酔狂老人卍さんが投稿したひびき庵(埼玉/蒲生)の口コミ詳細

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『此世をハ と里(り)や お暇尓(に) せん古(こ)う能(の) 煙りと供尓(に) 者(は)ひ 左樣なら』 (十返舎一九)

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閉店ひびき庵蒲生/うどん、そば

12

  • 昼の点数:4.2

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 3.8
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
12回目

2019/12 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

玄英(ふゆ)の"鴨(かも)" あきなき"切麥(うどん)" 靑陽(はる)は軈而(そこ)

冢中枯骨(それがし)、"河漏津(楚者゛きり)"より"切麥(きりむぎ)"を嗜(この)む。
Hence, Therefore, かゝるがゆゑに、
"大晦蕎麥(おほつごもり楚者゛)"が"大晦温飩(おほつごもりうどん)"と化(な)るは、
道理(よろづのものゝことわり)と云ふもの。

となると、渦潮(うずしほ)、樢布(わかめ)、阿波踊(あはをど)り。
(とり)より甘香美(うま)き玄英(ふゆ)の"(かも)"。
と云ふ次第(わけ)で、通例(つね)のごとく、"鴨蒸籠温飩(かもせいらうゝどん)"、
對價(あたひ)、一千二百圓也(いつせんにひやくゑんなり)。

仔細(こまけーこと©ドクシマぱいせん)は、
旣(すで)に幾度(いくたび)も記述(しる)せしことなれば、畧之(これをはぶく)。
武具馬具(ぶぐばぐ)、武具馬具(ぶぐばぐ)、三武具馬具(みぶぐばぐ)。
系統(システム)に"(バグ)"は附物(つきもの)、厄介者(やつかいもの)。

贖物(かひもの)に錢(ぜに)の要(い)るは、これまでの、
世界(よ)は大(おほ)きく遷移(うつろ)ひて、
孔方(ぜに)の用(つか)へぬ店(みせ)までも、
出(いで)し世間(よのなか)、哭(なげ)き頼哩(あらが)ふ、この卍(まんじ)。

大晦日(おほつごもり)の當日(このひ)は、
御内儀(おかみ)も子女(むすことむすめ)も大童(おほわらは)
两個(ふたり)の初見(みなれ)ぬ中居(なかゐ)までもが、
忙(いそがは)しく疉敷(たゝみじき)の間(ま)を動(うご)き囘(まは)る。

軈而(やがて)靑陽(はる)、
朱明(なつ)はその先(さき)、玄英(ふゆ)の"(かも)"、
何時(いつ)にても、白藏(あき)無(な)き"切麥(きりむぎ)"堪能(あぢはひ)て、
貰(もら)ふ"(みかん)"の重要性(おもみ)かな!

當家(こちら)、
口味(あぢ)も、商賣(あきなひ)の方法(やりかた)も往古(そのかみ)の儘(まゝ)
潔(いさぎよ)し!、これで吉(よし)!、これが正解(よし)!
可惜(をしむらく)は、"饂飩(うんどん)"の寸々(ずたずた)なること。

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【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.8~F5.6
     高千穗光學(Olympus)Zuiko Auto 3.5/21 @F11

  • "玄關(げんくわん)"

  • "灰皿(はひざら)"

  • "爪楊枝(つまやうじ)"

  • "鴨蒸籠温飩(かもせいらうゝんどん)"

  • "温飩(うんどん)"

  • "温飩(うんどん)"の捩率(よれ)、亂雜性(みだれ)、光澤(てかり)

  • "温飩(うんどん)"の捩率(よれ)、亂雜性(みだれ)、光澤(てかり)《擴大圖(おほきなるゑ)》

  • "鴨汁(かもじる)"、鴨肉(かもにく)

  • "鴨汁(かもじる)"、金針茹(えのきたけ)

  • "鴨汁(かもじる)"に"温飩(うんどん)"#BCMKR! ©ドクシマぱいせん ①

  • "鴨汁(かもじる)"に"温飩(うんどん)"#BCMKR! ©ドクシマぱいせん ②

  • "蔥(ねぶか)+生薑(くれのはじかみ)"

  • "胡麻(ごま)"

  • "橘(みかん)"

  • "橘(みかん)"

  • "橘(みかん)"

  • "菜單(しながき)"

  • "菜單(しながき)"

  • "菜單(しながき)"

  • "菜單(しながき)"

  • "菜單(しながき)"

  • "菜單(しながき)"

  • "菜單(しながき)"

  • "菜單(しながき)"

2020/01/01 更新

11回目

2019/10 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

巖(いはを)は千曳(ちびき)、染垂阿爺(おやぢ)は鼾(いびき)、旨(うま)き温飩(うどん)は『ひゞき庵』

惠菓』が消滅(き)え、この近邊(あたり)は久方(ひさかた)ぶり。
"あの口味(あぢ)"難忘(わすれがた)く」と云ふのも然(さ)ることながら、
"讃岐(さぬき)"を標榜(うた)ふ『根の津』の"切麪(きりむぎ)"と較(くら)ぶるが、
最大(もつともおほきな)る目的(ねらひ)。

"彈力性(はごたへ)"、"(ねば)り"、"平滑性(なめらかさ、したざはり)"、
は勿論(いふまでもなく)、
"光澤(つや)"、"亂雜性(みだれ)"、"捩率(よれ)"、"稜線(かどのするどさ)"、
と云ふが着目點(みるべきところ)。

"彈力性(はごたへ)"は两者(どちら)も、
不硬不軟(かたからず、やはらかきにすぎず)」
然(さ)りながら、"(ねば)り"ばかりは『根の津』の"それ"が優越(まさる)。
當家(こちら)の"それ"は、(はし)にも臼齒(おくば)にも不黏(ねばらず)。

茹(ゆ)でゝ漉水囊(みづこし)に掬(すく)ひ、
冷水(つめたきみづ)に漱(すゝ)ぎたる時點(とき)には旣(すで)に短(みじか)く、
"两不黏(はしにもおくばにもねばらぬ)"は、當然(あたりまへ)。
愚按(やつがれおもふに)、"足踏(あしぶみ)"不足(たらざる)に起因(よるもの)。

およそ"温飩(きりむぎ)"なるもの、
"彈塑性體(かたさとねばりづよさをもつもの)"として把握(とらふ)べきものなれど、
當家(こちら)の"それ"は、
"降伏點(かうふくてん)"から黏(ね)ばりきれず破斷(たちきれ)てしまふ。

"平滑性(なめらかさ、したざはり)"、"光澤(つや)"、"稜線(かどのするどさ)"、
不平不滿(くびひぬるところ)皆無(な)く
"亂雜性(みだれ)"、"捩率(ねぢれ、よれ)"、では『根の津』を"太刀山(たちやま)"。
"四十五日(ひとつきはん)"、否(いな)、"不戰勝(たゝかはづしてかてり)"。

これぞ、"孫氏兵法(そんしいくさのきはみ)"。
"太刀山(たちやま)"の"睨出(にらみだ)し"と云ふもこの等類(たぐひ)なるべし。
若(も)し懐疑者(うたがひをいだくもの)存在(あ)らば、
刮目(まなこゝすり)てこの圖繪(ゑ)を注視(よくみ)よ!

鴨汁(かもじる)"の"ξ(ぐざい)"と"溏油(だし)"は、
旣述(すでにいくたびもしるせ)しことなれば、省略之(これをはぶく)。
敢(あ)へて一點(ひとつ)だけ演述(い)ふなら、
笹搔(さゝがき)にせし"牛蒡(うまふゞき)"の重要(おも)き役割(やくわり)。

南蠻紅毛暦(あちらのこよみ)十月朔日(じふがつゝいたち)、
消費税(あきなひにかゝるおかみへのみつぎもの)が一割(いちわり、=10%)に、、。
御内儀(おかみ)、これを冷笑(ちやんちやらをかしきことゝわらひとばす)。
價格(ね)は以前(まへ)と不變(かはら)ぬ一千二百圓(いつせんにひやくゑん)。

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【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 賓得(Pentax) S-M-C 琢磨(Takumar)1.8/55 @F2.8~F4
     福倫達(Voigtlaender) COLOR-SKOPAR 4/21 P VM @F11

  • 外觀(かまへ)

  • 灰皿(はひざら)

  • 蔥(ねぶか)

  • 生薑泥(くれのはじかみおろし)

  • 胡麻(ごま)

  • "鴨蒸籠温飩(かもせいらうゝんどん)"、鴨汁(かもじる)

  • 鴨汁(かもじる)の牛蒡(うまふゞき)など

  • 鴨汁(かもじる)の金針茹(えのきたけ)

  • 鴨汁(かもじる)の鴨肉(かもにく)+胡蔥(あさつき)

  • 鴨汁(かもじる)の牛蒡(きたきす)

  • 切麪(きりむぎ)

  • 切麪(きりむぎ)

2019/10/03 更新

10回目

2018/12 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

貪(むさぼ)るは 『ひゞきの葊(いほ)』の 鴨蒸籠(かもせいらう) わが口唇(くちびる)は 汁(つゆ)に濡(ぬ)れつゝ

過年(としこし)に不可缺(かゝせぬ)×河漏(楚者゛きり)、〇切麪(きりむぎ)。
やはり、"鴨南蠻(かもなんばん)"より"鴨蒸籠(かもせいらう)"。
"鴨蒸籠(かもせいらう)"なれど、拔群(なみよりもたかし)
by 丸十將軍(さつましやうぐん)放屁老(へィひるらう)。

溏油(だし)の效(き)ゝたる暗黑醤油(あんこくしやうゆ)※©ドクシマぱいせん。
殘酷(ざんこく)、遲刻(ちこく)、狗邪韓國(くやかんこく)、
欽察汗國(キプチャク・ハンこく)、伊兒汗國(イル・ハンこく)、
伊漢(イルハン)媼(めのこ)にひつぱりだここのタコ~ッ!奴凧(やつこだこ)。

若(なんじ)、若(も)し、隻眼(ひとつでもまなこ)所有(あ)らば、
眼精(めんたま)全開(ヒンむき)て仔細(よ)く凝視(これをみよ)!
正雄(まさを)と正男(まさを)に淺田美代子(あさだみよ)、
(つや)、齒觝觸(はあたり)、亂雜性(みだれ)、とも、夢幻之境(ゆめかうつゝか)。

太陽暦(きりしたんごよみ)では、今日(けふ)は大晦日(おほつごもり)。
將(まさ)に、
(いぬ)去(さ)りて、(ゐのこ)向來(きたりなん)とす。 ←閲覽注意!!
新年好(いざ、ともに、あらたなるとしをいはゝむ)!

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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.8

  • ×廣瀬すゞ〇鈴(すゞ)、だらけ

  • "鴨蒸籠(かもせいらう)"、鴨汁(かもじる)、靑蔥(あをねぎ)

  • "鴨蒸籠(かもせいらう)"、鴨汁(かもじる)、合鴨肉(あひがもにく)精肉(よきにく)

  • "鴨蒸籠(かもせいらう)"、鴨汁(かもじる)のξ(ぐざい)

  • 切麪(きりむぎ)

  • 切麪(きりむぎ)、部分擴大圖(ぶゞんかくだいづ)

  • 芝蔴(ごま)

  • 蔥末(ねぶかこぐち)と生薑泥(くれのはじかみのおろし)

2018/12/31 更新

9回目

2018/12 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

苦橙(だいだい)が 今(いま)だに當家(こゝ)の 庭(には)になる 實(み)を摘(つ)みてなほ 剩餘(あまれ)るとぞおもふ

愚按(やつがれおもふに)、
"鴨蒸籠(かもせいらう)"の饂飩(うんどん)こそ頂點(いたゞき)なれど、
此度(こだみ)は、敢(あ)へて"鴨南蠻(かもなんばん)"を選擇(えらむ)。
對價(あたひ)、一千六百圓也(いつせんろつぴやくゑんなり)。

溏油(だし)も切麥(うどん)も"鴨蒸籠(かもせいらう)"に共通(おなじ)とは云へ、
この怒(いか)れる大蛇(をろち)猛々(たけだけ)しき切麥(きりむぎ)には、
やはり、濃厚(こ)き"滲汁(つけじる)"が最適(よくあふ)。
この饂飩(うんどん)に"かけ汁(じる)"では力不足(ちからおよぶところにあらず)。

辭別(いとまごひ)に際(あた)り、
×雞眼(うをのめ)、〇鵜眼(うのめ)・鷹眼(たかのめ)、棚(たな)を物色(さぐる)。
今(いま)は、"月桂葉(げつけいゑふ)"に(かき)。
"月桂葉(げつけいゑふ)"を貰(もら)ひ、"苦橙(だいだい)"をも撈(さぐ)らんとす。

御内儀(おかみ)應答(いらへ)て説明(い)ふやう:
色附(いろづ)きつゝあるも、庭(には)にはまだいくらでも、、
この辭(ことば)に甘(あま)へ、
庭(には)の苦橙樹(き)より"苦橙實(だいだい)"五箇(いつゝ)收穫(つみていたゞく)。

雙方(どちらも)利用價値大(おほいにやくにたつ)た川(がは)、
唐紅(からくれなゐ)の燉牛肉(ビフ・シチュウ)、
夢中(むちゆう)、ハイチュウ・プレミアム
檸檬水(レモネード)、擬制(もどきてつく)る苦橙水(だいだいすい)。

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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :高千穗光學 奧林巴斯(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto-Macro 2/50 @F2.8

  • 茶(ちや)

  • 灰皿(はいざら)

  • 七香粉(なゝいろたうがらし)

  • 牙簽(やうじ)

  • 鴨南蠻(かもなんばん)饂飩(うんどん)

  • 鴨南蠻(かもなんばん)、合鴨肉(かもにく)

  • 鴨南蠻(かもなんばん)饂飩(うんどん)、蔥(ねぎ)

  • 鴨南蠻(かもなんばん)饂飩(うんどん)、青蔥(あをねぎ)

  • 蔥(ねぎ)小口(こぐち)

  • 切麥(うんどん)

  • 月桂葉(げつけいゑふ)

  • 苦橙(だいだい)

2018/12/15 更新

8回目

2018/10 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

千切(ちぎ)れすぎ 蒸籠(せいろ)の温飩(うどん) しばきつゝ 鴨(かも)の滲汁(つけじる) つゆ殘(のこ)さじと

通例(つね)のごとく、" 鴨蒸籠(かもせいらう)"、
對價(あたひ)、一千二百圓也(いつせんにひやくゑんなり)。
"鴨汁(かもじる)"に限定(かぎ)るなら、當家(こちら)より
千壽 竹やぶ』門下(もんか)『ふか川』のそれ が贏(まさ)る。

やはり、當家(こちら)は"温飩(うんどん)"。
(つや)、平滑性(なめらかさ)、硬(かた)からず適度(ほどよ)き(こし)、
亂雜性(みだれ・ばらつき)、(よ)れ、鋭角性(かど)、
何(いづ)れも、老生(おひぼれ)が嗜好(このみ)

惜(を)しむらくは、
細(こま)かに千切(ちぎ)れたる切麪(きりむぎ)少(すく)なからざること。
先代(さきつおやかた)に比較(くら)べ、まだまだ、、
とは女將(おかみ)の歎息(ためいき)。

庭(には)に生(な)る"苦橙(だいだい)"を貰(もら)ふ。
「いくらでも、、」との言質(ことば)に甘(あま)へ四箇(よつ)。
古來(いにしへよりこのかた)、
"ポンス"には、香橙(ゆ)、酢橘(すだち)ならで、"苦橙(だいだい)"が風習(ならひ)。

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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.8~F4

  • 苦橙(だいだい)

  • 鴨蒸籠(かもせいらう)、鴨汁(かもじる)

  • 温飩(うんどん)

  • 蔥(ねぎ)

  • 芝蔴(ごま)

  • 鴨蒸籠(かもせいらう)、鴨肉(かもにく)+温飩(うんどん)

  • 鴨蒸籠(かもせいらう)、鴨肉(かもにく)+金針茹(えのきたけ)+牛蒡(ごばう)+温飩(うんどん)

  • 饂飩(うんどん)の乱雑性(みだれ・ばらつき)、縒(より)、艶(つや)、、短小(みじかめ)

2018/10/15 更新

7回目

2018/09 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

紫(むらさき)の 汁(つゆ)の佳味(あぢよ)き 饂飩店(うどんや)に 切麪(きりむぎ)咋(くら)ふ 龝(あき)の僕(やつかれ)

小人(それがし)、
"蕎麥切(そばきり)"より"饂飩(うんどん)"を嗜(この)む。
世(よ)に、"索麪(さくめん)"、"餺飥(はくたく)"、"切麪(きりむぎ)"、、、
"饂飩(うんどん)"に相似(あひに)たるもの少(すく)なからず

"索麪(さくめん)"は元々(もともと)"索餠(さくべい)"と記(かきしる)す。
往古(いにしへ)、唐土(もろこし)で"(べい)"が"(めん)"と變化(かはりぬ)。
"(べい)"は纔(わづ)かに、
烤鴨(あぶりがも)"春餠(しゆんべい)"などにその名(な)を殘(のこ)すのみ。

(こむぎのこ)を用(つか)ひ、
字面(じづら)のみ似(に)て姿形(すがたかたち)の異(こと)なる"餛飩(こんとん)":
そも"餛飩(こんとん)"とは、"渾沌(こんとん)"に由來(ちなむ)。
"渾沌(こんとん)"とは無七竅(なゝつのあなゝ)き神話生物(ものがたりのいきもの)

"渾沌(こんとん)"は"混沌(こんとん)"に同(おな)じ。
白麪(こむぎ)を練(ね)りて餡(あん)を包(つゝ)み竅(あな)なき故(ゆゑ)
その姿(すがた)より"混沌(こんとん)"と喚做(よびな)す。
嬉遊笑覽(きいうせうらん)*)に曰(いは)く:

「按ずるに、"混沌"、後に食偏に書かへたるなり
 煮て熱湯に漬して進る故、此方にては一名を"温飩"ともいひしなり。」
「今世"温飩"は、名の取違へなり
 それは、温麪にて"あつむぎ"といふものなりといへり。」

とは云へ、"日葡辭書(につぽじゝよ)"には、
"Vdon(うどん)"、もしくは"Vndon(うんどん)"の説明(はなし)として、
麪粉(こむぎこ)を捏(こ)ねて甚薄(いとうす)く作(つく)り、煮(に)たものにて、
 索麪(さくめん)、あるいは切麥(きりむぎ)のごとき餗(たべもの)」

江戸初期(えどのはじめ)"料理物語(れうりものがたり)"にも、
"うどん"と"切麥(きりむぎ)"を峻別(きびしくわ)けて記述(しる)さる。
兩者(ふたつ)の相違(たがひ)は太(ふと)さ
"うどん"は太(ふと)く、"切麪(きりむぎ)"は細(ほそ)し。

因(ちな)みに、"切麥(きりむぎ)"と"索麪(さくめん)"の差(さ)は、
"切麥(きりむぎ)"は庖丁(はうちやう)にて截(き)り
"索麪(さくめん)"は油(あぶら)を混(ま)ぜて拉(ひきの)ばすにあり。
これ、異朝(もろこし)も本朝(わがくに)も共通(おなじこと)

案下某生再説(それはさておき)、
當家(こちら)の饂飩(うんどん):
亂雜性(みだれ)、(こし)、平滑性(なめらかさ)、
一(ひと)つとして嗜好(このみ)に適合(あ)はざるは無(なし)

大多數(おほく)の讃岐饂飩(さぬきうどん)は齊一(とゝのひすぎてみだれなく)
武藏野饂飩(むさしのうどん)は臼齒(おくば)に頼哩(あらが)ひ
待塲饂飩(まちばうどん)に腰(こし)はなし
食獸(しよくじう)何(いづ)れの渾沌(こんとん)にも無竅(あなはなし)。

五秒(ごびやう)~十秒(じふびやう)、
鴨汁(かもじる)に(ひた)して咋之(これをくら)ふ。
實言(まこと)、味美也(よきあぢなり)!
(かも)、(ねぎ)、牛蒡(ごばう)、都(すべ)て吉(よし)。

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*)コマ番號 223/359
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.4~F4

  • 鴨蒸籠(かもせいらう)一式(ひとそろひ)

  • 鴨汁(かもじる)

  • 鴨肉(かもにく)

  • 金針茹(えのきたけ)

  • 切麥(きりむぎ)

  • 鴨汁(かもじる)に切麥(きりむぎ)

  • 鴨汁(かもじる)に饂飩(うんどん)

  • 剩餘(のこり)は蕎麥湯(そばゆ)にて

2018/09/12 更新

6回目

2018/04 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

足踏(あしぶ)みの よき腰(こし)のある 切麪(きりむぎ)を 汁(つゆ)に潛(くゞ)らせ 單獨(ひとり)鴨汁(かもじる)

久方(ひさかた)ぶりの『ひゞき庵』。
佳(よ)き鄙温飩(ゐなかうどん)を求(もと)め、彼此(をちこち)彷徨(さまよ)へど、
ひゞき庵に如(し)くは皆無(なし)の飛礫(つぶて)、
四九(しく)三十六計、走爲上計(さんじふろくけいにぐるにしかず)。

否(いな)、否(いな)、否(いな)!
爰(こゝ)で逐電(にぐ)るは漢(をのこ)にあらず。
石見銀山不要猫(いはみぎんざんねこいらず)、
遠山金四郎(とほやまきんさん)水野(みづの)を惶(おそれ)ず。

僕(やつかれ)卍(まんじ)、鴨(かも)を忘却(わす)れず
かくて、尋常(つね)のごとく、
"鴨蒸籠温飩(かもせいらうゝんどん)"、
對價(あたひ)、一千二百圓也(いつせんにひやくゑんなり)。

温飩(うんどん)は舌(した)に滑(なめ)らかにして、
適度(ほどよ)き齒觝觸(こし)を留(とゞ)む。
縒・亂雜性(よりとばらつき)も常態(つね)に異(こと)なるところなし。
溏油(だし)もまた然(しかり)。

"こし"と"だし"の存在(あ)る容(さま)、
宛然(あたかも)、神社(かむやしろ)の收納藏(くら)のごとし。
"だし"は慢慢(ゆるり)と引(ひ)き、
"こし"は激(はげ)しく肩(かた)に擔(かつ)ぎ、强(つよ)く足(あし)に踏(ふ)む。

足踏(あしぶみ)、繪踏(ゑぶみ)、これ 一二三(ひふみ)。
無齒(はなし)、無宿(やどなし)、狼藉(やりぱなし)。
田無(たなし)、龜無(かめなし)、雜談(むだばなし)。
温飩(うどん)啜(すゝ)りや、完食(のこりなし)

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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F4
      東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Flektogon 2.8/20 @F6.3~F11

  • 玄關(げんくわん)

  • 玄關(げんくわん)

  • 裏(うら)の駐車塲(くるまどめ)

  • 鴨蒸籠温飩(かもせいらうゝんどん)

  • 鴨蒸籠(かもせいらう)

  • 温飩(うんどん)

  • 温飩(うんどん)剩餘(あまり)

  • 鴨汁(かもじる)に温飩(うんどん)

  • 鴨汁(かもじる)に温飩(うんどん)

  • 鴨汁(かもじる)に+蕎麥湯(そばゆ)

  • 蔥(ねぎ)+生薑(はじかみ)

  • 芝蔴(ごま)

  • 灰皿(はいざら)

  • 灰皿(はいざら)

  • 牙簽(やうじ)

  • 桌子(つくゑ)

2018/05/01 更新

5回目

2018/02 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

『ひゞき庵』 この界隈(あたり)なる 合鴨(あひがも)の 鮮(うまみ)ある身(み)を 獨(ひと)り鴨(かも)喰(は)む

更科』にて觸(ふ)れたごとく、
小人(それがし)、
漸(やうや)う、"うどん山(やま)"の宏大(ひろ)き裾野(すその)に到達(いたれり)
當家(こちら)『ひゞき庵』の位置附(いちづけ)は如下(つぎのとほり)。

 ======================================
  【麪條(きりむぎ)(ふと)さ】  【麪條(きりむぎ)彈力(はごたへ)】
    ↑                 ↑
    |        ◎(武藏㙒)   |        ◎(武藏㙒
    |                 |
    |         ■『ひゞき庵』 |
    |                 |      △(加須
    |                 |     ■『ひゞき庵
    |        △(加須)    |
    |                 |  
    |                 |
    |                 |
    |                 |
    +----------→      +----------→
    【亂雜性(みだれ・ばらつき)】 【掛汁(かけじる)←→滲汁(つけじる)】
 ======================================

淡醎(しほからさ)適度(ほどよ)く、多量(おほ)き(しる)には、
"掛汁(かけじる)"のごとく全體(すべて)を滲(ひた)すが適切(よい)
その儘(まゝ)では、冷(つめ)たく、硬(かた)めの麪條(きりむぎ)も
涮牛肉(しやぶしやぶ)のごとく泅(およ)がせば、軟化(やはらかに)、、。

ひゞき庵』の温飩(うどん)が正(まさ)にこれ。
その容(さま)、
宛然(あたかも)、工藝茶(こうげいちや)の熱水(ゆ)に開花(はなひら)くがごとし
この温飩(きりむぎ)を汁(しる)に潛(ひた)さぬは愚昧(おろか)

御内儀(おかみ)曰(いへら)く:
合鴨(あひがも)は腿肉(もゝ)ばかりを用(つか)ひ、
 厚(あつ)く切附(きりつ)くるを旨(むね)とす。」
「その理由(ことわり)、只顧(ひたすら)鮮(うまみ)を重視(おもんず)ればなり。」

麪條(きりむぎ)の短小(みじか)きは、
 二代目東道(にだいめあるじ)たる倅(せがれ)が所爲(せゐ)。」
勿使用之(これをつかふことなかれ)!と諭(さと)すも、
 聽(き)く耳(みゝ)持(も)たず!」

と、先代(さきつおやかた)との相違(たがひ)をうち哭(なげ)く
とは云へ、
「多(おほ)くの賓(まらうど)、
 "難冷(さめがたし)"と、この汁(しる)を絶賛(てばなしでほめたゝへたまふ)。」

倩(つらつら)"(しる)"と"温飩(うどん)"の相性(なか)を窺(うかゞ)ふに、
實(げ)に、
"比翼連理(ひよくれんり)"、"偕老同穴(かいらうどうけつ)"の趣(おもむき)。
卍(まんじ)、善哉(よき)、善哉(よき)!

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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 賓得(Pentax)Super 琢磨(Takumar)8枚玉 1.4/50 @F2.4~F4

  • 蔥(ねぎ)

  • 生薑(はじかみ)

  • 芝蔴(ごま)

  • 鴨汁(かもじる)

  • 鴨汁(かもじる)の合鴨肉(あひがもにく)

  • 温飩(うどん)

  • 温飩(うどん)、擴大圖(おほきなるゑ)

  • 亂雜性(みだれ・ばらつき)

  • 鴨汁(かもじる)+温飩(うどん)

  • 鴨汁(かもじる)+温飩(うどん)

  • 牙簽(やうじ)

  • 灰皿(はいざら)

2018/03/28 更新

4回目

2018/01 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

よく冷(ひ)やし 温飩(うどん)で啖(くら)へ 鴨蒸籠(かもせいらう) 稜(かど)・縒(より)ともに 汁(しる)に合(あ)ふなり

小人(それがし)、
"鴨南蠻(かもなん)"より"鴨蒸籠(かもせいらう)"を嗜(この)む。
その理由(ことわり)、
暖(あたゝ)かき鴨汁(しる)と冷(つめ)たき温飩(うどん)との邂逅(であひ)にあり。

この日(ひ)課題(つまびらかにすべきこと)は、
温飩(うんどん)の最適温度(ほどよきあたゝかさ)
并(なら)びに、
鴨汁(かもじる)と温飩(うんどん)との最適温度差(もつともよきあたゝかさのさ)

そも、食感(はごたへ・したざはり)の對比(たがひ)、
たとへば、
 ・外皮(そと)は脆(もろく)←→ 中實(なかご)は嫩(やはらか)
は、誰(たれ)しもが意識(きにかく)るが常態(つね)。

然(さ)れば、
齒觝觸(はあたり)のみならず、
温度差(あたゝかさのさ)も、吾儕(わなみ)が研究課題(きはむべきこと)。
鮓(すし)の舎利(すめし)と鮓種(すしだね)との關係(あひだがら)などなど。

室温(へやのあたゝかさ)に馴染(なじ)ますが近會(ちかごろ)風習(ならひ)。
しかはあれど、
舎利(すめし)と鮓種(すしだね)が等温(おなじぬるさ)では
何(なん)とも締(し)まりなき味(あぢはひ)と墮(な)るほかなし

案下某生再説(それはさておき)、
件(くだん)の、温飩(うんどん)←→ 鴨汁(かもじる)
饂飩(うんどん)は冷水(つめたきみづ)に晒(さら)され、
大畧(およそ)攝氏十度(せつしゞふど、=10℃)ほど。

一方(かたや)、鴨汁(かもじる)は攝氏七十度(せつしなゝじふど、=70℃)ほどか?
 ①、饂飩(うんどん)を鴨汁(かもじる)に一秒(いちびやう)滲(ひた)す。
 ②、饂飩(うんどん)を鴨汁(かもじる)に五秒(ごびやう)滲(ひた)す。
 ③、饂飩(うんどん)を鴨汁(かもじる)に十秒(じふびやう)滲(ひた)す。

一秒(いちびやう)では、差(さ)が激(はげ)しく違和感(ゐわかん)、
十秒(じふびやう)だと、馴染(なじ)み過(す)ぎて、まるで"鴨南蠻(かもなん)"。
此度(こだみ)の實驗(こゝろみ)では五秒(ごびやう)が最善(もつともよし)。
人(ひと)に依(よ)り、太(ふと)さに從(したが)ひ、差異(さい)あるべし。

"鴨蒸籠(かもせいらう)"なるもの、
讃州(さぬき)で號(い)ふ"ひやあつ"に相當(あたる)。
"ひやあつ"を如何(いか)にして啖(くら)ふを「吉(よし)」とするか、
興味(ひかるゝところ)こそあれ、小人(それがし)、不案内(あづかりしらぬ)

玻璃(がらす)と錯覺(みまが)ふばかりの透明感(すけてきよらかなるさま)、
舌觸(したざは)りの平滑(なめ)らかさ、彈力(はごたへとねばり)、
(より)、稜線(かどのするどさ)、亂雜性(ばらつき・みだれ)、
一(ひと)つとして、僕(やつかれ)が嗜好(このみ)と相違點(ことなるところ)なし

鴨汁(かもじる)もまた秀逸(すばらしきもの)。
倩(つらつら)鴨肉(かも)の(そびら)を窺(うかゞ)ふに、
燒蔥(やきねぎ)ならで青々(あをあを)たる淺蔥(あさつき)を負(お)ふ
笹搔牛蒡(さゝがきごばう)用(つか)ふは、東都(えど)にもなき智慧(ちゑ)。

この(かも)、
畏(おそ)れ多(おほ)くも越谷御狩塲(こしがやのおんかりば)より、
五右衞門(ごゑもん)が盜(ぬす)み、次郎吉(じらきち)ばら撒(ま)きたるもの。
、、と云ふは、眞赤(まッか)な虚談(うそ)つきは泥棒(ぬすびと)の濫觴(はじまり)

扨(さて)、御立合(おたちあひ)!
武州越谷(むさしこしがや)に飼育(そだて)られましたる合鴨(あひがも)。
御狩塲(おかりば)の青首(あをくび)に比較(くら)べ、
己(おのれ)の醜惡(みにく)き姿(すがた)に駭(おどろ)き脂汗(あぶらあせ)

と演述(い)ふは、妄想(ゑそらごと)なれど、
蔬菜(あをもの)と一緒(とも)に燉(トロリトロリとにつむ)ること、霎時(しばし)。
相互(たがひ)に鮮(うまみ)を補(おぎな)ひ、高(たか)め、
これにある鴨油(かものあぶら)と成(な)りまする。

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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :高千穗光學 奧林巴斯(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto-Macro 2/50 @F2.8~F4

  • 七味蕃椒(なゝいろたうがらし)

  • 牙簽(やうじ)

  • 鴨蒸籠(かもせいらう)、鴨汁(かもじる)

  • 薬味(やくみ)

  • 鴨汁(かもじる)の淺蔥(あさつき)

  • 鴨汁(かもじる)の合鴨(あひがも)

  • "亂雜性(みだれ)"と”縒(よ)り”のある温飩(うんどん)

  • 透明(すけてきよらかな)る温飩(うんどん)

  • 温飩(うんどん)、殘(のこ)り纔(わづ)か

  • 温飩(うんどん)の"亂雜性(ばらつき・みだれ)"

  • 鴨汁(かもじる)に温飩(うんどん)、"縒(よ)り"

  • 鴨油(かものあぶら)

2018/01/22 更新

3回目

2017/12 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

晦(つごもり)の 蕎麥(そば)より好(す)きな 饂飩(うんどん)を 拔驅(ぬけが)けせんと 單獨(ひとり)鴨南蠻(かもなん)

二日(ふつか)拔驅(ぬけが)けの晦日饂飩(つごもりうんどん)。
勿論(いふまでもなく)、行方(ゆくへ)は手打饂飩(てうちうどん)『ひゞき庵』。
此度(こだみ)、初(はじめ)て"鴨南蠻温飩(かもなんばん)"を擇(えら)む。
對價(あたひ)、一千六百圓也(いつせんろつぴやくゑんなり)。

愚按(やつがれおもふに)、
"かへし"や溏油(だし)そのものは"鴨蒸籠(かもせいらう)と"共通(おなじもの)。
なれど、冷水(つめたきみづ)に〆る"蒸籠(せいらう)"と、
暖(あたゝ)かき儘(まゝ)の温飩(うどん)では齒觝觸(はあたり)が異(こと)なる

加旃(しかのみならず)、
"かけ汁(じる)"と"つけ汁(じる)"とでは濃度(こさ)に相違(たがひ)
利尻昆布(りしりこんぶ)+鰹本枯節(かつをほんがれぶし)+鯖節(さばぶし)、
なる構成(くみあはせ)は"つけ汁(じる)"に吉(よし)。

そもそも、利尻昆布(りしり)・鰹本枯節(ほんがれ)は、
懐石(くわいせき)・割烹(かつぱう)の(わん)に用(つか)ふもの。
縱令(たとひ)、これに鯖節(さばぶし)を加(くは)へたとて、
"かけ汁(じる)"に不可缺(かゝ)せぬ"下手味(げてみ)"に乏(とも)し。

"鴨蒸籠(かもせいらう)"が★4.5なら、"鴨南蠻(かもなん)"は★3.8ほど。
とは云へ、食(た)べ進(すゝ)めど、
一向(すこしも)「食(た)べ疲(づか)れ」する豫兆(きざし)なく
爽快(さはやか)にして、咽喉(のみど)も怡(よろこ)ぶ

そもそも、小人(それがし)、かの『室町砂塲』でも、
"天麩羅蕎麥(てんぷらそば)"より、
"(てん)もり"、もしくは"(てん)ざる"選擇(えらむ)が通例(つね)。
冷(つめ)たき蕎麥切(そばきり)に、温(あたゝ)かき滲汁(つけじる)

讃州(さぬき)ではこれを「ひやあつ」と號(い)ふ。
あまりに大名(なのおほき)な"讃州(さぬき)"に比較(くら)ぶれば、
温飩(うどん)の世界(よ)で、"武州(むさし)"など塵芥(ちりあくた)。
しかはあれど、"手截(てぎり"は"讃州(さぬき)"にも稀有(まれ)。

"手截(てぎり)"の特長(よさ)は、
 一、無機的均一性(つまらぬひとしさ)がなく、ほどよき亂雜性(みだれ)あること
 一、稜線(かど)の鋭角(するど)きこと
 一、"(よ)れ"を隨伴(ともな)ふこと

この近邊(あたり)、
武里(たけさと)に"讃岐饂飩(さぬきうどん)"『基藏』、
越谷(こしがや)に"武藏野饂飩(むさしのうどん)"『うちだや』など、
若手職人(わかて)"手截(てぎり"の舖(みせ)あれど、やはり『ひゞき庵』が吉(よい)。

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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F4

  • 鴨南蠻温飩(かもなんばんうどん)

  • 鴨南蠻温飩(かもなんばんうどん)

  • 鴨南蠻温飩(かもなんばんうどん)

  • 鴨南蠻温飩(かもなんばんうどん)、饂飩(うんどん)

  • 鴨南蠻温飩(かもなんばんうどん)

  • 鴨南蠻温飩(かもなんばんうどん)

  • 取皿(とりざら)に

  • 鴨肉(かもにく)皮(かは)

  • 鴨(かも)の膩(あぶら)

  • 汁(つゆ)

  • 菜單(しながき)

  • 菜單(しながき)

2017/12/30 更新

2回目

2017/12 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

大間野(おほまの)ゝ 茜色(あかね)の葊(いほ)の 温飩(うどん)喰(く)ひ わが衣手(ころもで)は 汁(つゆ)に濡(ぬ)れつゝ

やはり温飩(うんどん)は手截(てぎり)に限(かぎ)る
琵琶湖(びはこ)に繁殖(はびこ)るブルーギル
丸龜(まるがめ)』嘯(うた)ふトリドール
饂飩(うどん)打(う)つのは製麪機(せいめんき)。

今(いま)や、彼此(をちこち)に跳梁跋扈(はびこ)る『丸龜製麪(こちら)』。
その容(さま)、
瞬(またゝ)く中(うち)に子孫(こやまご)を増殖(ふ)やし、
天(そら)を覆(おほ)ひ、地(ち)に滿(み)つる(いなご)を髣髴(おもはす)。

温飩(うどん)は"讃州(さぬき)"のみにあらず!!
人(ひと)を騙(だま)すは"(たぬき)"のみにあらず 。
副知事(ふくちじ)は(かなめ)のみにあらず。
妖怪(ばけもの)は垢甞(あかなめ)のみにあらず。

當家(こちら)の溏油(だし)は、
利尻昆布(りしりこんぶ)+鰹本枯節(かつをほんがれぶし)+鯖節(さばぶし)。
味精(あれ)を不使用(つかふことな)く、この魂消(たまぐ)るばかりの鮮(うまみ)
漿醤(しやうゆ)は銚子(てうし)の"濱口儀兵衞(やまさ)"。

當肆(こちら)の饂飩(うんどん)、
足踏(あしにてふ)み、手切(てぎり)し、一日(ひとや)熟成(ね)かす。
舌(した)に滑(なめ)らかで、絶妙(このうへな)き齒觝觸(はあたり)を殘(のこ)す
何(なに)より、麪條(きりむぎ)の(より)と亂雜性(ばらつき)が白眉(かなめ)。

連鎖店(れんさてん)『丸龜製麪(あそこ)』は勿論(いふまでもなく)、
讃州(さぬき)で名店(なのあるみせ)ですら、
菜刀(はうちやう)で手截(てぎ)りするは稀有(まれ)
(より)と亂雜性(ばらつき)は手截(てぎ)りなればこそ

この色艷(いろつや)は美女(たをやめ)の口唇(くちびる)を髣髴(おもは)せ、 
その光輝(かゞやき)は燕流鏡面研磨(みがきやのかゞみしあげ)の如(ごと)く、
鴨汁(かもじる)に浮(う)く膩(あぶら)も天目茶碗(あれ)に似(に)たり。
愚按(やつがれおもふに)、味(あぢ)も姿(すがた)も讃岐(さぬき)を凌駕(しのぐ)

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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :蔡司(Carl Zeiss)C Sonnar T* 1.5/50 ZM @F2.2~F4

  • 菜譜(こんだて)

  • 七味蕃椒(なゝいろたうがらし)

  • 牙簽(やうじ)

  • 灰皿(はいざら)

  • 蔥(ねぎ)に生薑(はじかみ)

  • 芝蔴(ごま)

  • ”鴨蒸籠(かもせいらう)”、鴨汁(かもじる)

  • ”鴨蒸籠(かもせいらう)”、鴨汁(かもじる)蒸籠(かもせいらう)”

  • ”鴨蒸籠(かもせいらう)”、鴨汁(かもじる)、油滴(あぶらのしづく)、後暈(あとぼけ)

  • ”鴨蒸籠(かもせいらう)”、鴨汁(かもじる)、油滴(あぶらのしづく)前暈(まへぼけ)="Soap bubble bokeh"

  • 温飩(うんどん)

  • 饂飩(うんどん)

  • 饂飩(うんどん)、手切(てぎり)による縒(よ)れ

  • ”鴨蒸籠(かもせいらう)”、鴨汁(かもじる)に温飩(うんどん)

  • ”鴨蒸籠(かもせいらう)”、鴨汁(かもじる)に温飩(うんどん)

  • 食後(たべをはり)の鴨汁(かもじる)

2017/12/29 更新

1回目

2017/11 訪問

  • 昼の点数:-

    • [ 料理・味3.6
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

蕎麥前(そばまへ)に 冷酒(ひやざけ)呑(の)めば 溏油(だし)馨(かを)る 東(あづま)の汁(つゆ)に 出(いで)し合鴨(あひがも)

日光街道(につくわうかいだう)に佳店(よきみせ)なきこと
宛然(あたかも)、
蛙(かはづ)に臍(ほぞ)なく、和尚(おしやう)に髮(かみ)なきがごとし
土龍(むぐら)が天空(そら)を飛翔(と)ぶ」と言(い)ふべき歟(か)?

蒙御免、餐廳番附、行司=價格公司(ごめんかうむるくひものやばんづけ)」に、
四星(よつぼし)は稀有(まれ)。
加旃(しかのみならず)、
番附上位(うへ)も新派拉麪(あたらしきもろこしのきりむぎ)ばかり。

往古(いにしへ)以來(よりこのかた)、
當地(このあたり)は小麥(こむぎ)に恵(めぐ)まれ、
家々(いへいへ)で打(う)つほど"温飩(うんどん)"は身近(みぢか)
"餛飩(うんどん)"とは元來(もとより)"餛飩(こんとん、ワンタン)"のこと。

羊羹(ひつぢのあつもの)が紅豆果凍(あづきのにこゞり)に變化(ば)け、
"餛飩(ワンタン)"は"切麥(きりむぎ)"へと"收斂進化(かはりはてぬ)"。
因(ちな)みに、
"切麥(きりむぎ)"は異朝(もろこし)"切麪(きりめん、せつめん)"が濫觴(はじまり)。

巧拙(よしあし)ありと雖(いへど)も、
この近邊(あたり)では麪粉(うどんのこ)を捏(こ)ねて延(の)し
これを庖丁(はうちやう)で切斷(たちき)りて温飩(うんどん)となすが通例(ならひ)。
其處(そこ)の蕎麥店(そばや)も、彼處(かしこ)の温飩(うどんや)も、、。

とは云へ、
山葵(わさび)は(こな)、(えび)は冷凍物(あれ)と云ふ爲體(てゐたらく)。
如何(いか)に山葵(わさび)と蝦(えび)を囘避(さ)くるか」、が、
温飩(うんどん)啖(くら)ふ要諦(かなめ)となる。

饂飩(うんどん)は讃州(さぬき)に限(かぎ)る!」が衆目一致(ひとしきみかた)。
さはあれ、その多(おほ)くは舶來麪粉(あちらのこな)を用(つか)ひ、
庖丁(はうちやう)ならぬ器械(うちもの)にて截斷之(これをきる)。
"亂雜性(みだれ)"も"(より)"もなき陳腐(ありきたり)の麪條(きりむぎ)

反之(これにひきかへ)、
武州(むさし)、就中(わきても)、この近邊(あたり)の温飩(うんどん)は、
"亂雜性 (みだれ)"も"(より)"もあり、 角(かど)が立(た)つ
されば、血沸(ちわ)き、肉踊(にくをど)り、魂(たましひ)も搖(ゆ)さぶらる

かの"刀削麪(とうしやうめん)"は勿論(いふまでもなく)、
便宜店(こんびに)の蕎麥切(楚者゛きり)ですら、
"亂雜性(みだれ)"を重視(おもん)ずるが近會(ちかごろ)の烹飪法(やりかた)
"彈力性(こし)"と"平滑性(なめらかさ)"は肆(みせ)に依存(よりけり)。

御内儀(おかみ)に據(よ)らば、
麪粉(うどんのこ)は、何季節(いつ)でも"あかぎ "、"百合星 (ゆりぼし)"。」
六(むつ)かしき東瀛(ひのもと)の麪粉(うどんのこ)を用(つか)ふは、
激賞(てばなしでほめたゝ)ふるに價値(あたひ)す。

當家(こちら)の麪粉(こ)は (ふすま)を除去(のぞ)きたるものなれど、
全粒粉(ふすまいりうどんのこ)を用(つか)ふ家(いへ)も、、。
幸手宿(さつてじゆく)『中村製麪所』これなり。
二升五合(にしやうはん)糠(ふすま)の舌觸(したざは)り。

およそ、"温飩(うんどん)"なるもの、
地域(ところ)により千變萬化(さまざまにかはる)
"平滑性(なめらかさ)"なら"稻庭(いなには)"、
"亂雜性(みだれ)"ならこの界隈(あたり)のものが最善(なにより)。

扨(さて)、
その溏油(だし)はと惟(おもんみ)るに、
讃州(さぬき)なら"いりこ"すなはち"鰯煮干(いはしのにぼし)"に昆布(こんぶ)、
東國(あづま)では"鰹節(かつをぶし)"+"鯖節(さばぶし)"が主體(おも)。

當家(こちら)の溏油(だし)は、
利尻昆布(りしりこんぶ)+鰹本枯節(かつをほんがれぶし)+鯖節(さばぶし)。
京師(みやこ)で嗜(この)まるゝ利尻(りしり)も、東國(あづま)では稀有(まれ)。
東道(あるじ)、板前出身(いたまへあがり)なれば、、」との説明(はなし)。

汁(つゆ)の鹵味(しほけ)は慣習(ならひ)の濃口豆油(こいくちしやうゆ)。
具材(ぐ)は、合鴨(あひがも)、小蔥(こねぎ)、牛蒡(ごばう)、金針菇(えのき)。
上記(くだん)の溏油(だし)と濃口生抽(こいくちしやうゆ)に、
合鴨(あひがも)の(うまみ)と(あぶら)が共鳴(ひゞきあふ)。

その音色(ねいろ)、
(しやう)、篳篥(ひちりき)の名匠達(たくみたち)の協奏(かな)づる、
絲竹艷曲(しちくえんきよく)に異(こと)ならず。
善哉(よきかな)、善哉(よきかな)!

鰯煮干 溏油(いりこだし)に薄口秋油(うすくちしやうゆ)」、
と云ふ 讃州(さぬき)ばかりが温飩(うんどん)にあらず!
關東(あづま)の温飩(うんどん)にも精麁(よしあし)あり。
當家(こちら)の饂飩(うんどん)、紛(まが)ふ方(かた)なき上等品(よきしな)。

藥味(やくみ)の(ねぎ)は、
東都(えど)の老舖(しにせ)とは天淵冰炭(おほきなるたがひ)
山葵(わさび)・(えび)は勿論(いふもさらなり) 。
(ちや)も出涸(でが)らし。

五十嵐(いがらし)、木枯(こが)らし、來(き)にけらし。
そもそも東都(えど)では茶(ちや)は提供(いださ)ぬが慣習(ならはし)
かゝるところに眼(まなこ)瞑(つぶ)るなら、
この"鴨蒸籠(かもせいらう)"、胸(むね)を張(は)るべき佳品(よきしな)

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【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F3.5
      東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Flektogon 2.8/20 @F8

  • 駐車塲(くるまどめ)より第(やしき)を窺(うかゞ)ふ

  • 招牌(かんばん)

  • 第(やしき)

  • 掃愁帚(さけ)

  • 豬口(ちよく)

  • 鴨蒸籠(かもせいらう)

  • 鴨蒸籠(かもせいらう)、鴨蔥(かもねぎ)

  • 鴨蒸籠(かもせいらう)、鴨肉(かものにく)

  • 鴨蒸籠(かもせいらう)、鴨肉(かものにく)と鴨油(かものあぶら)

  • 饂飩(うんどん)

  • 温飩(うんどん)

  • 温飩(うんどん)

  • 温飩(うんどん)の縒(よ)り

  • 饂飩(うんどん)の亂雜性(みだれ)

  • 蕎麥汁(そばつゆ)に饂飩(うどん)

  • 蕎麥汁(そばつゆ)に温飩(うんどん)

  • 牙簽(やうじ)

  • 楊枝(やうじ)

  • 七味蕃椒(なゝいろたうがらし)容器(いれ)

  • 七味蕃椒(なゝいろたうがらし)

  • 蔥(ねぎ)

  • 生薑(はじかみ)

  • 芝蔴(ごま)

  • 灰皿(はいざら)

  • 凧(たこ)

  • 小上(こあ)がりの疉(たゝみ)

  • 團扇(うちは)

  • 鈴(すゞ)

2017/11/09 更新

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