シェフが独りで切り盛りするフレンチ・ビストロ

シェフが独りで切り盛りするフレンチ・ビストロ

都内には数多くのフレンチとビストロがありますが、中にはシェフが独りで料理をし、接客をし、会計をするという凄いお店が幾つかあります。今回はそんなお店を紹介してみたいと思います。

更新日:2015/03/04 (2014/12/19作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる220の口コミを参考にまとめました。

緑山 松田家

鶴川駅の南側にある三輪緑山住宅の中にある一軒家のフレンチのお店。
小田急線の鶴川駅から車で10分ほど。
閑静な高級住宅地の中にあります。

以前ミシュランで1つ星を取得した頃のシェ・トモのシェフが独りでやられており、
調理もサービスも料理の説明も会計も独りで行われます。
予約は1回につきランチは2組、ディナーは1組までとなっています。

入り口で靴を脱いでスリッパに履き替え、宅内のダイニングに入っていきます。
白とこげ茶を基調とした素敵な佇まい。居心地がとても良いです。
私も家のダイニングルームをこのように素敵にリフォームしたくなりました。

特によかったのは「山梨の畑からの季節の野菜盛り合わせ」。
色とりどりの新鮮野菜がその野菜に適した手順で調理されています。
尋ねてみると、並べ方は異なるものの、やはりシェ・トモとほぼ同じものを提供しているとのことでした。

「フォアグラとパテを詰めたウズラのキャベツ包み マデラソース」
フォアグラとウズラのバロンティーヌをさらにキャベツで包んだような料理。
手が込んでしっかりした味わいでした。

コーヒーは目の前でサイフォンで淹れてくれます。

ビストロあとりえ

大井町の東小路という込み入った路地の中にある小さなお店です。本当にカウンタの中でシェフが独りで調理をして、いろいろな話をしてくれます。

「もしかしたら世界で一番小さいフレンチのお店」
というレビューはその通りかもしれません。

カウンタの中の厨房には想定以上に料理器具が揃っています。
特に驚いたのは塩の種類の多さ。
日本のお塩・イタリアの岩塩など20種類近くが用意されており、
調理するその日の素材によって使い分けているようです。

サービスについてですが、
小さなお店で独りでやられているので限られますが、
少しの間でもお客さんに楽しんでもらおうという気持ちを感じました。
こういう気持ちはとても大事だと思います。

ヴェール エ ブラン

ヴェール エ ブラン - 有機フレッシュマッシュルームと生ハムのサラダ

池上駅の近くにあるビストロです。時々奥さんが手伝っていますが、基本的にシェフがひとりで切り盛りされています。テキパキとした身のこなしが素晴らしいです

ル・ロンポワン

外観やHPからの想定では、どこででも食べられるようなものが出てくると勝手に思っていましたが、
想像する以上に上等で美味しい料理でした。
安価な価格からしても良いものが出てくるとは思っていなかったのですが、
前菜もメインも丁寧に作られており、
塩梅も程よく私の好みの味付でした。

ランチとはいえ、この安さでこれだけのものは他に頂いたことはありません。
こういう寡黙で渋いシェフが淡々と料理を進めているお店は私は好きです。

シェ・ヒロ

シェフは独りで黙々とテキパキとこなしていきます。
次々と料理が出てきましたが、
全般的に想定以上に本格的。なかなか美味しいと思いました。

調理がひと段落ついたあとに、シェフといろいろと話をしましたが、
こちらのお店を開業する前には国内のフレンチの幾つかのお店で修行をしてきたのだそうです。

最初は寡黙な方かと思いましたが、
話してみると穏やかで親切なかたでしたので、とてもよかったです。

仏蘭西家庭料理アッシュ

武蔵小山の商店街「パルム」の一番端っこのほうのビルの2Fにある、
カウンタだけの小さなフレンチのお店です。

店内はとても小さく、特にカウンタ内のキッチンはとても狭く、
昔はショットバーだったようなところを無理やりフレンチのお店にしたような感じです。
そういう狭い状況からは想定できないような料理が出てきます。

キッシュに入るベーコン、ポタージュやデザート全て手作り自家製です。
とても実直に取り組まれているのが伝わってきました。
また、メインの牡蠣のムニエルはターメリックとレモンの酸味の組み合わせがとても良く、
個人的に大変好みでした。

タカズ ビストロ ヴィエス

タカズ ビストロ ヴィエス

シェフがひとりでやっているお店です。近いうちに行ってみたいと思っています。

インダルジ

浅草にある1日に1組しか受け付けない、プライベート感満載のフレンチのお店です。
店内はシルバーを基調としたお洒落な内装。カウンタのみでシェフとの距離がとても近く、
料理をする姿を間近で見られるほか、シェフといろいろと話をすることが出来ます。
調理はもちろん、サービス、会計などシェフが独りでこなします。

シェフはアメリカのシカゴの大学院で言語学を学んでいるときに、
アルバイトで飲食業に携わったことがきっかけで、この業界に入ることにしたそうで、
シカゴのコルドンブルーなどで料理の基礎を学んだとのことです。

結果的には想定していたアメリカ的フレンチでもなく、本格フレンチでもなく、様々な調理器具を駆使した現代フレンチでもなく、
シェフのオリジナルな和風の創作フレンチに近いような気がしました。

※本記事は、2015/03/04に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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