新潟の旬な食材『づくし』なお店

新潟の旬な食材『づくし』なお店

お米だけじゃないんです! 新潟の旬の食材を徹底的に味わえるお店をまとめてみました。

更新日:2018/10/19 (2017/01/04作成)

5211view

このまとめ記事は食べログレビュアーによる450の口コミを参考にまとめました。

お米だけじゃないんです!

新潟と言えば…お米が有名ですが、その存在感が強すぎて、
それ以外の食材が、全国的には、あまり知られていないような気がします。

そういうわけで、新潟のお米以外の食材のPRのために、まとめを作ってみました。
お米と、それに合わせる食材も素晴らしいものばかりです。

今回紹介させて頂くお店には、新潟の旬な食材を徹底的に味わえるコース料理があります♪
『旬』の一番いい時期の食材を使用しているため、数カ月間の短い期間しか、お目にかかる事ができないお料理の数々です。

是非、新潟の美味しいお米と、お酒と一緒にお召し上がり下さい♪

今の所、未投稿を含めて全7件あります
1月:西蒲の野鴨
2月:日本海のアンコウ
4月~11月:魚沼の山菜
6月:???
7月:ポルチーニ
8月:五十嵐川の鮎
9月~11月:五泉のサトイモ(キヌオトメ)
10月~12月:三面川の鮭

割烹 渡辺

割烹 渡辺 - 会場で野鴨売ってます

新潟と言えばお米!
秋になると県内の広大な田んぼでは、お米の収穫が始まるわけですが、その落穂を食べに鴨も沢山渡ってきます。実際、都内の有名なジビエのお店にも新潟の鴨が沢山出回っていて、お腹を捌くと本当にもみ殻が沢山詰まっているそうです。新潟のお米を食べて丸々と肥え太った鴨ですから、美味しいに決まっています(笑)

まず最初に紹介させて頂くのが新潟県西蒲区の割烹渡辺さんの『真鴨会席』のクチコミになります♪

新潟の鴨猟の解禁は11月15日から翌年2月15日で、この真鴨会席は年末年始のほん僅かな機関だけ頂く事ができる、季節限定のコースです。

割烹 渡辺 - 鴨葱の優しい火入れ

写真は『鴨葱の優しい火入れ』

鴨葱は鉄板の組み合わせですが、胸肉を優しい火入れで柔らかく仕上げて、焦げ目をつけたネギを添えた品。このコースのメインです。いや~これは美味しいです♪鴨の血の匂いが苦手な方もいらっしゃると思いますが、血生臭さはありません。サイコロ状なので厚みもあるんですが、噛み渋ることなく柔らかく仕上がってました♪

割烹 渡辺 - 鴨の腱の葛うち

写真は『鴨の骨からとった出汁で炊いた鴨腱肉の葛うち』

蓋を開けるとフワッと鴨の香り♪おつゆを一口すすると鴨の存在感がスゴイです(笑)肉は鴨の腱の部分で、鴨の骨から取った出汁で柔らかく炊いているそうです。以前別のお店で腱の部分のローストを頂いた事はあるのですが、その時はカチカチで、ナイフで切るのも大変だった記憶がありますが、腱もこんなに柔らかく食べやすくなるんですね~

割烹 渡辺 - 鴨ササミチーズカツ串

写真は『鴨ササミチーズカツ串』

1羽から少量しか取れない鴨のササミとペコリーノチーズを香ばしい衣と共に揚げた品♪鴨のササミがまさかこんな風に出てくるとは(笑)ペコリーノはちょっとクセが強いのですが、鴨の香りと合いますね♪

割烹 渡辺 - 鴨ゴボウ土鍋ご飯

写真『鴨ゴボウ土鍋ご飯』

鶏ゴボウならぬ、鴨ゴボウです!これも美味しいですね~ 最初に一口食べた瞬間は鶏ゴボウなんですが、徐々に鼻の奥に濃厚な鴨の香りが広がっていきます♪鴨とゴボウ、合いますね~
ちなみに、2018年の1月の鴨会席では、鴨芹ご飯だったそうなんですが、そちらも頂いてみたいです。

多奈可や 『2月 日本海のアンコウづくし♪』

多奈可や - 鮟鱇!

鮟鱇と言えば・・・知名度的に千葉、茨城、福島とか、太平洋側が有名ですが、日本海側の新潟県、佐渡沖でも結構獲れます。

海水温が下がる2月のアンコウは、旨みタップリ、白身魚とは思えない、脂乗りの良さです♪

多奈可や - 外観

新発田にある、創業250年の老舗割烹です。

当店では、海水温が最も低い2月辺りに、アンコウづくしのコース料理をやっています。

コース内容は、アンコウの七つ道具が全て入ったアンコウ鍋を筆頭に、アンコウの色んな部位を、色んな調理法で仕上げたお料理の数々が含まれています。

全て紹介するのは大変なので、ごく一部だけ♪

多奈可や - 七つ道具 煮凍り辛し酢味噌

コースの前菜的なお料理になります。

なんと、アンコウの7つ道具が全て入った贅沢な煮凍りです(驚)これを酢味噌で頂くわけですが、7つ道具が入っているだけあって、お祭りのような味&食感です(笑)勿論、臭みも無く美味しかったです♪

多奈可や - アン肝ポン酢

写真はアン肝ポン酢です。
間違いなく美味しい一品。

臭み無く、フォアグラのようなアン肝です♪

連れはアン肝が苦手なんすが、当店のアン肝料理は臭くないので美味しい!と言っていました(笑)

多奈可や - アンコウ山椒焼き

写真はアンコウ山椒焼です。

アンコウのはずなのに、ウナギです、蒲焼きです(笑)

そして、アンコウとは思えぬ脂乗りの良さ・・・。スゴイ肉厚なウナギの蒲焼のような味わいです。これは白ご飯に乗せて食べてみたくなります。ウナギも高騰しているようなので、アンコウが代替品になるかも・・・と本気で思いました(笑)

多奈可や - 鮟鱇鍋

写真は、アンコウ鍋(七つ道具入り)です。

コースのメイン料理、アンコウ鍋です♪

『肝、鰭、皮、鰓、身、卵巣、胃』の七つ。初めて頂きました・・・スープはシンプルな昆布出汁だったと思います。〆には雑炊がついてきます。

寒い日に堪らない鍋です♪

じねん 『4月~11月:魚沼の山菜&摘み草♪』

いろり じねん - カタクリ

3月~6月は山菜のシーズンです♪

新潟県内では、その月々、地域毎に、色んな山菜が収穫されています♪

代表的なものは、コシアブラ、行者ニンニク、タラノメ、山アスパラ、アケビの芽、カタクリ等…

当店は魚沼にある山菜&摘み草料理が有名なお店です。

民家をそのまま店舗に改造したようなお店で、素朴な雰囲気です。
4月~11月の約半年間だけ営業しています。

営業時間は11:00~17:00となってはいますが、売り切れ次第終了との事なので、早めに行ったほうがいいです。

いろり じねん - 季節の天ぷら

写真は季節の天ぷらです。

自分が4月に行った時は、『黄スミレ、うるい、ハコベ、蕗、甘草、カタクリ、ツバキ科の花?、エノキ、コゴメ等・・・』10種類位あったと思います。クセが強くて食べ辛いものも無く、カリカリに香ばしく揚がっていました。全部美味しかったです♪

その時々の、旬な山菜&摘み草を味わえるメニューです♪

いろり じねん - 美雪マス刺身

写真は美雪マス刺身(ルイベ)です。山菜の定食に追加できます♪

美雪マスは魚沼のブランド鱒で、ニジマスとアメマスを交配させた品種らしいです。かなり大ぶりの刺身がドッサリ乗っています。臭み無く、美味しいです♪
更に・・・『月見草、昼顔、立葵、甘草、土筆、うるい、蕗、蕨、ハコベ、山人参、カタクリ、スミレ、タネツケ花、タケノコ、そば米』を使用したお漬物、サラダなどのお料理がついてきます!

いろり じねん - 黄スミレとカタクリのゼリー寄せ

写真は黄スミレとカタクリのゼリー寄せです。

山菜のゼリー、初めて頂きました。素晴らしいビジュアルです♪

葉っぱがそのまま入っていたので、もっと青臭いのかと思いましたが、若干花の香りはするもののクセはありません。食べ易いです。ゼリーは甘さ控え目なので、脇に添えてある黒豆と一緒に食べると丁度良いです。

いろり じねん - つみ草サラダ

小鉢に、摘み草のサラダもあります♪

キレイですね~

アンフォラ『7月~9月 ポルチーニ茸♪』

アンフォラ - 新潟市某所にて発見

イタリア料理でよく使われる高級輸入食材ですが、なんと新潟の山にも自生しています。新潟の山にポルチーニが生えているとは…夢にも思いませんでした(驚)

アンフォラさんでは初夏と秋に新潟産のポルチーニを使用した料理がメニューにあります。メニューに載るかどうかは、当店にポルチーニを持ってきてくれる、『キノコ狩り名人』の御方の成果にかかっているとの事です。

ポルチーニが入荷すると、FBで告知されるので、その日を狙って訪店すると確実です♪

アンフォラ - ポルチーニロースト イチボ

ポルチーニロースト 牛イチボ♪

特大です(笑)皿一面を覆う巨大なポルチーニの傘の下に、牛イチボのローストがゴロゴロしていますが、もう、ポルチーニしか目に入りません…写真だと大きさが伝わり辛いのが悔やまれますが、火が通った状態で傘の大きさが20cm!厚さは3cm!

食感ですが、傘の外周はトロけるような味わいで、中心にいくほどシャキシャキ感が増します♪噛んだらポルチーニの汁がジワッと溢れてきます。薄切りのポルチーニしか食べたこと無い自分には衝撃的な美味しさです♪

アンフォラ - ポルチーニパスタ

ポルチーニのパスタです♪

パスタは、フェットチーネをもっと幅広にしたようなやつです。傘の部分は刻んであって、スライスされた巨大な茎の太さは、パスタより大きいです♪ポルチーニの茎をパスタのようにツルッと頂きました(笑)茎の部分は香りもいいですが、このシャキシャキした食感も堪りません♪

アンフォラ - ポルチーニリゾット

ポルチーニのリゾットです♪

こちらには、ポルチーニを丸ごと刻んだものがタップリ入ってました♪味付けはオリーブオイルと…他にも何かあったと思いますが、もはや、濃厚なポルチーニの香りの印象が強すぎて、それしか印象に残っていません(笑)

嵐渓荘 『7月下旬~9月初旬 五十嵐川の鮎♪』

嵐渓荘

夏は鮎の季節です♪

清らかな雪解け水が流れ込む、新潟の河川で育った鮎が美味しくないはずがありません。

新潟県内には、鮎漁が行われている、『ヤナ場』も点在していて、観光地として、開放されている所もあります。

嵐渓荘 - 外観

当店は新潟市内から車で1時間半、燕三条からは車で30分です。夏季限定で贅を尽くした『鮎づくし』をやっています。

建物も国の有形文化財にも登録されていて、木造の立派な建物です。宿泊は勿論、日帰り温泉や食事だけの滞在も可能。『日本秘湯を守る会』の旅館でもあります。鮎料理は2日前に事前予約が必要で、別途部屋代が2~3千円加算されます。部屋代を支払えば温泉は無料で利用できます。

嵐渓荘 - 地鮎お刺身

写真は鮎のお造り。

キレイな水で育った、新鮮な鮎はスイカのような香りがすると言われておりますが、正にソレでした。お造りから仄かにスイカのような甘い香りがします。食感は身が引き締まった鯵のような感じ。川魚特有の泥臭さは一切ございません。・・・というか海魚よりもクセや生臭さが無いです。鮎は塩焼きが一番だと思っていましたが、お刺身もこんなに美味しいとは思いませんでした。

嵐渓荘 - 地鮎塩焼き

鮎と言えば、やはり、塩焼きですね♪

絶対に美味しい逸品です。

勿論、天然物です!

嵐渓荘 - 鮎田楽

写真は鮎の田楽です。

香ばしく焼いた鮎に味噌が塗ってあって、塩焼きともまた違った美味しさ。骨はカリッと揚がっていて余すとこなく頂けけました。

文福 『9月上旬~11月末 五泉の里芋♪』

文福 - 案内

帛乙女(きぬおとめ)という品種名の、五泉ブランドの里芋です。

五泉の地質が里芋の栽培にも適しているとの事で、大和早生という品種の品種改良を20年ほど繰り返して誕生したそうです。きめ細かな白肌で独特のぬめりがある食感です。煮崩れしないのも特徴で、都内の料亭にも出回っているとか…

文福 - 中庭

場所は五泉の市街地ではありますが…一方通行の細い道を通って行く必要があって、運転にはご注意下さい。駐車場はお店の近くにあります。席は個室と宴会場のみ。室料はかからないと思います。こじんまりとしていますが、趣ある中庭や、苔むした石灯篭…いい雰囲気です。

文福 - 帛乙女の団子

写真は『帛乙女団子の餡かけ』です。

帛乙女の他にも、五泉ブランドの蓮根、ナス、菊花など…目にも鮮やかなな品です♪

文福 - 帛乙女 釜飯

羽釜で炊かれた、里芋のご飯です♪

コース料理がかなりのボリュームなので、自分は持ち帰りをお願いしました(笑)

文福 - 帛乙女 自家製味噌の朴葉焼き

帛乙女の朴葉焼きです。

卓上のコンロで熱した、アツアツの状態で頂けます。

こんがり香ばしい味噌と、帛乙女の食感が堪りません♪

文福 - 帛乙女 グラタン

里芋のグラタンです。

ホクホクで、クセの無い帛乙女は、グラタンにしても美味しく頂けます♪

割烹 新多久 『10月~12月 三面川の鮭♪』

割烹 新多久 - そのへんで鮭が泳いでます(笑)

三面川の鮭

鮭と言えば…北海道が有名ですが、ここ村上でも、江戸時代から鮭が親しまれていて、地域に根付いた独特な鮭料理が沢山あります。

お店の近くを流れる三面川、その辺りで普通に鮭が泳いでいます♪

割烹 新多久 - 外観

新潟から車で約1時間半。慶応三年創業の村上の割烹料理店です。数年前にお店を建て替えられたばかりで、外観・内装・設備はかなりキレイです。高級感のある店構え。お店の近くに駐車場はありますが、かなり細い路地を抜ける必要があるので、運転にはご注意下さい。

割烹 新多久 - 先附 飯寿司

飯寿司
作り方としては『鮒寿司』や『なれ寿司』に近いそうで、鮭と米の発酵食品です。写真には写っておりませんがイクラも入っていました。見た目に反してクセは少なく、非常に食べ易い品。これは日本酒ですね~♪ イクラの弾力がスゴイです・・・

割烹 新多久 - 酒肴 川煮

川煮
村上の郷土料理です。内臓ごとぶつ切りにした鮭の切り身を味噌汁で煮て、数日、乾燥熟成させたもの。漁れたばかりの雄鮭でないと上手くいかないそうです。こちらのお店では更に低温調理法を用いるとの事。鮭白子も付いてきますが、モッツァレラチーズのような不思議な食感でした。

割烹 新多久 - 温物 雅児煮

雅児煮

こちらも村上の郷土料理です。京風の上品な出汁にシャキシャキのエノキと三つ葉の香り。鮭の身、白子、レバーがゴロッと入っています。

割烹 新多久

写真は羽釜のごはん 醤油はらこ 塩引き鮭

ある意味メインディッシュです(笑)
ごはん、イクラ醤油ヅケ、塩引き鮭・・・マズイはずがありません♪

余った炊き立てご飯は持ち帰れます。

※本記事は、2018/10/19に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

ページの先頭へ