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2位
1回
2013/11訪問 2013/11/22
秋晴れの平日、娘と都内へでかけてきました。
目的は日展鑑賞。
その前にランチを、ということでお店探し。
(本当の目的は美味しいお料理っだったりして。ヘ(・_・ヘ)エヘヘ)
食べログを参考にして、日展会場にも近いこちらのお店を選びました。
予約の際、電話に出られた方の受け答えが大変丁寧で、好印象を持ちました。
地下鉄日比谷線六本木駅から歩いて数分。
緩やかな坂道を登った先のビルとビルの間の幅広の外階段を降りていくと、
左側に看板が見えてきます。
お店は地下1階にありますが、
エントランスに面したガラスからさしこむ光のお陰で、店内は暗くはありません。
そして、全体的に落ち着いた色調の店内は、シックで大人の雰囲気。
夜利用もかなり素敵でしょうね。
厨房の見えるカウンターに数席、奥には、半個室のような席もあるようですが、
私たちは、窓際のふたり席に案内されました。
バックを椅子の横の床に置こうとしたら、真っ白な布を敷いて下さいました。
接客は、大変丁寧。
この日の客層は、ほとんどが中年の女性グループ。
『美味しいお料理とともに、お喋りも楽しみたい』という方がかなり多かったように思います。
でも、この時は、このざわざわ感が、この手のお店に慣れていない私達には、有難かった。(笑)
全く緊張することなく、食事が楽しめました。
さて、まずは食前に飲み物。
「この後の日展鑑賞に、酔った状態ではさすがにねぇ。。。。」
と、
軽く、ビールを頂きました。(-_-) (呑むんかいっ!笑)
私としたことが、なんとこのグラス1杯のビールで結構酔ってしまいました。(不覚だ。)
お昼の:お料理のメニユーは、3600円、5800円、8400円の3種類。(サービス料が10%つきます。)
前菜、メイン、デザートそれぞれ数種類の中から好きなものを選ぶプリフィックススタイルの
3600円のランチコースをいただきました。
◆アミューズ
冷製のスープとブルーチーズのマドレーヌ
◆前菜
フランス産鴨フォアグラのソテーをビーツと共に フランボワーズの香りで(+800)
◆メイン
根室産真鱈をモンサンミッシェルのムール貝とポテトピュレと共に パセリ風味で
◆デザート
レモンのクリームを詰めたフロマージュブランのムース ライムのジュレと共に
◆食後の飲み物
珈琲
◆小菓子
フィナンシェとパートドフリュイ
前菜のフォアグラのソテーは、火入れの状態も大変良く。しっとりまったり。
素材もかなり良いものを使っているように思えました。
何もつけずにそのままでも充分な美味しさですが、
フランボワーズのソースや下に敷かれたビーツ(赤カブのようなお野菜)とともに頂くと、
また違った美味しさを楽しめます。
メインは、盛り付けも味付けも、繊細で美しく、上品。
厚みのある真鱈を覆うように添えられたポテトピュレの口当たりの滑らかさと、
粗く刻まれたムール貝とパセリのソースが、全体を優しくまとめている感じ。
上質と言う言葉がふさわしいようなお料理でした。
デザートは、可愛らしい盛り付け。
ふわふわムースの甘みとライムジュレやレモンの酸っぱさが、うまく調和していて、
まるで、素敵なハーモニーを奏でているよう。(←フフフ、詩人みたいな感想だわ。)
メインといい、デザートといい、
こんなに優しい味わいのフレンチを、私は初めて頂きました。
しかし、娘が選んだメインやデザートは、味付けがしっかりとしたもののようでしたので、
どのお料理も、薄味で優しいというイメージではなく、
お料理によって、変化をつけてるようですね。
あ、勿論、娘のお料理もとっても美味しかったそうです。
サーヴのテンポはかなりゆっくり目。
お手洗いから戻った時にも、必ず椅子を押して下さるほど丁寧な接客。
帰り際には、シェフが、わざわざ挨拶に出てきて下さいましたし、
イケメンのギャルソンさんは、お外まで。(嬉)
お料理は勿論ですが、サービス面でも、大変満足できたお店でした。
=====ちょっと余談。m(_ _)m=========
食べログのお店の詳細に、【日本酒あり】と表示してあったことを思い出し、
ギャルソンさんに伺うと、
その日は、八海山と何か(←忘れた)と…。
シェフが新潟出身というのも関係しているのでしょうか。
いや、それにしてもフレンチのお店に日本酒とは・・・。素敵。
自由な発想というか、お客のニーズに応えたものなのかしら。
私的には有難いですっ。(笑)
私: 「よし、次回は、カウンターで。日本酒をちびちび。そして、あの素晴らしいフレンチね。」
娘: 「はいはい。(-_-) はぁ~~。」
3位
1回
2013/07訪問 2013/08/12
またまた、最初っから余談ですみません。m(_ _)m=====
私、友人と都内で飲み遊ぶ際は、
大抵、「お蕎麦屋さんで昼酒」から始まります。
銀座であろうと、赤坂であろうと、今回訪問した麻布十番であろうと、
どんなオサレな処に行っても、
「蕎麦やで昼酒」から、スタートすることがほとんどな私に、娘達は、いつも呆れ顔。(笑)
しかし、
今回は、
な、
なんと、
「イタリアンで昼酒」でスタートです。(えっへん。)
って、やっぱり昼酒は同じなんですけどね。ヘヘヘ。
=========================
お店は、麻布十番の広場(パティオ十番というらしい)の近く。
ビルの3階。
1階の通りに面したところには、ランチメニューの書かれた看板が立っていました。
エレベーターを降りるとすぐの店内は、縦に長い造り。
高級そうな調度品に囲まれていますが、丸いテーブルがほとんど。
これが、お店全体を優しい雰囲気にしているのでしょうか、
あまり緊張感を持つことなく、お食事が楽しめそうです。
奥の方の窓際の席からは、通りが見下ろせるようですが、
私達は、入り口近くの席へと案内されました。
(お席、予約済みです。)
ランチメニューは1,800円から5,000円まで4種類。
前菜、前菜、パスタ、パン、ドルチェ、珈琲という内容のランチC(3800円)が目にとまりました。
前菜をふたつ選べるって、ちょっと珍しい&酒呑みには嬉しい。(笑)
私と同じくお酒大好きの同行の友人と、
「できれば、すべて半分こして、いろいろ頂けたら嬉しいよね。」
と、下記のものでお願いしました。
(前菜×2×2人分・パスタ×2人分)
前菜
◆ 真タコのテリーヌ
◆ 鮮魚のマリネとサラダ
◆ 小いかと帆立のガーリックバター焼き
◆ ポナータのモッツァレラチーズ焼き
パスタ
◆ 冷製フェデリーニ つぶ貝のジェノベーゼソース
◆ 本日のリゾット (アスパラガスとからすみ)
ふたりで、お料理をシェアしたい旨を告げると、
すべて、ひとりひと皿に盛り分けて下さいました。
また、焼き物などは、焼きあがったものを、分けて・・・、ではなく、
最初っから、それぞれに、ひとり分の量を、ひとり用の器で焼いて出して下さいました。
こういう手間のかかるサービスもさりげなく提供して下さるお店のようです。
お料理は、どれも申し分ないほど美味しく、
特に、小いかと帆立のガーリックバター焼きは、ワインがすすんでしまうのは、もう仕方ないわ的な一品。
(私が酒呑みだからではありませんよね。えっ?笑)
パスタもアルデンテのリゾットも、、私が今まで頂いた中では、トップクラス。
(過去に訪問してきたお店のかたには、失礼な言い方になるかもしれませんが、)
今まで頂いたパスタやリゾットのレベルをはるかに超えるものでした。
この日の客層は、OLさんと思われるような若い女性がほとんど。
中には、記念日利用なのか、
全員で写真撮影をされるグループもあり、賑やか。
しかし、
満席の店内のすみずみに目を配るマダムの存在が、
お店の品格を、高くしているように感じたのは、私だけではなかったようです。
(ワインと一緒に)、ちょっと贅沢なランチを、
この麻布十番界隈でお探しでしたら、
こちらは最適なお店だと思います。
===============
いつもはままも族と言われている私、
帰宅後、年ごろの娘に、いっぱい自慢しちゃいました。
4位
1回
2013/06訪問 2015/04/10
銀座で、大変美味しいお鮨を頂いてきました。
銀座8丁目にあるビルの一階、
間口はそれ程広くなく、落ち着いた粋な佇まいです。
白木のカウンターに6席の店内は、
華美な装飾などはなく、すっきりとしていて、気持ちがいいです。
訪問したのは、土曜1時過ぎ。
先客が帰ったばかりのようで、私達だけの貸切状態。
正直、(^。^;)ホッとしました。
こちらのように、本格的な(という表現でいいのでしょうか?)お鮨やさん(特に銀座)にって、
必ずいるんですよね、
高級店はすべて知り尽くしているんだぜ的な薀蓄並べる紳士が。
どうも苦手です。
私、コホっ、頂く量は自信があるけど、知識は全くないからっ!
(って威張ってどうする!ヾ(´▽`*)ゝ)
さて、お昼のコースは、
握りのみの4,500円と8,000円のものがあり、8000円におつまみをつけて頂くこともできます。
8000円にお任せでおつまみをつけて、ひとり12000円位でお願いしました。
頂いたものは次の通り。
<おつまみ>
◆ ワカメ
◆ 鮑
◆ 鯛
◆ 鰹
◆ ヤリイカの煮込み(酢飯入り)
◆ 穴子白焼き柚子胡椒添え
◆ 穴子の肝
<握り>
◆ マコガレイ
◆ しまあじ
◆ まぐろ
◆ 中とろ
◆ こはだ
◆ きす
◆ あおりいか叩き
◆ 帆立
◆ 白海老
◆ 小柱
◆ 蛤
◆ うにめし(みょうばんなし)
◆ 煮穴子
◆ あおさ汁
◆ 鉄火巻き
◆ かんぴょう巻き
おつまみの蒸し鮑は、肉厚で柔らかく、香りもお味も最高。
こちらのお店は、『握りは勿論、おつまみも大変美味しい』という噂は、もうこのひと品で納得。
お酒を召し上がるかたでしたら、是非、おつまみもどうぞ。オススメします。
握りは、シャリは小さめ、ネタは少し厚め。
お弟子さんが、奥の調理場からつけ場のお櫃に、何度か、シャリの補給をします。
温度などシャリの状態を常にベストに保つ様子がうかがえました。
このシャリに、華麗な包丁さばきで整えられたネタ。
江戸前ならではの仕事を施された見事な握りの数々には、参りました。美味しかった~~!!
飲み物は、最初はビール。
その後は、日本酒を。
◆ 純米吟醸の鶴齢
◆ 醸し人九平次「純米吟醸」雄町
愛知県名古屋の地酒とのこと。
辛口といえども、純米酒ならではのお米の甘みが感じられます。
爽やかなのに、ふわっとした優しさもあり、とてもバランスのいいお酒でした。
店主さんは、とっても寡黙。
いや、店主さんだけでなくお弟子さんも給仕の女性も、無駄な話は一切しません。
BGMもなし。
凛とした緊張感のようなものが漂う店内の雰囲気に、入店当初は、ちょっと戸惑いましたが、
次第に(お酒の力?笑)、居心地のよい空間に・・・。
(実はシャイなんじゃないかしら?)時折見せる笑顔が可愛い店主さん。
程よい距離感を保ちながらも、
私のお馬鹿な質問にも、笑顔で答えて下さいました。
帰りには、お店の外まで見送って頂き、感謝。
「美味しかったねぇ。いいお店だったねぇ。」と満足しながら、
角を曲がる際、お店を振り返ると、まだ店主さんが。
実は、ミシュランでお星様もとっているかたなのに…、なんて謙虚なかたでしょう。
お鮨と真摯に向き合う姿勢、お客を大切に思う心。
貴重ないいお店だと思います。
5位
1回
2013/07訪問 2013/08/24
堅焼きの鰻とは、所謂関西風の焼き方(蒸さずに焼く)で仕上げられた鰻の事だそうです。
なのに、
「堅焼き鰻の美味しいお店に行きませんか?」
と、今回、お誘いを受けた時、
私、堅焼き煎餅のイメージから、
バリっという歯ごたえのある鰻を想像してしまったの。
ヘヘヘ、相変わらずおバカっちおばさんです。
関西風の鰻なら、以前、何度か食べた事はあります。
この食べログを始めた頃、愛知県の岡崎市の『はせべ』で頂いた鰻も、関西風(堅焼き)でした。
香ばしさが大変魅力的だった事を記憶しています。
都内でも、「堅焼き」の鰻が食べられるお店はいくつかあるようですが、
こちらのお店は、JR高田馬場駅から歩いて5~6分。
大通りから、横道を少し入った処にあります。
土曜の夕方、4人で訪問。
お席と頂くものは電話で予約済みです。
元気で明るいご主人と上品で可愛い奥様、
ご夫婦おふたりで営まれているお店のようです。
こちらの鰻を楽しみに訪問した旨を伝えると、
「わざわざありがとうね。
気に入ってもらえるといいなぁ。」
と、なんともまったりとしたご主人の言葉。
雰囲気も居心地もとてもいいお店です。
この日は、予約のみ。お客は私達4人のみ。
売り切れ次第終了となるお店のようですので、
電話予約をされてからの訪問をお勧めします。
頂いたものは、次のものと、ビールと日本酒(冷で)
◆ 白焼き
◆ 堅焼き
皮はパリっと、身はやわらか。
焼き目の所々に焦げがありますが、好みの範囲。苦味は、全くありません。
肉厚で、しっかりと焼かれた鰻は、とても香ばしい。
◆ うな重 葵
うな重は、数種類(たぶん5つ?だったような)。
上にいくほど鰻の量が増えるようで、一番上のものは、鰻2匹分とか。
鰻が1匹半、という葵を頂きました。
蓋を開けて、おぉ(嬉)
鰻がびっしり。ご飯が見えません。
この10日前に、都内某有名鰻店にて、
『フランス国旗(鰻の占める割合が3分の1)』のようなうな重にがっかりしていただけに、
この感動は半端なかった(大笑)
あまりのボリュームに、
『完食できるかしら?』
と思いましたが、美味しくて、気づいたら完食してました。(笑)
蒲焼で頂いた鰻より、気持ち、皮の部分のパリパリ感が少なく、身もふっくらしているように感じたのは、
実は、うな重の鰻は、堅焼きではなかったから。
(幹事さんが、違いを味わえるようにと、考えて注文してくれていたのでしょう。)
鈍感な舌の私は、正直、聞かなければ、はっきりとはわかりませんでしたが(笑)
蒸してから焼いた鰻も、他店のものより、堅めで香ばしいのは、
蒸す時間を、かなり短めにしているからとか。
柔らかさより拘りたいものをご主人が守っておられるからなのでしょうね。
『尾花』のふわふわ優しい鰻も大好きだけど、
こちらの鰻もいいですね。
がっしりとした力強い鰻でした。
6位
1回
2013/10訪問 2013/11/05
最初っからちょっと余談ですみません。m(_ _)m=========
2年前に訪れた浅草のお鮨やさん。弁天山美家古寿司
真面目な店主さんが握るお鮨を、やはり真面目なお客さん達全員が、静寂の中、もくもくと。
だ~~れも笑わないあのお店の光景は独特で、
私は、【笑っちゃいけない】というタイトルで、口コミをアップしました。
それを読んでくれていた友人から、
先日、
「【笑っていいお鮨やさん】があるけど(笑)、行かない?」
とお誘いを頂きました。
勿論、OK牧場。(←古っ 笑)。
友人達と4人で、土曜、夜、訪問しました。
銀座、並木通り、ビルの2階。
店内に入ってまず綺麗な白木のカウンターが目に入ります。
他にテーブルと半個室があります。
明るい。
店内が明るい。
そして、迎えて下さったお店の方達の明るい笑顔。
その笑顔を見て、
【笑っていいお店】と言う意味がすぐにわかりました。
とかく、カウンターでお鮨、まして銀座で、となると、
場慣れしていない私のような者は、緊張してしまいます。
お鮨の美味しさはわかっても、
楽しい時間を過ごすことができない事も度々。
こちらは、そんな緊張感を全く持たずに、楽しく美味しくお鮨とお酒を頂けるお店なんです。
まずは、ビールで乾杯。その後は、日本酒を沢山。(笑)
お任せでおつまみをいくつか、握りを数貫握って頂きました。
炙ったものが好きという友人の話には、葱鮪や秋刀魚の炙り鮨もさりげなく出して下さいます。
玉子焼きは、出汁の風味と甘さが強く、お鮨やさんにはちょっと珍しいかも。(私は好みでした。)
鮑も穴子も、そして中トロもとっても美味しい。
この道30年という板長さん自ら築地で仕入れてきた最高のネタを使われているというのが納得できます。
私達は、すべてお任せで頂きましたが、
「10000円のコースで」、とか最初に予算を伝えても、あの板長さんなら、OKでしょうね。
銀座のお鮨やさんだからって、緊張なんかしなくていい。
わからなかったら、素直に聞けばいい。
自然体で振舞っても、柔軟に受け入れてくれるお店だと思います。
気取らず気負わず、でも、美味しさは銀座級。
いいお店だと思います。
7位
1回
2013/01訪問 2013/11/23
おばあちゃんの原宿こと巣鴨地蔵通り商店街にあるお蕎麦やさんに行ってきました。
通し営業のお店なので、平日、13時30分に訪問。
そう、勿論、昼酒&美味しいお蕎麦が目的です。ニヒヒ。
もともと石神井公園にあったお店だそうで、一昨年こちら巣鴨へ移転して来られたとのこと。
今回もお店選びをしてくれたのは、昼酒、いや(*^.^*)お蕎麦屋さんに詳しい仲良しのTちゃん。
彼女の選ぶお店は、いつも満足できるお店ばかり。
期待が膨らみます。るん。♪
6人掛けのテーブルふたつ、4人掛けのがひとつ、2人掛けがふたつの縦に長い店内。
入り口すぐの左側に麺打ち場があります。
(※化粧室と間違わないように(笑) 車椅子も入れる化粧室は店内中ほどにあります。)
先ずは、ビールで乾杯。
お料理は、
下記のコース料理を、当日、Tちゃんが電話予約してくれてました。
【菊遊ご膳 2,000円】
◆酒肴の盛り合わせ
鯖の燻製
昆布の佃煮
わさび味噌
きんぴらごぼう
ぬか漬
チーズのかえし漬け
◆天ぷら盛り合わせ
海老2匹とお野菜3種
◆だし巻き玉子
◆もり蕎麦
鯖の燻製は、初めて頂きましたが、
鯖独特の生臭さはほとんどなく、皮まで完食。(笑)
ぬか漬けが、ちょっと私の好みではありませんでしたが、
他は、どれも大変美味。
特に、チーズのかえし漬けが気に入りました。(=お酒がすすみます)
追加で鮟鱇の煮こごりを。
鮟肝の入ったものを勝手に想像してお願いしましたが、
鮟鱇の身と皮の部分とお野菜等の入ったもの。
かなりあっさりとした味わいの煮こごりで、美味しく頂きましたが、
「鮟鱇」と言われなければ、わからないかも。(笑)
コースのお蕎麦は、お客がお願いしてから用意して下さいますので、
多分、
「:お酒もゆっくりと楽しんでいいですよ」、というお店なのだと思います。
酒飲みには大変有難いお店です。
〆のお蕎麦は、差額料金を支払えば、他のお蕎麦にも変更可能。
普通にもりそばで頂きましたが、 大変美味しいお蕎麦でした。
他に蕎麦焼酎の蕎麦湯割りと日本酒を頂いて、
お会計は、ひとり3000円と少し。
菊遊ご膳は、かなりお得なコースですね。お勧めです。
お店の方達は、皆さん、大変親切。
居心地のとてもいいお店でした。
<余談です>============
お店の入り口近くの棚に置かれた蕎麦殻は、無料で頂けます。
ひとつ頂いて来ましたが、
この日、このお店が一軒目の私達、
夜まで、この蕎麦殻の袋をぶら下げて移動することに。(笑)
私、まるで、大きな葛篭を選んだ舌切り雀の欲張りばあさんね。チト疲れたわ。(大笑)
でも、翌日、天日干しにし、枕を作って、今も使用しています。
なかなかいいです。
8位
1回
2014/04訪問 2014/05/11
2014年4月 4度目の訪問。
今回、初めて半個室のようなお席に案内されたが、
4人で着席すると、狭い。。。
イケメン店長さんの顔もよく見えないし(って、そこかいっ!笑)
やっぱり、このお店は、カウンター席がオススメ。
お料理は普通に美味しかった。
3000円なら、まぁ満足かな?
評価、ちょっと変えました。
<初回のレビュー>
行き当たりばったりで、お店を訪問するのも結構楽しい。
でも、勿論、ハズレもある。
そして、ハズレると、やっぱり食べログで検索します。(最初っからしろよ!って?笑)
こちらのお店を初めて訪問した時も、ハズレをひいた後。
歩いていける範囲で探し出し、訪問しました。
ただ、隅々まで口コミを読まずに訪れてしまったため、
【こちらのお店は、基本3000円のコースから】という事を知らずに、着席。
コースのメニューを見て、
「困ったね。こんなには、今日は食べられないよね。。。」
と、戸惑う私達に、
「サイドメニューだけでもいいですよ。」
と優しいお言葉。ウルウル。(嬉)
お言葉に甘えてサイドメニューをいくつかと、ワインをボトルで頂きました。
◆ 魚介類のスモーク盛り合わせ 1500円
◆ ごぼうの唐揚げ 680円
◆ クリームチーズのお豆腐 680円
どのお料理も大変美味しい。
センスの良さは、さすが銀座、という感じです。
「これは、コース料理も絶対頂いてみたいね。」
ということで、2ヵ月後に再訪。
今回は、きちんと予約をしてから訪問しました。
最初に活きている車海老を見せられて、
「串揚げ」にするか、「鉄板焼き」にするか好きな方を選びます。
私達は、串揚げでお願いしました。
飲み物は、やはりワインを。
コース料理
◆ 前菜 (玉蜀黍のプリン・旬のお野菜)
◆ 冷菜 (金目の南蛮づけ)
◆ 串揚げ (牛すじコロッケ・穴子・茄子・インゲン豚バラ巻き・プチトマト・車海老)
◆ 箸休め (南瓜のビシソワーズ)
◆ 鉄板焼き (4つの中から好きなものを選べます。私達は、「甲州牛」のステーキを)
◆ お食事 (ビビン麺)
◆ デザート (焼きプリン)
沢山の種類の食材が
和風に 洋風に 中華風に、それぞれ美味しく仕上がっています。
一見、一貫性のないようなコースに思えるかもしれませんが、
全く違和感はありません。
違和感がないというより、むしろ楽しい流れです。
盛り付けも綺麗。お味もいい。
そして、凄いボリュームです。
CPは抜群だと思います。
銀座で、3000円でコース料理が楽しめるお店。
お勧めです。
重要事項が最後になりましたが、
ホール担当の店長さんは、俳優の中尾明慶をもっとイケメンにした感じ。ウヒョヒョ。
他に若い時の加勢大周似のスタッフさんもいて、
飽きません。(笑)
通い詰めたいです。
9位
3回
2023/12訪問 2024/01/10
5年前に友人と訪問したのが最後。
ランチコース内容の酷さに、正直、もう訪問することはないだろうと思っていた。
が、
「久しぶりに、どっかるのおせちが食べたいなぁ。」
との家族の要望で、
2024年のおせちは、こちらどっかるのものにした。おせちとしては10年ぶり。
12月初旬、電話で注文予約。
1セット(三の重) 26000円
料金は店頭受け取り時でOK。
受け取りは12月31日のみ。
ほぼ毎日、私は、このお店の前を車で通り過ぎるのだが、客の車はほとんどない。
加えて、少し前から、第2駐車場も無くなったので、
受け取りの際、並ぶ事はないだろうと思っていたが、少し並んだ。
しっかりと、ファンはいたという事。
洋風おせちではあるが、鶴の絵の普通の重箱に詰められている。
パッと見、超豪華でもなく、彩を考えた詰め方も飾りもない。
(食べられないものは、ヒカゲノカズラだけ)
しかし、
ローストビーフをはじめスモークサーモンもテリーヌも合鴨燻製も、
すべて、とても厚く切られていて、
綺麗な添え物(お野菜とか)と一緒に、大きなお皿に盛られたら、立派な前菜にもメインにもなれそうな程。
(失礼ながら)やっぱり、ここはフランス料理店なんだなぁ、と。
そして、お味がいい。すべていい。
素材の良さがわかる調理をされているのは勿論だが、
大変手間をかけたと思われるものも多く、
私は、クリームチーズと木の実のテリーヌが、とても気に入った。
また、牛ほほ肉の赤ワイン煮や、サービスで付いてきたビーフカレー等、煮込み料理も絶品。
大変満足のいくおせちだった。
おせちのリピーターが多いのも当然かも。
今回、おせちを頂き、改めてシェフの腕の良さを感じたと同時に、
店内で頂くものとの違いに、
『メニュー内容の変更等をされればいいのになぁ』と余計な事を考えてしまった。
前回訪問の際も、気にはなっていたものの、
『たまたま に違いない。』
と思っていた。というより思いたかった。
大好きなお店だったから。
しかし、この明らかなクオリティダウンは、もうどうしようもない。
今回、頂いたのは、
◆デジュネコース 1900円(税込み)
オードブル(3つの中からひとつ シーフードサラダを)
メイン(魚か肉 ポークひれグリルを)
本日のデザート(ミルフィーユ果物添え)
飲み物(珈琲または紅茶)
パン(3種類 オリーブオイルで)
シーフードもお野菜もお疲れ気味のサラダ。
メインのポークひれは柔らかさはあったが、添えられている野菜やソースが・・・。
デザートの果物も少しお疲れ気味。
パイ皮のボリュームに比して、クリームの量が少ない。
デザートレストランと謳っていたのが嘘のような大雑把なデザートの出来にがっかり。
紅茶(アイス)は、お水自体が不味いのか、ひと口飲んでギブアップ。
以前(10年前位)と同じブリフィックススタイルのランチではあるが、
それぞれ、用意されているお料理の数も少なければ、
メインにいたっては、肉料理も魚料理も、添えられている野菜もソースも同じ。
入店からお店を出るまで、
お客は私達だけというのも、仕方ないような気がした。
地元の数少ないフレンチレストランなので、ずっと応援してきた。つもり。
雰囲気とホール担当の女性の接客の良さは変わりなかったものの、
お料理自体がここまで変わってしまうと。。。
初訪問の同行の友人に、申し訳ない気持ちでいっぱい。
「昔は美味しかったのよ」と言いながら、お店選択を心から詫びた。
写真はなし。
10年以上も前から通いつめ、大好きなお店だったのに、
2007年12月の訪問で、(サービス面でのよくないところが気になりました)、
評価をさげてしまい、訪問しなくなったお店です。
でも・・・
埼玉に戻ってきて、お店の前を通る度に、やはり、気になって仕方ありませんでした。
平日昼、娘を誘ってランチに出かけてみました。
「どっかる」とは、インドネシア語で、「馬車」という意味です。
オープン当初は、本物の馬車がお店の前に飾られていましたが、
その後、車輪だけ、
そして、今は、その車輪もありません。
でも、重い扉を開けると、そこには、にこやかなシェフが。
変わっていません。
ピカピカに磨かれた床。
大きな窓にかかった真っ白なレースのカーテン。
テーブルの上には、銀色の一輪ざし。
何も変わっていません。
可愛い花が、待ってましたよ、と語りかけてくれているよう。
やっぱり、ここは、落ち着きます。
ランチコースA 1300円 を頂きました。
オードブルは、5つの中から、
メインは、9つの中からひとつずつ好きなものを選ぶ形です。
これに、パンまたはごはん、珈琲又は紅茶がつきます。
◆ 本日のテリーヌ サラダ添え (オードブル)
◆ 黒鯛のポアレ (メイン)
をお願いしました。
テリーヌって、「チーかま」の味になってしまうようなお店もありますが(笑)、
こちらのお店のテリーヌは違います。
この日は、海の幸のテリーヌ。
帆立の美味しさがぎゅっとつまった感じ。
海の香りをほのかに感じます。
上品なお味。美味しいです。
黒鯛のポアレは、
表面はパリッと、中はふっくら。
黒鯛独特の皮の苦味のようなものが、ちょっと気にはなりましたが、
あぁ、黒鯛って、こんな味だったよな、と・・・。
昔、子供の頃、父が釣ってきたお魚に、黒鯛もあったなぁと懐かしくなりました。
黒鯛の下にあるのは、ん? ラタツゥーユ?
フレンチというよりイタリアンのように感じてしまいましたが、
娘の話では、ラタツゥーユとは、フランスの家庭料理らしい。
イタリアのものとは、若干味付け(酸味)が違うようです。(これは帰宅後の調べです)
お料理の盛り付けは、シンプル。
素材も味付けもとてもいいと思いますが、
ボリュームがありませんので、男性(おっさん並みによく食べる女性の方も)には、
物足りない感じがするのは、確かですね。
(帰り道、らーめんやさん(D)の前で、車を停めそうになった私・笑)
私は頂きませんでしたが、
デザートをつければ、1700円になります。(ランチコースB)
少食で甘い物大好きの長女には、ここは、やっぱり大好きなお店のようです。
ホール担当の方は、メニューの説明も丁寧にして下さいましたし、接客もとても丁寧でした。
客層は、ちょっと年配の女性がほとんどですが、
大きな声でおしゃべりをされるような方は、(この日は)、ひとりもおらず、
静かにゆっくりと時間が流れているような心地良い雰囲気を楽しめました。
新しいものをどんどん取り入れていく前向きなお店も大好きですが、
こんな風に、10年以上も同じメニュー、同じお味を守っているお店もあっていいよなぁ、と。
変わらない優しさに、
「どうかいつまでもここにあってほしい」と、心から思いました。
2007年12月22日夜再訪問===============
今年最後の埼玉への帰省です。 やはり大好きな どっかる へ行ってきました。
夜のメニュー、クリスマス特別メニュー(5500円、7500円)のみでした。
7500円のコースをいただきました。
オマール海老と下仁田ねぎのテリーヌ 実に綺麗です。
美味しかったのですが、
私はちょっと薄味すぎるかなぁ、と。、
でも、娘には、味が濃かったという印象だったようで・・・
人によってこれほど感じ方の違いがあるのですね。
次、メニューには、仔羊のロティと木の子のパルマンティー
実際にでてきたのは、ほろほろ鳥のソティーと木の子の・・でした。
ほろほろ鳥は、初めて頂きましたが、
皮がパリッとしていて、ジューシーで、大変美味しかったです。
人参のムースとコンソメジェリー
この人参のムース これは、じつに美味しい。
勿体無くて、チビチビと少しずつ味わっていただきました。
次、メニューには、のどぐろのポアレ
浜沿いの町で育った私には、のどぐろは、幼い頃によく食べた懐かしい魚です
当時はポアレなどと洒落た食べ方ではありませんでしたから、
今回 所謂一般的なきんきとのどぐろの違いが舌で自信がもてないのもあって、
「これは、のどぐろですか?」と、伺いましたら、
シェフに確認に行かれて、はっきりと
「きんきのポアレです。のどぐろではないそうです。」と。
子羊といい、のどぐろといい、メニューと違うのであれば、
オーダーの際に、説明があって当然では。と、ちょっと不快。
後の、牛肉の炭火焼とフォアグラのソティや、
デザートのブッシュドノエルは、大変美味しく、文句なしでした。
Nearcoさんのご指摘にもありましたが、
メニューにも配慮が足りない点が、
お店の格を下げてしまっているなぁ と、
お気に入りのお店だっただけに、とても残念な気持ちで、帰宅しました。
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2007年10月夜訪問
ドッカルのメニューのものは、ほとんどいただきました。
私は、とても美味しいと思います。
ランチもディナーも、この値段でこの美味しさと感心します。
年配の女性のファンが多く、平日のランチタイムは、
予約をしないと待ちます。
男性のお客さんはめったに見かけません。
男性にはちょっと量が足りないかも。
私事ですが、今は主人の仕事の関係で他県に住んでおりますが、
帰省時には、必ず行きたいお店の一つです。
洋風おせちも大のお気に入りなので、
お正月は、何とか埼玉の家で迎えたいと思ってます。
10位
2回
2024/12訪問 2025/01/05
JR鶯谷駅から徒歩10分、
下町情緒が残る根岸にある老舗洋食屋さん。
11年ぶりの訪問。
お店HPから予約申し込み。お店側から電話がきて予約完了となる。
その際、「2階席でもよろしいでしょうか?」と問われる。
決して急な階段ではないが、エレベーターがないので、1階を希望する方もいるからかな。
2階席は初めて。
1階フロアーに比べると、かなり広々としているように感じられる。
天井が高く、白を基調とした店内。テーブルの間隔が広く、空間を贅沢に設けているからだろう。
高級感があるわけではないが、庶民的な洋食屋という雰囲気でもない。
そこに、ホール担当の方の丁寧な接客も加わると、気品さのようなものすら感じられる不思議なお店。
メニューは豊富。フライもあるし、ハンバーグもあるし、スパゲッティ、オムライス、サンドイッチもある。
定食という名のコースも、色々食べられお得な洋食弁当もあり、少し迷ったが、
やはり、ここに来たら、メンチカツは食べなければならない。w
◆メンチカツビーフシチューの盛り合わせ 4000円
◆コンビネーションサラダ 1200円
◆ライス 300円
◆グラスワイン(シャトー・ドーピア・ミネルヴォワ・ルージュ)1000円
◆ビール 900円
◆コンビネーションサラダ
沢山の野菜を使っている。
確認できたものだけでも13種類もあった。
紅芯大根・人参・セロリ・ホワイトアスパラ・レタス・サニーレタス・きゅうり・トマト・生マシュルーム・赤ピーマン・紫キャベツ・玉ねぎ
なんだか懐かしいホワイトアスパラ以外、生野菜はすべて新鮮。
フレンチドレッシングの量もちょうどよく、お味もいい。
全体の量が結構あるので、ふたりでシェアしてちょうど良いかと思う。
◆メンチカツビーフシチューの盛り合わせ
ビーフシチューのお肉はとても柔らかく、ナイフが必要ないほど。ちょっと感動ものだ。
そして、もっと感動したのが、
デミグラスソースが、美味しい!
酸味少し、甘過ぎず、クド過ぎず、絶妙なバランスがとれているソース。
大変奥深い味わい。
美味しくて、思わずにやけてしまった。w
「今まで食べたデミグラスソースで一番かも。」
と、同行者と意見が合った。
また、メンチカツも美味しい!
前回頂いた時より、さらに美味しく感じられた。
揚げ物の中でも、メンチカツが特に好きなので、結構数頂いてきたが、
これも、デミグラスソース同様、No1のメンチカツ。
まさに、至高のメンチカツ。
添えられているお野菜も、丁寧に調理されている。
例えば、ブロッコリーもコンソメで茹でてあると思われるし、
マッシュポテトも表面に焼きを入れてある。
隅々まで丁寧に作られたお料理というのはこういうものなんだな、とまたまた感心。
料理・味の評価、★5
素晴らしい洋食屋さんだった。
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ここで、CPについて書かれている大好きなレビュアーさんの口コミの一部を拝借。(レビュータイトルも拝借w 多分許してくれるはず)
メンチカツ1個で1000円以上。
【メンチカツ…、高いよね。ただ、CP云々っていうのは、同等レベルの味で且つ比較して安いという競合店が存在してはじめて言える話だと思う。この店はそれに当てはまらないのかなあと。】
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今まで、「高いお金を払えば美味しいのは当たり前」と思っていたけど、
この値段を支払っても、いや、それ以上払っても、
こちらのお料理と全くの同等レベルのものが食べられるお店って、他にないかもしれない。
<余談です>
私は、レビューをアップする時に、先行されたマイレビさんのレビューを拝見するのが好き。
こちらのお店には、私が大好きなマイレビさんのものが沢山。
懐かしい方が沢山。
暫くご無沙汰してしまっている方、
遠く離れてしまったけど今でも親友と思っている方、
もっと遠くに行ってしまって二度と会えない方。
沢山の素敵な方に出会えた食べログに感謝。
コロッケ、ハムカツ、エビフライ、牡蠣フライ、とんかつ等など、
私は、揚げ物が大好き。
普通、私位の歳になると、
「油ものは、好みではなくなる。」とか、
「体が、もう、うけつけない。」
という人が多いけど・・・、
考えられなぁ~~い。
ま、だから、まわしもすくすくと成長を続けているんでしょうけどね。ヘ(・_・ヘ)エヘヘ
揚げ物の中でも、メンチ(カツ)は特に好き。
そんな私が気になって仕方なかったのが、こちらのお店。
「メンチカツが美味しい」と、
好きなレビュアーさん達が絶賛されています。
平日、昼、気心の知れた友人とふたりで訪問しました。
飾り気のない店構え。
すっきりとした店内。
真っ白なテーブルクロスの上には、一輪の花。
ランチタイムの訪問でしたが、ナプキンも紙ではなく、布のものが置かれています。
街なかにある、コックさんが「いらっしゃい!」と声をかけてくれるような洋食やさんではありません。
高級感はそれほどありませんが、
どことなく気品さを感じる雰囲気は、老舗ならではのものなのでしょうか。
1階奥の方に着席。
メニューには、
オードブルからスープ、お肉料理、お魚料理と、沢山の料理名が並んでいます。
一度にいろいろと頂ける洋食弁当も魅力的ですが、
こちらには、メンチカツは入っていません。
やはり、メンチカツは頂きたい。
あれこれ迷い、また給仕の方のアドバイスを参考にして、
メンチカツ 2000円の他に
カニコロッケ(小) 1300円
ビーフシチュー 3000円
を選びました。
飲み物はビールを。
その際、
給仕の男性の「どちらの大きさにしますか?」の問いに、
「大瓶!」
と答えてしまった私達。(*^.^*)ホホホ。
ビールは、小瓶と中瓶があります。
大瓶はありません。(大笑)
お料理3品をふたりでシェアすると察して下さった給仕の方は、
「こちらで、おひとりひと皿に分けて、お出ししましょうか?」
と。
このあたりの心使いも嬉しい。
お料理は、派手な盛り付けなどはなく、
付け合せのお野菜などもシンプルなもの。
『お味で勝負』、というお店側の自信のようなものを感じます。
憧れていたメンチカツは、
キメの細かなパン粉でしっかりと包まれ、こんがりキツネ色に揚げられています。
ナイフを入れると、肉汁がジュワ~っ。
挽肉の割合が多いにも関わらず、口当たりは柔らか。
お肉やさんの片隅で売られている玉葱も挽肉も粗めの油たっぷりのメンチとは大違い。
(お肉やさんのメンチも、私は大好き。)
デミグラスソースとの相性もいい。
これは、
メンチではなく、メンチカツと、きちんとカツをつけて呼ばなければいけないような…。
(すみません。この微妙な違いを上手く言葉にできません。)
なんとも上品なメンチカツでした。
メンチカツひとつが1000円というと、決してCPがいいようには思えませんが、
ゆったりとした店内で、これだけ頂いて、お家計は、ひとり3000円台。
私達は2時間弱の滞在でしたが、
他のお客さん達は、それ以上の滞在?
入店した時も、お店を出る時も、店内には、食後くつろぐお客さんが何組か。
通し営業というところも、魅力なのかもしれません。
地下鉄赤坂見附駅から歩いて数分の雑居ビルの中。
会員制の小さなバーなどがあるフロアーの奥にひっそりと構える日本料理のお店です。
カウンターに数席と、テーブルふたつ。
この日は、4人で訪問。奥のテーブル席を用意して下さっていました。
ご夫婦おふたりで営まれているようです。
上品で明るい奥様は、前面に出すぎることなく、それでいて、優しい細やかな心配りをして下さいます。
先ずは、ビールで乾杯。その後は、日本酒を。
お料理は、お任せのコース(10000円)
幹事さんが予約をして下さってましたm(_ _)m
いいダコの桜煮から始まり、
蛤のお吸い物、お造り(白えび、平目、みる貝、塩水雲丹)、
小袖寿司、若狭焼き、白子焼きと新鮮な海の幸に加え、
粟麩の利休焼き、筍の煮物、鯛めし等15品。
お吸い物をひと口頂いた瞬間、
お出汁の美味しさに、嬉しくなってしまいました。
淡く、そしてとても深い味わいです。
他のお料理もそうですが、
薄味。
盛り付けも使う食材もシンプル。
まさに引き算の技で、
食材の良さが素直に活かされています。
上品で大変美味しいお料理の数々に感激。
帰宅後も暫くその素晴らしい余韻に酔いしれていました。
注) お酒に酔っ払っていたのではありませんよ(笑)
『光風晴月』
雨上がりのさわやかな風と晴れ渡った月。
(転じて)心が清らかで、わだかまりのないこと。
清々しい風景や人を表わす言葉ですが、
こちらのお料理は、まさにこの言葉がぴったり。
お料理を頂いて、こんなに晴れやかな気持ちになれたのは初めてでした。
素晴らしいお店に出会えた事に感謝。
マイベストレストランにさせて頂きます。