とんこつラーメンは年配者には優しくないだろうか？

書いてるあんた、これは、濃厚とんこつじゃないの？とツッコミが入りそうな前田家のらーめん。私がまず言いたかったのは、みなさん。まず、とんこつの大前提でとんこつを標榜するお店には、大きな仕込みの寸胴がないとおかしくないですか？というところから。きちんと店主が仕込みをして、麺茹でも完璧なラーメンは、それがどんな味であっても、旨いものなんだと、私はいいたいのです。前田家のご主人は修行をしたお店の店頭で何年も麺茹での先頭に立ち、晴れてご自分の店を持って自身の分身である、ラーメンに今も情熱を傾けておられるのです。基本はこのまま召し上がっていただき、おもむろに「豆板醤下さい」途中で豆板醤を加えて軽やかになる味の変化もお楽しみください。坦々麺もお勧めです。

愛知県というエリアは日本の中央にあって全国の文化がクロスオーバーしています。だから私たちは全国のラーメンを食べることが出来ます。もちろんその中で、「バリカタ」とか「替え玉」とかの文化も学ばせて頂きました。そんな恩人ともいえるお店がここ一番軒さんです。とはいえ私は中年です。周りの若者が「針金」「粉落とし」などと威勢のよい声で注文する中で「やわめん」とつぶやくのです（苦笑）実はやわめんの方が茹でが難しい。でも上手に茹でると麺の味わいも楽しめると私は思っていまーす。そう、流行りに流されない自分流の楽しみを見つけるのも方法です。

さてさて・・本来の食べログには絶対出てこないであろう・・というか、地元の人でも気がつかないような、そんなお店を、ご主人に愛をこめて紹介しておきます。って、ご主人、私に「寸胴の並んでない店のとんこつラーメンは偽物だ！」と言っておきながら、その仕込みの寸胴、ここないじゃないか！（爆）店内に入りますと、あのテレビで超有名になった和食の料理人の神様と同じ板場で修業をしたことがあるらしく、神様からの手紙が貼ってあります（笑）急がないと店主が神様になってしまうかもしれません（爆）実は大昔、私たちがラーメンイベントを立ち上げたときに良く相談相手してくれたオヤジの１人なんですね。イベントの立ち上げ時など世間から誰も相手にされなくて、そんな時代を支えてくれたオヤジが作るとんこつラーメンは見事にどんな世代でも食べられる調和のとれたラーメンです。しょうゆの「かつおラーメン」も美味しいですよ。

さて、中年の楽しみ方も、どうすればを書いておかないといけないと思いますが、そのヒントは「魚介系＋とんこつ」にあるのではないかと思ったりします。家系全盛の横浜にあって、私はこの味好きですし、美味しくいただけました。実は濃厚系苦手に加えて、つけめん、まぜそばも苦手ではあるのにもかかわらずです。それとこの店も旨いもん食わせてやるんだ。という情熱を優しい笑顔で伝えてくれるから、余計に嬉しいじゃないですか。どんな良い店でもつんけんしてたら・・・ねぇ。