【あべの・天王寺】高井田系の中華そば【濃厚醤油・極太麺】

出典:kurodaさん

【あべの・天王寺】高井田系の中華そば【濃厚醤油・極太麺】

醤油が際立つスープと極太ストレート麺が特徴の「高井田系」中華そばは、今や大阪を代表するご当地ラーメンです。あべの・天王寺周辺でいただける高井田系中華そばをご紹介します。

更新日:2025/01/17 (2022/12/26作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる554の口コミを参考にまとめました。

大阪のご当地ラーメン

 現在放送中のNHKの連ドラ「舞いあがれ!」の舞台となっている東大阪市は、昔から町工場が多い地域で、ドラマでもネジ工場の様子が映し出されています。
 東大阪・高井田地区が発祥の「高井田系」中華そばは、労働で汗を流し、身体が塩分を欲している工場労働者のために、塩分が補給できるとともに腹持ちがいいよう、醤油が際立つスープと極太ストレート麺が特徴の現在の形になりました。

中華そば 麺屋7.5Hz 東住吉店

中華そば 麺屋7.5Hz 東住吉店

 地下鉄谷町線・田辺駅から目の前の通りを北にすぐのところにあるラーメン店です。ここは大阪独特の高井田系ラーメンを広く全国に名を知らしめた「麺屋7.5Hz」の支店です。
 店内は実に狭く、カウンター席が7席あるのみ。男女2人だけで切り盛りされています。

時々無性に食べたくなる地域限定のラーメン

中華そば 麺屋7.5Hz 東住吉店

 「中華そば」(530円)は、出汁の旨みより醤油ダレの旨みを前面に出したスープで、醤油のほのかな酸味が感じられてキレがある。
 トッピングは叉焼、シナチク、そしてざく切りされた青ネギです。叉焼は醤油が染みこんだ濃厚な味わい。シナチクもしっかりした味付けでポリポリと歯切れいい。

中華そば 麺屋7.5Hz 東住吉店

 醤油の真っ黒いスープに泳ぐ極太ストレート麺は、もっちりした食感で饂飩のよう。適度なコシを持ち、特徴的なスープに負けないほどの存在感を主張しています。
 ざく切りの青葱はシャキシャキしていて、麺のモチモチとの微妙なハーモニーが楽しいですね。
 卓上にある胡椒を回し掛けて味変すると、スープが引き締まってさらに美味しくなります。

麺屋 山住

麺屋 山住

 近鉄南大阪線・北田辺を出て左側、「ファミリー北田辺商店街」ある、高井田ラーメンを標榜するお店です。
 店内は左側の壁に券売機が置かれ、L字型になったカウンターに7席が並んでいます。カウンターバックの裏が厨房となっていて、店主おひとりで営業されています。

麺の個性が際立つ中華そば

麺屋 山住

 「中華そば」(中600円)は、双喜紋の入ったやや大ぶりの器に濃い茶褐色のスープが満たされ、ざく切りの青葱が散らされています。高井田ラーメンらしいヴィジュアルです。
 スープは鶏ガラべースの濃口醤油味で、醤油の香ばしい旨みとともに、ほんのり酸味のある特徴的な味わい。見た目ほどは塩辛くなく、コクのある味わいになっています。

麺屋 山住

 麺は実に特徴的で、つけ麺で使うような極太ストレート麺です。モチッとしていてかつ弾力があります。
 具はざく切りの青葱とシナチク、そして叉焼ではなく鶏モモ肉です。モモ肉は肉感があり肉の旨味も充分。大きくざく切りされた青葱も特徴のひとつ。噛み締めると葱の風味が広がり、醤油の香り高いスープとの相性も良好です。

中華そば トライ

中華そば トライ

 各線・天王寺駅から谷町筋を北方向、四天王寺に向かって5分ほど歩き、参道が右に分かれたところの谷町筋側にあるお店です。
 やや殺風景な店内は、厨房に面したカウンター席が6席と、その背後にある1卓だけのテーブル席からなる全10席ほど。19時から27時まで、夜間営業のお店です。

常習性のある「高井田系」

中華そば トライ

 「中華そば」(並600円)は、雷紋の入った器の中に醤油の香り立つ濃褐色のスープが満たされ、その上に小ぶりな叉焼とざく切りの葱、シナチクが乗せられています。
 スープは鶏ガラべースの濃口醤油味で、醤油の香ばしい旨みとともに、しっかりとした醤油辛さが感じられます。油分は全く感じられません。

中華そば トライ

 麺は極太のストレートで、高井田系ではスタンダードな榮大號のものを使用。ワシワシとした噛み応えが特徴的。主張の強いスープに負けない存在感を感じます。
 具はモモ肉の厚切り叉焼とざく切りの葱、シナチクです。叉焼は肉感があり肉の旨味を感じます。
 大きくざく切りされた葱も特徴のひとつ。噛み締めると葱の風味が広がり、全体の味が深まります。また、卓上にあるC.B.Cの胡椒を振り掛けると味が締まります。

中華そば&かき氷 麺匠丸極

極食堂 西成山王店

 各線天王寺駅から国道25号線を西に向かい、大阪市立大学病院前の坂をほぼ下り切ったところにあるラーメン店です。
 店内は左右の壁に面したカウンター席のみの10席。お赤いカウンターや割烹着姿のスタッフなど、昭和情緒を演出されています。

あっさり高井田系の美味しいラーメン

極食堂 西成山王店

 「チャーシュー麺」(700円)は高井田系のようなビジュアルで、濃い色のスープの中に太い麺が横たわり、ザク切りの青ネギが散らされています。そしてモモ肉かな?叉焼がたっぷり乗せられています。
 スープは鶏ガラをベースにして、昆布や野菜の出汁で旨みを高め、醤油の香味が立ったカエシで味を引き締めている深みのある味わい。あっさりしつつも主張のある仕上がりで実に美味しい。

極食堂 西成山王店

 麺は断面の丸い極太のストレート麺。適度なコシを持たせつつもっちりした風合いで、スープとの絡みも良好です。
 叉焼は薄切りのモモ肉で、適度な歯応えを持ち、噛みしめると肉の旨みがじんわりにじみ出てくる仕上がり。叉焼以外は青ネギとシナチクのみで、これは潔いなぁ…

麺処 藤山二郎 あべのHoop店

麺処 藤山二郎 あべのHoop店

 近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅の直近、「あべのHOOP」の地下1階フードコート「Hoop Dining Court」にあるラーメン店です。
 なんでも二郎系と高井田系を掛け合わせたというのがコンセプトのようで、店頭のタッチパネルでメニューを選んで食券を発行する方式。6席ほどの専用カウンター席があります。

高井田系×二郎系

麺処 藤山二郎 あべのHoop店

 「汁あり」(950円)は、雷紋の入った器に茶褐色のスープが満たされ、肉厚の叉焼、もやし、キャベツ、青ネギ、シナチク、そして大量のにんにくが乗り、たっぷりの背脂が散らされています。
 スープは高井田系らしくいきなり醤油のコクと旨味が広がってくるが、すぐににんにくの風味でかき消されます。高井田系×二郎系の触れ込み通り、醤油を立たせつつも背脂によるジャンキーな感じです。

麺処 藤山二郎 あべのHoop店

 麺は自家製麺の平打ちのストレートで、コシ感があり歯切れのいい仕上がりです。平打ち独特の口当たりが好ましく、スープとの相性も良好です。
 叉焼は実に肉厚ながら柔らかくて食べやすい。キャベツやモヤシの食感も良好です。特にざく切りのネギが存在感を発揮しています。

※本記事は、2025/01/17に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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