【あべの・天王寺】身体がほかほか温まる一品【辛い！熱い！】

　山芋スンドゥブセット（1,180円）ではビュッフェコーナーにあるサラダ、キムチ、チジミ、ナムルやスープ、そしてご飯が付きます。
　ナムルを食べてるうち、ぐつぐつ状態のスンドゥブが運ばれてきました。唐辛子で真っ赤！これは美味そう、そして辛そうです。５段階から選べる辛さでは、いちばん辛いのでお願いしたので当然ですね。

　啜ってみるとピキーンとくる辛さが襲ってくる。しかしその辛さの中に、浅利でしょうか？出汁がよく出ていて、しかもコクもある。
　生玉子がを入れると、多少まろやかさになってきます。具材の豆腐は柔らかくてやさしい味。そしてメインとなる山芋とダシとの相性がいいし、山芋の食感もまたいいですね。

　「人類みな辛さが全て50（フィフティー）」（980円）は、いかにも辛そうな真っ赤なスープが満たされています。中央には肉味噌が乗せられ、ニラが散らされています。
　スープを慎重に口に運ぶと、まず直線的な「辣」の辛さが襲ってきて、その後に奥深い旨みが顕れます。
　スープのベースは動物系のようで、じっくり味わってみると肉味噌の旨味とともに、酸味と甘みが広がってくる。そこに唐辛子と刺激が加わるので複雑な味わいになります。

　麺は少しちぢれのある細饂飩のような極太麺で、かなりの弾力があってプルンプルン。パンチのあるスープにはこれぐらいの個性が必要でしょう。
　叉焼は分厚いバラ叉焼で実に柔らかく煮込まれています。それ自体に充分味が含まれているようだが、さらにこのパンチのあるスープを吸って旨さが倍増しているかのようです。

　「激辛パッタイ」（850円）は平皿に盛られ、別の器でたっぷりのパクチーが添えられます。お皿からは刺激的な香りが立ち上がってきます。
　口に運ぶと予想に違わずピキーンと直線的な辛さが襲ってくる。米由来の麺はビーフンよりやや太めなのでモチモチプリプリ。やや甘めでスパイシーな風合いはいかにもアジアンテイストです。

　具材は鶏肉、玉子、玉ねぎ、ネギ、そして大量の唐辛子です。シンプルな味わいながら、なぜか美味しい。甘くてかつ刺激的なので中毒性があります。
　そしてやはり欠かせないのがパクチーの独特の風味です。貴重なパクチーを惜しみなく添えてくれるのがうれしいですね。

　「赤辛SOBA」は辛さのレベルを選べることができ、1辛は850円でレベルを上げるごとに50円加算されます。写真は5辛（1,050円）です。
　赤色の器の中に赤褐色のスープが満たされ、葱とともにこのお店の特徴である分厚いチャーシューが乗せられています。
　注意深くスープを啜ってみると、最初にピキーン！と唐辛子の辛さがやってきて、その後に濃厚なスープの旨味を感じさせる仕上がりになっています。

　麺はやや縮れた中細麺。多加水のモチっとした風合いで程よいコシが感じられます。
　トッピングの叉焼は他のラーメンと同様、実に分厚く、やや濃いめの味付けで、柔らかく煮上がっています。他にキャベツとモヤシ、葱が具材を構成しています。

　「麻婆豆腐定食」（1,000円）は、大きめの器に盛られた麻婆豆腐と、玉子スープ、唐揚、叉焼、搾菜が並びます。麻婆豆腐はグツグツ煮えたぎっています。
　注意深く麻婆豆腐を一口…油分多めの艶々した質感で、崩れ気味の絹ごし豆腐に荒挽肉が合わされ、葱ではなくニラが一緒に煮込まれています。

　適度な辛さと痺れを持たせたチューニングで、見た目ほどの激しさはないがなにより熱い！猫舌さんには危険なタイプです。
　ややドロッとした風合で、実に濃厚な旨みがあり、高度な質感を感じさせます。

　「おいしいカレーうどん」（760円）は見るからに熱々！今さっきまでふつふつと沸いてたような状態で、やや大ぶりなお鉢にカレー出汁が溢れそうに掛っています。
　カレー出汁はクリーミーで意外にマイルドか…っと思ったら、時間差でスパイス感が襲ってきました。後から来るタイプのようです。マイルドと思わせるのはお出汁の旨みのおかげでしょうね。

　饂飩はやや太めでお箸にずっしりかかる重量感があります。強いコシを持ちながら、もちっとした感のあり、のど越しもツルンと滑らか、さすがの品質です。
　具は玉ねぎと豚肉、そして天に盛られた青葱です。豚肉の量は割と多いですね。粘性の強いカレー出汁ともよく合います。

　「済州島テールスープ（赤）」（1,780円）は、トレイの上には糸唐辛子がトッピングされたテールスープとご飯、チョレギドレッシングのサラダ、韓国海苔、鶴橋金田商店のキムチ、韓国風どて焼きが並びます。
　赤銅色でグツグツ煮立つテールスープはいかにも危険そう。相当煮込んでコラーゲンを引き出しているようでドロッとした質感です。

　恐る恐る一口すすってみると、熱いものの辛さはそれほどでもなくむしろ甘みを感じます。テールと顎肉による深いコクと旨みが濃厚に引き出されています。

　テールは骨付きながらスプーンで簡単に剥がれる骨離れの良さ。肉質もトロトロで口の中でとろけていきます。
　辛さよりも甘さを感じるのは韓国の唐辛子によるものなんでしょう。韓国の唐辛子って不思議なぐらい甘いからね。しかも深い旨味もあるのでテールスープと抜群に相性がいい。

　「香来麺（野菜増し）」（1,060円）は、大き目の器の中に赤褐色のスープが満たされ、その上面に野菜がどさっと盛られ、糸唐辛子がトッピングされています。
　スープを啜るとピキーンと唐辛子の辛さがやってきて、にんにくの風味とともにじんわり旨味が広がってきます。中辛なのでそれなりに辛いが、野菜たっぷりなので逃げ場はあります。
　野菜は挽肉とともに炒められたモヤシ・ニラ・玉ねぎです。適度な火入れでシャキシャキしています。

　麺はやや太めの平打ちストレートです。もちっとした歯ごたえがあって、特徴的なスープに負けない存在感があります。
　叉焼は薄切りのものが2枚であっさりいただけます。パンチの利いたこの「香来麺」には卓上調味料のお酢を加えることで味が引き締まります。