【一度は食べたい!!】八王子のラーメン屋さん7選
八王子市を代表するご当地ラーメンを食べ歩きました. “刻み玉ねぎ×醤油清湯” の古典から,鴨香る新潮流まで—— 街の地形そのものがラーメンで見えてくるような,奥行きある一杯たちです.
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このまとめ記事は食べログレビュアーによる8790件の口コミを参考にまとめました。
東京の西端・八王子には,「玉ねぎの街」と呼びたくなるほど独自に進化したラーメン文化が息づいている.
その中心にあるのが——八王子ラーメン.
醤油だれをベースに澄んだ清湯スープ,生の刻み玉ねぎ,そして表面を覆うラード(香味油).
この三要素が八王子ラーメンの定義だ.
中細ストレート麺に,チャーシュー・メンマ・海苔という最小構成の具材が合わせられる.
玉ねぎの辛味をラードで包み,まろやかな甘味へと転化させる——その発想こそが,八王子ラーメンの哲学である.
元祖は「初富士(はつふじ)」.
1959年(昭和34年),八王子・北野で創業した惣菜店が,北海道で出会った刻み玉ねぎラーメンをヒントに,ラードを加える技法を生み出した.
この発明が,いまに続く“八王子スタイル”の原型を形づくったと言われている.
なお,「みんみんラーメン」は象徴的な名店でありながら,元祖ではなく,その美学を洗練させた後継の代表格である.
そして近年,この地ではもう一つの流れが芽吹いている.
伝統の醤油清湯に対し,鴨出汁のラーメンという新しい波だ.
鴨の芳香と澄んだスープが融合し,八王子の味の地図を再び更新しはじめている.
今回は,そんな八王子の丼文化を象徴する7軒——
王道の「タンタン」「みんみんラーメン 本店」「中華そば 吾衛門」,
進化系の「煮干鰮らーめん 圓 八王子本店」「麺笑 巧真」,
そして新風を吹き込む「中華そば 鴨福」「鴨中華そば 楓」——を実際に食べ歩いた.
八王子ラーメンの原点と現在地,そして次の時代への呼吸を,一杯ずつ味わっていきたい.

出典: ysen5さん
八王子駅から南へ歩いた住宅街の一角.
大行列の後,昼どきの暖簾をくぐると,どこか懐かしい湯気と笑顔に包まれる——老舗「タンタン」で『ラーメン 並』をいただきました.
創業は1980年.
先代の女将が立ち上げ,その味を娘さんへ,そして孫世代へと受け継いできた三代の女性スタッフのお店.
壁には,初代と思しき女性の写真が穏やかに微笑み,その眼差しの下で,今も女性スタッフだけが鍋を操る.
出典: ysen5さん
琥珀色の澄んだ醤油スープ.
油の粒が細やかに散り,刻み玉ねぎがふたつ,やわらかな光を受けて浮かぶ.
鶏ガラと豚の旨味が重なり,香味油のコクを玉ねぎの甘みがやさしく和らげる——それが八王子ラーメンの本懐.
麺は細めのストレートで,するりと喉を抜け,チャーシューの柔らかさとともに,懐かしい余韻を残していました.
一口すすれば,単なる“老舗の味”を超えた“生活の記憶”が広がる.
この町で生まれ,この町の女性たちが守ってきた味.
湯気の向こうに立つその姿が,「ラーメン」という食の風景を静かに支えていました.



1399人
41326人
非公開
出典: ysen5さん
西八王子の街道沿いに,湯気が静かに立ちのぼる一軒.
創業は1982年.
八王子ラーメンの源流を語るうえで,欠かすことのできない名店だ.
出典: ysen5さん
丼を覆うのは,深い琥珀色のスープ.
醤油の香りとラードの厚みが溶け合い,表層には細やかな油玉がゆらめく.
ひと口すすると,まろやかな旨みの奥に,キレのある醤油の輪郭.
後半には刻み玉ねぎがじんわりと溶け,重心の低い味わいに清涼感を添える.
麺は細めのストレート.
ほどよいコシを残しながら,スープをまとって軽やかに啜らせる.
チャーシューは,脂の旨みと肉の繊維がほぐれる瞬間がたまらない.
メンマの食感,海苔の香り,そして玉ねぎの甘み――それぞれが一杯の中で呼吸をしている.



1029人
28294人
0426-24-2774
出典: ysen5さん
西八王子駅から徒歩3分ほどにある,こぢんまりとしたラーメン店「中華そば 吾衛門」.
創業は1996年.
今回は名物の「中華そば」に、お店の方にオススメされた「玉ねぎ増量(玉ねぎ多め)」 でオーダーしました。
出典: ysen5さん
丼を覆うほどの細かく刻まれた玉ねぎが目を惹き,まずビジュアルで心をつかまれます.
スープは豚骨+魚介のバランスが絶妙で,ラードのまろやかな油膜がコクをプラス.
そこに玉ねぎのシャキシャキした食感とほのかな甘みが加わり,ひと口ごとに違った表情を見せてくれます.
麺は細めストレートで,最初は”しっかりした歯ごたえ”,後半はスープと馴染んで”しっとりすべり込む”感じ.
チャーシューもしっかり存在感があり,海苔・メンマもほどよく配置されています.
玉ねぎ好きならこの「玉ねぎ多め」はぜひ試す価値あり.
価格も良心的で,ひとりでも立ち寄りやすい雰囲気です.
ただし席数が少ないため,混雑時間帯を避けると快適に楽しめるでしょう.



871人
21187人
042-663-6861
出典: ysen5さん
八王子の裏通りで,ふっと鼻先をくすぐる煮干の香り.
『煮干鰮らーめん 圓 八王子本店』の「背脂煮干鰮らーめん」は,丼一面の背脂に煮干が疾走する、“こってり×清澄”の二律を両立させた看板作です.
なお,現在は原点回帰されており,『煮干鰮らーめん』と『煮干鰮つけ麺』の提供となっています.
出典: ysen5さん
ベースは動物系にたっぷりの煮干を重ねた醤油清湯.
粗めの背脂が表層を覆いながら,口あたりは意外なほど軽い.
飲み進めるほど,醤油の輪郭と魚介の余韻が折り重なっていきます.
麺は「国産小麦の中太手もみ」.
波打つ縮れにスープと背脂がよく絡み,啜り出しはもっちり,噛めば反発.
後半までダレにくく,丼の重心をしっかり支える設計.
低温気味に仕上げた大判チャーシューは,脂の溶け出し方が上品で,スープを濁らせない.
コリッとしたメンマ,潮の香を運ぶ茎わかめ,香りのアクセントとなる海苔.要素は多くないのに,役割分担が明確で,“整った一杯”に収斂します.
前半は背脂をあまり撹拌せず,煮干の透明な旨みを.
中盤からレンゲで背脂層と醤油ダレを軽く混ぜ,甘みとコクを引き出す.
最後は海苔で麺をひと巻きにし,タレ香をきゅっと凝縮.
スープ完飲の罪悪感を忘れさせる,危うい吸引力でした.



2499人
53595人
非公開
出典: ysen5さん
丼を前にすると,まず目を奪われるのは透き通る黄金色のスープ.
鶏や豚の動物系と,節・昆布などの魚介系を重ねたダブルスープは,雑味がなく澄み切っている.
ひと口含むと,ふくよかな旨みがじんわりと広がり,後口には山椒の爽やかな香りが立ち上がる.
香りとキレで味わいに奥行きを添えているのが巧真らしさだ.
麺は中細ストレート.
しなやかで歯切れよく,スープとの相性は申し分ない.
具材も存在感が際立つ.
低温調理された大判のチャーシューは,しっとりと柔らかく肉の旨みを存分に楽しませてくれる.
極太メンマはコリッとした食感でアクセントに.
刻みネギが清涼感を添え,全体をすっきりとまとめ上げている.
どのパーツも突出しすぎず,バランスの取れた一杯に仕上がっているのが印象的だ.



1431人
26606人
不明の為情報お待ちしております
出典: ysen5さん
東京・八王子に佇む,隠れ家のようなラーメン店「中華そば 鴨福」.
店内ではJAZZが静かに流れ,訪れただけで “ただならぬこだわり” が伝わってくる空間.
今回は,その期待を胸に『中華そば 塩』をいただきました.
お店はJR八王子駅北口から徒歩14分ほど.
センスある佇まいで,レトロな和モダン風の内装も相まって,ラーメン屋という枠を超えた “食体験” の場といった印象でした.
出典: ysen5さん
澄んだ黄金スープに浮かぶのは,しなやかな手揉み麺.
青菜,貝割れ,葱の輪切りが彩りを添え,別皿には三種のチャーシュー,生卵黄,タレ,塩が並びます.
「このままでも、味変してもどうぞ」という心配りが嬉しい.
スープは,塩ダレの輪郭をやわらかく包み込みながら,“鴨だし” の豊かな旨みが芯にある.
魚貝と乾物の出汁が静かに支え,鴨が主役でありながら決して前に出すぎず,全体の調和を感じさせます.
麺は自家製の手揉み.
レンゲで掬うたび,スープの香りがふっと立ち,持ち上げた麺はしっかりとスープを纏いながら,噛むほどに心地よい弾力.
スープとの一体感が見事でした.
出典: ysen5さん
トッピングの別皿も印象的.
鴨のロース,豚チャーシュー,鶏チャーシュー.
三種それぞれの個性が際立ち,塩や卵黄を添えながら味の変化を楽しめます.
「ただのラーメンではない一杯」.
入口で感じた “ただならぬこだわり” が,食べ進めるほどに実感へと変わっていきました.
時間に余裕を持って臨みたい,八王子の名店です.



766人
19193人
不明の為情報お待ちしております
出典: ysen5さん
京王八王子駅のほど近くに佇む「鴨中華そば 楓」で,『中華そば 塩』をストレート麺でいただきました.
凡庸なラーメンの枠を軽やかに飛び越える,端正で静謐な一杯でした.
出典: ysen5さん
澄み渡る塩スープに浮かぶ,淡いピンクのチャーシュー.
その上に添えられた柑橘系のゆず胡椒が,香りの輪郭を静かに引き締めます.
透明に近いスープは,鴨の深い旨味を湛えながら舌を撫で,後口にはゆずの余韻がふわりと抜けていきました.
麺は細くまっすぐ,芯に確かな張りをもつストレート麺.
「塩」という設計テーマを見事に捉え,スープとの調和を崩すことなく,最後まで美しく寄り添います.
具材も隙がなく,鴨チャーシューは噛むほどに旨味が滲み出し,青ねぎの清涼感がその余韻を整えていました.
メンマの軽やかな歯ざわりが,構成にリズムを刻みます.



795人
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※本記事は、2025/11/25に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。