8回
2025/02 訪問
この"溫飩(うどん)" 醢醯(あぢつけ)濟(す)ませ 卍舌(わがした)に 平滑(つるりすべ)りて 臼齒(おくば)に彈(はづ)むは
三代目(さんだいめ)東道(あるじ)、昭和二十二(せうわにじふに)丁亥歳(ひのとゐどし)生(む)まれ【掲載許可濟】2025-02撮影
三代目(さんだいめ)東道(あるじ)、昭和二十二(せうわにじふに)丁亥歳(ひのとゐどし)生(む)まれ【掲載許可濟】2017-08撮影
"外觀(かまへ)"
"招牌(かんばん)"
"接待臺(うけつけまどぐち)"
"接待臺(うけつけまどぐち)"
"平打温飩(ひらうちうんどん)"、全麥(ふすまいりむぎこ)
"平打切麪(ひらうちきりむぎ)"、全麥(ふすまいりむぎこ)
"焼温飩(やきうんどん)"
"焼切麪(やきゝりむぎ)"
"焼烏龍麪(やきうむどん)"、麪條(もろこしのきりむぎ)
"焼温飩(やきうんどん)"、麪條(もろこしのきりむぎ)
2025/02/22 更新
2020/11 訪問
この"鬼柚(をにゆ)" 始末(しまつ)に困窮(こまり) 寸々(ずたずた)に 刻(きざ)みて"密煮(みつに)"と 爲(な)すほかになし
通例(つね)に倣(なら)ひ、
全粒粉(ふすまゐり)の"平打饂飩(ひらうちうんどん)"を六玉(むたま)、
これに加(くは)へて、"鬼柚(をにゆ)"一玉(ひとたま)、
都合(あはせて)、對價(あたひ)、七百圓也(しちひやくゑんなり)。
この"平打饂飩(ひらうちうんどん)"は、
『こだはりや』《島田食品》"油炸豆皮(あぶらあげ)"以て"狐饂飩(けつねうろん)"に。
因(ちな)みに、"菠薐(からな)"と"蔥(ねぶか)"は『ベジブル農商』のもの。
眞言(まこと)、鮮美(よきあぢ)なり!
扨(さて)、"鬼柚(をにゆ)":
徑(さしわたし)、大畧(およそ)四寸三分(しすんさんぶ、≒13cm)。
"柚(ゆう)"の名(な)こそあれ、その親族(うからやから)に非(あら)で、
"文旦(ぶんたん)"の夥計(なかま)とのこと。
慥(たしか)に、その風韻(かをり)、"柚(ゆ)"とは異質(ことなる)。
果皮(かは)と果實(み)を切刻(きりきざ)み、餹霜(しろざたう)と煮(に)る。
"明膠(ゼラチン、にかはのたぐひ)"を加(くは)へて冷(ひ)やし固(かた)め、
"果凍(にこゞり、ジュレ)"と爲(な)す。
初體驗(はじめて)なれど、
"柑橘醬(マーマレイド)"のごとき風味(あぢとかをり)。
"酸味(すみ)"、"苦味(にがみ)"、餹霜(しろざたう)による"甘味(あまみ)"、
三巴(みつどもへ)となりて拮抗(きそひあ)ひ、均衡(つりあひ)を齎(もたら)す。
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【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4 2017-08撮影
旭光學 賓得(Pentax)S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F5.6
三代目(さんだいめ)東道(あるじ)、昭和二十二(せうわにじふに)丁亥歳(ひのとゐどし)生(む)まれ【掲載許可濟】2017-08撮影
"平打麪(ひらうちめん)" ※全粒粉(ひきぐるみ)
"平打麪(ひらうちめん)" ※全粒粉(ひきぐるみ)
"平打麪(ひらうちめん)" ※全粒粉(ひきぐるみ)
"平打麪(ひらうちめん)"を"狐饂飩(けつねうろん)"に
"平打麪(ひらうちめん)"
"鬼柚(をにゆう)"
"鬼柚(をにゆう)"
"鬼柚(をにゆう)"
"鬼柚(をにゆう)"、寸尺(おほきさ)徑(さしわたし)四寸三分(≒13cm)
"鬼柚(をにゆう)"、斷面(きりくち)
"鬼柚(をにゆう)"を"果凍(にこゞり)"に
2020/12/05 更新
2020/04 訪問
大人(おとな)なら 努(つと)めて避(さ)けよ 雜沓(ひとごみ)と くどき繰言(くりごと) 「屋上架屋(やのうへのやね)」
通例(つね)のごとく"平打饂飩(ひらうちうどん)"×三玉(みたま)、
對價(あたひ)、三百圓也(さんびやくゑんなり)。
茹之(これをゆ)で上(あ)げ"狐温飩(×けつねうろん、〇きつねうどん)"と爲(な)す。
翌日(つぎのひ)には"釜玉(かまたま)"に、、。 ※←無冩眞(ゑはござらぬ)
因(ちな)みに、"狐温飩(きつねうどん)"のξ(ぐざい)は如下(つぎのとほり)。
・『木村豆腐店』の"油炸豆皮(あぶらあげ)"
・『わくわく廣塲』の"竹筍(たかむな)"+"蔥(ねぶか)"、
・『ベジブル農商』の"菠薐(からな)"
"溏油(だし)"と"調劑(あぢつけ)"は旣述(すでにのべたる)がごとし。
全粒粉(ふすまいり)の"平打饂飩(ひらうちうどん)"の味(あぢはひ)はと云ふと、
これ亦(また)旣述(すでにのべたるとほり)。
「屋上架屋(やのうへのやね)」避(さ)くるが大人(おとな)の嗜(たしな)み。
嗜(たしな)みだか馬竝(うまなみ)だか不知(しらぬ)が浮屠(ほとけ)。
佛陀(ほとけ)の眉間(みけん)に白毫(しらが)一本(ひとすぢ)。
相光照東方萬八千世界(ひかりをはなちて、ひむがしのかた、よろづせかいをてらす)。
とか何(なん)とか、理會(わかり)もせぬ儘(まゝ)啖之(これをかきくら)ふ。
扨(さて)、扨(さて)、幸手(さつて)の五商家(いつゝあきなひのみせ):
"暗匣(カメラ・オブスキュラ)"に裝着(つ)くる"鏡珠(たま)"として、
"旭光學製(あさひくわうがくせい)賓得(Pentax)S-M-C 琢磨(Takumar)3.5/35"
を選擇(えらむ)。
"Tessar(テッサー)"の前方(まへ)に、
負(ふ)の"メニスカス・レンズ"を加(くは)へたゞけの意匠(こしらへ)。
小型(ちいさく)、輕量(かろく)、高性能(こまかやかにうつしとるちからをほこる)。
善哉(よきかな)、善哉(よきかな)!
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【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 賓得(Pentax)S-M-C 琢磨(Takumar)3.5/35 @F5.6
東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4 ※亭主(あるじ)
三代目(さんだいめ)東道(あるじ)、昭和二十二(せうわにじふに)丁亥歳(ひのとゐどし)生(む)まれ【掲
全粒粉(ふすまいり)の"平打饂飩(ひらうちうんどん)"
"平打饂飩(ひらうちうんどん)"を"狐温飩(×けつねうろん、〇きつねうどん)"に
"平打饂飩(ひらうちうんどん)"を"狐温飩(×けつねうろん、〇きつねうどん)"に
2020/04/29 更新
2019/12 訪問
身包(みぐる)み剥(は)ぐは、箱根山(はこねやま)の追剥(おひはぎ)
前囘(まへ)は、當(こちら)『中村製麪所』の"平打饂飩(ひらうちうどん)"に、
『木村豆腐店』"炸豆皮(あぶらあげ)"、と云ふ配搭(くみあはせ)。
今囘(こだみ)は、近傍(ちかく)の『菊池豆腐店』を狙(ねら)ふも、
鎧戸(よろひど)が閉(と)ざゝれ、商賣(あきなひ)の氣配(けはひ)皆無(なし)。
已(や)むことを得(え)ずして、
只顧(ひたすら)日光街道(につくわうかいだう)を徒歩(かち)にて下(くだ)り、
『齋藤長吉商店』を標的(めざ)す。
と、前方左(ゆんでのさき)に"齋藤米穀豆腐店"なる袖招牌(そでかんばん)。
御内儀(おかみ)と丁々發止(あれやこれや)の應答(やりとり)の末(すゑ)、
竟(つひ)に『齋藤長吉商店』"炸豆皮(あぶらあげ)"を獲得(えたり)。
かくて、これを『中村製麪所』"平打饂飩(ひらうちうどん)"に配搭(くみあは)せ、
習慣(ならひ)の"狐温飩(けつねうろん)"を烹調(つくる)ことに、、。
"鍋(なべ)"は、かの天狗牌不鏽鋼两口鍋(てんぐじるしふたくちなべ)"、
"俎(まないた)"は檜(ひのき)、
俎上(うへ)では、天狗(てんぐ)と野干(きつね)が同穴(おなじあな)の貉(むじな)。
"炸麪花(あげだま)"も、有(ある)には有(ある)が、少々劣化(ちとふるめ)。
と云ふ情由(わけ)にて、
"貉温飩(むじなうどん)"を諦(あきら)めての"狐温飩(けつねうろん)"。
"盌(まり)"の古伊萬里(こいまり)の色繪(いろゑ)なるは、勿論(いふもさらなり) 。
扨(さて)、その口味(あぢ)は、、、?
やはり、"全粒紛(ひきぐるみ)"が吉(よい)。
嘉(よい)、良(よい)、佳(よい)の、宵(よひ)の醉(ゑひ)。
愚按(やつがれおもふに)、麥(むぎ)を身包(みぐる)み剥(は)ぐは、
箱根山(はこねやま)の追剥(おひはぎ)にも劣(おと)る愚舉(おろかなるふるまひ)。
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【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F4
福倫達(Voigtlaender) COLOR-SKOPAR 4/21 P VM @F11
三代目(さんだいめ)東道(あるじ)、昭和二十二(せうわにじふに)丁亥歳(ひのとゐどし)生(む)まれ【掲載許可濟】2017-08撮影
全粒粉(ひきぐるみ)の"平打饂飩(ひらうちうんどん)"、三玉(みたま)
全粒粉(ひきぐるみ)の"平打饂飩(ひらうちうんどん)"、三玉(みたま)
"平打饂飩(ひらうちうんどん)"を"狐温飩(×けつねうろん、〇きつねうどん)"に
"平打饂飩(ひらうちうんどん)"を"狐温飩(×けつねうろん、〇きつねうどん)"に、"麪條(きりむぎ)"
"麪粉(むぎのこ)"
外觀(かまへ)
近傍(ちかく)の『菊池豆腐店』
2019/12/08 更新
2019/11 訪問
呑(の)むは湯(しる)、打(う)つは製麪所(うどんや)、沽(か)ふは客人(ひと)
この近邊(あたり)、
東都(えど)に比較(くら)ぶれば何(なに)も無(な)く、
宛然(あたかも)、「如入無人之境(ひとなきところをゆくがごとし)」©羅漢中ぱいせん
書肆(ほんや)、两替商(りやうがへしやう)なんぞ、ある理(ことわり)も無(な)し。
人(ひと)を唸(うな)らす"美食(よきうけ)"は勿論(いふもさらなり) 。
ところが、往古(いにしへ)より、
"切麪(きりむぎ)"の類(たぐひ)は自家(いへ)で手擀(てうち)するが風習(ならひ)。
"蕎麥(楚者゛)"、"温飩(うんどん)"を沽(う)る者(もの)、亦(また)然(しかり)。
とは云へ、「玉石混淆、龍蛇混雜(たまといし、りゆうとへびとがまじりあふ)」。
"瓦礫(がれき)"の中(なか)から"玉璧(たま)"を探索(さがしもとむ)るは、
さながら、「畫脂鏤冰(あぶらにゑがき、こほりをきざみ)」、
「海底撈針(うみのそこにはりをさぐるがごと)」き「徒勞(むだぼね)」に終(を)はる。
なれど、
"全日空(ANA、やることがなく、ひねもす、ひまをもてあます)"老翁(おきな)には、
愉(たの)しきことでもあるし、
發掘(ほりいだ)したる折(をり)は「欣喜雀躍(まひをどらずといふことなし)」。
その中(なか)の一軒(いつけん)が當家(こちら)『中村製麪所』。
"麪粉(むぎのこ)"は"國産(くにつもの)"。
"手擀(てのし、てぎり)"なれど、
「"延(の)し"の一部(いちぶ)に器械(からくり)を活用(つか)ふ」とも、、。
かの"讃岐(さぬき)"ですら、
なほ、"濠太剌利亞(アウストラリア)"の"麪粉(むぎのこ)"を用(つか)ひ、
過半(あらかた)、かゝる器械(うちもの)に依存(たよ)る。
これでは、"均一(ひとしき)"ばかりの"野箆坊(のつぺらばう)"。
"捩率(よれ)"も"亂雜性(みだれ)"も「立錐無地(きりをたつるすきまもなし)」。
當家(こちら)は、かゝる"菜刀(はもの)"を利用(つか)ひ、
延(の)したる"麪(めん)"を截斷(たちきる)。
かくて、適度(ほどよ)き"縒(よ)れ"と"雜音(みだれ)"が生(う)まるゝことに。
加旃(しかのみならず)、
"平打饂飩(ひらうちうんどん)"は"全粒粉(ふすまも、めも、まるごとのひきぐるみ)"。
顏色(いろ)の白(しろ)さと"平滑性(なめらかさ)"こそ喪失(うしな)はれど、
風味(あぢとかをり)に"深(ふか)み"があり、"舌觸(したざは)り"愉快(いとをかし)。
"手擀(てのし、てぎり)"が當然(あたりまへ)のこの近邊(あたり)でも、
"全粒粉(ふすまも、めも、まるごとのひきぐるみ)"となると稀少(きはめてまれ)。
身(み)ぐるみ剥(は)ぐは、
"追剝(おひはぎ)"に、巷(そこいら)の"製粉小麥(せいふんこむぎ)"。
これを"狐温飩(×けつねうろん、〇きつねうどん)"に、、。
"炸豆皮(あげ)"は『木村豆腐店』、"炸麪花(あげだま)"は淺草(あさくさ)『まさる』。
"蔥(ねぶか)"と"菠薐(からな)"は、
近鄕(ちかくのさと)の百姓作(たみのてになる)"無農藥蔬菜(くすりなしあをもの)"。
"炸豆皮(あぶらあげ)"の顏色(いろ)は、
"不鏽鋼雪平鍋(なべ)"の操作(あつかひ)を誤(あやま)り、焦(こ)がしたがため。
『木村豆腐店』の所爲(せゐ)でも、"天狗物産(あそこ)"の瑕疵(わるさ)でもなく、
偏(ひとへ)に、冢中枯骨(それがし)が責任(せめをゝふべきこと)。
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【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F4
旭光學 S-M-C 琢磨(Takumar)1.8/55 @F2.8 ※菜刀(はもの)
三代目(さんだいめ)東道(あるじ)、昭和二十二(せうわにじふに)丁亥歳(ひのとゐどし)生(む)まれ【掲載許可濟】2017-08撮影
"芋川饂飩(いもかはうんどん)"
全粒粉(ひきぐるみ)の"平打饂飩(ひらうちうんどん)"、二玉(ふたゝま)
"平打饂飩(ひらうちうんどん)"を"狐温飩(×けつねうろん、〇きつねうどん)"に
"平打饂飩(ひらうちうんどん)"を"狐温飩(×けつねうろん、〇きつねうどん)"に、菠薐(はふれんさう、からな)
"平打饂飩(ひらうちうんどん)"、全粒粉(ひきぐるみ)の切麪(きりむぎ)
"平打饂飩(ひらうちうんどん)"、全粒粉(ひきぐるみ)の切麪(きりむぎ)
麪(めん)を截斷(き)る"菜刀(はもの)"
2019/11/23 更新
2019/06 訪問
手(て)に打(う)てる 糠(ふすま)の切麪(きりむぎ)茹(う)であげて 陋屋(ぼろや)で啖(くら)ふ 四疉半(しゞやうはん)かな
有一日(あるひ)、
日光街道幸手宿(につくわうかいだうさつてじゆく)を徘徊(たもとほ)る。
和食(ひのもとのめし)の『こちら』から、洋菓子(やうぐわし)の『こちら』、
掉尾(いやはて)が切麪(きりむぎ)の『こちら 』。
外觀(かまへ)も肆内(いちくらのなか)も平生(つね)のごとし。
此度(こだみ)も全粒粉麪(ふすまいり、ひきぐるみのこむぎこ)による、"ひらうち"。
"ひやむぎ"を合(あ)はせ、
對價(あたひ)、四百圓也(しひやくゑんなり)。
"うどん"を標榜(うたふ)も、原來(もとより)"切麪(きりむぎ)"。
これを茹(ゆ)で、"熱麪(あつむぎ)"、および、"冷麪(ひやむぎ)"と做(な)す。
茹汁(ゆでじる)に灰汁(あく)のごとき泡沫(うたかた)の、
「かつ消(き)え、かつ結(むす)ぶ」は全粒粉麪(ふすまいり)特有(ならでは)。
味(あぢはひ)、平滑性(なめらかさ)、齒觝觸(はあたり)、
悉(ことごと)く、常態(つね)に無所相違(つゆことなるところなし)。
近接(ちかより)て詳細(つぶさ)に觀察之(これをみる)に、
"糠(ふすま)"と推定(おぼし)き斑(まだら)、棒鱈(ぼうだら)、あほんだら。
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【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 S-M-C 琢磨(Takumar)1.8/55 @F2.8
旭光學 S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F5.6 ※陋屋(ぼろや)にて
東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4 ※2017-08撮影
福倫達(Voigtlaender) COLOR-SKOPAR 4/21 P VM @F11 ※外觀(かまへ)
三代目(さんだいめ)東道(あるじ)、昭和二十二(せうわにじふに)丁亥歳(ひのとゐどし)生(む)まれ【掲載許可濟】2017-08撮影
平打(ひらうち)饂飩(うんどん、=きりむぎ)を熱麪(あつむぎ)にて
平打(ひらうち)饂飩(うんどん、=きりむぎ)を熱麪(あつむぎ)にて
平打(ひらうち)饂飩(うんどん、きりむぎ)、全粒粉(ひきぐるみ)の麪條(きりむぎ)
平打(ひらうち)饂飩(うんどん、=きりむぎ)を冷麪(ひやむぎ)に、、
平打(ひらうち)饂飩(うんどん、=きりむぎ)を冷麪(ひやむぎ)に、、
平打(ひらうち)饂飩(うんどん、きりむぎ)、全粒粉(ひきぐるみ)の麪條(きりむぎ)
平打(ひらうち)饂飩(うんどん、きりむぎ)、全粒粉(ひきぐるみ)の麪條(きりむぎ)
包装紙(つゝみがみ)
平打(ひらうち)饂飩(うんどん、=きりむぎ)、全粒粉(ひきぐるみ)の麪條(きりむぎ)
冷麪(ひやむぎ、=ひやしきりむぎ)
乾梅實(うめぼし)
粳(うるのこめ)
甘藍(はぼたん)+蘿蔔(おほね)
貼紙(はりがみ)
外觀(かまへ)
2019/06/18 更新
2018/11 訪問
"切麥(きりむぎ)"を 茹(う)でゝ頂(いたゞ)く 寒(さむ)き夜(よ)に 麪(こむぎ)の馨(かを)る 獨(ひと)り熱麥(あつむぎ)
久方(ひさかた)ぶりの『中村製麪所』:
僕(やつかれ)狙(ねら)ふは、此度(こだみ)も"平打(ひらうち)"。
全粒粉(ぜんりふゝん)を捏(こ)ねて手(て)に延(の)し、
菜刀(はうちやう)にて截(た)ち、"切麥(きりむぎ)"となす。
心(こゝろ)なし、以前(まへ)に比較(くら)べて、色白(いろじろ)。
あるいは、普通麪粉(そこいらによくあるこむぎこ)を混(ま)ぜたる歟(か)?
これに"紐皮(ひもかは)"を加(くは)へ、 四玉(よたま)合計(あはせて)、
對價(あたひ)、四百圓也(よんひやくゑんなり)。
試(こゝろ)みに、
羅臼昆布(らうすこんぶ)、枕嵜本枯鰹節(まくらざきほんがれぶし)、
鯖節(さば)+宗田鰹節(さうだがつを)にて溏油(だし)を抽出(ひ)き、
淡口醬油(うすくちしやうゆ)とゲランド鹽(じほ)にて調味(あぢをとゝのふ)。
これに、
茹(う)でた"切麥(きりむぎ)"、ありあはせの菠薐草(はうれんさう)、
さらに、小蔥(あさつき)小口切(こぐちぎり)をあしらひ、"熱麥(あつむぎ)"となす。
所謂(いはゆる)"素饂飩(すうどん)"、もしくは"かけ饂飩(うどん)"。
愚按(やつがれおもふに)、
やはり、以前(まへ)の方(はう)が風味(あぢとかをり)に贏(まさ)る。
麪麭(ぱん)にしても、全粒粉(ぜんりふゝん)は嗜好(このみ)が二分(まふたつ)。
老生(それがし)、天竺菜(てんじくめし)でも"饢(ナン)"より"烤餠(チャパティ)"。
"紐皮(ひもかは)"≒棊子麪(きしめん)は、
鰹節出汁(かつをだし)の暗黒醬油味(あんこくしやうゆあぢ、©ドクシマぱいせん)に、
芝蔴油(ごまあぶら)薫(かを)る揚玉(あげだま)が吉(よい)!
京坂流(あちら)の"狐饂飩(けつねうろん)また惡(あ)しからず !
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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.8~F4
東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4 ※2017-08撮影分
三代目(さんだいめ)東道(あるじ)、昭和二十二(せうわにじふに)丁亥歳(ひのとゐどし)生(む)まれ【掲載許可濟】2017-08撮影
"平打(ひらうち)"切麥(きりむぎ)
"平打(ひらうち)"切麥(きりむぎ)
"紐皮(ひもかは)"≒棊子麪(きしめん)
"紐皮(ひもかは)"≒棊子麪(きしめん)
"平打(ひらうち)"切麥(きりむぎ)を熱麥(あつむぎ)に ※Cooked by 卍
"平打(ひらうち)"切麥(きりむぎ)を熱麥(あつむぎ)に ※Cooked by 卍
全粒粉(ぜんりふゝん)の"平打(ひらうち)"切麥(きりむぎ)を熱麥(あつむぎ)に ※Cooked by 卍
2019/01/15 更新
2017/08 訪問
『中村(なかむら)』は 汁(つゆ)も揃(そろ)へて 多種多様(さまざま)な 切麥(きりむぎ)刻(きざ)む 製麵所(よろづめんうち)
"收斂進化(しうれんしんくわ)":
"血統(ちすぢ)"こそ海(わた)と陸(くが)ほどに異(こと)なれど、
悠久(なが)き時(とき)を經(へ)て、
相似(あひに)たる容貌(すがたかたち)に收斂(なりゆ)くことをかく喚做(よびな)す。
"饂飩(うんどん)"と"切麥(きりむぎ)"の關係(あひだがら)もこれに同(おな)じ。
"饂飩(うんどん)"は"あの餛飩(わんたん)"が濫觴(みなもと)、
"切麥(きりむぎ)"は"切麪(せつめん)=刀切麪(たうせつめん)"が本家(ほんけ)。
"切麥(きりむぎ)"なる語(ことば)、今(いま)も稀(まれ)に用(もち)ゐらる。
今(いま)を遡(さかのぼ)ること大畧(およそ)四百年(よもゝとせ)、
"日葡辞書(あれ)"を閲覧(く)り、"料理物語(これ)"を精讀(よみこ)むに、
"うどん"と"切麥(きりむぎ)"は太(ふと)さの差異(たがひ)を殘(のこ)すのみにて、
做法(つくりかた)・佐料(たれ)とも、寸毫(つゆ)異(こと)なるところ皆無(なし)。
僕(やつかれ)以爲(おも)へらく、
素麪(そうめん)、中華麪條(もろこしふうきりむぎ)を含(ふく)め、
扶桑(わがくに)の麪(めん)は四海(よも)に誇(ほこ)るべき水準(たかみ)にあり。
意太利麪(パスタ)を超越(こ)え、中華麪(もろこしのきりむぎ)をも凌駕(しのぐ)。
その要諦(かなめ)、
腰(こし)と滑(なめ)らかさを兩立(ふたつながらにならびたゝすこと)にあり。
稻庭温飩(いなにはうどん)、『しゆはり』など、枚舉(かぞふ)るに遑(いとま)なし。
『松翁』一門(いちもん)が"冷麥(ひやむぎ)"も出色(ことのほかすぐる)。
有左程(さるほど)に、
滑(なめ)らかさことあれど腰(こし)なき温飩(うどん)・ひもかはの類(たぐひ)も、
僕(やつかれ)大(おほい)に愛好(このむ)。
當家(こちら)"の"温飩(うどん)"が、正(まさ)しくこの屬(たぐひ)。
抑々(そもそも)、古來(いにしへよりこのかた)、
武州北部(むさしのくにのきたあたり)は小麥(こむぎ)に恵(めぐ)まれ、
百姓(ひやくせい)、能(よ)く、これを粉(こ)に挽(に)き、
捏(こ)ねて延(の)し、切(き)りて"うどん"、"切麥(きりむぎ)"となす。
地域(ところ)や家庭(いへ)による差異(たがひ)、
腰(こし)の有無(ありなり)など不詳(つまびからならず)。
"武藏野温飩(むさしのうどん)"は、"讃岐温飩(さぬきうどん)"と同樣(おなじく)、
元來(もとより)、腰(こし)強(つよ)きものと云ふ。
強(つよ)く踏(ふ)まねば強靭(つよ)き腰(こし)は生(む)まれず、
適度(ほどよ)く寢(ね)かさねば滑(なめ)らかを齎(もたら)すことなし。
冷水(ひやみづ)に締(し)むるも腰(こし)に繋(つな)がる。
實(げ)に、『しゆはり』のごとき最上(いとよ)き温飩(うどん)は稀有(まれ)。
"料理物語(れうりものがたり)"には、
「うすにて、よくつかせ」とあるも、"踏(ふ)む"と云ふ做法(やりかた)はなく、
その手本(てほん)たる西土(もろこし)にも、
青竹打(あをだけう)ちで高名(なだか)き"竹昇麪(ちくしやうめん)"あるのみ。
嚴密(うるさ)き「武藏野温飩(むさしのうどん)」の定義(きまり)はさておき、
『うちだや』の温飩(うどん)には護謨(ごむ)のごとき彈力(はごたへ)。
平滑(なめ)らかさにも虧(かき)、その食感(はごたへしたざはり)、
中野十貫坂上(なかのじつくわんざかうへ)『四國屋』を髣髴(おもはす)。
當家(こちら)の"平打(ひらうち)うどん":
全粒粉(ふすまぐるみのうどんこ)を用(つか)ひ、
極(きは)めて薄(うす)く延(の)し、"タリオリーニ"ほどの幅(はゞ)に截(き)る。
勿論(いはずもがな) の手截(てぎ)り。
今(いま)を時(とき)めく"讃岐温飩(さぬきうどん)"も、
庖丁(はうちやう)にて手切(てぎ)りする肆(ところ)は稀少(まれ)。
"手截(てぎ)り"は、適度(ほどよ)き制作誤差(きりむら)を生(う)むのみならず、
温飩(うどん)稜線(かど)の鋭利(する)どさに聯結(つながる)。
件(くだん)の『しゆはり』も『うちだや』も"手截(てぎ)り"。
さりながら、當家(こちら)の饂飩(うんどん)には腰(こし)を缺(か)く。
肆(みせ)の推奬(すゝむる)四分(よんふん)では、
半點(いさゝか)嫩(やはらか)に過(す)ぎ彈力(はごたへ)を喪失(うしなふ)。
冷水(ひやみづ)に晒(さら)さで、
"釜玉(かまたま)"にて吟味(あぢみ)せしもその一因(わけのひとつ)歟(か)?
何(いづ)れにせよ、
僕(やつかれ)、かゝる腰拔(こしぬ)け温飩(うどん)を大嗜(おほいにこの)む。
庶幾(こひねが)はくは、
この薄(うす)さで幅廣(はゞひろ)の"ひもかは"を柔(やは)らかに茹(う)で、
暗黒醬油味(あんこくしやうゆあぢ)*)の汁(つゆ)に、
芝蔴油(ごまあぶら)の揚玉(あげだま)かけて餐(くら)はんことを。
【2017-08-22追記】:
冷水(ひやみづ)に晒(さら)して、一氣呵成(ひといき)に餐之(これをくらふ)。
目映(まばゆ)きばかりの輝(かゞや)きを保持(たも)ちつゝ、
透通(すきとほ)ること芳野葛(よしのくづ)のごとく、
その粘性(ねばり)、「大福餠(だいふくもち)歟(か)?」と錯覺(うたがはる)。
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*)©MSSBHS氏
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony) α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F4
東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Flektogon 2.8/20 @F8
三代目(さんだいめ)東道(あるじ)、昭和二十二(せうわにじふに)丁亥歳(ひのとゐどし)生(む)まれ【掲載許可濟】
三代目(さんだいめ)東道(あるじ)、昭和二十二(せうわにじふに)丁亥歳(ひのとゐどし)生(む)まれ【掲載許可濟】
外觀(かまへ)
外觀(かまへ)
店内(なか)
店内(なか)
貼紙(はりがみ)
粗末(そまつ)きはまる包装紙(つゝみがみ)
平打(ひらうち)うどん、擴大圖(かくだいづ)
平打(ひらうち)うどん、寸法(すんぱう)の目安(めやす)
【實施例(じつしれい)】、釜玉(かまたま)温飩(うどん)
【實施例(じつしれい)】、釜玉(かまたま)温飩(うどん)
2017/11/16 更新
當家(こちら)には五年(いつとせ)ぶり。
氷見(ひみ)は"寒鰤(かんぶり)"、素知(そし)らぬ顏(かを)の"貓被(ねこかぶ)り"。
"建屋(たてや)"が面目一新(あらた)まり、
「めん工房なかむら」を標榜(うた)ふ"新社屋(あらたなるたてや)"に、、。
"亭主(あるじ)"も齡(よはひ)を重(かさ)ね、
心(こゝる)なし歟(か)?、"達觀(うきよのしがらみをすて、さとりひらきつゝあり)"歟(か)?
"平打溫飩(ひらうちうんどん)"×十玉(とたま)+"粳(うるのこめ)"八百匁(≒3kg)、
都合(あはせて)、對價(あたひ)二千七百圓也(にせんしちひやくゑんなり)。
この"切麪(きりむぎ)"
「"全麥(ふすまいり)"歟(か)?否歟(いなか)?」、と云ふより、要點(かなめ)は、
一)、幅(はゞ)は適度(ほどよ)く亂雜(みだれ)、捩率(ねぢれ)存在(あり)
一)、舌(した)に平滑(なめらか)にして、臼齒(おくば)に彈(はづ)む齒應(はごた)へ
"平打溫飩(これ)"は"燒溫飩(やきうんどん)"に、、。
"電冰箱(エレキひむろ)"に保存(ねむ)る現有(ありあはせ)の食材(もの)を活用(いか)し、
"溫飩(きりむぎ)"を煮(ゆであげ)たる後(のち)、
"醬油(まめびしほ)"のみにて醢醯(あぢつけ)し、"鰹脯片(けづりかつをぶし)"を投下(パラリ)。
近會(ちかごろ)は、
"拉麪店(もろこしそばや)"より"蕎麥店(楚者゛や)"に惹(ひ)かれ、
"切麪(きりむぎ)"の調劑(あぢつけ)は、"醬汁(ソース)"より"醬油(しやうゆ)"を嗜好(このむ)。
蓋(けだ)し、馬齡(いたづらにとし)を重(かさ)ねたる所爲(せゐ)ならん。
幾乎所有地方(almost everywhere、=ほとんどいたるところ)、"鰹脯片(けづりかつをぶし)"、
、、といふより、"鰹脯粉(かつをぶしこ)"塗(まみ)れの"燒溫飩(やきうんどん)"。
これを瞬時(またゝくうち)に狼餐虎咽(むさぼりくらふ)。
善哉(よきかな)、善哉(よきかな)、鐁(やりがんな)!
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【暗匣】:日本光學 尼康(Nikon)Zf 無反光鏡可換鏡頭照相機(MILC、みらーれす)
【鏡珠】:福倫達(Voigtländer)APO-LANTHAR 2/50 @F2~F4
福倫達(Voigtländer)COLOR-SKOPAR 3.5/21 Asph. @F11
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【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(MILC、みらーれす)
【鏡珠】:東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4 2017-08撮影