排骨(パイコー・パイクー)と中華麺(東京編)

出典:Avignon_mats1984さん

排骨(パイコー・パイクー)と中華麺(東京編)

排骨と中華麺のコンビネーションで逸品を出すお店たち。

記事作成日:2024/01/24

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる8796の口コミを参考にまとめました。

油で豚肉を揚げた排骨(パイコー・パイクー)をラーメンに乗せた料理、排骨麺。
幼いころに食べてから私はこのガッツしかない料理のトリコです。
しかしジャンルとして確立していないせいもあって、どこにあるのか中々探しにくい料理。しかも本格中華料理屋でも台湾料理のお店で細々と出しているくらいで、中華四大菜系からも微妙にハズレたところに位置しているので、出している店自体が少ない。
という中で、東京で出逢えた排骨麺(ここでは担々麺も含む)の逸品を出す名店を引き出そうという試みです。
とりあえず10ヶ店揃ったところでまとめましたが、今後、随時追加/加除修正もしていくつもりです。

まずは基本から

万世橋酒場

古くから排骨麺を出し続けている、〈肉の万世〉の麺専門店。
ちょっと前は有楽町とか虎ノ門とかにもあったのに、今は麺の専門店はここ〈万世橋酒場〉のみ。
単品ではそこまで絶賛したくはならないラーメンが、ジューシーな揚げ上りの排骨とドッキングすることでオンリーワンの品に転化するという、これぞ日本における排骨麺のスタンダード、ってなお店。

個人的推薦銘柄

ラーメン ミンミン

下町に潜む、現状のキング・オブ・排骨麺。
なにしろヨソの倍量くらい排骨が盛られている。絶妙な火通し、サク感とスープが沁みた感じをバランスよく味わえる。
なお、〈パーコー別皿〉というのもある。ビールのアテにしながら麺を啜ってもよし、自分の好みの加減でスープに浸してもよし。この店のパーコーメンには死角なし。

排骨担々 五ノ井

排骨担々 五ノ井

元をたどると渋谷にあった〈亜寿加〉が排骨担々麺の元祖らしいのだが、あえなく閉店。現在、渋谷では〈レンゲノゴトク〉がその跡目を継いでいるが、ここ〈五ノ井〉も、〈亜寿加〉の系譜。
もちろん〈レンゲノゴトク〉もよいのだが、肉厚で幅広にカットした排骨と土台となる麺のバランスは、こちらのほうがよりあるべきを体現しているという個人的好みから、〈五ノ井〉さんを推薦させていただく。
台湾の排骨は、何かしらのハーブとかで香りを付けるのが一般的らしく、エキゾチックな香りをまとう店も多いのだが、〈亜寿加〉系譜のこのお店は、カレーで下味。それが担々麺とすばらしい相性を見せている。

緑町 生駒

台湾料理の流れを汲んだ町中華屋として長らく菊川のあたりで愛されてきた〈生駒〉が近所に移転して新装開店。
大人気店として確立されているが、これまた逸品排骨麺を出してくれる。
ランチで行くとライスなどもついてくるセットメニューがお得。
一応、排骨カレーみたいなのを推しているようなのだが、私はつい排骨麺に流れる。

支那麺 はしご 本店

銀座を中心に幾つかの店舗を有する〈はしご〉もすばらしい排骨と中華麺を食べさせてくれる有力店だ。
ただ、ちょいと肉が薄めで細かく刻みがちなので、レベルが高い一品であることに疑いは無いのだが、ガッツ面が弱い。
ただそれも、銀座でしたたかに飲んだ後の一杯にいただく人が多いのだと考えると、仕方ないのかも、、、

TaiKouRou Tokyo

餃子が有名な、東京駅近辺と自由が丘に展開するちょっと老舗めな中華屋さん。
ここも排骨麺を出している。
揚げ上りは完璧ながら、オリジナル(?)により忠実に、スープに浸し切った状態で出て来るので、排骨のサク感はあまり楽しめない。
しかしそれはさておき、長らく八重洲で界隈の勤め人たちの胃袋を支えて来た店だけあって、完成度は高い。

変化球もね

鉄板中華 青山シャンウェイ 神楽坂店

〈孤独のグルメ〉で採り上げられたことで大フィーバーした中華屋も、〈真・排骨麺〉という冗談のようなメニューを揃えている。
もともと、〈毛沢東スペアリブ〉というスパイシー排骨炒めのような料理を看板メニューにしている店でもあり、なんとラーメンに看板メニュー〈毛沢東スペアリブ〉を乗せるという荒業で(というか、深酒して酔っ払った時の悪ふざけのようなノリだ※)仕立てているのだが、これが何ともオツなのだ。
毛沢東に使うスパイスは激辛で、それゆえに変化球部門にランクしてしまうのだが、これはこれで最高なので、一度ご賞味あれ。

※褒めてます。

桂花ラーメン 新宿ふぁんてん

昭和の人にはおなじみの熊本ラーメン・〈桂花ラーメン〉にも排骨麺がある。〈五香肉麺〉の名前で出されているのがそれ。東京では、ここ〈新宿ふぁんてん〉と〈渋谷店〉で出されている。
東京進出時に開発したという〈太肉麺〉が有名な店だが、この〈五香肉麺〉も中々の仕上がり。しっかり下味をつけて揚げた肉も美味しいし、豚骨ベースのラーメンに乗ることがあまり無いのでここにしか無い感がある。

中国料理 小花

夏季限定だが、ここでいただけるのは〈冷やし排骨麺〉。
排骨だけでも、土台の冷やし中華的な麺だけでもそこまで美味しいものではないのだが、両者を合わせた時にシナジィが発生するのが素敵なお店。
なお、中々愛嬌のあるお姉さんの接客もいい感じで、何とも言えない昭和感漂う感じといい、よきお店。

ロースの虎

もとは〈兎屋〉という屋号で、なんだかニボシのよく利いたオーセンティックなラーメンを出してきたお店が、数ヶ月の休業期間を経て〈ロースの虎〉として再出発。
看板の〈ロース〉は排骨のこと。薄めの衣でザクザク感よりもさっくりした感じだが、これがつけ麺と一緒にいただくとすばらしいケミストリーを発揮。
ラーメンに乗せられるお店は多いけれど、つけ麺で排骨はあまり無く、変り種としてノミネート。

※本記事は、2024/01/24に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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