ベネルクスレンタカー1人旅①美しい公園のオーベルジュ : Relais & Chateaux Central Park Voorburg

突然ですが、ベネルクス三国レンタカー１人旅にやってまいりました。

需要の少ない海外レビューを見ていただいた皆様には感謝を申し上げます。

ベネルクスとは、
べ　→　ベルギー、
ネ　→　オランダ(ネザーランド)　※オランダと呼ぶ国は日本だけです
ルクス　→　ルクセンブルク

スキポール空港からレンタカーで西へ40分走り、ミシュランとルレエシャトーの称号を持つオーベルジュに到着しました。

大きな公園の中に立つ三階建ての白く美しい建物。

この日はディナー＆宿泊の予定。

部屋は公園の緑が目の前に広がっており、こじんまりしていながら非常に静かで落ち着ける空間ですね。

部屋には自家製チョコレートとメッセージプレートが用意されていました。

遅い時間の到着となってしまったので、すぐにディナータイムです。

レストランに入店すると一人用の丸テーブルへと案内されました。

店内は明るいとも暗いとも言えない絶妙な照度に設定されており、派手過ぎずにゴージャス感を感じさせるシャンデリアが印象的です。

シェフズメニュー７コース26,402円
①キャラメライズされたナッツ
②ケールの温かい一口ケーキ
③薄皮クリーミーパイ
④甘酸っぱいポーチドエッグ、マッシュルーム
⑤自家製ブリオッシュ
⑥スライスポテトとタラ、ザワークラウト、月桂樹、スベリヒユ
⑦自家製パンと⑥の追いソース
⑧根セロリクリーム、ベルジュのソース、黒ニンニクチュイール
⑨ホタテ貝、レッドチコリ、ヘーゼルナッツ、バターソース
⑩アンコウ、コールラビ、ブールブランソース、いくら
⑪仔牛肉の胸腺、レッドキャベツ、イ・ザアタル(パレスチナのミックスハーブ)、ヴァドゥヴァンソース
⑫鹿のフィレ、セロリアック、マルメロ、栗、スパイスソース
⑬ホワイトチョコクリーム、ローズオイル、シーバックソーンベリーのピュレ
⑭マンダリン、タラゴン、ケフィアヨーグルトのアイスクリーム、ジャスミンの香り
⑮ココナッツを纏わせたクッキー、ヌガー、ミニマドレーヌ(全て自家製)
⑯コーヒー
⑰満腹で食べきれなかった自家製チョコレートたち
オランダ料理ってこういうものなのか。というタイプではなく、ベースはフレンチそのものですね。もちろん地の物を使い、オランダの郷土性を主張してはいます。クリーミーなソースがたっぷりとかかっているにもかかわらず、ほとんど全ての料理に追いソースが付いてくる。日本のフレンチと比べてどうかというと、やっぱり私は断然、ヨーロッパフレンチが好きなだなぁ。と改めて痛感させられます。日本のフレンチもそれなりに美味しいのですが、ソースに手間暇をかけていないし、加工度が低すぎて素材全面押しになってしまっている個性が受け入れられない。ですから国内で常に消化不良を溜めているので、ここで一気に解消です！！根セロリ、スベリヒユなどはヨーロッパに来ないとなかなか食べられない食材ですね。特に⑬のシーバックソーンベリーは海沿いに自生しており、採取するシーンをテレビで見ていつか食べたいと思っていましたので、生まれて初めて食べる事ができて良かったです。ピュレになっていたのでそのものの味ではないですが、甘酸っぱさと爽やかな香りが印象的でした。デザートもしっかり目の大きさ2品が嬉しい♪そして超満腹になったのに、最後のチョコレートはさすがにもう食べられない。1個ぐらい味見したかったんですが、それもかなわぬほど腹パンでしたｗ
この内容で20000円台は安いと感じましたね。日本で20000円でここまで充実した内容のフレンチを食べる事はできないと思います。ただし宿泊料は二人用の部屋を一人で使い、48,626円でしたから、結果的に合計70000円くらいになってしまいまいたけどね。食事の料金に限って言えば、円安とはいえオランダの物価は日本より安いのではないかと感じました。

　旅の疲れからぐっすり眠り、次の日のランチに向けて朝食は無し。早朝に目の前の美しい公園を散歩しました。自然と人が共存する空間。そして美しい自然と優雅な野生の鳥。このような素晴らしい立地は恵まれてますね。とても良い気分でオーベルジュを後にしました。

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

　なぜオランダに来たのか？なぜベネルクス三国へ来たのか？と言いますと、一番の目的は行った事が無いから。行った事が無い国に初めて行くと、自分や自国について客観的に見られる視野が広がります。今まで何も感じなかったことや、普通だと思っていた事が異常である事に気が付いたり、今まで日本で教えてもらった事や学んできた事が、封建的・閉鎖的・排他的な考え方だった事に気が付いたりするのです。それらに気づく事のメリットとしては、上には上がある事を知ることで高い理想を掲げられることです。今まで１００点だと思っていた事が突然８０点だった事に気が付きますので、そういう意味で理想が高まるのです。逆にそれまで気が付かなかった日本の良さについても知る事が多いですね。世界を見ると日本はデメリットよりもメリットの方が圧倒的に多いと感じます。日本に生まれて、更に食べる事に困らない普通の家庭に生まれる確率はとても低いので、それだけで宝くじに当たったほどの幸運だったと感謝しなければなりません。

　一方で食べログ海外レビューの国の穴を埋める事も目的です。スマホ版でしか食べログを見ていない人は分からないと思いますが、PC版だと訪問した国が分かります。見る方法はレビュアーページのトップにある「行ったお店XXXX(軒数)」をクリックし、次のページで左側の帯メニュー「エリアから探す」の下の「すべて」にマウスをもってくると表示されます。なぜかスマホ版では日本全国の都道府県しか見えませんね。都道府県を埋めようとしている人は何人も合いましたが、海外の国を埋めようとしている人は会ったことがありませんので、大いなる挑戦なのです。本当は全ての国のレビューが出来ると良いんですが、残念ながらレビューできる国は少数に限られています。逆に言えば限られているからこそ全ての国を埋める目標も現実的に可能な気がします。なぜかスリランカはあるのにインドは無い。中東は一切なし。世界三大美食と言われているトルコが無い、観光先として日本から多数の直行便が出ているドバイが無いのはとても疑問です。アフリカはエジプトもモロッコも無く南アフリカ一国だけｗ　良く分からないチョイスですが、大人の事情があるのかも知れません。