酔狂老人卍さんが投稿した和三盆 恵菓(埼玉/蒲生)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

『此世をハ と里(り)や お暇尓(に) せん古(こ)う能(の) 煙りと供尓(に) 者(は)ひ 左樣なら』 (十返舎一九)

メッセージを送る

酔狂老人卍 (70代以上・男性) 認証済

この口コミは、酔狂老人卍さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

閉店和三盆 恵菓蒲生/和菓子

19

  • 昼の点数:4.2

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.8
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
19回目

2019/05 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

越谷(こしがや)の そのまた外(はづ)れの 鄙(ひな)の地(ち)に 食通(あぢしるもの)なく 花(はな)と散(ち)りける

掉尾(いやはて)の訪問(おとづれ)。
"抹茶(まつちや)"+"上生菓子(じやうなまぐわし)"に、
"ふりだし、伊豫(いよ)のマーマレイド"、
對價(あたひ)、一千三百五十圓也(いつせんさんびやくごじふゑんなり)。

讃州(ゐなか)に歸(かへ)り、
 "臥薪嘗膽(まきにふし、きもをなめ)"、"捲土重來(いづれまきかへし)"」
と再起(いつのひか、ふたゝびたちあがらん)と期(こゝろにちか)ふ。
せめて、通販(つふはん)だけでも、、」とは、當方(こちら)も願(ねが)ふところ。

南無阿彌陀佛(なむあみだぶ)、南無阿彌陀佛(なむあみだぶ)、
南無阿彌陀佛(なむあみだぶ)、南無阿彌陀佛(なむあみだぶ)、
チーーーン!
合掌(がつしやう)!

---------------------------------------
【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F4~F5.6

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-12撮影

  • 木型(きがた)

  • 上生菓子(じやうなまぐわし)

  • 上生菓子(じやうなまぐわし)、斷面(きりくち)

  • 抹茶(まつちや)

  • ”ふりだし”、伊豫(いよ)のマーマレイド

  • ”ふりだし”、伊豫(いよ)のマーマレイド

  • ”ふりだし”、伊豫(いよ)のマーマレイド

  • ”ふりだし”、伊豫(いよ)のマーマレイド

  • ”ふりだし”、伊豫(いよ)のマーマレイド

2019/05/05 更新

18回目

2019/04 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

「だ●●縣民(▲▲▲▲けんみん)には『十●石』でも喰(く)はしておけ!」

グヮッ、グヮ、グヮッ、グヮ-----------ン!
五月五日(ごがついつか)を以て閉店(みせじまひ)
なる貼紙(はりがみ)に氣(き)も散漫(すゞろ)。
肆(いちくら)を疉(たゝ)み、讃州(くに)ゝ囘(かへ)る」との説明(よし)。

確乎(たしか)なる廚藝(わざ)を持(も)ち、
製菓技能士一級(さるすぢのおすみつき)を獲得(え)、
剩(あまッ)さへ、
各種(さまざま)なる紙媒體(かみばいたい)にまで掲載(とりあ)げられと云ふに、、。

惜(を)しみても餘(あまり)ある!」とは正(まさ)にこのこと。
此度(こだみ)は、"岩躑躅(いはつゝじ)"+"抹茶(まつちや)"に、
"牡丹餈(ぼたもち)or萩花(はぎのはな)"、
對價(あたひ)、一千一百卅圓也(いつせんいつぴやくさんじふゑんなり)。

ム-----------!?
やはり、この近邊(あたり)の民(たみ)には不能理解(わから)ぬ味(あぢ)
だ●●縣民(▲▲▲▲けんみん)には『十●石』でも喰(く)はしておけ!
と云ふこと歟(か)?

---------------------------------------
【暗匣】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 S-M-C 琢磨(Takumar)1.8/55 @F2.8
     旭光學 S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F4.5 ※牡丹餈、複冩
     高千穗光學 奧林巴斯(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto-Macro 2/50 @F2.8 ※主

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-12撮影

  • 抹茶(まつちや)

  • "岩躑躅(いはつゝじ)"

  • "岩躑躅(いはつゝじ)"

  • "岩躑躅(いはつゝじ)"、斷面(きりくち)

  • "岩躑躅(いはつゝじ)"、斷面(きりくち)

  • ”牡丹餈(ぼたもち)”、もしくは”萩花(はぎのはな)”

  • ”牡丹餈(ぼたもち)”、もしくは”萩花(はぎのはな)”、成分表示(なかみ)

  • ”牡丹餈(ぼたもち)”、もしくは”萩花(はぎのはな)”

  • ”牡丹餈(ぼたもち)”、もしくは”萩花(はぎのはな)”

  • 告知(しらせ)

  • 惠菓通信三月號(けいくわつうしんさんがつがう)

  • 栞(しをり)の等類(たぐひ)

  • 栞(しをり)の等類(たぐひ)

  • 案内(あない)の葉書(はがき)

  • 案内(あない)の葉書(はがき)

2019/04/18 更新

17回目

2019/02 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

當肆(こちら)には 荳沙(あづきのあん)の 梅花(むめのはな) 亭主(あるじ)その手(て)ゞ "春告草(はるつげぐさ)"に 

和漢三才圖會】にも、
本朝、古者、"花"と稱する者は梅也、中古以來、唯、"花"と稱する者は櫻也。」
とあるがごとく、梅花(むめのはな)は、
鑑賞(ながむ)るものとして、また、(くすり)としても重用(おもんぜ)らる。

和漢三才圖會、卷八十六】: (8~9/49)
=========================================
梅花(むめのはな):

 初て放時、收之(これをゝさめて)陰乾きて 
 小兒濕疹不出不起者(いでずおきざるもの)を治す。
 湯に泡(ふりいたし)、與之(これにあたへれば)、速に出、速に起る

 ・・・・畧(りやく)・・・・

 本朝、古者、"花"と稱する者は梅也
 中古以來、唯、"花"と稱する者は櫻也
=========================================

"春告草(はるつげぐさ)"、
i.e.,(すなはち)梅花(むめのはな)。
此度(こだみ)は、"春告草(はるつげぐさ)"に"抹茶(まつちや)"、
對價(あたひ)、九百圓也(きふひやくゑんなり)。

抹茶(まつちや)は唐土(もろこし)より傳來(つたは)りしものなれど、
彼地(かのち)にては廢(すた)れ
東瀛(ひのもと)にて喫(の)まれ、「茶道(ちやのみち)」として興隆(さかゆ)。
(ちや)の効能(きゝめ)は周知(あまねくしら)るゝごとし。

茶經、卷上】:
=========================================
 茶之爲用(ちやのもちゆるに)、味至寒(あぢいたりてかん)なり。
 爲飮(のまんとするに)、最宜精行儉德之人(おこないたゞしきものにもつともよし)。
 若(もし)、"熱渴"、"凝悶"、"腦疼"、"目澁"、"四支煩"、"百節不舒"なら、
 聊(わずか)四五啜(よたびいつたびすゝ)らば、
 "醍醐(だいご)"・"甘露(かんろ)"與(に)、抗衡也(ならぶものなり)。
=========================================

和漢三才圖會、卷八十九】: (27/44)
=========================================
(ちや):

 ・茶葉
   (五氣五味:)苦、甘、微寒

   手足"厥陰"經を入れ、"陰證"を治す。
   藥の内に此を入て、能く、"頭目"を清なり。
   氣を下し、食を消し、"痰熱"を去る。

   大抵、茶を飮むに、熱き宜し、少き宜し
   不飮(のまざる)は、尤佳なり。

   空心(はらすき)に飮茶(ちやをのむ)には、
   鹽を入れは、直に"腎經"に入れ、且つ、"脾胃"を冷し、乃(●)い、
   賊(ぬすひと)を引て、室に入る也。

   惟、飮食の後、濃茶(こひちや)に漱口(くちをすゝぐ)は、
   "煩膩(いらぬあぶら)"を去るのみ。
=========================================

---------------------------------------
【暗箱】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.4
     高千穗光學 奧林巴斯(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto-Macro 2/50 @F2.8

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-12撮影

  • "春告草(はるつげぐさ)"、=梅花(むめのはな)

  • "春告草(はるつげぐさ)"、=梅花(むめのはな)、斷面(きりくち)

  • 抹茶(まつちや)

2019/02/18 更新

16回目

2019/01 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

壁(かべ)の棚(たな) "ふりだし"見れば 玻瓈(がらす)など 三種(みくさ)の瓶(びん)の 出現(いで)し月間(つき)かも

"ふりだし"の容器(うつは)が、
從來(いまゝで)の桐筥(きりばこ)に加(くは)へ、
玻瓈製(びいどろ)、有田燒(ありたやき)、備前燒(びぜんやき)も、、。
實言(まこと)、各々(それぞれ)に趣(おもむき)あり。

寒具(ひぐわし)、金貸(かねかし)、上生果子(じやうなまぐわし)。
と云ふ經緯(いきさつ)にて、
上生果子(じやうなまぐわし)"水仙(すいせん)"に抹茶(まつちや)、
對價(あたひ)、九百圓也(きふひやくゑんなり)。

"和三盆(わさんぼん)"出現(よにいでし)は寛政期(くわんせいき)と云ふ。
享保年間(きやうほねんかん)、
徳川吉宗公(よしむねこう)琉球(りうきう)より傳(つた)へたまへしかど、
"和三盆(わさんぼん)"以前(よりまへ)は過半(あらかた)舶來物(はくらいもの)。

本朝食鑑】 元祿十年(1697)〈四、菓〉
 ========================================
 近代蔗種中華(もろこし)朝鮮(てうせん)琉球(りうきう)自(より)移る。
 然(しかるに)、本邦之地、未(いま)だ生長を得ず
 ========================================

貞丈雜記】 寶暦十三年 (1763) ~天明四年 (1784)  〈六、飮食〉
 ========================================
 "砂糖"は古は今の如く多くはなかりしなり
 舊記に"さたうやうかん"とあるも、
 "砂糖"を入て調(とゝのへ)たる"やうかん"珍しき故、此の如くいふなるべし
 常の"羊羹"は"さたう"を不入(いれざる)なるべし

 いにしへ"砂糖"なき時代、すべて菓子類は"あまづら"と云ものにて、あまみを附たる也
 今は異國より"砂糖"多く渡る故、世に澤山なり。
 ========================================

嬉遊笑覽】 文政十三年 (1830) 〈十上、飮食〉 <236/359>
 ========================================
 "甘蔗":
 漢土(もろこし)にも古(いにしへ)は"白ざたう"を製することをしらず。
 (ぐゑん)の世に、始て出(いで)きたること、"汝南國史"に見ゆ。
 又、本邦にて"甘蔗"を植作ることは、享保年中琉球(りうきう)より傳へしが始めなり。
 ========================================

---------------------------------------
【暗箱】: 東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【受象珠】:蔡司(Carl Zeiss)C Sonnar T* 1.5/50 ZM @F2.5~F2.8
      高千穗光學 奧林巴斯(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto-Macro 2/50 @F2.8

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-12撮影

  • 寒具(ひぐわし)

  • 上生果子(じやうなまぐわし)"水仙(すいせん)"

  • "ふりだし"の容器(うつは)、上段(うへ):桐(きり)、下段(した):有田焼(ありたやき)

  • "ふりだし"の容器(うつは)、玻瓈製(びいどろ)

  • "ふりだし"の容器(うつは)、玻瓈(びいどろ)

  • "ふりだし"の容器(うつは)、玻瓈(びいどろ)

  • "ふりだし"の容器(うつは)、備前焼(びぜんやき)

  • 抹茶(まつちや)+上生果子(じやうなまぐわし)

  • 抹茶(まつちや)

  • 上生果子(じやうなまぐわし)"水仙(すいせん)"

  • 上生果子(じやうなまぐわし)"水仙(すいせん)"、斷面(きりくち)

2019/01/23 更新

15回目

2018/12 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

新(あらた)しく 氷室(ひむろ)に貯藏(いれ)し 冰淇淋(あいす)より 『惠菓(けいくわ)』の寒具(ひぐわし) 錦繍(にしき)なりけり

"果子(くわし)"の由緒來歴(すぢめ)なるもの:
旣(すで)に彼此(をちこち)にて記述(しる)せしことなれば、畧之(これをはぶく)
此度(こだみ)の上生餜子(じやうなまぐわし)は、
練切(ねりきり)"めで鯛 (たひ)"なる品(しな)。

金箔(きんぱく)が載(の)り、なかなかに煌(きら)びやかなる裝飾性(よそほひ)。
これと"抹茶(まつちや)"に、
家苞(いへつと)ゝして、寒具(ひぐわし)"初春(はつはる)"を追加(くは)へ、
對價(あたひ)一千二百卅圓也(いつせんにひやくさんじふゑんなり)。

練切(ねりきり)の木型(きがた)は贖(あがな)ひたるものと演述(い)ふ。
黑文字(くろもじ)にて一刀兩斷(ふたつにき)り、斷面(きりくち)を窺(うかゞ)ふに、
(あづき)の濾餡(こしあん)と"抹茶(まつちや)"は、
寔(まこと)、×蛤蚧(おほやもりだきあふ)、〇共鳴(おほいにたかめあふ)。

當日(このひ)は想定外(おもひもかけ)ぬ夥(あまた)の(まれびど)。
「"門前如市(いちのごときにぎはひ)"に肉薄(せま)るほどの勢(いくほひ)」、
と演述(い)ふも強(あなが)ち虛談(うそいつはり) にあらず。 ※チトオホゲサデハアル
狹隘(せま)き肆(いちくら)に溢(あふ)れんばかりの客(ひと)、また客(ひと)

今旦(けさ)、初春(はつはる)迎(むか)へし季(いま)の"寒具(ひぐわし)":
硬(かた)きあり、嫩(やはらか)きあり、脆(もろ)きあり、黏(ねば)るものあり、
實(げ)に、多種多樣・千變萬化 (いろいろ、さまざま)なる配合(くみあはせ)。
善哉(よきかな)、善哉(よきかな)、宮澤正之(さかな)かな。

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.8~F4
      タカラトミー Borg 71FL 8/560 (5.6/400 + ×1.4Extender) ※初日出
      高千穗光學 奧林巴斯(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto-Macro 2/50 @F2.8

  • "夜明前(よあけまへ)"、新暦(きりしたんごよみ)己亥(つちのとゐ)2019-01-01、舊暦(ふるきこよみ)戊戌(つちのえいぬ)霜月廿六日(しもつきにじふろくにち)

  • "初日出(はつひので)"、新暦(きりしたんごよみ)己亥(つちのとゐ)2019-01-01、舊暦(ふるきこよみ)戊戌(つちのえいぬ)霜月廿六日(しもつきにじふろくにち)

  • "初日出(はつひので)"、新暦(きりしたんごよみ)己亥(つちのとゐ)2019-01-01、舊暦(ふるきこよみ)戊戌(つちのえいぬ)霜月廿六日(しもつきにじふろくにち)

  • "初日出(はつひので)"、新暦(きりしたんごよみ)己亥(つちのとゐ)2019-01-01、舊暦(ふるきこよみ)戊戌(つちのえいぬ)霜月廿六日(しもつきにじふろくにち)

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-12撮影

  • 抹茶(まつちや)+練切(ねりきり)

  • 練切(ねりきり)、"めで鯛(たひ)"

  • 抹茶(まつちや)

  • 練切(ねりきり)、"めで鯛(たひ)"、斷面(きりくち)

  • 寒具(ひぐわし)、"初春(はつはる)"

  • 寒具(ひぐわし)、"初春(はつはる)"成分(なかみ)

  • 寒具(ひぐわし)、"初春(はつはる)"

  • 寒具(ひぐわし)、"初春(はつはる)"

  • 寒具(ひぐわし)、"初春(はつはる)"

  • 寒具(ひぐわし)、"初春(はつはる)"

  • 寒具(ひぐわし)、"初春(はつはる)"

2019/01/21 更新

14回目

2018/12 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

彩色(いろをつ)け 椿(つばき)象(かたど)る 霜月(しもつき)の 濾(こ)したる荳沙(あづき)を 啖(くら)ひつるかな

---------------------------------------
■"日葡辭書"
 慶長八年(1603)

 "Quaxi(くわし)":
   果實(くわじつ)、特(とく)に食後(しよくご)の果物(くだもの)を云ふ。

■"料理通"
 『八百善(やをぜん)』四代目(よだいめ)栗山善四郎(くりやまぜんしらう)
 文政五年~天保十一年(1822-1834)

 ”菓子(くわし)の心得の事”

 一、菓子(くわし)といふは砂糖(さたう)にて製(こしらへ)たるものにあらず
  菓子(くわし)はくだ物(もの)也。
  四季(しき)の木實(このみ)・草實(くさのみ)をいふ。

  料理(れうり)の終(をは)りに出す事は、
  料理の厚味(かうみ)、魚鳥(ぎよてう)を食(しよく)し、
  食熱(しよくねつ)をさますため也。

  料理にかゝはりたるにもあらず。
  後(のち)に工夫(くふう)ありて、作(つく)れる也。
  砂糖(さたう)は冷(れい)なる物なれば、惡(あし)き物にあらず。

  宜(よろし)といへども、さりながら、木(こ)の實(み)、草(くさ)の實(み)を
  盛合(もりあは)せ出すが宜(よろ)し
  此の理(り)を捨(すつ)べからず。

  茶請(ちやうけ)は砂糖(さたう)にて作(つく)りたる品(しな)宜(よろ)し
  茶の味(あぢは)ひには●(よろ●●)の第一也。 ※●:蟲喰にて判別不能

  仍(よつ)て、茶菓子(ちやくわし)とは、
  獻立(こんたて)には書(かゝ)ず、茶請(ちやうけ)と書事(かくこと)なり。
---------------------------------------

i.e.,(すなはち)、
徳川初期(とくがはのみよのはじめ)、"菓子(くわし)"とは、
果物(くだもの)、木實(このみ)、草實(くさのみ)を意味(さ)したるが、
徳川後期(とくがはのみよのをはりちかく)には現代(いま)と同義(おなじ)に、、。

四代目(よだいめ)栗山善四郎(くりやまぜんしらう)老翁(おきな)、
時流(よのながれ)に逆(さか)らひ、
敢(あ)へて"茶請(ちやうけ)"と喚做(よびな)したまひぬ。
"茶請(ちやうけ)"なる詞(ことば)、今(いま)に殘存(のこる)は奇蹟(おどろき)。

當家(こちら)の師傅(おやかた)修業先(わざをならひおぼえしさき)『とらや』、
さらに古(いにしへ)より商賣(あきな)ふ『鹽瀬』も、
四代目栗山善四郎(よだいめくりやまぜんしらう)演述(い)ふ"茶請(ちやうけ)"を"、
菓子(くわし)"と稱(よびな)して恥(は)づることなし。

況(いはむ)や、巷(ちまた)の肆(みせ)に於(お)いてをや?
當家(こちら)もまた同樣(しかり)。
案下某生再説(ともあれ)、此度(こだみ)は、"寒椿(かんつばき)"に抹茶(まつちや)、
對價(あたひ)、九百圓也(きふひやくゑんなり)。

味道(あぢ)の精麁(よしあし)、廚藝(うで)巧拙(よしあし)、
もはや、疑(うたが)ひを挾(さしはさ)む餘地(すきま)皆無(なし)。
紛(まが)ふ方(かた)なき凄腕職人(てだれ)。
努々(ゆめゆめ)疑(うたが)ひたまふこと勿(なか)れ!

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :高千穗光學 奧林巴斯(Olympus)瑞光(Zuiko)Auto-Macro 2/50 @F2.8

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-12撮影

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-12撮影

  • "寒椿(かんつばき)"+抹茶(まつちや)

  • 抹茶(まつちや)

  • 黑文字(くろもじ)の餜子牙簽(くわしやうじ)と"寒椿(かんつばき)"

  • "寒椿(かんつばき)"の斷面(きりくち)

  • 店内(なか)

  • 店内(なか)

2018/12/09 更新

13回目

2018/11 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

中(なか)の餡(あん) 何(なに)かも不知(しらず) 黑文字(くろもじ)の 御菓子楊枝(おくわしやうじ)で "初霜(はつしも)"こそ喰(く)らへ

淺草象潟(あさくさきさかた)『かね庄』の"雞卵燒(たまごやき)":
芝鰕(しばえび)を擂(す)りて、蛋黃(きみ)と蛋白(しろみ)を分離(わ)け、
蛋白(しろみ)ばかりを攪拌(かきま)ぜ蛋黃(きみ)と合(あ)はす。
嗚呼(あゝ)、蛋黃(きみ)小石川養雞所(こいしかはやうけいじよ)。 ←妄語(うそ)

勿駭(おどろくなかれ)、(あまみ)は"和三盆(わさんぼん)"。
かくて、專(もつぱ)ら"和三盆(わさんぼん)"を商賣(あきな)ふ當家(こちら)に、、。
"初霜(はつしも)"+抹茶(まつちや)、
對價(あたひ)、九百圓也(きふひやくゑんなり)。

その斷面(きりくち)より窺(うかゞ)ふに、
荳沙(あづきあん)を栗金團(くりきんとん)の類(たぐひ)に包(つゝ)みたるもの。
いつもながら、適度(ほどよ)き甜(あまみ)、口中(くちのなか)に浮騰(ほとばし)る
武者小路千家(むしやのこうぢせんけ)の抹茶(まつちや)が絶妙(よくあふ)。

さりながら、
この日(ひ)の白眉(はくび)は黑文字(くろもじ)。
流麗(うるはし)き姿(すがた)は、備前長船(びぜんおさふね)を髣髴(おもは)せ、
その切味(きれあぢ)たるや、剃刀(かみそり)に無所不異(つゆことなるところなし)。

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.8~F4

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-08撮影

  • "壽(ことぶき)"盡(づ)くし

  • 陳列棚(ちんれつだな)の"初霜(はつしも)"

  • 玻璃(がらす)の壺盧(へうたん)

  • "初霜(はつしも)"+抹茶(まつちや)

  • "初霜(はつしも)"

  • "初霜(はつしも)"

  • "初霜(はつしも)"、斷面(きりくち)

  • "初霜(はつしも)"、斷面(きりくち)

  • 抹茶(まつちや)

  • 黑文字(くろもじ)

  • 黑文字(くろもじ)

2018/11/12 更新

12回目

2018/10 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

唐茄(たうなす)の 中刳拔(なかくりぬ)きし 提燈(あかり)より 長月(ながつき)ばかり 上等食材(よきもの)はなし

ラベヤ』にて"雞炊込飯(チキン・ビリヤニ)"餐(くら)ひ、
目的地(めざすは)當舖(こちら)『惠菓』。
週末限定(しうのすゑかぎり)の生菓子(なまぐわし)が標的(ねらひ)。
遠路遙々(とほきところはるばる)十五町(じふごちやう)ほど。

完全(すつか)り店内(なか)の裝飾(よそほひ)が變貌(さまがはり)し、
戸惑(とまど)ふこと、霎時(しばし)、『石ばし』江戸川橋(えどがは者゛し)。
紅毛(こうまう)の祭祀(まつり)を祝(いは)ふ、
柬埔塞瓜(かぼちやうり)、南瓜燈(なんきんたう)の數々(かずかず)。

久々(ひさびさ)に暑(あつ)き日(ひ)なれば、
"冷抹茶(ひやしまつちや)"に、
南瓜燈(なんきんたう)象(かたど)りたる"ジャック・オ・ランタン"、
對價(あたひ)、九百圓也(きふひやくゑんなり)。

"Baccarat(バカラ)"の玻璃盞(ぐらす)に"冷抹茶(ひやしまつちや)":
劈頭(いやさき)にこれを一口(ひとくち)。
甘露(かんろ)、甘露(かんろ)!
實(げ)に、八功德水(はちくどくすい)でも頂戴(いたゞ)く心持(こゝち)。

扨(さて)、"ジャック・オ・ランタン":
勿論(いふまでもなく)、
蒲柬瓜(たうなす)刳拔(くりぬき)たる提燈(ちやうちん)を象(かたど)る
唐茄(かぼちや)に白餡(しろあん)混(ま)ぜたるもの」とのよし。

老生(おひぼれ)、
元來(もとより)、唐茄(かぼちやうり)も白餡(しろあん)も苦手(にがて)なれど、
頼冨師傅(よりとみおやかた)の凄腕(すごうで)にかゝると、
かくのごとき美味(よきあぢ)に化(な)るは愕(おどろ)くほか術(すべ)なし

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.8~F4

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-08撮影

  • 壁(かべ)

  • 壁(かべ)

  • 窗際(まどぎは)の柬埔塞瓜(かぼちやうり)

  • 窗際(まどぎは)

  • 陳列棚(ちんれつだな)

  • 冷抹茶(ひやしまつちや)+"ジャック・オ・ランタン"

  • "Baccarat(バカラ)"に冷抹茶(ひやしまつちや)

  • 冷抹茶(ひやしまつちや)

  • 冷抹茶(ひやしまつちや)

  • "ジャック・オ・ランタン"

  • "ジャック・オ・ランタン"、斷面(きりくち)

2018/10/28 更新

11回目

2018/10 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

開店(くちあけ)の 『惠菓(けいくわ)』にありし 笠間(かさま)?より 丹波(たんば)、中山(なかやま) 用(つか)ふ者(もの)なし

葉月十五日(はづきじふごや、新暦9月24日)、仲龝節(ちゆうしうのいはひ)。
當家(こちら)の"上生菓子(じやうなまぐわし)"を狙(んら)ふも、
臨時休業(ときならぬやすみ)。
唐菜館(もろこしめしや)には"月餠 (つきもち)"もなき朧月 (おぼろづき)。

長月(ながつき)と改(あらた)まり、再度(ふたゝび)當家(こちら)に、、。
此度(こだみ)は、
"栗名月(くりめいげつ)"+"抹茶(まつちや)"、
對價(あたひ)八百五十圓也(はつぴやくごじふゑんなり)。

月遲(つきおく)れなれど、
上質(よ)き栗(くり)を用(つか)ひ、
(くり)、若(も)しくは名月(めいげつ)象(かたど)りたる(しな)。
堪能之(これをこゝろゆくまであぢはふ)。

御内儀(おかみ)に據(よ)らば、
「銀座(ざぎん)三井越後屋(みつゐゑちごや)にても、
 當家(こちら)の砂糖菓子(さたうぐわし)を販賣(あつか)ふ。」
とのよし。

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.8
      旭光學 S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F5.6 ※惠菓通信

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-08撮影

  • 栗名月(くりめいげつ)+抹茶(まつちや)

  • 栗名月(くりめいげつ)

  • 栗名月(くりめいげつ)、斷面(きりくち)

  • 抹茶(まつちや)

  • 三井越後屋(みつゐゑちごや)にも、、

  • 竹糖(ちくたう)

  • 何故(なぜ)か惠菓通信(けいくわつふしん)第七號(だいなゝがう)

2018/10/15 更新

10回目

2018/09 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

この"姫菊(ひめぎく)" 脇(わき)に置(お)かれし 黑文字(くろもじ)の 一閃(ひとふり)兩箇(ふたつ)に 切(き)れもこそすれ

親方(おやかた)の(ちや)は武者小路千家(むしやのこうぢせんけ)。
婦人畫報(ふじんぐわほう)に、
師匠(しゝやう)による紹介記事(せうかいきじ)が掲載(の)ッた所爲(せゐ)歟(か)?
門前如市(もんのまへいちのごときにぎはひ)。

此度(こだみ)は"姫菊(ひめぎく)"。
その斷面(きりくち)より窺(うかゞ)ふに、
(あづき)の漉餡(こしあん)を、
向開花(ひらかん)とする菊(きく)に見立(みた)てた練切(ねりきり)に包(つゝ)む

その姿形(すがたかたち)、
實(げ)に、
蕾(つぼみ)が膨(ふく)らみ開花(はなひらか)んとする容(さま)を冩(うつ)す。
愚按(やつがれおもふに)、"姫菊(ひめぎく)"の名(な)の縁由(ことのよし)ならむ。

「白餡(しろあん)には薯蕷(とろゝ)を加(くは)へて、、」との説明(はなし)なれど、
小人(それがし)が舌(した)には、
薯蕷(いも)の有無(ありやなしや)頓(にはか)には難判別(わかりがたし)
これを「猫(ねこ)に小判(こばん)」、「下戸(げこ)に而今(じこん)」と號(い)ふ。

(うつは)の類(たぐひ)は能(よ)く吟味(ぎんみ)され、
隅々(すみずみ)まで磨(みが)ゝれ眩(まばゆ)きばかりの光(ひかり)を放(はな)つ
宛然(あたかも)、
手入(てい)れ行屆(ゆきとゞ)きたる枯山水(かれさんすい)でも見(み)るがごとし。

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.4~F4
      旭光學 S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F5.6

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-08撮影

  • "姫菊(ひめぎく)"+冷抹茶(ひやしまつちや)

  • "姫菊(ひめぎく)"

  • "姫菊(ひめぎく)"

  • "姫菊(ひめぎく)"

  • "姫菊(ひめぎく)"、斷面(きりくち)

  • "Baccarat(バカラ)"に冷抹茶(ひやしまつちや)

  • 惠菓通信(けいくわつふしん)第六號(だいろくがう)

2018/09/21 更新

9回目

2018/08 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

桃實(もゝのみ)に 隱元豆(いんげんまめ)を 加(くは)へても なほ不過甜(あますぎぬ) 和菓子(わぐわし)なりけり

週末(しうのすゑ)の生菓子(なまぐわし)に、
月毎(つきごと)の"惠菓通信(けいくわつふしん)"目的(ねら)ひの『惠菓』。
「"惠菓通信(けいくわつふしん)"は未完(いまだなら)で、
 生菓子(なまぐわし)にも障碍(さしさはり)あり」との説明(よし)。

構想(ねらひ)に秋毫(つゆ)と相違(たが)はぬ佳味(よきあぢ)なれど、
 上下兩層(うへとした)とが剥離(はが)れ、、」とて、
師傅(おやかた)、賣物(うりもの)とするを大躊躇(おほいにためらふ)
「明々地(あからさま)にせぬ」ことを誓約(ちか)ひ、沽之(これをかひもとむ)。

"桃實(もゝ)の水羊羹(みづやうかん)"に"冷抹茶(ひやしまつちや)"、
都合(あはせて)八百五十圓也(はつぴやくごじふゑんなり)。
これに、生羊羹(なまやうかん)"玉縁(ぎよくえん)"四箇(よッつ)を追加(くは)へ、
總計(まとめて)二千三百七十圓也(にせんさんびやくなゝじふゑんなり)。

"桃實(もゝ)の水羊羹(みづやうかん)"は上下二層構造(うへしたふたへ)。
下層(した)が、
"手亡(てばう)"と"大福(だいふく)"、白隱元豆(しろいんげんまめ)二種(ふたくさ)、
上層(うへ)は桃實(もゝのみ)と云ふ構成(くみたて)。

水(みづ)に、
深山溪谷(みやまのたに)の湧水(わきみづ)、洛(みやこ)の井戸水(ゐどみづ)、
純水(まじりけなきみづ)、異國(ゑびすのち)の礦泉水(くわうせんすい)、、、
と、その數(かず)、濱(はま)の眞砂(まさご)に異(こと)ならず。

豆腐(とうふ)には京師(みやこ)の井戸水(ゐどみづ)が最適(よ)く、
半導體製造(はんだうたいづくり)なら純水(まじりけなきみづ)が專(もつぱ)ら。
沙糖(さたう)もまた、用途(つかひみち)に依存(よ)り適不適(むきふむき)あり。
砂糖菓子(さたうぐわし)なら"和三盆(わさんぼん)"が最善(このうへなし)。

桃實(もゝのみ)の甘露煮(コムポート)にはグラニュー糖(たう)、
他方(かたや)、和三盆(わさんぼん)による甘露煮(かんろに)には、
形容不能(えもいはれ)ぬ仄(ほの)かにして優(やさ)しき甜(あまみ)
隱々(かすか)なる不純物(まじりけ)こそ、その正體(まことのすがた)歟(か)?

漫(みだり)に固有(そのもの)ゝ味(あぢはひ)ばかりを突出(きはだゝす)でも
徒(いたづら)に個性(もちあぢ)を遮蔽(おほいかく)すでもなく
類稀(たぐひまれ)なる調和(しらべ・つりあひ)。
さながら、(しやう)篳篥(ひちりき)の絲竹艷曲(しらべ)でも聽(き)くがごとし。

あるいは、
打水(うちみづ)に颯(さつ)と一陣之風(ひとしきりのかぜ)、
炎天下(やけつくあつさ)の緑陰(こかげ)、旱(ひでり)に慈雨(めぐみのあめ)、
縁臺(えんだい)に冷(ひ)えたる西瓜(すいか)、、。

竹糖(ちくたう)の收穫(かりいれ)は半年後(はんとしのち)。
「抑巷(さと)の收穫(かりいれ)も同(おな)じ頃(ころ)」とのよし。
竹糖(ちくたう)→和三盆糖(わさんぼんたう)→砂糖菓子(さたうぐわし)、と、
完全自給(くわんぜんじきふ)も間近(まぢか)なるべし。

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.4~F5.6

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-08撮影

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-08撮影

  • 桃(もゝ)の水羊羹(みづやうかん)に冷抹茶(ひやしまつちや)

  • 冷抹茶(ひやしまつちや)

  • "Baccarat(バカラ)"に冷抹茶(ひやしまつちや)

  • 和三盆糖(わさんぼんたう)

  • 招牌(かんばん)

  • 竹糖(ちくたう)

2018/08/13 更新

8回目

2018/07 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

玻璃盞(わん)"Baccarat(バカラ)"  點(た)てたる抹茶(まつちや)を 冰塊(ひようくわい)に 合(あ)はせし顏色(いろ)を 「翡翠(みどり)」と云ふらむ

漢高祖(かんのかうそ)、
三尺劔(さんじやくのつるぎ)を引提(ひッさ)げ斬白蛇(しろへびをき)りたまふ。
近藤勇(こんどういさみ)は電光三尺劔(いなびかりのごときさんじやくのつるぎ)に
可惜(あたら)失首(そのくびをうしな)ふ。

小人(それがし)小脇(こわき)に携行(たばさむ)は、
大畧(およそ)五十年前製造(いそとせまへ)の業物(わざもの):
旭光學(あさひくわうがく)"超琢磨八枚玉(SuperTakumarはちまいだま)"に、
福倫達(Voigtlaender)"COLOR-SKOPAR 4/21"。

劈頭(いやさき)に惠菓通信七月號(けいくわつふしんしちがつがう)を貰(もら)ひ、
いざ點菜(しなえらみ)。
"沙糖羊羹(さたうやうかん)"+"冷抹茶(ひやしまつちや)"、
對價(あたひ)、八百五十圓也(はつぴやくごじふゑんなり)。

"冷抹茶(ひやしまつちや)"には和三盆糖蜜(わさんぼんたうみつ)も、、。
何(いづ)れも甚(いと)涼(すゞ)やかなる玻璃容器(がらすのうつは)。
"冷抹茶(ひやしまつちや)"の玻璃盞(ぐらす)は"Baccarat(バカラ)"。
法國(おふらんす)の高名(なだか)き玻璃(がらす)なるは勿論(いふもさらなり) 。

倩(つらつら)"沙糖羊羹(さたうやうかん)"を窺(うかゞ)ふに、
奧州久慈(くじ)の琥珀(こはく)かと疑(うたが)はれ、
その"抹茶(まつちや)"を眺(なが)むるに、
越前絲魚川(いといがは)の 翡翠(ひすい)に異(こと)なるところなし。

(あぢはひ)また秀逸(いとひいでたるもの)。
漫(みだり)に(あまみ)に頼(たよ)ることなく、
(あづき)の個性(もちあぢ)を頂點(きはみ)まで活(い)かす
實言(まこと)、絶妙無比(くらぶるものな)き美味(よきあぢ)

失語(ことばをうしな)ふこと霎時(しばし)。
最早(もはや)、
肝裂(きもさ)け、魂(たましひ)身(み)に沿(そ)はず
雞(とり)が啼(な)く東國(あづま)のものとしては頂點(いたゞき)なるべし。

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 超琢磨(Super Takumar)(8 ele.) 1.4/50 @F2.8
      旭光學 S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F5.6 ※惠菓通信
      東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4  ※東道(あるじ)

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-01撮影

  • 沙糖羊羹(さたうやうかん)+冷抹茶(ひやしまつちや)

  • 冷抹茶(ひやしまつちや)

  • 冷抹茶(ひやしまつちや)

  • 冷抹茶(ひやしまつちや)の泡沫(うたかた)

  • 冷抹茶(ひやしまつちや)の冰(こほり)

  • 冷抹茶(ひやしまつちや)の冰(こほり)

  • 沙糖羊羹(さたうやうかん)

  • 沙糖羊羹(さたうやうかん)

  • 沙糖羊羹(さたうやうかん)

  • 沙糖羊羹(さたうやうかん)、斷面(きりくち)

  • 和三盆糖蜜(わさんぼんたうみつ)

  • 和三盆糖蜜(わさんぼんたうみつ)

  • Baccarat(バカラ)玻璃盞(ぐらす)

  • 惠菓通信(けいくわつふしん)七月號(しちがつがう)

2018/07/10 更新

7回目

2018/06 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

晴過(はれす)ぎて 夏(なつ)の暑(あつ)さに 狼狽(うろたへ)の 搔冰(こほり)欲(ほ)しがる 東國(あづま)の土蜘蛛(つちぐも)

幸樂』→『恵菓』なる順路(みちすぢ)。
蒲生(がまふ)なら『ジラソウ 』、
若(も)しくは、『ひゞき庵』→『恵菓』が常態(つね)の習慣(ならひ)なれど、
機能回復鍛錬(いためたるからだをもとにもど)さんと、遠征(はるばるとほで)。

招牌(かんばん)には"(こほり)"の(はた)。
廻廊(めぐりのほそどの)にも玄關先(げんくわんさき)にも同(おな)じ(はた)。
店内(なか)には當家(こちら)を紹介(よにしら)しむ紙媒體(ゑざうし)。
毎月發行(つきごと)の"惠菓通信(おしらせ)"も、、。

倩(つらつら)菜單(しながき)眺(なが)むるに、
慥(たしか)に"搔冰(かきごほり)"が、二種(ふたいろ)、三品(みしな)。
かくて、菜單(しながき)より、"搔冰(かきごほり)、荅和三盆(あづきわさんぼん)"、
對價(あたひ)、七百圓也(なゝひやくゑんなり)。

ほどなくして件(くだん)の(しな)が此方(こなた)に、、。
天然冰(てんねんごほり)ならで、器械(うちもの)も電動式(エレキじかけ)。
金屬筒(かなものゝつゝ)に格納(い)れられたる和三盆(わさんぼん)と、
(ちや)が附屬(つく)。

上質(よ)き"搔冰(かきごほり)"は羽毛(うまう)のごとき姿(すがた)なれど、
形(かたち)が崩潰(くづ)れ、(みぞれ)かと錯覺(みまがふ)。
およそ"搔冰(かきごほり)"なるもの、
口中(くちのなか)へ入(い)るゝや、淡雪(あはゆき)のごとく溶融(と)くるがよい

(こほり)は適温(ほどよきつめたさ)なれば、口溶(くちどけ)良好(よし)
半量(なかば)ほどになりたる時(とき)、
前述(くだん)の和三盆(わさんぼん)を一振(ひとふり)、二振(ふたふり)。
荅餡(あづきあん)は當家特有(こちらならでは)、絶味(たぐひまれなるよきあぢ)

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :旭光學 S-M-C 琢磨(Takumar)1.8/55 @F2.8
      旭光學 S-M-C 琢磨(Takumar)4.5/20 @F11
      旭光學 S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F5.6 ※惠菓通信
      東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4  ※東道(あるじ)

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-01撮影

  • 招牌(かんばん)

  • 外觀(かまへ)

  • 菜單(しながき)

  • 搔冰(かきごほり)、"荅和三盆(あづきわさんぼん)"

  • 搔冰(かきごほり)、"荅和三盆(あづきわさんぼん)"

  • 茶(ちや)

  • 和三盆(わさんぼん)

  • 和三盆(わさんぼん)

  • 惠菓通信(けいくわつふしん)六月號(ろくがつがう)

  • 繪草紙(ゑざうし)

2018/06/25 更新

6回目

2018/05 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス-
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

甘蔗(さたうきび)から自家栽培(うちのもの)

ジラソウ』から『惠菓』と云ふ經路(みちすぢ)れは今囘初(これがはじめて)。
「『ジラソウ』の食后甜品(デセール)がなかなかに優秀(すぐ)れ、
 これに敢(あ)へて甘味(あまみ)を加(くは)ふるは、
 宛然(あたかも)、"畫蛇添足(へびをゑがきてあしをそふるがごとし)"。」

今月(こんげつ)は"牡丹(ぼたん)":
生花(いけばな)は芍藥(しやくやく)。
(^^♪生花(はな)は芍藥(しやくやく)、甘味(あまみ)は牡丹(ぼたん)、
(^^♪餐(くら)ふ(まんじ)は團子鼻(多゛ん古゛ばな)。

惠菓通信(けいくわつふしん)に仗(よ)ると、
愈々(いよいよ)今玆(ことし)から甘蔗(さたうきび)自家栽培(じかさいばい)
とのよし。
いやはや、そこまでやるとは、實言(まこと)、天晴(あつぱれ)!

無條件(てばなし)に賞賛(ほめたゝふ)べし!
京師(みやこ)や東都(えど)の老舖(しにせ)すらなし得(え)ぬことを、
かゝる邊鄙(かたゐなか)で試行(こゝろみる)とは、、、。
訪問(い)くなら、媒體(メディア)の騒(さは)ぐ前(まへ)

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 III 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F2.8
      東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Flektogon 2.8/20 @F5.6~F11
      旭光學 S-M-C 微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F5.6 ※菜單(しながき)

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-01撮影

  • "牡丹(ぼたん)"

  • "牡丹(ぼたん)"+抹茶(まつちや)

  • "牡丹(ぼたん)"

  • 抹茶(まつちや)

  • "牡丹(ぼたん)"斷面(きりくち)+抹茶(まつちや)

  • "牡丹(ぼたん)"斷面(きりくち)

  • "牡丹(ぼたん)"斷面(きりくち)

  • 芍藥(しやくやく)

  • 惠菓通信(けいくわつふしん)

2018/05/08 更新

5回目

2018/03 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス-
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

土曜日(どやうび)の 茶請(ちやうけ)の櫻花(さくら) 喰(く)ひにけり 玻璃(がらす)の壺盧(ひさご) 天蠶絲(てぐす)に吊(つ)るされ

土曜日限定(どやうびかぎり)、
今日(けふ)の生菓子(なまぐわし)」、"初櫻(はつざくら)"。
"抹茶(まつちや)"と合(あは)せて、
對價(あたひ)、七百圓也(なゝひやくゑんなり)。

今月(こんげつ)より、
"惠菓通信(けいくわつふしん)"なる瓦版(かはらばん)を開始(はじむ)。
窗際(まどぎは)には、玻璃製壺盧(びいどろのひさご)。
因(ちな)みに、壺盧(へうたん)は當家紋所(こちらのもんどころ)なるべし。

肆内(なか)で戴(いたゞ)く"初櫻(はつざくら)"には、
櫻(さくら)の花瓣(はなびら)があしらはれ、
自然(おのづ)と、春(はる)の情緒・風情(おもむき)を釀成(たゞよはす)
奇(く)しくも當日(このひ)、東都(えど)では櫻花(さくら)開花(はなひらきぬ)

案下某生再説(それはさておき)、
"初櫻(はつざくら)"なる生菓子(なまぐわし):
黑文字(くろもじ)にて兩斷(ふたつ)にし、その斷面(きりくち)を窺(うかゞ)ふに
荳沙(あづき)粒餡(つぶあん)の環繞(ぐるり)を白餡(しろあん)が圍(かこ)む。

(あづき)は大納言(だいなごん)、沙糖(さたう)は和三盆(わさんぼん)。
その儘(まゝ)餐(くら)ひて美味(よきあぢ)なるは勿論(いふもさらなり)。
況(ま)して抹茶(まつちや)となると、
梅(むめ)に鶯(うぐひす)」、「柳(やなぎ)に燕(つばめ)」。

倩(つらつら)その姿(すがた)を眺(なが)むるに、
修業先(わざをならひおぼえ)し『とらや』"遠櫻(とほざくら)"に酷似(よくにる)。
御内儀(おかみ)と四方山話(よもやまばなし)にうち興(きよう)じ、
ほどなくして辭別(いとまをこふ)。

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F3.5
      東蔡(Carl Zeiss Jena)紅 MC Flektogon 2.8/20 @F5.6~F11
      旭光學 賓得(Pentax)微距琢磨(Macro Takumar)4/50 @F5.6 ※惠菓通信

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-01撮影

  • 外觀(かまへ)

  • 店内(なか)

  • 窗際(まどぎは)の玻璃製壺盧(びいどろのひさご)

  • 窗際(まどぎは)の玻璃製壺盧(びいどろのひさご)

  • 今日(けふ)の生菓子(なまぐわし)"初櫻(はつざくら)"

  • 今日(けふ)の生菓子(なまぐわし)"初櫻(はつざくら)"

  • 今日(けふ)の生菓子(なまぐわし)"初櫻(はつざくら)"、花瓣(はなびら)

  • 今日(けふ)の生菓子(なまぐわし)"初櫻(はつざくら)"、斷面(きりくち)

  • 抹茶(まつちや)

  • 惠菓通信(けいくわつふしん)

2018/03/17 更新

4回目

2018/02 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス-
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

桃花(もゝのはな) 上質(いとよ)き抹茶(まつちや)の 馨(かをり)にも ともに負(ま)けぬは 茶請(おくわし)なりけり

"燒最中(やきもなか)":
何(なん)でも、「新作(しんさく)」と云ふ。
上質(よ)き荳沙(あづき)に和三盆(わさんぼん)を用(つか)ひ、
叮嚀(ねんごろ)に拵(こしら)へたるは明白(あきらか)。

注文(ちゆうもん)を請(う)けてから炙之(これをあぶり)
茶(ちや)を點(た)て此方(こなた)に、、。
(うつハ)は、「蝦夷地(えぞち)の新進作家(わかきつくりて)のもの」と云ふ。
抹茶(まつちや)の(わん)より、"茶請(ちやうけ)"の(さら)が吉(よい)。

生花(はな)は桃花(もゝ)。
改(あらた)めて、この長屋(ながや)の美點(よきところ)に感動(こゝろうたる)。
外壁(そとかべ)こそ混凝土(こんくり)ながら、構造部材(ほねぐみ)は木材(き)
庭(には)と屋内(なか)の階(きざはし)には大谷石(おほやいし)。

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4
      東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Flektogon 2.8/20 @F11

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろき)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-01撮影

  • 長屋(ながや)

  • 大谷石(おほやいし)の階(きざはし)

  • 長屋(ながや)

  • 桃花(もゝのはな)

  • 焼最中(やきもなか)

  • 焼最中(やきもなか)、斷面(きりくち)

  • 抹茶(まつちや)

2018/03/17 更新

3回目

2018/02 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス-
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

眞珠(しらたま)に 形状(すがた)似(に)せたる 和三盆(わさんぼん) これを製造(つく)るに 珠(たま)ぞ粉碎(ち)りける

丸仙』からの歸途(かへりみち)、またまた、當舗(こちら)『惠菓』に、、。
此度(こだみ)は、
無農藥(あやしげなるくすりぬき)の"煎茶(せんちや)"、
"茶請(ちやうけ)"附(つ)きで、對價(あたひ)四百圓也(よんひやくゑんなり)。

"茶請(ちやうけ)"として、
招牌商品(いつもの)"ふりだし"の佗(ほか)、
白珠錺職人(しらたまかざりしよくにん)との合力(ちからあはせ)により、
眞珠(しらたま)象(かたど)りたる玻璃玉大(びいどろだまほど)の(しな)も、、。

東道(あるじ)曰(いへら)く;
勢州(いせ)の眞珠(しらたま)を粉碎(こなと)し、
 篩(ふるひ)にかけ、阿州(あは)和三盆(わさんぼん)と混淆(まぜあは)せ、
 能(よ)く練(ね)りて(たま)と化(な)す。」

さらに、
「この綺羅(きら)のごとき光輝(またゝくきらめき)こそ眞珠粉(しらたまのこ)。」
白珠(しらたま)も過(す)ぎれば、食感(したざはり)を損(そこ)なふ。」
と、製作餘話(たまづくりこぼればなし)。

"眞珠入和三盆(しらたまいりわさんぼん)"には、
"勢州(いせ)の白珠(しらたま)と(しほ)、阿州(あは)和三盆(わさんぼん)。
對照的(かた)や、"ふりだし"は、
土州(とさ)の(しほ)に讃州(さぬき)の和三盆(わさんぼん)を用(つか)ふ。

"眞珠入(しらたまいり)"と"ふりだし"を一對一比較(よこにならべてくらぶ)るに、
その味(あぢはひ)には明確(あきらか)なる差異(さ)。
"白珠入(しらたまいり)"には、
果實(くだもの)を髣髴(おもは)す爽快(さは)やかなる酸味(すみ)

相違點(ことなるところ):
眞珠(しらたま)の有無(ありやなしや)の它(ほか)は、
(しほ)と和三盆(わさんぼん)の産地(うぶすな)、硬度(かたさ)のみ。
實言(まこと)、訝(いぶか)しき哉(かな)!

(すみ)あるもの不使用(つかは)で、拵(こしら)へて居(を)りまする。」
とは、頼冨親方(よりとみおやかた)の辯(はなし)。
口解(くちど)けの差(さ)こそあれど、
白珠(しらたま)の有無(ありなし)で、これほどの乖離(ひらき)とは、、。

元來(もとより)、
(しほ)も、和三盆(わさんぼん)も酸(すみ)を含有(ふくむ)ものにあらず
上質(よ)き煎茶(せんちや)で咽喉(のみど)を潤(うるほ)し辭去(いとまごひ)。
と、雨滴(あまつぶ)が店先(みせさき)の池(いけ)にポツリ。

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~f3.5

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろたか)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-01撮影

  • 棚(たな)の干菓子(ひぐわし)

  • 棚(たな)の干菓子(ひぐわし)

  • 煎茶(せんちや)

  • ”ふりだし”+眞珠入和三盆(しらたまいりわさんぼん)

  • 眞珠入(しらたまいり)和三盆丸(わさんぼんだま)

  • 白珠入(しらたまいり)和三盆丸(わさんぼんだま)

  • 色紙(しきし)

2018/02/03 更新

2回目

2018/01 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス-
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

飴(あめ)の肌(はだ) 色艷(いろつや)見れば 微(かす)かなる 透過光(すけるひかり)に 浮(う)かむ泡沫(うたかた)

行(い)きつけの饂飩店(うどんや)が休業(やすみ)、
すぐ近傍(ちかく)に在(あ)る代替候補(かはりのみせ)も休業(やすみ)。
かくて、「温飩(うどん)の後(のち)」に寄(よ)る豫定(つもり)の『こちら』に、、。
此度(こだみ)は前(まへ)とは異(こと)なる脇(わき)の玄關(いりぐち)から。

この日(ひ)の店番(みせばん)は頼冨博貴師傅(よりとみひろたかおやかた)。
產土(うぶすな)讃州(さぬき)『ばいかう堂』⇒ 
銀座(ぎんざ)『鹿乃子』⇒ 赤坂(あかさか)『虎屋』に十年(とゝせ)、
職人歴(あはせて)、 大畧(およそ)二十年(はたとせ)と云ふ手煆煉(てだれ)。

平成廿三辛卯歳(へいせいにじふごかのとうどし)、
全國和菓子協會(ぜんこくわぐわしけふくわい)認定(みとむ)る、
優秀和菓子職(ひいでたるわぐわしゝよく)に、、。
その年(とし)は纔(わづ)か十六人(とたりあまりよたり)。

合格率(とほる)は二割(にわり)に滿(み)たぬと云ふ難關(せまきもん)。
加旃(しかのみならず)、
高麗屋(かうらいや)役者襲名(しふめい)に因(ちな)む比賽(うでくらべ)でも、
"優秀賞(いうしうしやう)"の榮冠(ゑいくわん)。

案下某生再説(それはさておき)、
此度(こだみ)は、汁粉+抹茶(しることまつちや)に、
ふりだし苔桃(クランベリ)、達磨最中(だるまもなか)、
對價(あたひ)、二千六百七十圓也(にせんろつぴやくなゝじふゑんなり)。

年賀(ねんが)として瓢箪最中(へうたんもなか)。  
茶道(ちや)は、
ばいかう堂』時代(のころ)に江戸千家(えどせんけ)、
虎屋』時代(のころ)に武者小路千家(むしやのこうぢせんけ)を習得(おぼえぬ)。

勿駭(おどろくなかれ)、
白玉(しらたま)は注文(ちゆうもん)請(う)くる度(たび)に製作(つくる)
汁粉(しるこ)の(わん)もどこぞの土藏(くら)より發掘(ほりいだ)せし
上等(よき)骨董(ふるだうぐ)

疵一(きづひと)つなき美品(うつふくしきしな)。
(ぼん)も木製(き)。
茜色(あかねいろ)の(さじ)も木(き)に漆塗(うるしぬ)り歟(か)?
塑材(ぷらすちく)を避(さ)くるは掌柜(あるじ)の嗜好(このみ)ならむ。

瓢箪形(へうたんがた)の木型(きがた)は蝦夷地(えぞち)にて誂(あつら)へたるもの。
東都(えど)の職人(しよくにん)には、
過小(あまりにちいさし)」 とて膠(にべ)もなく被拒絶(ことわらる)。
達磨(だるま)の金型(かながた)は既製品(そんじよそこいらのもの)。

ふりだし のみならず、
有平糖(あるへいたう)紅梅白梅(こうばいはくばい)、最中(もなか)二種(ふたくさ)、
悉(ことごと)く和三盆糖(わさんぼん)を使用(つかふ)。
卍(まんじ)善哉(よき)善哉(よき)!

鏡餠(かゞみもち)には串刺(くしざ)しの干柹(ほしがき)。
草薙劍(くさなぎのつるぎ)を象(かたど)りたるものと云ふ。
組紐(くみひも)の伊勢蝦(いせえび)に金龜(きんのかめ)も、、。
東道(あるじ)曰(いへら)く、「讃州(くに)の母堂(はゝ)製作(つく)りしもの」。

北越谷(きたこしがや)『樂の藏 』とは淺(あさ)からぬ縁(つながり)と云ふ。
御内儀(おかみ)、嘗(かつ)てこちらに勤務(はたら)き、
亭主同士(たがひに) 肝膽相照(かんたんあひて)らす間柄(あひだがら)。
實(げ)にも!

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.8~F4
      東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Flektogon 2.8/20 @F5.6~F8

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろたか)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-01撮影

  • 東道(あるじ)頼冨博貴(よりとみひろたか)師傅(おやかた)【掲載許可濟】2018-01撮影

  • 汁粉(しるこ)+抹茶(まつちや)

  • 抹茶(まつちや)

  • "ふりだし"、苔桃(クランベリ)

  • "ふりだし"、苔桃(クランベリ)

  • "ふりだし"、苔桃(クランベリ)

  • 達磨最中(だるまもなか)

  • 達磨最中(だるまもなか)、斷面(きりくち)

  • 瓢箪最中(へうたんもなか)

  • 瓢箪最中(へうたんもなか)

  • 有平糖(あるへいたう)、紅梅白梅(こうばいはくばい)

  • 有平糖(あるへいたう)、紅梅(こうばい)

  • 有平糖(あるへいたう)、白梅(はくばい)

  • 書籍(しよじやく)

  • "ふりだし"五色(いついろ)

  • 茶釜(ちやがま)

  • 鏡餅(かゞみもち)

  • 鏡餅(かゞみもち)に草薙(くさなぎ)の劍(つるぎ)を象(かたど)りたる干柹(ほしがき)

  • 鏡餠(かゞみもち)に草薙(くさなぎ)の劍(つるぎ)と組紐(くみひも)の伊勢蝦(いせえび)

  • 組紐(くみひも)の亀(かめ)

  • 店内(なか)

  • 竪招牌(たてかんばん)

2018/01/06 更新

1回目

2017/12 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス-
    • | 雰囲気3.8
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

掌(て)に研(と)ぎし この瓢箪(へうたん)を 銜(ついば)めば たゞ口溶(くちど)けの 良(よ)さぞ殘(のこ)れる

扨(さて)、
"年越蕎麥(としこしそば)"ならぬ"年越饂飩(としこしうんどん)"は『ひゞき庵』。
慢慢地(ゆるり)御徒(かち)にて嚮(むか)ふに、
"和三盆(わさんぼん)"なる立招牌(たてかん)、眼精(まなこ)を穿(うが)つ。

霎時(しばし)立(た)ち止(ど)まり、右(めて)を望遠(はるかのぞ)むに、
(おく)にそれらしき家(いへ)。
その屋號(やがう)『恵菓』と喚做(よびな)す。
普請(かまへ)は今風(いまふう)。

帖場(ちやうば)を守(まも)るは、東道(あるじ)が姉(あね)。
主人(あるじ)は讃州(さぬき)の人(ひと)にて、
かの『とらや』などで修業(わざをならひおぼえ)、
二月前(ふたつきまへ)、當地(このち)に開業(みせびらき)

雞(とり)が啼(な)く東國武州(あづま)の鄙(かたゐなか)蒲生(がまふ)。
その中(なか)でも秋毫(つゆ)目立(めだ)つものなき地(ところ)に、
敢(あ)へて"和三盆專門店(わさんぼんばかりをあきなふみせ)"とは、
實(げ)に、呆(あき)れるやら、駭(おどろ)くやら、、。

"和三盆(わさんぼん)"の美味(よきあぢ)なるは周知(あまねくしら)るゝところ。
小人(それがし)も嗜之(これをこの)むと云へど、過半(あらかた)音物(いんもつ)。
試(こゝろ)みに、"ふりだし"、"阿波の青梅"、"阿波の白"を求(もと)む。
對價(あたひ)、大畧(およそ)一千六百圓(いつせんろつぴやくゑん)。

陋屋(ぼろや)に戻(もど)りて堪能之(これをあぢはふ)。
"これ"ほどの小筥(こばこ)に圓(まろ)き孔(あな)が空(あ)き、
その孔(あな)より「振出(ふりいだ)す」と云ふ趣向(しかけ)。
その姿(すがた)を窺(うかゞ)ふに、瓢箪(へうたん)を象(かたど)りたるもの。

一(ひと)つ味(あぢ)はひ、また一(ひと)つ。
紛(まが)ふ方(かた)なき"和三盆(わさんぼん)"。
"青梅(あをうめ)"のみならず、
「"伊豫柑(いよかん)"など樣々(さまざま)なる風韻(かをり)あり」とのよし。

口溶(くちど)け、(かをり)、(やはらか)なる(あまみ)、
一(ひと)つとして小人(それがし)が嗜好(このみ)に外(はづ)るゝものなし
惜(を)しむらくは、
その價格(ね)の「廉價(やすし)」とは難言(いひがた)きこと

---------------------------------------
【照相機】:東京通信工業 索尼(Sony)α7 II 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡頭】 :東蔡(Carl Zeiss Jena)MC Pancolar 1.8/50 @F2.4~F4

  • 招牌(かんばん)

  • 阡陌(こみち)

  • 玄關(げんくわん)

  • 牕際(まどぎは)

  • 店内(なか)

  • 店内(なか)

  • "ふりだし"、阿波(あは)の青梅(あをむめ)

  • "ふりだし"、阿波(あは)の白(しろ)

  • "ふりだし"、阿波(あは)の青梅(あをむめ)

  • "ふりだし"、阿波(あは)の白(しろ)

  • "ふりだし"、阿波(あは)の青梅(あをむめ)

  • "ふりだし"、阿波(あは)の白(しろ)

  • "ふりだし"、阿波(あは)の青梅(あをむめ)

  • "ふりだし"、阿波(あは)の白(しろ)

  • "ふりだし"

  • "ふりだし"

2017/12/30 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ