【大阪市南部】東住吉区で繁盛するうどんの名店

出典:kurodaさん

【大阪市南部】東住吉区で繁盛するうどんの名店

大阪市の南東部に位置する東住吉区。ここには質の高いうどん店が多く存在し、それぞれしのぎを削りつつ日々美味しいうどんを提供されています。この東住吉区のうどんの名店をピックアップ。番外としてうどんを食べることができない「うどんや」もここにご紹介します。

更新日:2025/07/06 (2022/05/14作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる1744の口コミを参考にまとめました。

東住吉区

 大阪市の南東部に位置する東住吉区。面積は9.75平方キロメートル、人口は12万7千人ほどの行政区です。近鉄南大阪線・針中野駅と大阪メトロ谷町線・駒川中野駅付近に、大阪市内でも有数の商店街「駒川商店街」広がり、賑わいを見せています。
 区の北東部には中央卸売市場東部市場があり、食品流通の拠点なってます。区の南西部にある長居公園には長居競技場があり、陸上競技やサッカーなどの国際試合が開催されるとともに、セレッソ大阪の本拠地としても知られています。

大阪うどん 池田

大阪うどん 池田

 JR大和路線・東部市場前駅から北西方向、桑津4東交差点から国道25号線(旧道)を寺田町方面に少し進んだところの百済BS近くにあるうどん店です。
 店内はキッチンに面したカウンター席と、壁に向かったカウンター、そして少しばかりのテーブル席からなる20席足らずです。

大阪らしさを感じるうどん

大阪うどん 池田

 「きつねうどん」(660円)は、大きなきつね揚げが乗り、蒲鉾と刻み葱がトッピングされています。
 まずはお出汁を啜ってみると、節の風味が広がるとともに深いコクが感じられます。割りとしっかりした風味づけがされています。

大阪うどん 池田

 饂飩は「大阪うどん」らしい中太でエッジのない丸い断面。コシは弱いが、艶やかで弾力のある歯触りで、つるつると食道を通り抜けていきます。
 きつね揚げは抑制的な甘みで、しっかりとした歯応えがあります。つるつるの饂飩と好対照の口当たり。ここにシャキシャキの葱とテロテロの蒲鉾が加わって、テクスチャーの妙を楽しむことができます。

手ぬきうどん まるなか

手ぬきうどん まるなか

 JR大和路線・東部市場前駅から歩いて5分ぐらいのところ、大阪市東部中央卸売市場(通称:東部市場)の広大な敷地の南側に面した場所にある立ち食いうどんのお店です。
 店内は立ち食いカウンターだけでなく、少々のテーブル席のある10数人ほどのキャパで、隣接の市場に合わせて営業時間は早朝の5時からお昼の12時半となっています。

看板に偽りあり!「てぬき」ではないうどん

手ぬきうどん まるなか

 「えび天うどん」(500円)は、昆布の深い旨みとともにほんのり甘みを感じるある優しいお出汁で、エビ天の油が表面に広がってコクが深まります。

手ぬきうどん まるなか

 饂飩はやや平打ちの太麺で、しこしこした歯ごたえのある上質のもの。
 えび天は通し揚げ。海老の身こそ小さいがぷりぷりした食感があります。店名に「手ぬき」あるが、しっかり手をかけて作っているおうどんです。

うどん ゆきの

うどん ゆきの

 JR阪和線・南田辺駅から南方向、地下鉄御堂筋線・西田辺駅から東方向にそれぞれ5分ほど歩いたところ。南港通の山坂3丁目BS前にある、うどん店です。
 店内は厨房に面したカウンター席と、2人掛け、4人掛けのテーブル席からなる全20席程度です。

関西屈指の人気店の「天カレーうどん」

うどん ゆきの

 「天カレーうどん」(960円)は、重厚なお鉢にカレー出汁が満たされ、その上に海老天が屹立しています。
 カレー出汁はとろみのないサラッとした風合いで、適度なスパイス感のなか、濃厚な出汁味が光っています。控え目な辛さとともにお出汁の旨みが迫ってくる…上品な味わいです。

うどん ゆきの

 天ぷらは海老天、茄子、ししとう、揚げ餅です。
 海老天は海老の身がぷりぷりで、茄子はジューシー。通し揚げなので熱々なのもいいですね。

うどん ゆきの

 饂飩はやや太めで艶がある。ツルツルでプルンプルン。熱々のカレー出汁に浸っていてもクタクタになりません。
 具材は牛肉の薄切りとニンジン、玉ねぎです。これらの多彩な風味をカレー出汁が一纏めにしています。

釜揚げうどん たまり

釜揚げうどん たまり

 近鉄南大阪線・北田辺駅から南東方向、西今川2丁目の松虫通沿いにあるうどん店です。
 店内は厨房に面した5席のカウンター席と、奥は数卓のテーブル席があるようで、全部で20席ぐらいです。

艶っぽい口当たりの「釜揚げうどん」

釜揚げうどん たまり

 「釜揚げうどん」(580円)は、大ぶりの器の中に横たわっています。
 饂飩1本だけ箸ですくい、何もつけずに啜ってみると、小麦の風味とほのかな塩味が感じられます。少し柔らかめでツルツルと艶っぽい口当たりです。

釜揚げうどん たまり

 つけ汁は鰹風味で優しい仕上がりです。薬味の青ねぎと生姜からは爽やかな風味が加わり、摺り胡麻によってコクがプラスされました。
 最後は、釜湯をつけ汁に入れて、蕎麦湯ならぬ「饂飩湯」にして啜ると、豊かな味わいにほっこりとします。

釜ひろ

釜ひろ

 阪和線・鶴ヶ丘駅のすぐ近く、駅からひと筋東側の小路にあるうどん店です。
 店内は2人掛け、4人掛けのテーブル席の並ぶ全20席ほどです。

極上の「ちく玉天ぶっかけ」

釜ひろ

 「ちく玉天ぶっかけ(冷)」(760円)は、器の中にぶっかけ汁に浸かった饂飩が横たわり、その上にはちくわ天と玉子天が載せられています。
 葱、大根おろし、おろし生姜、レモンが盛られた小皿が添えられています。

釜ひろ

 まずはそのまま饂飩を一本啜ってみる…艶やかな質感を持ちながらも適度なコシとしなやかさのある歯応え、そしてふんわり小麦の風味が広がります。

釜ひろ

 ぶっかけ汁は鰹系の旨みとともに、ほんのりとした甘さと僅かな酸味を持ち、すっきりと仕上がっています。この良質の汁の風味と饂飩のほんのりとした甘みが交錯して絶妙のマリアージュを示しています。
 ちくわ天は大ぶりでズシッと重い。玉子天も衣はサクッとしていて、箸で割ると中の黄身がトロトロ。潰すと黄身がぶっかけ汁に混ざり合ってまろやかな風味を創り出します。

手打ちうどん 西村

手打ちうどん 西村

 近鉄南大阪線・北田辺駅から松虫通を東方向、JR大和路線・東部市場前駅からは今里筋を南方向。松虫通と今里筋が交差する今川2交差点から西にすぐのところにあるうどん店です。
 店内は厨房に面したカウンター席と、その背後のテーブル席からなる全30席ほどの意外な収容力です。

平打ち饂飩の「餅おろしあんかけ」

手打ちうどん 西村

 「餅おろしあんかけ」(840円)は、器になみなみとあんかけのお出汁が満たされ、2個の揚げ餅と大根おろし、なめ茸、蒲鉾、刻み葱がトッピング。おろし生姜は小皿に別添えとなっています。
 お出汁を啜ると昆布出汁の風味が広がるとともに深いコクが感じられます。さらになめ茸から浸み出す風味と生姜の爽やかさが合わさって、独特の旨味が感じられます。

手打ちうどん 西村

 打ち立ての饂飩は平打ちならではの歯触りがあり、もちもちとした食感の中にコシを感じます。どことなく無骨な風合いで、出汁とのマッチングも良好です。
 揚げ餅は外側はカリカリで内側はもちもち。あんかけのお出汁との相性は予想通り抜群です。なめ茸の風味がお出汁に溶け出して、旨みの相乗効果を生み出しています。

讃岐うどん工房 かどっこ

讃岐うどん工房 かどっこ

 近鉄南大阪線・北田辺駅から松虫通を東方向、JR大和路線・東部市場前駅からは今里筋を南方向。松虫通と今里筋が交差する今川2交差点の南西側、住宅街のブロックの「かどっこ」にあるうどん店です。
 店内は厨房を囲うL字型のカウンター席10席だけの狭小さ、やや年かさの店主お一人で営業されています。

剛麺が際立つ「ちく天山かけうどん」

讃岐うどん工房 かどっこ

 「ちく天山かけうどん」(750円)は、器の中には極太の饂飩が横たわり、山芋、ちくわ天、卵黄、海苔が載せられ、ぶっかけ汁がたっぷり注がれています。
 エッジの立った太麺をそおっとお箸で饂飩を引っ張り出すと、お箸にずっしりと重量がかかります。
 噛むと強い弾力を感じ…強いコシを持ちながら、もちっとした感もあり、のど越しもツルンと滑らか。評判通りのさすがの品質です。

讃岐うどん工房 かどっこ

 ぶっかけ汁は塩味が控え目で節系の出汁の利いた上品な味わい。食べ進めていくうちに山芋や卵黄と混じり合って、華やかな味わいに変化してきます。
 竹輪はもちろん揚げ立てて、サクサクかつモチモチした食感が楽しめます。海苔の風味もいいですね。

うどん道場

うどん道場

 JR大和路線・東部市場前駅、またはBRTのいまざとライナー・杭全BSから徒歩5分ほど、杭全交差点から今里筋を南に少し進んだところにあるうどん店です。
 店内はやや年季が入っていて、厨房に面したカウンター席が6席と、その手前のテーブル席からなる全16席です。

ほんのりピリ辛の「ピリかすうどん」

うどん道場

 「ピリかすうどん」(1,040円)の「とろろ昆布」(+70円)の追加トッピングは、大き目の黒い器に満たされたお出汁の中に、細めのうどんが横たわり、葱と蒲鉾、とろろ昆布がトッピング。そしてたっぷりの油かすがお出汁の中に沈んでいます。
 お出汁を啜るといきなり濃厚なコクが広がってくきます。鰹出汁の旨みもさることながら、やはり牛脂から溶けだした甘みと旨みが濃厚。そこにさらにとろろ昆布の旨味が加わることで味が重厚になります。

うどん道場

 饂飩を箸で引き上げると僅かに透き通っています。啜ってみると細麺にもかかわらず著しい歯ごたえです。
 コシが強いのとはちょっと違う独特のグニっとした食感です。

うどん道場

 油かすはカリっとしたようなムニュっとしたような複雑怪奇な食感。噛めば噛むほど風味の広がる不思議な味わいです。
 「ピリかす」ということでほんのりピリ辛になってます。

【番外】うどんや風一夜薬本舗

うどんや風一夜薬本舗

 地下鉄谷町線・田辺駅からすぐ近く、JR阪和線・南田辺駅からもそれほど遠くないところ。桃ヶ池公園近くの住宅街にある、創業が明治9年の老舗の製薬会社です。
 この会社のエントランスの一角に販売コーナーが設けられ、ここで現在の看板商品「しょうが飴」や「しょうが湯」を販売されています。

風邪の予防にしょうが飴としょうが湯

うどんや風一夜薬本舗

 現在、看板商品となっているのが「しょうが飴」「しょうが湯」です。
 この飴が秀逸。舐めると生姜の風味とともにピリッとした辛さが走ります。この辛さは他にないほど。なんだか身が引き締まるような気がします。
 生姜湯も遠慮ない辛さを持ち、その熱さとともに体が温まります。これは冬場の風邪予防に最適です。単に効能だけでなく、クセになる美味しさを持っているのも嬉しいですね。

うどんや風一夜薬本舗

 社名に「うどんや」とあるが、ここでうどんを食べることはできません。ではなぜ「うどんや」なのかというと、創業者・初代末廣幸三郎が明治9年、ショウガと解熱剤を配合した風邪薬を開発して販売。
 その際、温かいうどんを食べて体を温め、一夜サッと寝ることが風邪の養生だと考え、この風邪薬をうどん屋で取り扱うようになったからだということです。
 なお現在は薬事法により、うどん屋で薬を売ることは出来なくなっています。

※本記事は、2025/07/06に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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