東京の”昔ラーメン”

東京の”昔ラーメン”

今のお父さん、またはお爺さん達が、戦後の物の無い時代に食べていた”昔らーめん”を頑なに守っているお店です。東京では、人気の現代風ラーメン店におされているせいか、この種のお店が段々と数が減ってきているようです。昔のラーメンの特徴を色濃く残している1杯をぜひ味わってみましょう。

記事作成日:2017/07/16

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる2804の口コミを参考にまとめました。

静かに息づく”昔らーめん”を楽しんでみましょう。

昔、街の小さな食堂で食べた”らーめん(中華そば)”の味を思い起こさせるような1杯が、東京でも静かに息づいています。雰囲気も一緒に味わいたいという方に、特におススメのお店を選びました。

萬福

萬福 - 昔らーめん

かすれた中華マークの器が時代を感じさせてくれます。ここのらーめんの特徴は、まるで和蕎麦のだし汁のようなあっさりとしたスープです。表面には1滴の脂も浮いていません。考えてみると、街の食堂で初めて食べたらーめんは、皆、こんな感じの味だったような気がします。
萬福さんには、このらーめんのほかにも、中華料理一般のメニューがあります。
銀座をぶらりと散歩した後、中華料理を肴に冷えたビールでくつろいだ後、このラーメンで〆る・・うってつけの1軒かもしれません。

巴家

巴家 - もうすぐ100歳を迎えます。

創業は大正8年(1919年)ということですので、もう2年もすれば100周年を迎えます。そんな巴家さんのラーメンは、東京の昔らーめんの中では、最もシンプルな1杯ではないでしょうか。あっさりしたスープとシンプルな具材。そして、このらーめんの何よりの特徴は、ストレートで、箸でたぐっても切れ目が見えない・・極端に長ぁ~い麺です。普通盛りで500円と、これまた時代を逆行するようなお値段です。

たいめいけん らーめんコーナー

たいめいけん らーめんコーナー - バターラーメン。風味豊かで美味しい。

”たいめいけん”さんと言えば、東京の老舗洋食店としてあまりに有名なお店ですが、何と、昔から”ラーメン”をメニューに加えていたとのことです。このラーメン、お店のテーブル席だけでなく、厨房に隣接して設けられている”らーめんコーナー”と称する立ち食いコーナーでもいただけます。ストレートな麺の醤油ラーメンですが、”バター”を一切れ加えて、あっさりしたスープにアクセントを加えているのが特徴です。

栄屋ミルクホール

栄屋ミルクホール - すごいシンプルな”昔ラーメン”。

まるで戦後まもなく建てられたお店のような店構え。東京の”いにしえレトロ店”の1つとして、あまりに有名なお店です。このお店のらーめんも、シンプルさにかけては、東京昔らーめんの中では1、2を争う1杯です。
大戦で焼野原となった東京で、物が手に入りにくい時代につくれば、きっとこんな味のらーめんに行きつくのではないでしょうか。今でも絶大な人気を維持しており、まるで雑草のような力強さを感じさせてれるお店です。

春木家本店

春木家本店 - 東京ラーメンのルーツ

”昔ラーメン”を提供するほとんどのお店の評価点がそこそこであるのに対して、このお店はダントツの高評価点を維持しています。
その理由は、何と言っても”旨くて深みのあるスープ” に秘密があるのではないでしょうか。
”東京ラーメン”という言葉を作った立役者とも言われています。ラーメンの激戦区である東京・荻窪の街で奮闘する老舗の拘りの1杯を是非いただいてみてください。

※本記事は、2017/07/16に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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