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1回
夜の点数：4.7
2014/12 訪問
夜の点数：4.7
ご主人の誠実さと女将の気配りは、まさに鮨てるの幸福論。
雲丹
2015/06/10 更新
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「魚が旨い」と書いて鮨。魚の奥深さや、産地や素材の活きを腕一本で提供する職人。鮨を握った時に感じ、鮨を食した瞬間に感じる幸せは多分ニッポンジンしか味わえないんだろうな。数か月前の余韻が未だに残っているんですよね。「鮨てる」さん。
予約の取れない数多ある鮨屋さんが多い中、恐らくこちらのお店もその域に入ってらっしゃるのではないかと思います。
伺ったのは予約がもう困難になりつつあるそんな時期。鮨に関して本当に造詣のあるグルマンの方にお連れ頂きました。
カウンターのみの席。ご主人と女将のお二人でやってらっしゃいます。お造りを頂いた後、平目、アジ、コハダなどの握りを頂きます。中盤に差し掛かり、海老やまぐろ、雲丹、穴子へと。握りは全体的に小ぶりながらも、トータル的に食べた後、大きさはちゃんと考えられているんだなと納得。そして最後に玉子を是非食べてほしいと、ご主人からのお言葉をもらい、頂きましたが、これが口直し的に心地の良い甘さがあって本当に幸せを感じる瞬間。
奇をてらってないんです。全てが誠実。それはご主人の姿勢でもあるかと思われますが、それを後押しするような女将さんの気配り、化粧室に置かれたお手製のタオルだったり、食す環境を最大限の清潔感だったりを素晴らしく支えていらっしゃる。
男やもめではまかなえない立役者は女将さんなような気がします。
あえて屋号は書けませんが、都内の名のあるお鮨屋さんはある程度行っていると思います。
でも、なぜかこちらは自分の感じた幸せを伝えたかったんですね。
二人三脚の四谷のお鮨屋さん。鮨屋さんい対する敷居の高いとか、予約が取れないなどは別次元の話として、一度行かれてみてはいかがでしょうか。