円)。都市型店舗ということで、他のスシローより少し高くなっています。
 温度管理がしっかりされているのかシャリがほんのり温かい。これはダイレクトに届くシステムのお陰です。

スシロー 天王寺店

 スシローを運営するFOOD & LIFE COMPANIESの沿革を見てみると、創業者が大阪市阿倍野区に「鯛すし」を開業したのが発祥だとか。ここはスシロー創業の地にあるといってもいいですね。

※本記事は、2022/10/14に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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