山口県の広島お好み焼き5選
聖地広島県に隣接する山口県。広島県境の岩国市は、もはや広島文化圏と言って良い。そんな山口県なので広島お好み焼き食文化は、確実に伝播している。勿論広島県に比べたら、微笑ましい程の少数派ではあるが。そんな山口の広島お好み焼きの中から、聖地広島でも通用するだろう極焼きをセレクト。
更新日:2014/11/13 (2014/11/05作成)
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聖地広島県に隣接する山口県。広島県境の岩国市は、もはや広島文化圏と言って良い。そんな山口県なので広島お好み焼き食文化は、確実に伝播している。勿論広島県に比べたら、微笑ましい程の少数派ではあるが。そんな山口の広島お好み焼きの中から、聖地広島でも通用するだろう極焼きをセレクト。
更新日:2014/11/13 (2014/11/05作成)
このまとめ記事は食べログレビュアーによる205件の口コミを参考にまとめました。
繊細ながらハッキリ背骨を感じる理系インテリジェント焼き
玉子ゆるめ、ソース少なめのカスタムオーダー。麺は中華麺をチョイスした。カウンターに座って分かるの一流の鉄板メンテナンス。並々ならぬ情熱が伝わる。少なめキャベツ&もやしを使わぬレシピは独特の設計思想。味の決め手はキャベツ蒸らしの直後に、チョコンと垂らす秘密の物体Xである。おおよそ何か察しは付くが。焼きの基本は手を出さない放置プレー蒸し焼き系。素材の食感を色濃く残せる焼き方である。二卵性玉子で仕上げられた一枚に、早速テコを入れてみれば、やはり相当なハイレベル焼き。旨みに満ちたキャベツ層は、もやしを使わずキャベツ一本の潔さも相乗的効果をもたらしている。何故かイカ天風味の絶妙カリカリ豚バラ肉も相当良い。物体Xも旨味形成に確実に効いている。麺は生麺じゃなくてお手軽袋麺だけど、それでもキッチリ火入れされて全くベタついた嫌味は無い。とにかく殆ど隙が見つけられないインテリジェント焼き。あまりに予想外の展開に、思わず「こ、これ旨いですね・・・」
カチリとした極上焼き
大将のキャラが乗り移った焼き。決して豪腕焼きじゃなく繊細&華奢焼き。それでいて、クッキリとした背骨が感じられるところが名焼きの証左だろう。名品である広島「田の久」焼きを、もう少し繊細にした印象ながら、味の輪郭は文句なしにクッキリと際立つ。このビビッドさは山口県下では有数の焼きと言って良い。ハッキリ言ってレベルが高い。焼き師のIQが高いのだ。



23人
491人
0835-38-9517
出典: ミニミニ大作戦さん
お好み焼き鬼そば(青唐辛子2本追加、スパイシーソース少なめ)
極上キャベツ蒸らしの剛腕男焼き
デフォで刻み青唐辛子1本入りに、追加2本とスパイシーソース少なめのカスタムオーダー。ノーマル比3倍の刻み生青唐辛子が袋麺と一緒に鉄板でジュ~。カウンターに陣取ると、カプサイシンの強烈な刺激が目と鼻と喉を攻め立てる。広島お好み焼きって、実はこの段階からすでに食事が始まっているのだ。これも値段のうちってこと。しかしまぁ毎度キャベツ火入れが白眉である。相変わらず極太カットで雑にすら見えるザクザクキャベツ。良くコレで蒸し上げられるなぁと関心するのだが、このキャベツ刻みこそがキモ。このキャベツ無くばKINBA焼きではない。焼き上がりの姿は、ペナペナ、ガタガタしてて決して美しくはなくて放ったらかしの焼きにも見える。だが、そのザックリとしてワイルドな風合い、キャベツの旨さをバッチリ引き出す絶妙の火入れ、油を使わないのに線が太くて逞しささえ感じる味わい。何べん食べてもまるでイリュージョン。KINBAマジック。
少なく見えるキャベツが大活躍する焼き
このお店が何故に大ブレイクしないのか不思議でならん。壁にタレント色紙も無けりゃあ、TV取材を受けたって話も聞かぬ。皆オメメが節穴なの!?いや、そんなハズはないのであって、結局は私の嗜好にピッタリって事だけなのかも知れぬ。それでもなお、山口屈指の焼きを教えてと訊かれたならば、私は自信を持ってこのお店をお勧めする。



30人
747人
出典: ミニミニ大作戦さん
肉玉そば(玉子半熟、生黄身トッピング、ソース少なめ)
広島お好み焼き研究者の手になる繊細女形焼き
玉子半熟、追加で黄身トッピング、ソース少なめのカスタムオーダー。ここの素晴らしい所は、お客の好みに合わせて焼くからお好み焼きなんだ!!と明言してはばからぬ広島お好み焼き哲学。なので、こちらも遠慮無くあれこれとお願いしてしまう。今回のカスタムオーダーでやりたい事は、お察しの通り玉子かけ広島お好み焼き、TKGならぬTKOである。テコの角で黄身玉をツン。途端に溢れ出る黄身溶岩。鉄板に垂れ落ちたのがじゅうじゅう音を立てる。こりゃあ旨いわ。至福である。研究熱心な大将は、中華めんと野菜の比率にも拘って、麺量は一般的な焼きより少なめの100g。目立たぬが、この麺量と野菜量のバランスは、焼きの上品さに見事結実している。キャベツの火入れも、ひたすら手を出すおせっかい炒め。全てに気を配った焼きは、ガテン焼きの対極にある繊細でまるで女形のような焼きだ。
ジックリ焼き込むタイプ
大将は広島「田の久」で修行された由。なるほど、基本レシピや焼き方は田の久のそれである。だけども田の久焼きをプラットフォームとして、麺径を細くしたり、麺量をアジャストしたりと、綿密に研究してご自身流のアレンジを的確に加えられている。その結果の月輪焼きは、師匠のオーセンティックな焼きから一歩距離を置いた、繊細でフレッシュな独特のキャラが立っている。焼き師が100人おられればその味は100通り。それが大げさじゃないのだと直感的に理解できる。広島お好み焼きは中々奥が深い。



6人
204人
出典: ミニミニ大作戦さん
肉玉そば(ソース少なめ、玉子半熟)
御大「八昌」直伝の、ワイルド系八昌インスパイア焼き
八昌系・・・押しも押されぬ、広島お好み焼きの最大派閥の一つ。元祖大将、その弟子、孫弟子までをカウントするなら一体何人になるのか、誰かご存知の方はおられないだろうか?今の「八昌五日市店」から辿ると、孫弟子となるこのお店、山口県の広島お好み焼きトップ争いの常連である。観光客もガイド片手にちらほら訪れるくらい。山口県では稀有な一店だ。いわゆるカリモチ系と呼ばれる、中華麺の水分を飛ばし切る火入れが特徴。焼き上がったペナペナ焼きに、半熟気味の玉子を合わせてサクサク喰う。一方で、元祖八昌に比べると一段ワイルドになった味わいは、焼き師のキャラでもあり、大量一気焼き故の雑さが見え隠れする所でもある。良くも悪くも、今風の広島お好み焼きを体現している一枚は、もはや広島市内で喰う一枚とほとんど変わる所無しの、現代広島お好み焼きスタンダードの一例である。
流れ落ちる黄身が堪らない
広島県境の街、岩国市。ここはもう広島文化圏なのである。従って広島お好み焼きのレベル、は山口県内では図抜けて高い。ここの一枚に至っては、山口県民にとっての近場八昌って見方が正しいのだろう。確かに人気の焼きだし、カリモチ系のツボは十二分に押さえておられる。だけども正直言うと、天邪鬼な私にはそれが逆に少しつまんない。だったら高速30分飛ばして、広島まで行ったらどうなん?それほど本場な味わいは、やはり大したものなのだ。



120人
4015人
0827-24-2080
出典: ミニミニ大作戦さん
肉玉そば(ソース少なめ)
「そば玉や」からスピンアウトした生真面目焼き
何とも夢のある素晴らしい屋号ではないか。このセンスに惹かれてしまう。前出の「KINBA」や「そば玉や」と同じ、山口県の広島お好み焼きスーパーデルタ地帯に、お店は立つ。この3件を山口県の広島お好み焼き御三家と言って支障ないかも。そもそも大将の出自が前述した「そば玉や」だけあって、その焼きはまたも八昌系に属すもの。一方、野菜層にはここならではの個性あり。一つはあまりお目にかかれ無い、タマネギ、キャベツ、モヤシのコンビネーション。タマネギによるソフトな食感と独特の甘みがオリジナル。もう一つは野菜焦げを抑えつつ、比較的時間をかけたおっとり火入れ。その結果、野菜層が中々マイルドに仕上がっており、中華麺が主体になりがちのカリモチ系ながら、キッチリ野菜の出番が残してあるのが心憎い。
焼きの温度はかなり高い
好センスの屋号と共に、極狭だが佇まいの良い店内が好印象。それにも増して、大将のキャラが投影されたかのような、丁寧で真面目な焼きが買いだ。八昌系として焼きのレベルも十分なのだが、何故だろう突き抜けた満足感がないのは。きっとそれは、内に向かってこじんまり纏まったように感じる地味さかも知れない。この焼きにそんな注文を付けるのは、ちょっと贅沢だろうか。



26人
541人
0827-21-9013
※本記事は、2014/11/13に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。