東京湾で屋形船&クルージング

出典:ランチ向上委員会さん

東京湾で屋形船&クルージング

屋形船は江戸からの歴史を感じる粋で風流な遊び、クルージングはバブル期に流行りゴージャスな印象です。 どちらも船による観光と料理が楽しめます。ここでは東京都内の屋形船、クルージング。神奈川県内の屋形船、クルージングの4種に分類し、ご紹介いたします。東京観光の折りに一度は乗りたい舟遊びのまとめです。

記事作成日:2023/03/23

2348view

このまとめ記事は食べログレビュアーによる1135の口コミを参考にまとめました。

『江戸の風流』と『バブル景気の華やかさ』

江戸時代には、大名や豪商が豪華な屋形船を建造し舟遊びをしていました。庶民もそれをまねて、小さな舟の上に部屋を造り屋根船と称するもので舟遊びをしていました。
現代においては、屋根の上にデッキも用意された屋形船で、景色も満喫できる仕様になっています。基本は貸し切りですが、乗合船を運航している船宿も多いです。
今回のまとめで紹介する船宿は乗合OKのところのみです。
東京の船宿では、レインボーブリッジ、東京タワーなどの東京名所を観ることができ、春には隅田川の桜、夏には東京湾の花火と季節の遊びも楽しめます。
横浜の船宿では、赤レンガ倉庫、ベイブリッジなどが楽しめますね。
料理は、もちろん、天ぷらがメイン。どこの船宿も揚げたてを提供してくれます。

対するクルージングは、屋形船より大きいため、揺れが少ないのが大きな特徴です。加えて、展望デッキの視点が高いのでダイナミックな景色が見渡せます。広いデッキで浴びる潮風は心地よいですね。
料理は、コース料理、ビッフェなど目的や予算に応じて選べるのがクルージングの特徴でしょう。
デートでいただくならフランス料理のフルコースが豪華で魅力的です。バブル景気さながらの華やかが今も残ります。

東京都内の屋形船

深川 冨士見

深川の船宿です。
最大級の屋形船を所有しているため、 1隻の収容人数が大きいのが特徴です。
船は揺れにくく、天丼高も高いので船内は快適です。そして、女性が一番気になるトイレも数が多く、広く清潔ですね。
快適さが最高レベルの船宿でしょう。

はとバス御用達の安定感

料理はスタンダードな屋形船の料理という印象で、刺身に始まり、天ぷらがメインとなります。
こちらの船宿の特徴は、主食の深川めしですね。深川の船宿ですから、本場のものです。

乗合船は、はとバスツアーと相乗りになる可能性があります。
その場合、観光ガイドは、はとバスの添乗員さんが行いますので、聞き取りやすく、説明は正確でわかりやすいですね。
他の船宿でも運航しますが、春には隅田川の桜を鑑賞するルートになり、桜とスカイツリーを楽しめます。
江戸情緒と現代の東京を体感できる船旅になること間違いなしです。

三河屋

北品川にある船宿で、創業は江戸時代の天保年間とのことで170年以上の歴史があります。
そのため、船着場にも情緒がありますね。

女将のトークがエンターテインメント

女将さんは、乗合船のお客さんに一体感を感じさせてくれる楽し気な盛り上げ方で楽しませてくれます。そして、饒舌に東京湾を解説してくれますね。
東京観光をメインとするならここをお勧めしたい楽しい船宿ですね。

料理はスタンダードな印象です。
それでも個々の料理は悪くなく、特に冬場の小鍋は温まりますね。

老舗のノウハウは、操船にも出ていて、花火大会ではベスト位置に停船してくれます。
エンターテインメント性を重視するならば、最高レベルの船宿でしょう。
盛り上がりを求める人におすすめの船宿です。

屋形船 あみ幸

江戸川区にある船宿ですが、都心の公共の船着場を利用して運航しているのでアクセスしやすいのが特徴でしょう。
東京湾の船宿には屋号に「あみ」の文字が入るところがありますが、これは漁師である「網元」であるということです。
多くは、漁業と釣り船や屋形船などを多角経営しています。
こちらもそのひとつで、網元の用意いした美味しい魚料理が食べられるのが特徴です。
船のサイズはちょっと小ぶりで、特別な観光案内はありません。しかして親切な対応をしてくれる船宿なので質問すれば丁寧に答えてくれますね。

魚料理が美味い、あみ幸の「あみ」は網元の証

お通しの焼魚から美味しく、刺身は鮮度を意識していてこちらもレベルが高いです。
何よりも、使う魚は、マグロやイカといったスタンダードなものもありますが、江戸前とおぼしきサワラを多用していて、これが美味しいですね。

天ぷらも他の船宿よりも品数が多く、ボリューム満点。
特に魚介の天種が豊富です。
『江戸前天ぷら』という言葉があるように天ぷらの主役は魚介類です。
屋形船でいただくなら、野菜よりも魚介の天ぷらが食べたいですね。


漁師らしく、締めの味噌汁もアラ汁ですが、魚のうまみが出ていて抜群に美味しいです。
加えて、揺れる船内の飲食で、お客さんが小骨でケガをしないよう、骨は抜いて調理してくれるという親切さも嬉しいです。

東京都内のクルージング

シンフォニー東京湾クルーズ

大型船の安定感は抜群で揺れも感じずに東京湾の海風を感じることができます。
ランチやデイナーだけでなく、短時間で低価格なティークルーズプランもあります。
加えて1回のクルージングでも多彩な料理プランがあり、予算や好みに応じて選べるのがいいでしょう。

フレンチやイタリアンのフルコース、寿司懐石、飲み放題、ビュッフェなどがありますね。
ビュッフェは、シーズンごとに内容は変わりますが、和洋中とバランスよく取り揃えているので好みの料理が見つかるでしょう。
ビュッフェでも高級感のある内容ですし、料理が定期的に変わるので何度行っても飽きることはないでしょう。

ファミリーや3世代での利用でも安心の内容です。

言わずと知れた東京湾クルーズの定番

神奈川県内の屋形船

屋形船 濱進

屋形船というと、東京江戸のイメージが強いですが、横浜港を中心として神奈川県内の東京湾にも屋形船があります。
横浜市金沢区の船宿ですが、みなとみらいや大さん橋の船着場を利用して運航しています。
船のサイズも大きめで安定感がありますね。

みなとみらいのダイナミックな夜景を鑑賞

都内の屋形船とは異なり、船はあまり動きません。
船着場近くがベストスポットなので、海の上からみなとみらいの夜景を満喫できるのが魅力ですね。
陸上からは見ることのできない夜景を堪能しましょう。

料理は和食を中心としつつも伝統にはとらわれず、オリジナリティのある料理も織り交ぜてあり、飽きさせることがないですね。
それでいて、煮魚は小柴産の太刀魚と江戸前の魚を使ったものが提供されていて、王道の味も楽しめます。

天ぷらの穴子も大きく、見事なものです。
もちろん、揚げたてが提供されます。
船宿は横浜と言っても、ほぼ横須賀に位置する金沢区にあります。漁業が盛んな土地柄なので、魚の素材の質がいいですね。

神奈川県内のクルージング

マリーン・ルージュ

クルーズ船としては大きくありませんが、屋形船よりははるかに大きく、安定感があります。
その特徴は、何と言っても、高級感です。
料理は、着席スタイルのフルコースのみ。
窓が大きいため、席から視界を遮るものが無い景色が楽しめますね。

サザンオールスターズも歌う、マリーンルージュ

料理はもちろん、フランス料理です。
単価は高めですが、大人がデートをするためのクルーズ船でしょう。
価格にふさわしい美味しさです。

豪華な食事をいただくなら、お酒も一緒に楽しみたいもの。
ワインもありますが、マリーン・ルージュオリジナルカクテルも用意されています。
海をイメージした美しい青色のカクテルを飲めば、心地よい酔いが訪れます。

ロイヤルウイング

国際線も発着する大さん橋から運航しているクルーズ船です。
横浜で最大級のクルーズ船で、都内のシンフォニーと同様にランチやデイナーだけでなく、短時間で低価格なティークルーズプランもあり、1回のクルージングでも多彩な料理プランがあります。
しかしながら、料理は中華料理限定で、横浜らしさを感じますね。

中華街のある横浜らしく、中華料理のクルーズ船

写真は、コース料理の前菜です。
コース料理とビュッフェでは極端に料理の内容は変わりませんが、コースのほうが質にシフトしているため、同じ味付けのものでも上質な素材が使われていますね。
落ち着いたコース料理もいいですが、家族連れにはビュッフェもおすすめです。

どのプランでも、ピアノの生演奏やバルーンアートのサービスがあり、大人も子どもも楽しめるエンターテインメント性も備えているところも魅力ですね。

横浜港を一周するコースで、ベイブリッジも間近で見ることができるのはクルージング船ならではの体験ですね。

屋上には広いデッキを備えており、船と共に飛ぶカモメを見ることもできます。

※本記事は、2023/03/23に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

ページの先頭へ