寒い冬に！都内の「煮込み」が美味しい居酒屋 5選

まずは「美味しんぼ」1巻第5話でも紹介された、都内で最も有名な煮込みであろう岸田屋の牛にこみ。
牛のシロ（腸）やフワ（肺）を水だけで何度も煮こぼして醤油だけで味付け。シンプルながらモツの複雑な旨味が口の中に溢れて内臓特有の臭みとは無縁。
森下の山利喜、北千住の大はしとともに「東京三大煮込み」と呼ばれ、筆者の私見ですが三大煮込みの中でも圧倒的No.1に美味しい煮込みと思います！

前述の東京三大煮込みに門前仲町の大坂屋と立石の同店を加えて「東京五大煮込み」と呼ぶこともありますが、モツがゴロゴロ入った煮込みが1皿200円という破格の安さでコストパフォーマンス最強！
岸田屋は牛モツでしたがこちらでは豚の色々なモツを楽しめて、開店と同時に売り切れるホネ（顎骨の煮込み）のために平日の昼間から2時間も行列に並ぶツワモノもいます。

系列に「もつ煮込み専門店沼田」という煮込みに特化した専門店があるほど煮込みに力を入れている「い志井グループ」。
本店のある調布を中心に新宿など東京の西側エリアに展開するモツチェーンで、お値段こそ高めですがクオリティの高いモツを仕入れています。
デミグラスソースをベースにした「テールシチュー」のような牛テール煮は、1皿1,300円と高いのですが洋食専門店の高級シチューにも負けない圧巻の美味しさ！

新宿と銀座の「ささもと」出身のモツ焼き屋で、修業先同様に豚モツ串の串煮込みも美味しいのですが、入荷があればブレンズ（豚の脳味噌）の煮込みもオススメ！
言われなければ白子と思うぐらいトロリ蕩ける食感で、味噌ベースのスープと溶け合って濃厚クリーミーな味わいが堪りません。

割烹、洋食、串焼き、天ぷら、バーなど様々な飲食ジャンルで修業経験を持つご主人（自称：隊長）がフレンチテイストにも豚モツを楽しませてくれます。
冬瓜とコメカミ（頭肉）の煮込み、ガツ（胃袋）とニンジンの煮込みなど初めて味わう組み合わせの妙味に唸ります。扱うモツのクオリティも都内随一！
モツにしては高級で、隊長も個性的なので好みの分かれるお店ですが、合う人には素晴らしい食体験が待っています。