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noboのレストランガイド
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nobo (50代前半・男性) 認証済
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1回
昼の点数:4.6
2010/12 訪問
まさしくスローフード
いつもお世話になっているご夫婦から誘われご一緒させていただいき期待してお店に向かった。が、住所をカーナビに入力し、それを頼りに向かったのだが、どう考えてもレストランがあるようには思えない農村に向かっていく。さらには、その村の集落を離れ田んぼや畑の中を進んでいくとナビが“目的地に近づきました”とのアナウンス。えっ?それらしいお店がないぞと思いその辺の小さな集落をゆっくり巡ってみる。しかしそれらしいお店が無く元の場所に戻ったら、なんとそこがお店だった。古い農家を改造して出来たお店で、まったく気付かなかった。わずか、2組10名程度しか入れない店内は昔農家をうまくアットホームにかつ、レストランとしての雰囲気に設えられており、とても落ち着ける空間だった。お誘いいただいたご夫婦もやはり道に迷い遅れて到着。お店の奥様曰く、ほぼ皆さん道がわからなくて問い合わせてくるそうだ。でも、そんな場所だからこそ特別なお店という期待があり、お店に向かうまでが楽しめる。肝心のお料理だが、季節柄100%自家栽培、地元産とは行かないが、納得できる食材しか使わないというこだわり。まず、うまい!と思ったのがパンにつける菜種油。ご主人(シェフ)の出身地である福島県から手作業で絞った菜種油だそうだが、とても香り高く、コクがありおいしい。上等なエクストラヴァージンオリーブオイルにも負けないこのオイルは、私がいままで食べた菜種油の中では群を抜いておいしい。パンももちろん地粉100%で素朴な味わい。前菜、スープとも野菜のおいしさを前面に出した調理法で、この季節の根菜の土の風味や甘みを巧みに表現していた。魚料理は信州サーモンだったが、合わされる秋にとって塩漬けした雑きのこを使ったきのこだけのブイヨンともいえるソースが、さっぱりではあるがしみじみした美味しさがあった。メインディッシュにいただいた立科平原豚のグリルは抜群の火通しで、豚肉自体もあっさりながらも旨みがあり、添えられた野菜のソテーと一緒に食べるとやさしい美味しさに包まれる。デザートも非常に素朴なおいしさでしっかりしたフランス料理を期待すると肩透かしを食らうかもしれないが、食材も料理も空間も、まさしくスローで、料理を食べ終えて優しい気持ちになれるレストランはそうはない。まさしく日本の原風景を西洋料理の技法で表現したまさしく“スローフード”である。
2011/01/15 更新
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食べ放題
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ペット可
クーポン
テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
いつもお世話になっているご夫婦から誘われご一緒させていただいき期待してお店に向かった。が、住所をカーナビに入力し、それを頼りに向かったのだが、どう考えてもレストランがあるようには思えない農村に向かっていく。さらには、その村の集落を離れ田んぼや畑の中を進んでいくとナビが“目的地に近づきました”とのアナウンス。えっ?それらしいお店がないぞと思いその辺の小さな集落をゆっくり巡ってみる。しかしそれらしいお店が無く元の場所に戻ったら、なんとそこがお店だった。古い農家を改造して出来たお店で、まったく気付かなかった。
わずか、2組10名程度しか入れない店内は昔農家をうまくアットホームにかつ、レストランとしての雰囲気に設えられており、とても落ち着ける空間だった。
お誘いいただいたご夫婦もやはり道に迷い遅れて到着。お店の奥様曰く、ほぼ皆さん道がわからなくて問い合わせてくるそうだ。
でも、そんな場所だからこそ特別なお店という期待があり、お店に向かうまでが楽しめる。
肝心のお料理だが、季節柄100%自家栽培、地元産とは行かないが、納得できる食材しか使わないというこだわり。まず、うまい!と思ったのがパンにつける菜種油。ご主人(シェフ)の出身地である福島県から手作業で絞った菜種油だそうだが、とても香り高く、コクがありおいしい。上等なエクストラヴァージンオリーブオイルにも負けないこのオイルは、私がいままで食べた菜種油の中では群を抜いておいしい。
パンももちろん地粉100%で素朴な味わい。
前菜、スープとも野菜のおいしさを前面に出した調理法で、この季節の根菜の土の風味や甘みを巧みに表現していた。
魚料理は信州サーモンだったが、合わされる秋にとって塩漬けした雑きのこを使ったきのこだけのブイヨンともいえるソースが、さっぱりではあるがしみじみした美味しさがあった。
メインディッシュにいただいた立科平原豚のグリルは抜群の火通しで、豚肉自体もあっさりながらも旨みがあり、添えられた野菜のソテーと一緒に食べるとやさしい美味しさに包まれる。
デザートも非常に素朴なおいしさでしっかりしたフランス料理を期待すると肩透かしを食らうかもしれないが、食材も料理も空間も、まさしくスローで、料理を食べ終えて優しい気持ちになれるレストランはそうはない。
まさしく日本の原風景を西洋料理の技法で表現したまさしく“スローフード”である。