【あべの・天王寺】朝食はご飯派です！【サラサラ・がっつり】

　「焼き鮭とごま昆布」（680円）は、トレイの上にやや大きめのご飯茶碗とお出汁の入った茶瓶、きんぴら牛蒡とお漬物の小皿が並んでいます。ご飯は大盛りもできるそうだが、普通盛にしてもらいました。
　ご飯茶碗には半合ほどのご飯がもられ、ごま昆布の上に鮭が二切れ乗せられ、ミツバと海苔が散らされています。ここにお出汁を掛けると実にいい香りが漂いました。

　ごま昆布がお出汁に浸かることで旨みが溶け出し、上品な風味を醸し出しています。鮭は塩気が控えめで、お出汁に浸かることでちょうどいい塩味になっています。
　一品のきんぴら牛蒡も量は少ないがだし茶漬けに合う。お漬物は胡瓜と青菜を漬けたものです。茶瓶のお出汁はお替りが可能です。

　「おにぎり定食」（Aセット・650円）は、トレイの上におにぎり2個とだし巻き玉子が乗るお皿と、赤だしのお椀が並びます。
　定食で選べるおにぎりは【さけ・ツナ・野沢菜・うめ・利尻こんぶ・納豆・ねぎみそ】の7種。おにぎりは具材を包んで三角に結ばれ、海苔でパッツンと巻かれています。

　おにぎりはほんのり温かく、ふんわり柔らかく握られています。それぞれ具材もたっぷり詰まっていて美味しい。海苔もパリッとしています。
　だし巻き玉子は硬めに巻かれていてほんのり甘い。赤だしは豆腐と若布がたっぷり浮かんでいます。

　「鮭の炙り焼き定食」（680円）は、トレイの上に鮭の乗った平皿と、ご飯、お味噌汁、生卵、味付海苔、お漬物、醤油差しが並びます。
　鮭のお皿にはプックリと身の大きい鮭の他に、刻んだレタスのサラダ、大根おろし、ちりめんじゃこが添えられています。鮭の皮は銀色に輝いています。

　鮭は薄塩でふっくらと炙り焼かれています。醤油をちょっと落とした方が風味が良くなります。
　お味噌汁はワカメとニンジン。ご飯は艶々でふっくら炊き上がっていて、最初は味付海苔で、そして生卵をざっくり混ぜてTKGを楽しむことができます。

　「さくら定食」（900円）は、おにぎり2個に味噌汁、漬物、小鉢のセット。選べるおにぎりは高菜（＋0円）とクリームチーズこんぶ（＋50円）としました。
　小鉢は胡瓜の酢の物に、さつまいものツナ和え・ニンジンの細切りです。お味噌汁は実が充実していて、塩分控えめで出汁が利いています。どれもヘルシーなのがいいですね。

　おにぎりはふんわり丸く結んで海苔を被せ、頂点に具材の一部を乗せています。ご飯はふっくら炊かれていて甘みがある。軽く結んでいるので優しい口当たりです。
　高菜のおにぎりは手堅く安心の味。ちょっと冒険のクリームチーズこんぶはねっとりした口当たりで、深いコクが感じられて意外な旨さです。

　「海鮮丼」（1,300円）は丼ではなく、小さめの寿司桶に盛られ、お味噌汁が並びます。
　上面にはマグロの刺身と剥き身、サーモン、カンパチ、タコ、イカ、エビ、たらこ、数の子がぎっしり盛られ、錦糸卵、大葉、山葵が添えられています。

　それぞれのネタの鮮度は良好。秀逸なのがマグロで、刺身は刺身というより塊。剥き身もねっとりとして食感があり、脂も乗っていて旨い。タコも肉厚で食べ応えがある。
　酢飯は甘みも酸味も控えめなので、海鮮の風味を妨害しません。

　「ダルバート」（1,200円）は、金色のターリ皿の中央にごはんが盛られ、その周りに各種の副菜と、金属の器に盛られたチキンのカレーと、お茶碗に盛られたダールが並んでいます。
　チキンカレーは濃い茶色をしていてぼてっとした風合い。割と辛口で直線的な辛さとともにお肉の旨みがあります。鶏肉は軟らかく煮込まれています。

　ダルは豆の形の残るどろっとした風合い。控えめな塩加減で素材の風味が活がしています。なにかは判らないが葉物の野菜とともに煮込まれています。
　タルカリはジャガイモやひよこ豆などを炒めたもの。サーグはほうれん草ですね。特筆すべきはアチャールで、なんと筍のアチャールです。ちょっとスパイシーでコリコリとした食感が好ましい。
　ごはんはジャポニカ。大盛りにせずともたっぷり盛られています。ひとしきり味見をしたら、これらをぐちゃぐちゃに混ぜていただきます。一口一口が違った味わいになって、複雑怪奇な美味しさがあります。

　「焼き魚の朝定食」（650円）は、トレイの上には小サイズの焼き鯖と、ご飯、生卵、みそ汁、味付け海苔が並びます。　

　サバはおそらくノルウェー辺りからの輸入物だと思うが、脂のノリが著しく、香ばしく焼かれていて骨離れも良好。朝から焼き魚を食べれることに幸せを感じます。お味噌汁も関西風の甘口で、ワカメもたっぷりで美味しいですね。
　ご飯のお替りを取りに行って最後はTKGでいただきます。ご飯のジャーはボタンで大盛・普通・小盛が選べて自動でよそってくれるので便利です。ヒゲタ醤油の玉子かけご飯専用醤油が添えられるのがいい。

　「銀鮭のこうじ漬」（280円）は三角に結んで海苔を被せ、頂点に具材の一部を乗せています。
　ご飯はふっくら炊かれていて甘みがある。金華銀鮭を麹漬けにしたとのことで旨みが凝縮されています。ほど良い塩気がご飯の甘みを際立たせています。この日のお米は新潟県産の新之助とのこと。
　「梅しそ」は小梅を刻んで胡麻と赤紫蘇を混ぜ込んだおにぎりで、紫蘇の香りと梅の酸味が特徴の軽やかな味わいです。

　「豚汁」（330円）は鹿児島県産の黒豚をはじめ、根菜やきのこ、豆腐など12種の具材が使われているとのこと。ほっこり温まる一品です。