苦手なレーズンサンドを食べ比べてみる

北海道を代表するお菓子で、おみゃげや物産展では定番のマルセイバターサンド。食べ方も人によってこだわりがあるようで、温度によって味が変化するらしいのです。そこで、常温、冷蔵、冷凍の状態で食べ比べをしてみました。冷凍するとビスケットがサクサクして、個人的には好きな食感になりました。

ところで、六花亭のバターサンドと似たようなお菓子に「小川軒」や「かおり」などにもレーズンサンドがあります。元祖はどこなのでしょう？　調べてみると、六花亭は、小川軒のレーズンウィッチを参考にして、時間がたってもサクサクしたレーズンサンドを開発していたことがわかりました。

六花亭のバターサンドを参考にしたという小川軒のレーズンウィッチ。４種類あるのですが、その中の代官山のものがデパートの催事で扱わていたので試してみました。

六花亭のバターサンドと同様に、「常温」「冷蔵」「冷凍」で食べ比べをします。また内部の様子を開いて観察すると、レーズンがふっくらとふくやかでした。

レーズンサンドの元祖小川軒と、六花亭のバターサンド、どっちが好み？　というと、個々の状態では六花亭。しかし、総合力では、代官山小川軒となりました。

今度は、鎌倉の小川軒のレーズンウィチッチが、クイーンズ伊勢丹で隔週で入手できることがわかりました。レーズンサンドは、日を追うごとに、食感が変化し味わいも変化することがわかったので、入荷したてのものと、２日目のものとで違いを比較してみました。

小川軒には４つのレーズンウィッチがあり、この鎌倉は親戚によるものです。他店と違って、通販やイベント出店など、手広く販売されているとの情報を得ました。すでに大船店は閉店されたようですが、今は、そごうに出店されています。

味も他の３店とは別物だという評判があったため、味の比較にも先入観が入ってしまっています。が結局のところは、食べ終わったあとに、もう一つ、食べたいという衝動を起こさせるレーズンウィッチだったということで、鎌倉には鎌倉のよさがありました。

こちらも、冷凍することによって自分ごのみのサクサクしたレーズンウィッチになりました。

レーズンサンドといえば、六花亭、もしくは小川軒が有名です。しかし、横浜っ子には、昔から「かおり」のレーズンサンドというものが、ソウルフードのような位置づけで存在していました。

そうなると気になってくるのは「かおり」の出処です。横浜らしく独自に開発されたものなのか、あるいは、六花亭と同様、何かを参考にされて作られたのでしょうか・・・・

かおりのレーズンサンドも、小川軒が元になっていたことがわかりました。レーズンサンドの内部を開いてみると、小川軒や六花亭との違いにちょっと愕然。そして時代の波に、乗り遅れた印象を受けます。それでも浜っ子の心の中で長く今のまま有り続けてほしいと願うお菓子です。