和菓子が苦手なあなたに贈る 確実に美味な和スイーツ10選

出典:go_lady_goさん

和菓子が苦手なあなたに贈る 確実に美味な和スイーツ10選

和菓子の甘さは気持ち悪く、独特の香りや舌触りがするのでキライ。そんなあなたの概念を覆します。それほど攻めず、味噌味多めですので安心してご一読を。京都、伊勢、高山、谷中、湯島、また百貨店で求められる和スイーツをご紹介。きっとお気に召す、とっておきの逸品たちです。(閉店などにより、都度マイナーチェンジ)

更新日:2021/03/01 (2018/03/03作成)

8597view

このまとめ記事は食べログレビュアーによる2722の口コミを参考にまとめました。

ひとくちで、幸せの極み

筆者、茶の湯を少々かじっております。ネットやマスコミの情報によらず、お稽古やお茶会で頂戴した、先生方が選ばれたものは、出会うたびに感動いたします。経験を経て行くうち、旅先で極上和スイーツにめぐり逢う率も高くなりました。この幸せを、みなさまにもお分けしたいのです。ささ、どうぞお楽座に。
(お稽古やお茶会は撮影NGなので、レビュアー様の素敵なお写真をお借りしています。)

亀廣永

亀廣永

まずは和菓子の聖地、京都ヘ。

まだまだお茶の世界の経験の浅い筆者ではありますが、目下、私の中のディフェンディング・チャンピオンは、先生がお稽古の主菓子として出してくださる京都・亀廣永の「したたり」でございます。

祇園祭のために作られたお菓子ですが、あまりの人気により、一年中いただけることとなったそうです。これは単なる黒砂糖の寒天寄せではありません。口に入れるとさわやかな甘さが広がり、ほろほろとした舌触りも心地よく、うっとりしてしまいます。京都へ撮影にお越しになる俳優さん、女優さんも御用達です。

新宿伊勢丹でも購入できるのがうれしい!

亀廣永

亀廣永は錦市場にあります。京都のお店ってちょっと対応がコワイところもあったりするのですが、こちらは女将さんが笑顔で接客してくださる、居心地のいいお店です。東京から来たというと、喜んでくださいました。上生菓子も、こんなに美しい。

鍵善良房 高台寺店

享保年間創業の鍵善良房といえば、なんと言っても四条の本店が有名ですが、こちらの高台寺店は比較的空いていておすすめです。

鍵善良房 高台寺店

お盆の時期に訪れた時。
東山界隈をふらふらとさまった後、口の中に入れた「くづきり」のえもいわれぬ旨さといったら、夏の疲れた体にはあまりにも鮮烈な驚きで、ひとくちいただいただけで、天にも昇る心地に。

水上勉先生が必ずおかわりしたのも至極当然。舌ざわりといい、冷たさといい、この世にこんな美味しい食べ物があったのか。
ちょうど時間も手伝ってか、いつの間にか店には私一人になり、ゆっくりと汗がひくのをくづきりとともに待ちました。

松楽

松楽

続いても京都から。松尾大社のお隣のお店です。嵐山へ行く際に途中下車されるとよいでしょう。

こちらで食べていただきたいのはおはぎ。そう、和菓子嫌いの方には、ハードルが高い、ごはんにあんこが合うわけないじゃん、と思われているアレです。

松楽

お店に入ると南瓜餡のおはぎがひとつだけ残っていました。今思えばこれも出会いでせう。女将さんの接客もあたたかいお店でした。

境内のベンチでいただきます…ウマイ!舌の上、喉の奥に一切強みが残らない、ほんとうにあっさりとしていて、それでいて美味しさのある味。おはぎだけで星五つはどうだろうかと思われますが、とにかく美味しい。

京都に着いていちばん最初に口にしたのがこのおはぎでした。大山咋神のお導きでしょうか…?美味しゅうございました。

井筒八ッ橋本舗 京都伊勢丹店

井筒八ッ橋本舗 京都伊勢丹店

八ツ橋!あのニッキの味がどうにもこうにもダメ。わかりますよ〜、私もキライです。

が、最近は、チョコ味など、ニッキなしの八ツ橋がけっこうあります。

今日私がおすすめしたい白みそあんは、12月から1月の期間限定商品ですが、時期が合えば、和菓子が苦手なあなたにぜひとも食べていただきたいです。

京都旅行時、お土産は八ツ橋でという夫のリクエストに応えて買いました。

井筒八ッ橋本舗 京都伊勢丹店

おいしー。
京都の白味噌の味が、はんなりと口の中に広がります。白みそあんの八ツ橋、お気に入りに追加。

夫は一気に3個食いでした。

五十鈴茶屋 本店

五十鈴茶屋 本店

お次は伊勢へ。外宮・内宮とお参りも済ませたら、おはらい町にゆきましょう。勿論赤福もよいですが、五十鈴茶屋では、伊勢の商家を再現した空間で、お菓子をゆったりといただけます。お伊勢参りの疲れもふっ飛びますよ。

五十鈴茶屋 本店

栗ぜんざいか〜、食べたことないのでこれにしよう。席へすぐ案内してもらえました。お掛けものがかわいらしい。畳に毛氈も敷いてあります。

来ましたよ〜、栗ぜんざい。ほうじ茶と塩昆布も付いています。いただきます。

おいしーい!とろりとした、こっくりと甘い栗の味。これは先日の夜咄で先生が作ってくださったうずみ豆腐に似ている。うずみ豆腐は京都の白味噌仕立てですが、それが甘い栗になって、お豆腐がごはんになった感じ。

旅疲れした体に、じーんと染みてゆきました。

駄菓子の店 打保屋 宮川朝市店

こちらのお店は高山にありますが、お取り寄せOKです。

お稽古で、先生がお干菓子に出してくださるのですが、朴葉みそのおせんべい、絶品です。味噌味ですから、和菓子NGなあなたにもOKなのは言わずもがな。口の中で、じっくりとお味噌の風味を味わいましょう。

喜久月

さて、東京へ場所を移しましょう。谷中にある、大正6年創業の老舗です。

喜久月 - 青梅

こちらも私の好きなお茶の主菓子のうち、三本の指に入る、喜久月さんの「あを梅」。第13回全国菓子大博覧会特等受賞作です。

お、おいしすぎる!口内に瞬時に広がり、脳天を突き抜ける美味なお味噌の味。3か月分の疲れが吹き飛んでビックリ!一つ100円台のお菓子でこんな幸福感が味わえて、よいのでしょうか?

なにか悩みごとがある方に、ぜひとも食べていただきたい。良質な和菓子をいただいている瞬間だけでも、幸せな気持ちになってほしい。

つる瀬 湯島本店

つる瀬 湯島本店

つる瀬は、湯島や御徒町の駅からもすぐに行けるお店です。昭和5年創業、繁華街の中にあっても、変わらず品のある上質の甘味を提供し続けています。

ダメだ〜、やっぱり甘いものはダメだ〜、という声が聞こえる気がします…そうですよねえ。今まで受け付けなかったものに急になじめと言われても、気持ちがついて行かないかもしれません。

そんなあなたに朗報です。甘味処にはお雑煮があるのです!甘くないメニューの代表と言えばところてんです。筆者も大好き。でも、あんみつを食べている人の隣でいただいていると、物足りなく感じてしまいませんか?お雑煮ならボリュームもあり、満足感が高いですよ。

つる瀬 湯島本店

玉子のおぞう煮と迷ったけれど、本日の体調ではシンプルなほうがよさそうだ。

さて、品のよいお椀がやってきた。いただきます。

美味しい。お出汁はさっぱりとして、かつしっかりと味のある美味なスープ。お餅もやわらかく、焼き目がこうばしくおいしい。椎茸、筍、蒲鉾も美味。

上野へ来たら、やっぱりこんなふうに美味しい和のものが食べたい。

鶴屋吉信 上野松坂屋店

そうは言っても地方は遠いし、名店のある場所に足を運ぶ時間のないあなたのために。百貨店でお求めになれる上質な和スイーツを2点ご紹介します。

百貨店に展開している和菓子屋さんでは、やはり鶴屋吉信のお菓子がよいと、私は思っております。1803年、京都創業のお店です。

特に、地域で最長老の先生の御茶席でいただいた花びら餅のおいしさと言ったら…。ほっぺたが落ちるとは、まさにことのと。白味噌が使われているので、甘いものが苦手なあなたにも、きっとおいしさを感じていただけます。

看板商品のつばらつばらも、しっとりした皮と、ほんのりとした甘さの餡。こちらは一つ100円台で幸せに浸れます。

塩瀬総本家 本店

最後に。お餅の中にあんこ、で構成された、甘いものが嫌いな方には天敵のように思える和スイーツ、大福のお店へご案内いたします。

実は筆者も、美味しい和菓子の世界を知るまでは、大福は「嫌いな食べもの」に入っていました。でも、塩瀬の大福をいただいてからというもの、あちらのお店のも、こちらのお店のもいただきたくなりました。で、いただいた結果、私の好みはこのお店のものに落ち着きました。

塩瀬総本家の豆大福は、お餅に塩の風味があります。やっぱりお店の名前と関係あるのかな?豆もよい歯ざわりがして、美味しいのです。餡もさっぱりとしていて、いわゆるあんこのべっとりとした甘さとは違います。スーパーやコンビニのレジ前にあるのとは一線を画す逸品です。

塩瀬は主に関東の百貨店に入っているようです。なんと、1349年、奈良で、日本で初めてお饅頭を作って売り出した、宋の方が祖先という歴史あるお店。

※本記事は、2021/03/01に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

ページの先頭へ