どれだけでもイケる軽〜い天ぷら : ぬま田

約3年ぶりの訪問である。 今回はいつもお世話になっている食べ友さんの貸切会に参加させていただくことができた。

Mさん、いつもありがとうございます。

こちらは1列のカウンターに席が8つ。もちろん予約は超困難なプラチナシートである。 また主催者さんの計らいで、大将の仕事がよく見える場所に座らせていただくことができた。

重ね重ね感謝である。

ちょうど 松茸が美味しい季節だったので 参加者の皆さんの話題はもっぱらそちらになっていた。

ただもうすでに松茸を食べ過ぎて飽きたとおっしゃる不届きな方も約 1名 いらっしゃった笑

こういうのを聞くとやはり食欲の秋だなぁということを感じるのである。


今回は広島の食べ友さんがメニューを下さったので気にすることなく食べることに専念することができた。ありがとうございました。

ということで下記のメニューはコピペである。

この日は

①千切り松茸(岩手県産)の飯蒸し
②歯鰹(熊本県天草産、1.2kg)
③毛蟹(北海道噴火湾産)、黄菊花&紫菊花のお浸し載せ
④車海老(熊本県天草産、天然)の頭①【そのまま】
⑤車海老(熊本県天草産、天然)の頭②【塩】
⑥車海老熊本県天草産、天然)❶
⑦車海老熊本県天草産、天然)❷《レア》
⑧銀杏(熊本県阿蘇産)
⑨白鱚(兵庫県淡路島産、3日寝かせ)
⑩蓮根(茨城県産、野口農園)
⑪白鱚骨煎餅(兵庫県淡路島産)
⑫舞茸株《軸》(岩手県産)
⑬舞茸(岩手県産)
⑭青柳(正式名:バカ貝)小柱(北海道産)、海苔(佐賀県有明海産)敷き
⑮白甘鯛(熊本県天草産)
⑯和栗(熊本県菊池産)
⑰長芋素麺、鮪節&利尻昆布&真昆布の出汁、紫蘇穂花載せ
⑱松茸(岩手県産、前日収穫)
⑲根チャービル(産地聞き忘れ)
⑳にえばな(岡山県産米)
㉑穴子(長崎県対馬列島産)、天つゆ&塩
㉒滑子入り赤出汁
㉓天ばら
㉔卵黄天ぷらのTKG、追い車海老天かす載せ
㉕和梨(新潟県産)シャーベット

天ぷら油:太白《生胡麻抽出》胡麻油&大香《焙煎胡麻抽出》胡麻油のブレンド
塩は岩塩(ボリビア・アンデス産)と海塩(熊本県天草産)のブレンド

お飲み物
㊀焙じ茶(宮崎県産、宮崎茶房)

久しぶりに沼田大将の天ぷらを頂いたが、どれもこれも目の冴えるものばかりであった。

素材は地域にこだわらず、日本全国にアンテナを張り一番良いものを仕入れてくるらしい。

その仕入れには一切の妥協もなく生産者さんと良い環境を築き良いものが東京に行ってしまう前に引っ張ってくるルートもあるということであった。

私の隣の方が天ぷらの素材についてかなり深いところまで突っ込んで大将と話していたので、横で聞いていると、この人本当に天ぷらに人生捧げているんだなということがヒシヒシと伝わってきたのである。

またどの天ぷらも 非常に軽く感じられ、素材の味をダイレクトに楽しむことができた。

正直、私にとって天ぷらはよく分からない分野なのであるが、ここの天ぷらは素直に美味しいと感じることができた。

普通の店だと天ぷらばかり食べていると途中で重くなり飽きてくるのだが、こちらではそういうことは一切なかった。
むしろ もっと食べたい！そんな気持ちになれるのである。

また機会があれば伺いたいと思う。

私にとって天ぷらとは一番分かりにくい分野である。そんな私でさえ素晴らしいと思えた今話題の天ぷら屋さんを紹介したい。
オープンしていきなりミシュラン★★を取り、今や予約時には一瞬で満席になってしまうというこちらぬま田さんにお邪魔することが叶った。もちろん期待MAXでの訪問である。

新大阪駅からタクシーで10分少々の北新地の一角にあった。またこちらは軒並み有名店しか入居していない「北新地プレイス」というビルの７階にお店を構えられていた。

中に入ると店の内装は白木が美しい凛とした雰囲気を持つ洗練された空間に仕上がっており、否が応でもこれから最高の天ぷらを頂くのだ・・という暗示にかけられるようなそんな雰囲気を醸し出していた。

カウンター8席の決して大きくはないお店なのであるが、スタッフは大将を含めて4名、サービス面でも手抜かりはなく「一流店とはかくあるもの・・」というお手本のようなサービスの徹底ぶりを感じることができた。やはり味も大事だが接客も最後まで気分よく過ごせることの大事な要素だと思うのだ。

こちらはランチタイムでも夜と同じコースのみの提供となっているので、私のような他府県からの客も帰りを気にすることなく食事を楽しめたのであった。

まずこの日最初の前菜はアブラメの飯蒸し餡かけであった。アブラメ？何それ？と思いググったらアイナメのことのようであった。上品な白身が何とも言えない身に極上の餡がかかり前菜1品目から飛ばし過ぎじゃない？と思えるぐらい美味しいものであった。

そして2品目の前菜はワタリガニであった。うるいと合わせてカニの身、そして火入れを変えた4種類のカニの卵を合わせてのものであった。これも美味しかったなあ～～

そしてそこから天ぷらの開始となった。目の前で大将が天ぷらネタに包丁を入れていき、野菜、河豚の白子などが食べるサイズの大きさに変わっていった。
大将は勝負師の眼差しで華麗な包丁さばきを楽しませてくれた。

今回の天ぷらは

車海老の頭
車海老、通常のものとレアのもの
空豆
3日間寝かせたキス
大阪の玉ねぎ
熊本のアスパラ、穂先、茎
茨城県の蓮根
新潟の天然のふきのとう
太刀魚
穴子
のれそれと大葉
小柱海苔巻き
天草のクエ

途中お口直しに大阪の路地物の菜の花のお浸しと鯛子
長芋素麺

を頂いた。

最後の卵かけご飯は揚げた黄身を崩しまずはそのまま頂き、そこにメレンゲを乗せ、そのあと小さな海老天を乗せて頂くという、まるでひつまぶしの3段階のような食べ方を楽しませてくれた。

いや～～これは参った・・・また通いたい店が増えてしまった・・・大阪だし・・・
どれも抜群に美味しく、人気の理由が分かると言うものであった。

また頑張って予約を取れたら再訪したいと思う。