蕎麦食いの幸福感と戸惑い

出典:サプレマシーさん

蕎麦食いの幸福感と戸惑い

歳と共に蕎麦に郷愁を強く感じるようになった。蕎麦は土地柄が良く出る。普段ラーメンのイベントを手掛けてても、だんだんとシンプルだけど奥の深い蕎麦の魅力に惹かれてしまう。と同時にラーメンのように味に多種多様な幅がないだけに、その僅かな味の差が好みを左右するピンポイントな食べ物でもあると思う。

記事作成日:2017/10/26

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる5354の口コミを参考にまとめました。

蕎麦もまた旅の楽しみ

蕎麦も地域性が楽しめる食べ物である。その成り立ちに明確な根拠がある。そしてそれを頑なに守ろうともする。他の麺類が確信に基づく変貌を遂げる中で、どちらかというと蕎麦は頑固であり、またその頑固さが心地よかったりすると思う。世の中全てが変わって行って欲しいとは思わなくて、人は立ち止まった時、懐かしさに安らぎを求めるものだと思うし、蕎麦はそんなときに、そっと寄り添ってくれる食べ物なのだ。

神田まつや

やぶそば が代名詞のように使われるほど東京は蕎麦の文化であるが、おおまかに三系統に分かれると言うのれんの味の違いを感じながらも総じて東京の汁は濃さに特徴を感じてしまう。そんな東京の中では、情緒を文化として楽しめるこのお店が好きだったりする。老舗だけど、変わり種もあるし、常連さんは蕎麦が来る前に、板わさに日本酒で一杯やってる姿に粋を感じる。人気店で常に満席の中に紛れ込んで、東京ならではの空気に包みこまれる幸せ感がここにある。

湧水

そば処 湧水

深大寺そば というのは東京でも少し違いを感じて、あっさりとした軽い口当たりが東京の蕎麦の濃さに合わない人にも行ける気がする。界隈には深大寺そばを標榜する店が何軒も並び、切磋琢磨しながらも全体で文化を継承している。私は東京ではむしろ深大寺そばが自分には合っている気がする。日没までやってる店は少ないので、早めにお出かけすることをお勧めする。

丸富

山里乃蕎麦 丸富

信州は、まだまだ探求中のエリアである。というのもあまりに蕎麦の有名地として名が売れてる分、玉石混合率が高いからで、旅の者はリサーチが必要に思う。だが、さすが蕎麦のメッカだけあって、渋い店も確実に存在する。行列必至の同店は、行くタイミング等を考えていかねばなるまい。中央道駒ケ根インターから美しい景色を眺めながら向かう楽しみも感じながら。

紗羅餐 ミッドランドスクエア店

紗羅餐 ミッドランドスクエア店

ここからは筆者の地元、愛知編。まずは有名な紗羅餐(さらざん)さんである。名駅や空港にもいまや店を構える名古屋では知られた存在である。細身でしゃきっとした麺である。

八千代

なんといっても鴨せいろが有名なお店。その他には「ゆず切り」などもお勧めしたいが、始めての人には、鴨せいろをお勧めしたい

蕎麦の三心

そして私のおススメは地元中の地元からである。まだまだ若手であるご主人への応援歌でもある。せいろをお勧めするが、汁ものの蕎麦も悪くないので、メニューからお気に入りを見つけてはいかがだろうか。

※本記事は、2017/10/26に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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