ベネルクスレンタカー1人旅⑨海産物の魔術師 : De Kromme Watergang

1日日：オランダ→
2日目：ベルギー→オランダ
3日目：オランダ→ルクセンブルク
4日目：ルクセンブルク→フランス
5日目：フランス→ドイツ
6日目：ベルギー→オランダ

上記のルートで再びオランダに戻ってきました。

ベルギー中部から一気にオランダの海岸沿い「ゼーランド州」にある海産物を得意とするオーベルジュでディナー＆宿泊するためです。

この近辺は見渡す限りの畑？水が張って田園っぽく見えたんですが、自然の美しいエリアですね。

到着したのはもう日が暮れた頃で、まずは部屋にチェックインすると、小さな一軒家まるまるスイートに宿泊です。

真っ白に統一された部屋で、ロフトの上には真っ白なベッドがありました。

思い起こせば、予約サイトでこちらの宿泊はスイートしか出てこなかったんですね。

普通の部屋で十分だったんですが、価格は普通の宿泊費よりちょっと高いぐらいでしたのでまぁ良いかと思ってそのまま予約した事を思い出しました。

ディナーの時間になると隣のレストラン棟に移動しました。

内装はゴージャスでありながら伝統的なものではなく、現代アート風なオブジェや絵画が飾れている独特な雰囲気ですね。

とても感じの良い女性のウェイターさんに、これまで食べすぎて来たので量はそれほど食べられないが、少量多品種食べられると嬉しい。

と伝えると、アラカルトで何が出来るのか選択肢を色々出していただきまして、以下のようなチョイスとなりました。

アラカルトいろいろ+水+税+サービス料+宿泊代+朝食＝71173円
①海藻の出汁から作ったクリスピーをオランダ産わかめのディップと共に
②レモングラニテの昆布茶エスプーマ　ライム、ジンジャー、香草の水
③クラブケーキと様々な香草
④カモミール風味のクラムチャウダー
⑤スモークレアニシンのフリットとカボチャ
⑥マテ貝のクリーミーカルパッチョとフェンネル
⑦塩を使わず海水を使ったパン　ミルクバター
⑧ゼーランド州の生牡蠣
⑨ゼーランド州の焼き牡蠣　シャンパンソース　キャビアと二種の海草
⑩手長海老のブランチャ(鉄板焼き)　ラム酒とスパイスとカカオ風味　
⑪鶏皮と乾燥スモークニンジン
⑫紫蘇のシャーベット
⑬(写真失念！)ベルギー産フォアグラポワレ、根セロリ、胡桃、リンゴ、バニラ
⑭(写真失念！)フォアグラパテとブリオッシュトリュフ
⑮小菓子(バターケーキ、ココナッツ＆ピーナッツケーキ、ハバネロ＆パッションフルーツチョコレート、バナナ＆ライムチョコレート、トンカ豆チョコレート)
⑯コーヒー

ゴージャス過ぎる朝食(食べきれない・・・)
⑰食べ切れないほど凄い朝食ボックス
⑱オレンジジュースとミルク
⑲温泉卵
⑳グラノーラ
㉑デザートのカットフルーツ
㉒各種パン
㉓お土産に頂いたシェフの特性しょうゆ

地元の海産物にこだわり、次々と繰り出される数々のシーフード料理。シェフは地元の猟師さんと直接つながっており、時には一緒に漁に出るなど精力的に活動されているとの事です。アミューズが全てシーフード！！この旅行中に食べて来たお店のアプローチとは全く異なる角度からのアプローチに新しさを感じましたね。特に地元ゼーランド産の焼き牡蠣は注文して良かったですね～。日本の様に醤油をチョロっとかけただけではありません。独特な風味のホワイトソースの上には食べた事が無い新食感の海草2種類とキャビア。焼き牡蠣ってとても美味しいんですけど、塩味と旨みの２点だけ強烈で、甘味と酸味が足りないと常々思っていたんです。こちらではそれが補完されてバランスの良い味に整えられていました。手長海老のブランチャは凄い素材力ですね。こんなカニの様な殻を持つデカい手長海老もいるんですね。スパイシークリームに旨みを蓄えてメチャクチャ濃厚です。メインのフォアグラ２皿は、、、残念すぎる！写真を撮り忘れてしまいました。いや、シーフードではないですけど、火入れの良さと素材の良さが重なり、思わず目が真ん丸になるくらい美味しかったですよ。やっぱりシェフは凄腕ですね。胃袋の小ささに悔しい思いをしながらデザートはスルーしました(涙)　小菓子はワゴンサービスらしいので注文してみると、絶対に全部食べられないほどの量。しかもチョコレートの質も高いですね～。ここも素晴らしかった。というか記憶にしっかりと残る個性的なレストランですよ。

女性ウェイターさんは実は最近日本に初めて旅行に行ったらしく、他のお客さんそっちのけでこちらのテーブルに張り付いてお話しをしていただきましたｗ　自分がどんなに日本好きなのか、細かい旅程を教えていただき、趣味の話から何から。そしてこちらのシェフのこだわりや、この周辺の地域の良いところや個性的な国民性なども。そんなこんなでずっとお話しをしてしまい、メイン２品の写真を撮り忘れてしまったというオチですｗ

食事を終えると、分厚い本を頂きました。実はこれまで何度か来たヨーロッパの旅で何冊もの本を頂きました。全て現地の言葉で書かれているので絵本として読みます。気持ちは有難いのですが、旅行中には荷物になっちゃうんですよね。また、シェフから「日本の醤油を参考に作った手作り醤油」を２種類頂きました。日本人としての感想を聞かせてほしいというメッセージも。帰国後食べてみると、これが想像以上に美味い！！日本の醤油って、塩味が圧倒的に強いので、砂糖やらみりんやら、出汁なんかと合わせて初めて味が完成します。シェフからいただいた手作り醤油は五味が全て整っていました。日本の醤油とは用途が違うかな。でも色々な料理の味付けに使うと深みが出て良いんですよ。あっという間に使い切ってしまいましたね。とても美味しい醤油でした。

翌日の朝食は無しにしていたのですが、その女性ウェイターさんがとても「美味しくて、量もそれほどではない」という事でしたので追加オーダーしてみました。朝8時くらいを指定しましたでしょうか。宿泊棟へお届けいただきますと、これが話と全然違って物凄い量！！完全に二人分でしょ？！パンだけは1種類づつ４個くらいでしたので一人分をアピールしていましたが、絶対食べきれない。良く見ればそれほど変わったものも無いのですが、食べてみるとチーズ、生ハム、スモークハム、サーモン、パン、それぞれがちょっとずつ普通より美味しい♡　ん～昼もあるんだよな～。と思いながらも完食とはいきませんが、気が付いたら結構食べてしまっておりました。

いやはや、ここも素晴らしかったですね。ディナーも素晴らしいし、スイートも良かったなぁ。一人で大変贅沢な時間を過ごさせていただきました。

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実は11月ってヨーロッパでは「超」閑散期なんです。ハイシーズンは7月～９月くらいの夏です。車もそこら中で渋滞するし、こちらのレストランも予約が取りづらくなり、広い店内も満席が続くそうです。10月になるとちょっと旅行者が減ってきて、11月はガラガラ。なぜなら12月のクリスマスシーズンの盛り上がりが待っていますので、バケーションとクリスマスの間に挟まれた11月に旅行する人はとても少ないらしいのです。ですから航空券も安いですし人気レストランの予約も取りやすいですね。ただし、この閑散期は休業してしまうお店も結構ありますから痛しかゆしですかね。ちょっと心配していた「雪」は全く降らず。日本と同じで雪は12月から降ることもありますが、本格的に降るのは1月～2月くらいみたいです。・・・と、知った様な事を申し上げましたが、それは上記の女性ウェイター様から全て教えていただいた事でしたｗ