御柱祭とは、7年に一度行われる諏訪大社のお祭りである。
寅と申の年に宝殿を新築し、社殿の四隅の大木を建て替える祭り。
正式には「式年造営御柱大祭」と呼ばれる。
4月と5月に行われ、4月は山出し、5月は里曳きと呼ばれる。
山から切り出した大木を皆で引きずって諏訪大社に運び入れる。
4月に山出しを行い、急な斜面をすべる木落としが有名。
急な斜面を大木を落とす時、その上に氏子と呼ばれる人々が乗りながら落ちる姿は圧巻。
過去には死者なども出る危険な祭りである。
5月には里曳きを行い、建御柱が有名で感動のフィナーレを迎える。
7年越しに行う祭りなので町の人たち総出でその祭りに参加。
すべての機能を止めても御柱一色に染まる。
親父がこの長野に住んでいる関係上今回自分もこの祭りに参加することが出来た。
4月の山出しは親父が、5月の里曳きは自分たち家族が受け持つことに。
原村は本宮二之御柱で、御柱の終着は諏訪大社上社前宮まで引っ張るのである。
大木にメドデコというバランさーを取り付けてあり、そこに多くの氏子たちが上り
威勢よく声をかける。
その姿だけでも圧巻であるが、その大木を、数百人の氏子や村人たちによって引くのである
皆でよいさーと声をかけながら少しずつ引きずって、大社まで上げる
平地ならまだしも、前宮前に差し掛かると90度回転させ、階段を引きずってあげなければならない。
皆が渾身の力をこめて引っ張らないとなかなかあがってこない。
息が合わなければ力が伝わらずまったく動かなくなってしまう。
号令をかける氏子たちの声に乗って、引っ張り上げる姿はすごい。
鳥居、急な階段、狭い参拝道を大きなメドデコを傾けながら通り抜け
最後の目的地にまで引っ張っていくのである。
そして、この日1日最終地点まで引っ張り上げた。
普段力仕事などしていなかったので、もう体はぼろぼろ。
しかし7年に一度の祭りに参加できたことはとても良い経験。
これを可能としたのは、知り合いに材木屋さんが居たために、
すぐ近くまで車で乗り入れることが出来、食事もご馳走になることが出来たからである。
関係者の家々では、門戸を開け、祭りに参加している氏子たちを迎え入れ
お食事を振舞うのである。
そんな関係者のおかげで、参加することが出来たといっていいだろう。
明日が原村の本宮二之御柱はフィナーレを迎える。
前宮の周囲4箇所にこの御柱を建てるのである。
おそらくTVなどのニュースで流れるのではないかと思うが
自分は参加できない。
建てかける事ができるのは選ばれた氏子たちの仕事。
見るだけなのだが...
今日の里曳きで筋肉痛。あす起きれない可能性のほうが高い(^^;;
しかも無料で観覧できるスペースはかなり少ない。
里曳きの沿道沿いで見るのとは違う。
狭い境内の中だけでしか見れないので
朝早くに場所取りをしなければ...
体力が残っていれば見に行くとしよう。