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腹が減ったら中華街
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横浜中華街300 (60代前半・男性・神奈川県) 認証済
この口コミは、横浜中華街300さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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1回
昼の点数:4.7
2005/09 訪問
麻婆豆腐 辣
石川町駅から中華街に向かう通りには有名、老舗のバーが集まっている。これからこのサイトを賑わす様なお店達だ。元々は港に到着した船乗り達の為、その後はベトナムに向かう米兵の為に存在したらしい。今でも所謂アメリカンスタイルのバーもあるが、殆どは安心して日本人も飲める優しいバーになっている。中華街としては少し毛色の違う区域だが、このところ、相次いで優秀なお店が出店している。この地域に新しく洒落たビルが建ったのは昨年末の事だ。どんなお店が入るのか楽しみにしていた。何しろ外から見る限りはバーやカフェのようにしか見えない。大きな窓から眺める事のできる店内にはカウンターだけしかないのだから。あっけなく私の想像は外れた。「麻婆豆腐 辣」(まーぼーとうふ ラー)これがバーかと見まごうスタイリッシュなお店に付けられた名前である。スタイリッシュという点では間違いではない。青を基調として、明るくはあるが、やはりバーやイタリアンと言った方がしっくりくるお店である。また、中華料理店としては珍しく四角いお皿を使用しているのも、既存のお店とは一線を画す。伝統的に丸いお皿を使用してきた中華料理の世界で四角いお皿を使い出したのはヌーベルシノワ時代よりも更に近年になると記憶している。さすがに旧世紀中ではあろうが、もしかすると90年代に入ってからかもしれない。それほど中華料理では丸ざらが正当であったのであろう。丸、または円に対する特別な意識もあるのではないかと想像することもできる。開店当初、表向きは本当に麻婆豆腐だけを出していたようだが、実は裏メニューがあり、一部の顧客のみに提供していた。コックがじれたか、売り上げの問題か、最近は以前裏メニューであったものも提供している。かつて完全予約制で、コックが腕によりをかけて提供していた料理が全てではなくとも、いつでもいただける事は嬉しい事だ。日本語が全く通じないコックであるが腕が、と言うよりはセンスが素晴らしく良い。丁度ニューヨークやパリ、などの大都会で料理を学んだそんなセンスの料理だ。間違ってもここ横浜中華街の料理とは違う。色々な嗜好の含まれた料理と言おうか。フレンチで望まれる物、イタリアンで望まれる物和食、中華で望まれる物。もちろん、それぞれ違いはあるわけだが、時間と言う軸に沿って見る場合、全てに共通している物がある。それを逃さず捕まえているのがこのお店のコックである。時代の最先端とまでは言い切る事は出来ないが、非凡な物を感じる。ある意味、サービス精神が旺盛とも言えるかも知れない。コックだけでなく、オーナーも同じ精神の持ち主だと感じた。昼のご飯に麻婆豆腐を頂いた。前菜として簡単な野菜料理と白いご飯が付く。白いご飯は長粒種のお米を炊いてある。私が知っている長粒種の米は粘りがなくさらりとした、野菜として扱われることの多いインディアンライス様の物だけだが、こちらの提供するご飯はあくまで粘りのある、ご飯然としたものだ。このご飯で頂くのもいいのだが、私がお勧めするのは炒飯と一緒に頂くことだ。玉子を長粒種のお米と炒めた炒飯だ。玉子以外に具は見えない。この玉子炒飯と共に麻婆豆腐を食べる。すると白ご飯と食べていただけではわからない味が沢山出て来た。玉子炒飯のまろやかさが麻婆豆腐の辛さを押さえ、辛さに隠れていた味を引き出してくれるようだ。その麻婆豆腐だ。辛さはラー油と花山椒で出している。痺れる辛さ=涼やかな辛さだ。京都の黄金一味の辛さと似ている。辛さ以外の味付けがいい。挽肉にもしっかりと下味が付いているようだ。先に炒めて一気に混ぜているのだろう。良く噛むと肉の甘さを感じる。豆腐にも少し味が付いているかと思ったがそうでもない。一見、ラー油に浮かぶ豆腐に花山椒をかけただけのモノに見えるが、素晴らしい工夫が沢山だ。面白いのは豆腐の温度がぬるめな事である。なぜだかよく分からない。好意的に考えれば熱いと辛すぎて味がわからなくなるから。実際、熱すぎないお陰で料理をゆっくり楽しめる。また、山椒の涼やかな辛さも感じる事ができる。豆腐が冷たくては話にならないが、「ぬるい」程度であるなら許してもらいたい。当然お勧めは●麻婆豆腐と玉子炒飯の組み合わせになる。しかし、他の料理も食べたくなる味である。秋らしく涼しくなって来ている。熱い料理を食べるのにも抵抗はないはずだ。試していただきたい。
2005/09/22 更新
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一人で入りやすい
知人・友人と
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喫煙可
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日本酒あり
焼酎あり
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ソファー席
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石川町駅から中華街に向かう通りには有名、老舗のバーが集まっている。
これからこのサイトを賑わす様なお店達だ。
元々は港に到着した船乗り達の為、
その後はベトナムに向かう米兵の為に存在したらしい。
今でも所謂アメリカンスタイルのバーもあるが、
殆どは安心して日本人も飲める優しいバーになっている。
中華街としては少し毛色の違う区域だが、
このところ、相次いで優秀なお店が出店している。
この地域に新しく洒落たビルが建ったのは昨年末の事だ。
どんなお店が入るのか楽しみにしていた。
何しろ外から見る限りはバーやカフェのようにしか見えない。
大きな窓から眺める事のできる店内には
カウンターだけしかないのだから。
あっけなく私の想像は外れた。
「麻婆豆腐 辣」(まーぼーとうふ ラー)
これがバーかと見まごうスタイリッシュなお店に付けられた名前である。
スタイリッシュという点では間違いではない。
青を基調として、明るくはあるが、
やはりバーやイタリアンと言った方がしっくりくるお店である。
また、中華料理店としては珍しく四角いお皿を使用しているのも、
既存のお店とは一線を画す。
伝統的に丸いお皿を使用してきた中華料理の世界で
四角いお皿を使い出したのはヌーベルシノワ時代よりも
更に近年になると記憶している。
さすがに旧世紀中ではあろうが、
もしかすると90年代に入ってからかもしれない。
それほど中華料理では丸ざらが正当であったのであろう。
丸、または円に対する特別な意識もあるのではないかと
想像することもできる。
開店当初、表向きは本当に麻婆豆腐だけを出していたようだが、
実は裏メニューがあり、一部の顧客のみに提供していた。
コックがじれたか、売り上げの問題か、
最近は以前裏メニューであったものも提供している。
かつて完全予約制で、
コックが腕によりをかけて提供していた料理が
全てではなくとも、いつでもいただける事は嬉しい事だ。
日本語が全く通じないコックであるが腕が、
と言うよりはセンスが素晴らしく良い。
丁度ニューヨークやパリ、などの大都会で料理を学んだ
そんなセンスの料理だ。
間違ってもここ横浜中華街の料理とは違う。
色々な嗜好の含まれた料理と言おうか。
フレンチで望まれる物、イタリアンで望まれる物
和食、中華で望まれる物。
もちろん、それぞれ違いはあるわけだが、
時間と言う軸に沿って見る場合、全てに共通している物がある。
それを逃さず捕まえているのがこのお店のコックである。
時代の最先端とまでは言い切る事は出来ないが、非凡な物を感じる。
ある意味、サービス精神が旺盛とも言えるかも知れない。
コックだけでなく、オーナーも同じ精神の持ち主だと感じた。
昼のご飯に麻婆豆腐を頂いた。
前菜として簡単な野菜料理と白いご飯が付く。
白いご飯は長粒種のお米を炊いてある。
私が知っている長粒種の米は粘りがなくさらりとした、
野菜として扱われることの多いインディアンライス様の物だけだが、
こちらの提供するご飯はあくまで粘りのある、ご飯然としたものだ。
このご飯で頂くのもいいのだが、
私がお勧めするのは炒飯と一緒に頂くことだ。
玉子を長粒種のお米と炒めた炒飯だ。
玉子以外に具は見えない。
この玉子炒飯と共に麻婆豆腐を食べる。
すると白ご飯と食べていただけではわからない味が沢山出て来た。
玉子炒飯のまろやかさが麻婆豆腐の辛さを押さえ、
辛さに隠れていた味を引き出してくれるようだ。
その麻婆豆腐だ。
辛さはラー油と花山椒で出している。
痺れる辛さ=涼やかな辛さだ。
京都の黄金一味の辛さと似ている。
辛さ以外の味付けがいい。
挽肉にもしっかりと下味が付いているようだ。
先に炒めて一気に混ぜているのだろう。
良く噛むと肉の甘さを感じる。
豆腐にも少し味が付いているかと思ったがそうでもない。
一見、ラー油に浮かぶ豆腐に花山椒をかけただけのモノに見えるが、素晴らしい工夫が沢山だ。
面白いのは豆腐の温度がぬるめな事である。
なぜだかよく分からない。
好意的に考えれば熱いと辛すぎて味がわからなくなるから。
実際、熱すぎないお陰で料理をゆっくり楽しめる。
また、山椒の涼やかな辛さも感じる事ができる。
豆腐が冷たくては話にならないが、
「ぬるい」程度であるなら許してもらいたい。
当然お勧めは
●麻婆豆腐と玉子炒飯の組み合わせになる。
しかし、他の料理も食べたくなる味である。
秋らしく涼しくなって来ている。
熱い料理を食べるのにも抵抗はないはずだ。
試していただきたい。