東京で食べられる世界の料理 南アジア編

出典:ランチ向上委員会さん

東京で食べられる世界の料理 南アジア編

国際都市たる東京では、世界中の料理が楽しめます。その中には日本人向けのアレンジがされておらず、現地の味そのものが食べられるお店も少なくありません。海外旅行に行かずとも本場の味が楽しめる東京のお店を紹介するまとめの第2弾、南アジア編です。

記事作成日:2024/01/08

3409view

このまとめ記事は食べログレビュアーによる10524の口コミを参考にまとめました。

クセになるスパイスとその配合による個性豊かなカレーたち

南アジアというと、どこなのかイメージしがたい人がいるかとおもいますが、インドとその周辺国と思ってもらえると概ね正解です。
ひと昔前までは、この地域の料理というと、インド料理であり、その中でもナンとカレーのイメージでしたが、近年では、それ以外の料理も日本で食べられるようになり、その多様性が知られるようになってきました。
共通項はいくつかあり、ナン・チャパティ・ロティと呼ばれる小麦粉から作るパンのようなものとバスマティライスに代表される長粒米が主食となっている点。料理の味付けはスパイスの調合で作られる点などです。
しかし、南アジアは広く、各国の料理に独自性もあります。
インドは広く、北と南で食文化も異なります。
北インドは、ナンとトロトロのカレーというスタイル。一般的にイメージされるインドカレーです。スパイスは強すぎず弱すぎず、程よいところですが、油分が多いのが特徴です。スパイスはパウダーのものを使うのが定番で、そのブレンドの技術がお店の味を決めるものです。
ちなみに定番のバターチキンカレーは、元はインドであるものの、イギリスでイギリス人好みに調整されたものです。
南インドは、ミールスと呼ばれる定食スタイルが定番です。ターリー(ステンレス製のお盆)にたくさんのカトリ(ステンレス製の小鉢)が並びます。個々のカレーを混ぜて自分好みにして楽しむカレーです。
こちらはホールのスパイスを多用する、まさにスパイスのるつぼという感じのスパイシーさがあります。主食はバスマティライスですね。
他にも、ドーサと呼ばれるクレープのようなもの、イドゥリと呼ばれる米と豆を混ぜたパンケーキのようなものと、実に多彩な主食があり、食文化の豊かさを感じさせますね。
ネパールにもミールスに似たような定食のダルバートがあります。ダル(豆カレー)とバート(白飯)の組み合わせが基本で、これにカレーや野菜炒めなどの副菜が付いて完成します。
食材としては、豆は非常によく食べ、扱う種類が豊富です。
ネパールは多民族国家で、宗教も様々です。そのため、肉は、共通して食べられる鶏肉と羊肉が主力となりますが、豚肉、牛肉を食べる民族もいます。
野菜料理が多いところから、農業国であることを感じられますね。
小さい国土ながらも料理に多様性があるのがネパールです。
パキスタンは、南アジアの西の端にあり、イスラム教徒が多い国です。ゆえに食文化もムスリム特有のものが花開いています。豚肉は使わず、羊肉やヤギ肉を使う、スパイスはインドよりもちょっと控えめ、トマトを多用しがち(意外に隣国のイランはトマトがよく採れ、料理にも使います)などの特徴がありますね。
また、南アジア全体で一般化している米料理のビリヤニはムスリムの食文化が伝播したものと言われています。
スリランカは、インド洋の島国です。南インドの対岸にあるため、南インド料理に近いものがあります。決定的に違うのは、海洋国家であるため、魚介類を食材に使うこと、カレーリーフやココナッツを多用することなどがあります。
バングラデシュは、「米と魚の国」と呼ばれます。非常にわかりやすい食文化で、主食は長粒米がメイン。主菜は魚だけでなく、肉も食べますが、イスラム教徒が多い国であるため、豚肉は禁忌です。ヒンドゥー教徒が少数派であるため、牛肉は提供されることが多いのが特徴です。
南アジア各国に共通することですが、多民族、多宗教であるため、食事にも制約があります。最大公約数的な肉は、鶏肉であるため、鶏肉がメジャーな肉になりますね。またベジタリアンも多いので、メニューに無くてもベジタリアン対応してくれるお店も多いですね。ベジタリアンは豆からたんぱく質を摂るので、豆もメジャーな食材です。

食文化とは、似ていても、個性があり、互いに影響しあっているものです。
食べ比べて、違いや共通性を見つけるとその国の個性が見えてきますね。
これぞ、国際都市である東京だからこそできる楽しみ方です。

北インド料理:一般的にイメージされるインド料理は、コレです。トロトロのカレー、主食はナンというスタイルですね。日本で一番メジャーな南アジア料理と言えるでしょう。

アショカ 新宿店

新宿、ヒルトン東京の地下にある商業施設『ヒルトピア』にあるインド料理店です。
創業1968年、都内のインド料理の草分け的な存在のお店です。

ランチの売れ筋は、ビュッフェです。
5種類のカレーが楽しめますね。
インドのベジタリアンが多いお国柄を反映していて、ベジタリアンメニューも充実しています。
野菜のカレー、ダル(豆)カレー、ソイミート(大豆たんぱく)を使ったカレーなども提供されます。

主食は、もちろん、ナンですね。
カットされ、上品に盛られて提供されます。
自然なふっくら感と香ばしさと風味のあるナンですね。

アヒリヤ 代々木店

JR代々木駅前にあるインド料理店です。

お店は代々木駅改札脇の雑居ビルの3階にあります。
前の通りを歩いている限りはお店の存在に気付きにくいですが、食べログカレー百名店2020に選ばれた有名店です。

カレーは、油っぽさは無く、比較的サラサラな仕上がりがいいですね。
過剰ではないですが、適度に辛く、「心地よく、これぞ、定番インドカレー」と感じさせてくれる味わいです。
また、スパイスの絶妙な調合も、インドカレーらしさでしょう。多くの種類のスパイスを使いっている豊かな味わいがインドのカレーですね。

ナンを焼くタンドール窯の熱源は、炭火です。
そのため、見た目は普通のナンでも、非常に香ばしく仕上がるのが特徴ですね。
これぞ、名店のナンです。

ビリヤニ:インドを中心とする南アジア一帯で広く食べられています。スパイスと共に肉や野菜を炊き込んだ米料理で、南アジア料理を語る上は欠かせないものです。

シルクロード

西日暮里駅近くにある小さなお店ですが、ビリヤニをメインとしたカレー店です。

ビリヤニは、米とスパイスを何層にも重ねて炊くという手間のかかる料理ですが、こちらのお店は毎日手間をかけて炊いている本格派のお店です。

炊きあがったビリヤニは、スターアニス、シナモン、ローリエ、カルダモンなどがホールで入ります。
インドの高級米『バスマティライス』が黄色や赤く染まっていて、カラフルです。
食べれば、スパイスで食欲が増し、1皿を軽く食べられますね。

カーン・ケバブ・ビリヤニ

銀座博品館6階にあるインド料理店です。

屋号は異なるものの都内にハリマ・ケバブ・ビリヤニやサベラ ティッカ ビリヤニといった姉妹店もある、実力派のインド料理のチェーン店です。

屋号のとおり、ビリヤニもウリですが、レープのような生地が主食の南インドの料理『ドーサ』、主にイスラム教徒の料理である『ニハリ』など、ちょっと珍しいものもありますね。

こちらもスパイスが盛りだくさんです。
カルダモンはグリーンとブラウンの2種が入り、他にもシナモンカシア、クローブ、そして、飾りつけとしての要素が強いかと思いますが、大きな葉っぱのシナモンリーフも入っていますね。
味のほうも一級品で、スパイスの風味が渾然一体となったところに羊のスネ肉を使っていて、骨まで入っているので炊いた際にダシがしっかり出ているからこそ、ご飯が美味しいのでしょう。

インドの隣国のパキスタンでよく食べられる『ニハリ』もハイクオリティなものが提供されます。
南アジアの食文化を広く楽しめるお店です。

南インド料理:近年、注目を集めている南インド料理は、スパイシーでサラサラのカレーに主食はバスマティライスというのが基本スタイルの定食『ミールス』が人気。スパイスの種類と量は南アジアで一番です。

南印度ダイニング ポンディバワン 武蔵新田

東急多摩川線武蔵新田駅近くにある南インド料理店です。

屋号のとおり、南インド料理に特化したインド料理店です。

ランチタイムには、品数を減らして手軽に食べられるようにしたランチミールス(ミニミールス)が用意されています。
ミールスの基本となる、豆のペーストをベースに野菜を煮込んだカレーの『サンバル』とトマトベースにタマリンドが入り、ちょっと辛いスープのようなカレーの『ラッサム』の2種類をメインにしています。

アーンドラ・ダイニング 銀座

銀座にある南インド料理店です。

アーンドラグループは、都内に数店舗を構えるチェーン店。
どこもハイレベルな南インド料理を提供してくれます。
こちらのお店も、ミシュランビブグルマンや食べログのアジア・エスニック百名店などに選出されています。

現地のお店では、ライス、サンバル、ラッサムはおかわり自由が基本のサービスです。
日本の店舗ではおかわりできなかったり、有料であるところもありますが、こちらのお店はすべて制限なくおかわりできます。
加えて、カレーの種類も多く、ターリー(ステンレスのお盆)に並ぶカトリ(ステンレスの小鉢)の数が他店とは違います。
味ももちろん、本格派。
お腹いっぱいになるまでミールスを満喫したい人におすすめです。

ベジキッチン

都内でインド人街というと西葛西が有名ですが、御徒町も実は、インド人比率が高いエリアです。
その御徒町にあるインド料理店がこちらです。

インドは宗教上の理由でベジタリアンが多いため、菜食料理も盛んです。
こちらのお店は、屋号のとおりインドの菜食料理のお店です。

インドの菜食料理は、美味しいだけでなく、豆を多用することでたんぱく質が摂取でき、栄養面でも優れています。
写真のベジキッチンセットは、ナンはほうれん草を練り込んだ緑色のナンになっていて、ちょっと個性的です。
豆以外には、パニールと呼ばれるチーズを使い、コクを出していますね。

ルシ インドビリヤニ 蒲田店

蒲田にある南インド料理店です。

食べログ上の点数は高くないものの、人気急上昇中のインド料理店です。
人気の秘訣は、お店が定期的に開催するイベントメニューでしょう。
特にビュッフェが好評です。

写真は、週末に開催されたスペシャルビュッフェ。
主食は、バスマティライスの白飯ではなく、ビリヤニです。
ミールスで定番のラッサムもあり、他にもカレーが数品あるので、豪華版のミールスのような雰囲気ですね。
それでいて、すべてが食べ放題なのが素晴らしいです。

ネパール料理:インド料理に似ていますが、スパイスの種類が少なく、辛さもマイルド。野菜が多めでちょっと素朴なのが特徴です。主食のお米も短粒米なので日本人に馴染みやすい南アジア料理でもあります。

ネパール民族料理 アーガン

新大久保駅界隈は、コリアンタウンからアジアンタウンと変貌しています。
今、一番勢力が増しているのはネパールですね。
そのネパール料理の中でも、古株かつ、有名店なのがこちらです。
店内には、チベット仏教の経典が書かれたマニ車があり、立派な仏塔もあり、異国情緒満点です。

南インドのミールスに似ていますが、ネパール料理の定番のダルバートです。
ネパールの主食はお米ですが、標高が高く寒冷地であるため、耐寒性のある短粒米を栽培しています。インドから長粒米も輸入しているので、多くのお店で短粒米と長粒米のブレンドですね。
ダルと呼ばれる豆カレーも必須アイテム。ちょっと素朴ですが、豆のコクとスパイスの香りが美味しいですね。
メインのカレーは、チキンやマトンといったお肉を使うものが多いです。
他に副菜でたっぷりと野菜料理が盛られますね。

ダル(豆カレー)、バート(ご飯)がおかわり自由が基本ですが、こちらのお店はチキンカレーなども汁だけですが無料でおかわりさせくれます。
ネパール人は総じて、素朴でいい人が多いです。

ソルティーモード

恵比寿にあるネパール料理店です。

土地柄もあって、隠れ家的なバーのような雰囲気でお洒落ですね。

2023年には食べログ百名店にも選出された、注目度の高いお店です。

バーっぽい利用も可能です。
ネパールのお酒というと、定番のビールもありますが、写真の『ククリラム』でしょう。
ククリとは、世界最強の歩兵と呼ばれるグルカ兵を排出する民族のグルカ族のナイフの名前です。
まさにネパールを象徴するような名前です。
味のほうは、普通に美味しいダークラムですね。

飲んだ後のシメは、もちろん、ダルバートです。
カトリを使わずに直接カレーを盛り付けていて、大衆的な印象のダルバートですが、チキンカレーの鶏肉がしっとりと調理されていて、味わいのほうは、土地柄に合わせたスタイルでしょう。

ネパール ミテリキッチンレストラン&バー

西日暮里駅前にあるネパール料理店です。

町のネパール料理店という雰囲気ではありますが、この界隈では、ちょっと有名なお店です。

もちろん、ネパール料理の定番のダルバートも提供しています。

ネパール料理の主食で特徴的なものは、写真の『ディロ(ディド、ディード)』でしょう。
「そばがきのようなもの」と形容されることが多いのですが、使う穀類によって味わいが大きく異なります。
蕎麦粉も使いますが、シコクビエというヒエの仲間はネパールではメジャーな穀物でこれも使います。これを使うと食べにくい味わいになるのですが、食べやすくするためにトウモロコシ粉を使うお店もあります。
一般的には、色合いが濃いディロほど、味わいにクセがあり、本場っぽい味ですね。

パキスタン料理:インドの影響もありますが、西側のムスリムの食文化も引き継いでいます。豚肉やお酒を使わず、お肉は、羊だけでなく、ヤギも食べるのが特徴。スパイスの量はインドより控えめです。

HAJI RESTAURANT

京浜急行雑色駅近く、国道15号線沿いにあるパキスタン料理店です。

看板には日本国旗とパキスタン国旗を描き、インドの国旗はありません。
パキスタン料理店としての気概を感じますね。

写真の『マトンナリーニハリ』は、土日限定のメニュー。
マトンのスネ肉の煮こみです。
ダイナミックな骨付き肉のインパクトがいいですね。
少しドロッとしたカレーで濃厚な仕上がりになっています。
スジのところが柔らかくなっていて、コラーゲンを感じ、肉の旨みがしっかり出ていて、誰が食べても美味しいと感じるでしょう。
別盛りで薬味があり、青唐辛子で調整します。辛さも出て本場の味にもなりますが、香りもいいので辛いのが好きな人は積極的に入れるべきですね。

写真の『マトンパヤ』は日曜限定のメニュー。
マトンとの表記ですがヤギのスネ肉を使っています。
文字にするとニハリと変わらないのですが、見た目も味もまったく異なります。
色合いは黄色みが強く、サラサラカレーです。
味はスパイス主体というよりも、ヤギ由来のダシであっさりしているのですが、物足りなさはありません。
サラッとしているのですが、骨から出たダシと皮の下の脂肪層のコラーゲンが出ているものです。
ヤギだからといって、臭みは無く、使うスパイスもスタンダードなものが主体です。

Zaika

京浜急行空港線糀谷駅近くにあるパキスタン料理店です。

外壁に料理の写真が所狭しとプリントされていて、大陸系中華料理店のようですが、ビリヤニ、ナン、カレーなどの写真なので違うことがわかりますね。
また、看板の色合いもパキスタン国旗の緑と白の2色で構成されています。

写真の『チキンカラヒ』はパキスタン料理の定番です。
『カラヒ』とは『鍋』の意味で、両方に把手のある鍋のこと。それを意識してか提供される器は陶器であっても両方に把手があるものですね。
赤色が強いのはトマトベースだからで、そこに唐辛子の辛さがしっかりとありますね。
しかし、コリアンダーがホールで入っていて、これがスッキリさせてくれ、辛みが尖った印象にならないのが特徴です。
トマトをしっかり使っているのが、中東に近いパキスタンらしさです。

パキスタンは南部が海に面しているため、魚も食べます。
スパイスのペーストに漬けてから焼いたようで、ペーストが塗りつけられていて、表面は赤く染まった白身魚です。
香りは照り焼きの香りなのですが、食べてみるとタンドリーチキンの味つけになっている白身魚です。身の奥まで味が染みていて魚の臭みが感じられず美味しいですね。
スパイスは真っ赤ですが辛くはなく、食べやすい焼き魚だと思います。

ナワブ ダイニングカフェ

ナワブは、都内に数店舗を構えるパキスタン料理とインド料理のお店です。

インドとパキスタンは陸続きの隣国であり、文化的にも近いところがあるので、このような業態でお店をやっています。

そのため、インド料理専門店では食べられないプラオ、パヤ、ニハリなどもメニューにありますね。

ビリヤニは、南アジアで広く食べられるため、パキスタン料理店にもあります。
もともとは、イスラム教徒の料理から一般化したものとのことなので、インドよりもパキスタンのほうが本場かもしれません。

スリランカ料理:海を挟んで向かい側の南インドに近い料理が多いですが、カレーリーフとココナッツを多用するのが特徴ですね。スパイシーな辛さがあるのはインドと同じでしょう。

バンダラ ランカ

JR総武線信濃町駅や東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩数分のところにあるスリランカ料理店です。

お店は大通りから少し路地に入った住宅街にあり、外観は、洋館風の立派な建物ですね。周りに植栽も多く、外国に来たような印象です。

店内も壁にはスリランカの景色の絵が描かれていて、棚にはスリランカの紅茶の箱が並び、雰囲気たっぷりですね。
天井が高く、中2階のような他の席を見渡せる位置にあるテーブルもあります。

『キャロットサラダ』は、スリランカの鰹節である、ウンバランガダ(英語名:モルディブフィッシュ)とココナッツを使ったサラダとのこと。
ココナッツ風味が強く、南国の料理な味がします。
ウンバランガダは、細かいですが鰹節のように薄くは無く削って入っています。
適度な旨みを全体に加えてくれているので、野菜メインでも物足りない印象にならないですね。

『カトゥレトゥ』は、サバのほぐし身をジャガイモと混ぜて、衣をつけて揚げたコロッケです。
サバは、ツナ缶のような感じのフレークになって入っているので生臭さはありません。
ジャガイモにはスパイスで味付けしているようですが、バランスの取れた加減なのでほんのりスパイス香るぐらいでサバの味わいも楽しめます。

四方を海に囲まれたスリランカは、魚介のメニューが豊富です。
『デビルプロウン』は、海老のスパイシー炒め。
見た目の赤さから「デビル」と名の付く料理のようで、唐辛子の辛さはさほどでもなく、玉ねぎが辛いです。
味付けは、見た目は赤いですが、トマトソースかケチャップのような味付けですね。
酢豚の海老版という感じです。 

バングラデシュ料理:「米と魚の国」と呼ばれます。非常にわかりやすい食文化で、主食は長粒米がメイン。主菜は魚だけでなく、肉も食べますが、イスラム教徒が多い国であるため、豚肉は禁忌です。

アジアカレーハウス

錦糸町駅南口の雑多な飲食店街にお店があります。
この界隈自体が『アジアの街角』的な雰囲気があるので、現地の街中にあるお店のような印象です。

店内もカウンター席のみ、壁には一面に現地の食材が並んでいて、食材店も兼ねているところも、本場っぽいですね。

お店の名物はマトンビリヤニです。
スパイスは少なめです。単体で食べるのではなく、カレーと共に食べるように作られています。
横に添えてあるレモンのようなものは、エッグカレー。
そして、別盛りでチキンカレーが付きます。

なかなかのボリュームですが、ライス(ビリヤニ)は1回おかわり無料なのが、さすが、「米と魚の国」のバングラデシュです。

SABIHA HALAL RESTAURANT

都内最大の多国籍タウンである新大久保駅界隈にあります。
お店のある建物もカオスです。
2階はネパール料理の有名店のソルマリ。1階の中央には、ほぼオープンエアな店舗で中央アジアのウズベキスタン料理店のタンドールマスター。
1階の向かって左側は韓国料理の縁香館で右側がバングラデシュ料理店のサビハがありますが、韓国料理店と繋がっています。
経営が同じなのではなく、居候している感じのお店のようですね。

フィッシュカレーも「米と魚の国」たるバングラデシュ料理の定番です。
スパイスは、パウダーのみで強く効いているものは無く、色合いから見てもコリアンダーシード、ターメリック、ウコンなどのカレーのベースとなるような基本のスパイスだけのようです。
大根、トマト、カリフラワーと野菜もたっぷり入っていて、穏やかなカレー味で仕立てた魚と野菜の煮込みですね。

バングラデシュはイスラム教徒が多いため、豚肉は禁忌ですが、牛肉は食べます。
ゆえにビーフカレーも名物です。
スパイシーではあるものの、辛さが無く、肉の旨みを味わえます。
パウダーのシナモンが主体のようで、強く香りますね。ホールでシナモンリーフ、ナツメグが入っていました。

ボルタ(発音は「ボッタ」に近い)は、色んな食材マッシュしたもの。
副菜的なポジションで、材料は、ジャガイモ、豆、魚など多岐に渡ります。
類似の料理は、他の南アジアの国にはなく、バングラデシュ料理固有のものでしょう。

※本記事は、2024/01/08に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

ページの先頭へ