【大阪】東住吉で蕎麦の魅力を語る【東住吉区】

出典:kurodaさん

【大阪】東住吉で蕎麦の魅力を語る【東住吉区】

大阪市の南東部に位置する東住吉区。ここには質の高い蕎麦のお店が多く存在し、それぞれしのぎを削りつつ日々美味しいおそばを提供されています。この東住吉区の蕎麦の名店をピックアップし、ここにご紹介します。

更新日:2025/01/29 (2024/12/07作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる240の口コミを参考にまとめました。

東住吉区

 大阪市の南東部に位置する東住吉区。面積は9.75平方キロメートル、人口は12万7千人ほどの行政区です。近鉄南大阪線・針中野駅と大阪メトロ谷町線・駒川中野駅付近に、大阪市内でも有数の商店街「駒川商店街」広がり、賑わいを見せています。
 区の北東部には中央卸売市場東部市場があり、食品流通の拠点なってます。区の南西部にある長居公園には長居競技場があり、陸上競技やサッカーなどの国際試合が開催されるとともに、セレッソ大阪の本拠地としても知られています。

燕堂

燕堂

 大阪メトロ谷町線・駒川中野駅から駒川駅前商店街を北にまっすぐ進んだところにある、旧町家の雰囲気を残すお店です。
 店内は4人掛け、2人掛けのテーブル席がひとつづつと、壁に向かったカウンター席があるだけの全10数席。掃き出し窓から手入れされた坪庭が眺められます。

旧町家でいただく上質のお蕎麦

燕堂

 「日替わり膳」(1,500円)では先ず日替わりの蕎麦前が運ばれてきます。
 変形の平皿に「おそばのカツレツ」「焼き茄子のだし寒天よせ」「きゅうり・こんぶの酢のもの」に、素揚げのしし唐とデザートの柿が盛られます。

燕堂

 平皿の上には瑞々しく艶やかに輝く薄緑色の蕎麦がたっぷり盛られ、山葵が添えられています。お蕎麦は細めに打たれています。
 ふくよかな蕎麦の香りが口腔に広がるとともに、ほんのり甘味を感じます。そばつゆに少し浸していただいてみると、鰹節の風味が蕎麦に旨みを与え、よりリッチな味わいになります。

あめや

 近鉄南大阪線・針中野駅からすぐ近く、駒川商店街に入ってすぐの角を左に入ったところにある、セルフサービスのうどん・そばのお店です。
 店頭の券売機で食券を購入する方式で、店内は壁に面したカウンター席と、その奥の立ち食いのテーブル席からなる30席ぐらいです。

テクスチャーの変化が堪らん「天ぷらそば」

あめや

 「天ぷらそば」(450円)は、先ずそのヴィジュアルに驚かされます。なんの変哲もないかけそばの上にB5ぐらいの長方形の乾燥天ぷらが乗せられています。ものすごい迫力!
 先ずはお汁を啜ってみる…昆布の深い旨みとともにほんのり甘みを感じるある優しい味わい。巨大な天ぷらの油が表面に広がってコクを深めています。

あめや

 蕎麦はやや柔らかめながら歯切れのいい質感。とりたてて上質のものとはいえないが安心感のある味わいです。
 そしてこの天ぷら…厚みがあって最初はガシガシに硬いが、汁を吸って徐々にしなしなになってくる。天ぷらの衣の中に潜んでいる小エビも活き返ってくる…このテクスチャーの変化が堪りません。

五合庵

五合庵

 近鉄南大阪線・針中野駅からすぐ近く、駒川商店街に入ってすぐのところにあるお店です。
 懐の深い店内は右側にテーブル席と、左側に壁に面したカウンター席のある全部で20席ぐらいだけだが、2階にも席はあるようです。

牡蠣の滋味に溢れるお蕎麦

五合庵

 「かきそば」(1,300円)は、土鍋のような厚手の器におそばが盛られ、その上には4個の牡蠣が並び、刻んだミツバと海苔が散らされています。お汁は軽くとろみがついています。
 お汁を啜ると、昆布が主体の旨みとともに牡蠣から滲み出した何とも言いようのない滋味のある風味が加わり、品のある上質の味わいが広がります。

五合庵

 蕎麦はやや柔めで、コシは弱いがツルツルした優しい風合いで、この汁とのバランスは良好です。
 牡蠣を口に含むと中からジュワっと牡蠣の旨みが溢れてきました。この牡蠣の旨みが加わったお汁にはさらに柚子の酸味とミツバの風味が合わさって味わいを高めています。

いおり

いおり

 JR大和路線・東部市場前駅、またはBRTのいまざとライナー・杭全BSの近く、国道25号線・今里筋・美章園街道が交わる杭全交差点に面したところにある蕎麦・居酒屋業態のお店です。
 和風に設えられた店内は、壁に面したカウンター席、その背後のテーブル席、小上りからなる30席程度。さらに2階にも席があって宴会にも対応されているようです。

鴨丼と冷たいお蕎麦の組み合わせ

いおり

 「鴨丼セット」(1,400円)では、蕎麦の器と丼ぶり、2種の小鉢、お漬物が並びます。お蕎麦はぶっかけ。小鉢は豆腐、小松菜、ちりめんなどがあしらわれています。
 鴨丼はたっぷりの鴨ロース肉が卵とじにされご飯の上に覆いかぶさっています。ややつゆだく状態で食べやすい。鴨の旨みを感じさせる仕上がりです。

いおり

 お蕎麦を手繰ってみると、歯切れの良さが特徴的な口当たりの蕎麦が、鰹の利いたそばつゆを引き上げて良好な風味が楽しめる。山葵と葱が風味を高めています。

そば喜

そば喜

 近鉄南大阪線・北田辺駅から近鉄の高架に沿って阿倍野方向に少し進んだところにあるお店です。お店の佇まいから、相当古くから営業されてると思料されます。
 控えめな外観からは想像できないぐらいに中はテーブル席と奥の座敷、そして厨房に面したほんの少しのカウンター席合わせて40席ぐらいです。

地域に溶け込んだ人気のそば店

そば喜

 「そば喜定食」(640円)は、お蕎麦と小鉢のおでん、昆布の佃煮、ご飯です。お蕎麦は温かい掛けそばに、海老天1尾とワカメ、錦糸玉子が散らされています。

そば喜

 おつゆを啜ってみると、予想通り出汁の質感が上々。昆布と鰹から丁寧に引いたものと思われます。これは沁みるわ。蕎麦は通し上げのようで、歯切れのいい上々の茹であがりです。
 海老は衣が厚めの揚げ置きなので、やや油が回った感があるのが残念だが、小鉢やご飯も付いての定食でこの内容と価格なら文句ありません。

大阪蕎麦しのぶ庵 本店

大阪蕎麦しのぶ庵 本店

 大阪メトロ谷町線・駒川中野駅の2号出入口を出て、目の前の横断歩道で南港通を渡ったところにある、大型SCやターミナルを中心に、関西各地に10数店舗ほど展開している「しのぶ庵」の本店です。
 他の店舗と同様、モダンかつシックな店内はながら、キッチンに面したL字型のカウンター席がたったの10席だけの小規模店です。

人気店の本店が東住吉にあった

大阪蕎麦しのぶ庵 本店

 「上天ざる」(1,408円)は、まず天ぷらが、少し遅れて蕎麦が出されます。天ぷらは海老、穴子、いか、玉子、鶏、かぼちゃ、、大根、なすが盛られています。どれも揚げ立て熱々です。
 衣が実に軽い風合いで、サクサクに揚がっていて中身はジューシー。海老の尻尾まで美味しいですね。ユニークなのが大根の天ぷらで、おでんの大根を天ぷらにしたような感じです。

大阪蕎麦しのぶ庵 本店

 瑞々しく艶やかに輝く薄緑色の蕎麦は細めに打たれていますね。ふくよかな蕎麦の香りが口腔に広がるとともに、ほんのり甘味を感じます。
そばつゆは鰹節の風味が蕎麦に旨みを与え、味に奥行きが重なります。

そばがき屋 ぐーちょきぱー

そばがき屋 ぐーちょきぱー

 JR大和路線・東部市場前駅から南東方向、大阪シティバス・育和公園BSから西にすぐのところ。育和公園のはす向かいにある「そばがき」に主役にしたお店です。
 店内は手作り感のあるウッディーな雰囲気で、カウンター席とテーブル席、ちょっとした小上りからなる全14席です。

世にも珍しい「そばがき」が主役のお店

そばがき屋 ぐーちょきぱー

 酵素玄米・一品・漬物・そばがき・鴨汁からなる「お昼ごはん」(1,700円)では、一品はさつまいものスープで、小松菜と玉ねぎとともに角切りのさつまいもがゴロゴロ沈んでいます。
 お漬物は5種ほどの盛り合わせて花鰹が散らされています。酵素玄米は赤米などが入った雑穀米で、ふっくら炊きあがっていて、もちもちしつつ甘みがあります。

そばがき屋 ぐーちょきぱー

 挽きたて練りたてのそばがきはフワッとした口当たりで、蕎麦の香りが鼻腔に抜けていきます。
 蕎麦は福井県の丸岡産のものを使用されているとのこと。この風味に癒されます。

そばがき屋 ぐーちょきぱー

 鴨汁は出汁の旨味と醤油の香味が合わさったつゆに、上質の脂を持った鴨肉と、シャキッとした葱が合わさり、奥深い風味を持っています。
 そのお汁にそばがきを落として団子汁のようにして食べてみると、これまた味わい深くなります。

※本記事は、2025/01/29に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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